腹の中から引きずり出した腸というのは、どーしていつも首に巻かれるんだろ(笑)
そういえば、腹切り開かれて腸引っ張り出されてそれで首絞められて殺されるってのをどこかで見たような………気持ち悪いとか感じる前に、こんな死に方やだなーと思った記憶あり(東京公演も終わりに近いので思いっきりネタバレしてます)
写真はこちらからいただきました。
“ウィー・トーマス”が黒猫なので……。
初演ではグロい演出で話題をよんだそうですね。
再演の今回はキャストを一新。
初演は知らないので、全く先入観ナシでフツーに観ました。
もちろんマクドナー作品は初、長塚作品も生では初。
パドレイクの残虐性は、アイルランドの青年にドラッグを売りつけたジェームズへの拷問で、強烈にインプットされました。
自分の愛するもの(猫やアイルランド)には過剰なまでの愛を注ぎ、それ以外のもの(たとえ父親でも)への酷薄さは倒錯ともいえるけど、正直というか純粋な心を持った異常者というか、とにかく難しい役どころを高岡さんがよく演じてたと思います。
このパドレイクに憧れるデイヴィーの妹・マレード。カワイイ顔して、兄を殺しかけるわ、INLA3人の目はぶち抜くわで、パドレイクの上をいくピュアマーダー。彼女の愛猫・サー・ロジャーを殺したのが誰かわかって、その先の展開が読めたとき、ぞっとしました。
岡本さんは演技がそれほど巧いとは思わないけど、容貌と行動のあまりのギャップの激しさ具合はハマっていたのでは?
デイヴィーの少路さんはこれぞ翻訳劇!な演技で、ダニーとの掛け合い漫才みたいな会話も、異国情緒のあるブラックな笑いになってました。
ジョーイ&ブレンダンもそんな感じ。ただしこっちはボケ同士で、テンポはいいんだけど会話の内容は聞いててイライラしたわ(笑/ツッコミ体質なので)
前半ちょっと停滞気味だったけど、ウィー・トーマスの死がパドレイクにバレてからの展開はスリリング&リズミカル。
最後は、骨折り損のくたびれもうけな結末で、全てが徒労に終わる。
血と硝煙いっぱいの割には、後味は悪くありませんでした。
何故かというと、ウィー・トーマスが生きていたから(笑)クリスティがパドレイクを陥れるために殺した黒猫はウィー・トーマスではなかったという、あまりにも皮肉なオチです。
結末を知らなかったので、単純に「トーマスが生きててよかったー」と思っちゃったんだけど、人間の反応としてはマズいかも
人間4人と猫2匹死んでるってのにねえ
全体的にドライというかほのぼのというか、カントリーな雰囲気満載で、陰惨さを感じないんですよね。長塚さんの演出なのかもともと原作がそうなのかはわからないんだけど…。
家の壁に掛かる“Home Sweet Home”の額縁。どこが楽しい我が家やねん(笑)
トーマスの生存を喜んだものの、すぐさまマレードに撃ち殺されないことを祈りました
★余話1
こんなに血糊が飛びまくって、銃ばんばん火薬音パンパンっていう舞台は初めて。
偽トーマスはしょっぱなで頭ぶっ飛んでてそこから血がだらだら流れてるし、サー・ロジャーは撃たれてぱーんて弾けてバラバラになるし、ブレンダンとジョーイは殺されてから解体されるし、パドレイクはマレードに後頭部を銃でぶち抜かれるし……。その後なんかぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ聞こえるなーと思ったら、座った状態で頭撃たれたパドレイクがテーブルに突っ伏したので、彼から流れ出る血がテーブルから床に落ちる音でした
冒頭の腸を首に巻くってのは、パドレイクに命令されてダニーが死体解体中に、おちゃめにやってました
舞台ってできれば前の方で観たいけど、これは遠慮したい(笑)
★余話2
今回のキャスティングが悪いとは思わないけど、初演のキャストを観たらこっちで観たくなりましたね。
2003年(初演) 2006年(再演)
板尾創路 <ダニー > 木村祐一
中山祐一朗 <デイヴィー> 少路勇介
北村有起哉 <パドレイク> 高岡蒼甫
佐藤康恵 <マレード > 岡本綾
保村大和 <ジェームズ> 今奈良孝行
加藤啓 <ブレンダン> チョウソンハ
六角慎司 <ジョーイ > 富岡晃一郎
三宅弘城 <クリスティ> 堀部圭亮
個人的には中山さんのデイヴィーを観てみたい。あと北村さん。
そういえば、腹切り開かれて腸引っ張り出されてそれで首絞められて殺されるってのをどこかで見たような………気持ち悪いとか感じる前に、こんな死に方やだなーと思った記憶あり(東京公演も終わりに近いので思いっきりネタバレしてます)
写真はこちらからいただきました。
“ウィー・トーマス”が黒猫なので……。
初演ではグロい演出で話題をよんだそうですね。
再演の今回はキャストを一新。
初演は知らないので、全く先入観ナシでフツーに観ました。
もちろんマクドナー作品は初、長塚作品も生では初。
パドレイクの残虐性は、アイルランドの青年にドラッグを売りつけたジェームズへの拷問で、強烈にインプットされました。
自分の愛するもの(猫やアイルランド)には過剰なまでの愛を注ぎ、それ以外のもの(たとえ父親でも)への酷薄さは倒錯ともいえるけど、正直というか純粋な心を持った異常者というか、とにかく難しい役どころを高岡さんがよく演じてたと思います。
このパドレイクに憧れるデイヴィーの妹・マレード。カワイイ顔して、兄を殺しかけるわ、INLA3人の目はぶち抜くわで、パドレイクの上をいくピュアマーダー。彼女の愛猫・サー・ロジャーを殺したのが誰かわかって、その先の展開が読めたとき、ぞっとしました。
岡本さんは演技がそれほど巧いとは思わないけど、容貌と行動のあまりのギャップの激しさ具合はハマっていたのでは?
デイヴィーの少路さんはこれぞ翻訳劇!な演技で、ダニーとの掛け合い漫才みたいな会話も、異国情緒のあるブラックな笑いになってました。
ジョーイ&ブレンダンもそんな感じ。ただしこっちはボケ同士で、テンポはいいんだけど会話の内容は聞いててイライラしたわ(笑/ツッコミ体質なので)
前半ちょっと停滞気味だったけど、ウィー・トーマスの死がパドレイクにバレてからの展開はスリリング&リズミカル。
最後は、骨折り損のくたびれもうけな結末で、全てが徒労に終わる。
血と硝煙いっぱいの割には、後味は悪くありませんでした。
何故かというと、ウィー・トーマスが生きていたから(笑)クリスティがパドレイクを陥れるために殺した黒猫はウィー・トーマスではなかったという、あまりにも皮肉なオチです。
結末を知らなかったので、単純に「トーマスが生きててよかったー」と思っちゃったんだけど、人間の反応としてはマズいかも
人間4人と猫2匹死んでるってのにねえ
全体的にドライというかほのぼのというか、カントリーな雰囲気満載で、陰惨さを感じないんですよね。長塚さんの演出なのかもともと原作がそうなのかはわからないんだけど…。
家の壁に掛かる“Home Sweet Home”の額縁。どこが楽しい我が家やねん(笑)
トーマスの生存を喜んだものの、すぐさまマレードに撃ち殺されないことを祈りました
★余話1
こんなに血糊が飛びまくって、銃ばんばん火薬音パンパンっていう舞台は初めて。
偽トーマスはしょっぱなで頭ぶっ飛んでてそこから血がだらだら流れてるし、サー・ロジャーは撃たれてぱーんて弾けてバラバラになるし、ブレンダンとジョーイは殺されてから解体されるし、パドレイクはマレードに後頭部を銃でぶち抜かれるし……。その後なんかぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ聞こえるなーと思ったら、座った状態で頭撃たれたパドレイクがテーブルに突っ伏したので、彼から流れ出る血がテーブルから床に落ちる音でした
冒頭の腸を首に巻くってのは、パドレイクに命令されてダニーが死体解体中に、おちゃめにやってました
舞台ってできれば前の方で観たいけど、これは遠慮したい(笑)
★余話2
今回のキャスティングが悪いとは思わないけど、初演のキャストを観たらこっちで観たくなりましたね。
2003年(初演) 2006年(再演)
板尾創路 <ダニー > 木村祐一
中山祐一朗 <デイヴィー> 少路勇介
北村有起哉 <パドレイク> 高岡蒼甫
佐藤康恵 <マレード > 岡本綾
保村大和 <ジェームズ> 今奈良孝行
加藤啓 <ブレンダン> チョウソンハ
六角慎司 <ジョーイ > 富岡晃一郎
三宅弘城 <クリスティ> 堀部圭亮
個人的には中山さんのデイヴィーを観てみたい。あと北村さん。