理科系人間のマクロビオティックメモ

マクロビオティック・健康に関する考察と情報をつれづれなるままに。

海外の身土不二(4) 味噌汁

2005-05-07 | グローバルマクロビ
引き続き資料"Macrobiotic Dietary Recommendations"(読むにはAcrobat Reader[無料]が必要)より。

「スープ」の項では、味噌汁を毎日1~2杯飲むように勧めています。主食の項ではいろいろな種類の全粒穀物を挙げていましたが、スープは味噌汁に決め打ちで、他の汁物(欧米のスープなど)は書かれていません。全食物の5~10%を味噌汁で摂るよう推奨しています。

味噌には発酵で生成される良質のたんぱく質やビタミン・ミネラルが豊富で、また腸内環境を整える働きもあります。かつ毎日食べても飽きない食品であり、味噌汁にすることで具としていろいろな野菜や海草を入れて食べられるというのも見逃せない点です。そんなわけでマクロビオティックでは重要な位置を占めていますが、調べた限りではこういう役目を果たすことのできる食物は欧米にはないようです(ちなみに韓国にはテンジャンチゲという発酵食品の汁物があります。ただし麹菌を使うのは日本だけのやり方です)。

味噌汁は欧米でもmiso soupとして知られるようになってきており、私の聞いた感じでは納豆や豆腐より抵抗なく食べられるもののようです。味噌汁を飲む習慣を欧米で広めていくのはある程度可能かもしれません。

というわけで、今日の結論は「味噌汁は偉大だ」ということで。