コロナ禍に導入が進んだノートPCの買い替え需要が高まる
(ビックカメラ有楽町店のパソコン売り場)
電子情報技術産業協会(JEITA)は25日、5月のパソコン(PC)出荷台数が前年同月比31.5%増の49万8000台だったと発表した。
出荷金額は同30.5%増の595億円で、台数・金額ともに4カ月連続でプラスとなった。新型コロナウイルス禍に導入が進んだ在宅勤務向けノートPCの買い替え需要が出た。
出荷台数の約9割を占めるノートPCの出荷が44.7%増の43万6千台、出荷額は50%増の516億円と伸びた。
特に小型のモバイルノートPCが好調だった。コロナ禍での在宅勤務向けPCの導入から4年がたち、法人・個人向けともに買い替えが進んだ。
小中学校に1人1台ずつ端末を配備するGIGAスクール構想では、先行導入校で買い替えが始まった。
2025年に米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」のサポートが終わることも背景だ。都内のある家電量販店のPC販売員は、個人向けPCについて「ウィンドウズ10のサポート切れをきっかけに購入する人は多い」と話した。
デスクトップPCの出荷は20.1%減の6万2千台、出荷額も29.3%減の79億円と、台数・金額ともに8カ月連続で前年割れが続いている。
日経記事2024.06.25より引用