午前中、事務所で仕事。
頼まれていた支部通信の原稿を作成。
事務局から呼び出される。
「りあらさん、○さんが来られたよ。ケーキのこと、訊いてみたら?」
「あ、はい」
そう、先日のパティシエさんが、打ち合わせで事務所に来られたのだ。
今日は、パティシエのユニフォームではなく、タンクトップにジーンズ、男性用のアクセサリー、腕時計と「20代の青年」だった。
「こんにちは。すいません、ちょっと訊きたいことがありまして」
「はい、どうぞ」
私は、携帯電話に収めたロールケーキの写真を見せながら、4回ロールケーキを作ったこと、初めはなかなかうまくいかずにきれいに膨らまなかったこと、4度目にして材料を増やしたとき、やっと形になったことなどを話した。
「最初作ったときは、きれいに膨らまなくてですね。2回目は焼き時間を長くしたら焦げてしまって・・・巻くときに生地が割れてしまうんですよ」
「はい」
「3回目は、ハンドミキサーで泡立てて見たんですけど、どうも・・・。4回目に卵の数とか増やして作ったら、こんな感じになって」
「あ、いい感じですよ。たぶん、オーブンが大きいのではないですか?」
パティシエさんは、事務所のオーブンのトレーを出した。
「これぐらいですか?」
「いや、もう少し大きかったと思います」
「ああ、じゃぁ、材料を増やして正解ですよ。泡立てるときも、ハンドミキサーの方がきれいにできますし」
「はい。また試してみます。ありがとうございました」
「よく、諦めずに挑戦しましたね」
「え?」
思いがけないことを言われて、ちょっとびっくりする。
「いや、あの時、簡単そうに見えたんですよ(笑)。でも実際は難しかったですね(笑)もう少し、うまくいくように頑張ります」
その後、事務所にいたメンバーで、パティシエさんが作ってきたケーキを食べた。
周囲は主婦ばかりなのに、パティシエさんはイヤは顔もせず、私達の話しの中に加わっていた。
話しの中で、ケーキの中にアルコールが入っているものなど、オトナ向けのデザートの話しになった。
そのとき、パティシエさんは・・・。
「僕は、子ども達が食べられるような、お菓子を作りたいんですよ。子ども達が、ショーケースをキラキラした目で覗いているじゃないですか。そんな子ども達が『おいしい』って食べてくれるような、誰でも食べられるような、そんなお菓子を作りたいんです」
・・・それが、パティシエの格好をしていての台詞だったら、「こう思うのはわかる」で終わっていただろう。
普通の20代の青年の口から、こんな言葉が出るのだ。
思わず息を呑むほど、パティシエさんがかっこよく見えた。(元々もイケメン)
・・・私は、言葉で堕ちるタイプかも・・・
もちろん、だからどうこうってことはないよ。
私、年下には興味がないしね・・・。
頼まれていた支部通信の原稿を作成。
事務局から呼び出される。
「りあらさん、○さんが来られたよ。ケーキのこと、訊いてみたら?」
「あ、はい」
そう、先日のパティシエさんが、打ち合わせで事務所に来られたのだ。
今日は、パティシエのユニフォームではなく、タンクトップにジーンズ、男性用のアクセサリー、腕時計と「20代の青年」だった。
「こんにちは。すいません、ちょっと訊きたいことがありまして」
「はい、どうぞ」
私は、携帯電話に収めたロールケーキの写真を見せながら、4回ロールケーキを作ったこと、初めはなかなかうまくいかずにきれいに膨らまなかったこと、4度目にして材料を増やしたとき、やっと形になったことなどを話した。
「最初作ったときは、きれいに膨らまなくてですね。2回目は焼き時間を長くしたら焦げてしまって・・・巻くときに生地が割れてしまうんですよ」
「はい」
「3回目は、ハンドミキサーで泡立てて見たんですけど、どうも・・・。4回目に卵の数とか増やして作ったら、こんな感じになって」
「あ、いい感じですよ。たぶん、オーブンが大きいのではないですか?」
パティシエさんは、事務所のオーブンのトレーを出した。
「これぐらいですか?」
「いや、もう少し大きかったと思います」
「ああ、じゃぁ、材料を増やして正解ですよ。泡立てるときも、ハンドミキサーの方がきれいにできますし」
「はい。また試してみます。ありがとうございました」
「よく、諦めずに挑戦しましたね」
「え?」
思いがけないことを言われて、ちょっとびっくりする。
「いや、あの時、簡単そうに見えたんですよ(笑)。でも実際は難しかったですね(笑)もう少し、うまくいくように頑張ります」
その後、事務所にいたメンバーで、パティシエさんが作ってきたケーキを食べた。
周囲は主婦ばかりなのに、パティシエさんはイヤは顔もせず、私達の話しの中に加わっていた。
話しの中で、ケーキの中にアルコールが入っているものなど、オトナ向けのデザートの話しになった。
そのとき、パティシエさんは・・・。
「僕は、子ども達が食べられるような、お菓子を作りたいんですよ。子ども達が、ショーケースをキラキラした目で覗いているじゃないですか。そんな子ども達が『おいしい』って食べてくれるような、誰でも食べられるような、そんなお菓子を作りたいんです」
・・・それが、パティシエの格好をしていての台詞だったら、「こう思うのはわかる」で終わっていただろう。
普通の20代の青年の口から、こんな言葉が出るのだ。
思わず息を呑むほど、パティシエさんがかっこよく見えた。(元々もイケメン)
・・・私は、言葉で堕ちるタイプかも・・・
もちろん、だからどうこうってことはないよ。
私、年下には興味がないしね・・・。
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