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さようなら

2018-03-27 23:03:22 | 友と会う


仲良くしていただいた元同僚が亡くなった。
私よりも若く、まだ41歳だった。

木曜日、機種変更をしたとお知らせをいただき、月曜日に入った訃報。
いったい誰が信じようか?

こんなことがあっていいの??
ねえ?

現在の上司から連絡をいただき、しばらくスマホの画面を見ては、腰が砕けたような状態になり、嗚咽を漏らしながら泣いていた。

その様子を娘が見て、心配そうにしていた。

握りしめたスマホに着信が。
当時の元上司だった。

電話に出た途端、二人とも泣き崩れ、散々に取り乱した。

「なぜ!なぜ!なんでRさんを連れて行ってしまうのーーー!!」

Rさんを頼りにしていた元上司は、それは、私がしっかりしなきゃ!と思うほどに、打ちひしがれていた。

当時の同僚に声をかける。

「機種変更した」って連絡が来て、まだ一週間も経っていないんだよ??


火曜日、黒のブラウスを着用し、黒のスラックスとストッキング、ヒールを準備して職場に向かう。


「昨日の連絡はびっくりしたね。信じられないよ」

関りがあった同僚が声をかける。

Rさんは、私が本部勤務になった年に、この仕事から転職した。
もともと熱望されていた職業になり、議事録などで彼女が頑張っている様子などを、あちこちから見聞きしていた。

最後に会ったのは、今年の1月。
DAYZ初の遠乗りで、牡蠣を食べに行った、あの日だ。

まさかそれが最後になるだなんて、夢にも思わなかった。

博多から北九州市へ向かう。

駅から歩いてほど近い葬儀場へ。

会場内に飾ってあった、彼女の遺影。

・・・私は・・・

なんで自分よりも若い人を、こんな形で見送っているんだろう?
なんでここにいるの?
ねぇ??

久しぶりに、当時の元同僚が上司を含めてそろった。
誰もが、信じられないといったような、そんな表情をしていた。

急性心不全だった。

だって、牡蠣小屋行った日だって、彼女も新しい車に乗ってたじゃん。
また会おうっ!って言ってたじゃん!
機種変更したって・・・。

なんで急に?


棺の中の彼女は、苦しんでいるような表情でもなく、いつものように穏やかだった。
綺麗で頭も切れ、時々面白いことを言っては周囲が笑う、そんな彼女だった。

1年間しか同じ職場ではなかったが、とても楽しい日々を過ごせたのは、仲間がいてこそだった。
飲み会やその他で撮った写真も、どの年よりも多かった。

スマホに入った写真を眺め、もう二度とこのメンバーで会うことはないのだと思うと、いたたまれない。

と、同時に、日々を大切に、過ごしていこうと。

「またね」と私はよく言う。

だって、これが最後だって、思いたくないから。

人と会う時間の大切さ、喜怒哀楽を共に過ごすことの大切さ、後悔しないように生きていくことの大切さを、彼女から学んだ。


そして・・・無理しないように。


桜に季節に友人が逝った。

Rさん、私は絶対に忘れない。

今までありがとう・・・さようなら・・・そして・・・またね。


記5月6日



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