mab's MemoBlog

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小忙しさに負けず、下町歩きやジョギング中の風景を楽しんでいます。

「情報革命バブルの崩壊」

2009-02-07 21:43:36 | 
うーん・・。

インターネットの動向をキャッチしている人ならば、すごく普通の話で、今この話(インターネットタダ乗り論やライブドアなどのIT株高騰バブル)を持ち出すのは結果論であり、それに対する深い洞察や著者としてのこうすべき論がない。目立つ現象を、ぽこぽこと書いてみたという気がする。
じゃあ、いったいどうしたら、この現象を打破できるのか、というのは皆悩んでいるのであって、ここで解決策のひとつもなく終っているのは、眠い目をこすりながら読んだ方としては、がっかり感が大きい。

日本のネット接続コストがある社の扇動で下がりすぎ、インフラベンダーは維持・拡張に苦しんでいるだろうし、その上のコンテンツで儲けようとしても、有料コンテンツはパッとしない上に、動画を初めとするデータ量の増大で、儲かるビジネスモデルを皆探している。

「ネット空間はいつから貧民の楽園に成り下がってしまったのか。」
という章。
著者の定義を簡単に言うと、貧民ユーザーとは、無料コンテンツしか見ない、ビンボウで暇で、2チャンネルとかで扇動が好きで、映像コンテンツやらインターネットのデータ量をバカ食いするユーザー。

著者のことは全く知らなかったのでググってみたら、ブログは他の記事の引用ばかりだし、ちょっと辛口なのは、きっと、2ちゃんねると裁判沙汰になっているというのもあるのかなあ、とも思った。

梅田さんの「ウェブ進化論」をはじめとする、インターネットタダ同然・無料コンテンツ豊富・新しい世界・新しいユーザーサイドの価値観という、思想とは真逆な話。
梅田さんが出てくる前は、著者の意見が主流であり、まあ今も主流なんだろう。だからこそ、ウェブ進化楽観論を書いた梅田さんの今の意見を聞いてみたい気がする。


情報革命バブルの崩壊 (文春新書)
山本 一郎
文藝春秋

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