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さよならデミオ

2016-03-02 21:54:01 | 日常生活


9月末に通勤途中でエンストしてしまい、そのままJAFで運ばれて修理工場直行した愛車デミオ。
工場からの「連絡します」という言葉をひたすら信じてはいたが、もうすぐ半年。
代車も借りっぱなしなので、さすがにマズイだろうと思っていた矢先、夫の車の後ろのドアがへこんでしまったので、この修理の見積もりとともに、デミオの状況を尋ねることにした。

意外な返事が返ってきた。

「動きますよ」

・・・え??

修理工場に運ばれてから、エンジンをかけたら普通に動き出して走行可能だと。

ええ??

ただ、プラグが腐食しており修理は難しいようで、いずれにせよ車検を通るのはかなり怪しい状態ではある。

代車もそのままだったので、一旦、デミオを引き上げることにした。

・・・・しかし、それが裏目に出た。

翌日、デミオで出勤した。
実に5か月ぶりになる。

幾分の不安はあったが、なんとか老体に鞭を打つような感じで、久しぶりにデミオでいつもの通勤路を走る。

・・・悪い予感は的中した。
道中、信号停車しているときに3回ほどエンストを起こした。

正直、命からがらの出勤である。

「そういえば、久しぶりにデミオを見たよ!!」

同僚から口々に言われるが、ここに来るまでの道中ですでに3回エンストしたことを話すと、今度は自宅に帰るのが怖くなった。

自宅から職場までは35km。
往復70kmの道中である。
5kmぐらいを国道3号線、15kmぐらいを遠賀川沿い、8kmぐらいを国道200号線、そして自宅までの道と言った感じだが、車の往来が激しい国道はなるべく避けたかった。

裏道をということで、遠賀町から鞍手町に抜けていったが、旧室木線(県道57号線)で、車はストップ。
だましだまし、なんとか鞍手町を抜け、直方市に・・・。

最悪なことに、踏切が。

・・・そして、踏切に入ったところで、デミオが停まった。

どうしても前に進めず、後ろには車も並んでいて、もう、とにかく、後ろの車が全部踏切を渡り切ってしまってから、なんとかバックにして路肩に停めた。

幸いなことに、遮断機は下りることがなかったのだが、一歩間違えていたらとんでもないことになるところだった。
もう、生きた心地がしなかった。

修理工場に電話し、車がもう動かなくなったこと、そして再びJAFを呼んだ。

しばらくしたら、車の窓をコンコンとたたく音がする。
ふと見たら、JAFが到着した。

「あれ?」

お互いに顔を見て、びっくり。

この前・・・と言っても、前回JAFを呼んで、修理工場まで牽引してくれた人だった。

「この前のデミオですね。またどうかされたんですか?」
「それがですね・・・」

今までの経過を話す。

「そうだったんですか。大変でしたね。もしかして、自動車保険で車の牽引代金と代車の手配ができるかもしれませんよ」

保険証をみると、確かにそのようにできる。
保険会社にも電話して、適応できるか確認。

車が古いということと、通勤で相当に車を運転するから、けっこうな金額を毎年支払っていたんだっけ。

ほぼ鞍手町から田川郡までだと、JAF会員で牽引無料の距離をオーバーするので、その分も保険で対応してもらえる。

そして、真っ暗な中、牽引されたデミオは、修理工場にとんぼ返りとなった。

迎えに来てもらった夫の車に乗り、実家の父に電話。
なんとか木曜日と金曜日の二日間は、車を貸してもらえることができた。

大きな仕事を抱えているので、なんとしても出勤せねばならないのだ。

すっかり夜も遅くなってしまい、踏切で車が停まったというショックがあとからジワジワと効いてきて、とても怖くなってきた。

以前、デミオに乗っていて、帰宅道中大雨の夜に事故に遭ったことも思い出して・・・。

もう、どうしようか。

これからどうすればいいのだろうか。

デミオ・・・。


記5月3日



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