炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

お米のふるさと

2005-02-24 | エコロジー
日本の美味しいお米の代名詞ともなっている、新潟県塩沢町の稲作を考えてみます。

巻機山の登山路、入り口にあたる、塩沢町清水の集落を訪ねると、登川の清冽な流れが、印象的です。
民宿の窓辺からは、青いガラスが流れていくような、心洗われるような光景を楽しめます。

芽吹きの森を、春の歌をさえずる鳥の声を楽しみながら、登川に沿って、上越国境の清水峠の方に遡って行くと、川の中に岩が崩れ落ちている所を多く目にします。
これはこの一帯が、地すべり地帯であるために、少しずつ山の岩が押し出され、沢に崩落しているのです。

下流の塩沢の水田には、こうした清らかな水と、崩れた岩石の粒子が、豊富に流れて来ます。
稲は、体を支えるのに、その珪酸を使い茎を硬くして、体を作っていますから、
こうした地域での稲作は、まことに好ましいものと言えましょう。

五月の連休ころには、清水の集落には、ことのほか美しい桜が咲きます。そめい吉野よりも赤みを帯び、ほのかな香りさえあります。
木々の芽吹きと桜、それに清冽な川の流れに、美味しいお米のふるさとを訪ねて見ては如何でしょうか。

追記 二十年ほど前に、訪ねた記憶をたどって書きました。今はどのように変わっているのでしょうか。

-ご参考- 高橋英一『 ケイ酸植物と石灰植物 』1987年

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