mab's MemoBlog

Enjoying taking pictures.
小忙しさに負けず、下町歩きやジョギング中の風景を楽しんでいます。

My Brother, My Sister, and I

2010-11-06 22:06:41 | 
戦後の混乱期に朝鮮半島から命からがら逃げてきたKawashima Yokoさんの第2作目。
1作目のSO FAR FROM THE BAMBOO GROBEは、息子のMiddle Schoolの推薦図書になっていて、日本に到着して避難民として生活を始めるまでを書いている。戦後の混乱期を知らない世代として想像を絶する世界に驚いたのと、困難を力強く生きてきたYOKOさんたちの生命力に感動した。

2作目は、母を亡くしてから、困難の中でも出会う人々に助けられ、姉と二人で学校でのイジメや偏見を克服しながら、力強く生きていく様を書いている。避難民として貧しい戦後の日本で生きていくことの辛さと、感謝を忘れずに生きることの尊さを教えられた。今の豊かな生活の中で、多少イヤなことがあっても、大したことはないという気にさせられる。
あとがきとして、YOKOさんたち家族の1995年当時のその後が書かれており、YOKOさんがアメリカに渡った経緯もわかるようになっている。辛くてもあきらめずに頑張れば努力は報われる、ということの証だ。もちろん全てはノンフィクションではないかもしれないが、経験しないと書けない内容だろう。
1作目と、出て来る単語や文体がほとんど同じで読みやすかったため、すらすらと(1週間で)読めた。ヤングアダルト(TeenAger)向けの本ということだが、大人でも十分読める。英語力の無い日本人にも読みやすい。
表紙の人々がなぜか日本人っぽくないのが、ちょっと気になる。。

My Brother, My Sister, and I
クリエーター情報なし
Simon Pulse


1作目を読んだ後に、私と息子は、物語に感動したのと、わざわざ息子に日本語の原稿を送ってくれたお礼の手紙を出していた。
その時に、たしか息子は「この本を読んで元気が出ました。辛いこともあるけれど、日本でもがんばれる気がします。」というようなことを書いていた。(それなら頑張れよ!という突っ込みは置いておいて。。)
その後、ご丁寧に返事をいただいた。息子への返事には「感謝の気持ちをわすれずに、親孝行して下さい。」と書かれていた。
2作目を読んでみて、小さなことにくよくよせずにたくましく生きたい、と思った。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 空手の全国大会に思う。 | トップ | NHK「生誕200年 みん... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事