今日も梅雨空だ。若狭の高浜へ向かう。7年祭だそうだ。まだ見たことがない。
高浜町宮崎、佐伎治神社、さきちと読むそうだ。ここで今日から1週間にわたりいろいろ奉納があるらしい。
途中降っていた雨は、着いた頃には止んだ。境内へ行く。連れがたこ焼きを食べるという、サクランボを買えという。
境内は随分人が集まっている。何やらやっているらしい場所を人の頭越しに見下ろせる場所を確保。神輿が3基、大きな太鼓が3台見える。3地区が奉納するらしい。
太鼓が打ち鳴らされる。太鼓をたたくというより踊っている。撥を持ち飛び上がり踊り狂うように打ち鳴らす。当然息が上がるから打ち手は交替していく。太鼓だけでも見ものだよ。
地面に敷かれたむしろの上に何やら準備されている。演目めくりには「太刀振り」とある。一種の剣舞だ。
続いて、1演目数分の剣舞が5・6種披露される。2・3人づつの若衆が衣装を着け柄物をもって振りを合わせる。これはかなりの練習をしている。
鎖鎌を使う剣舞なんて初めて見た。
6年おきだというが、よく続いたものだ。とても戦時中はできたとは思えない。400年続いた祭、というが、形は変わっても来ているだろう。剣舞の演目で「佐倉宗五郎」というのがあったが「惣五郎」だろう、実在したとして江戸初期、演劇化されたのは幕末だろう。全体に歌舞伎の見えが入っている。橋弁慶・白石噺なども歌舞伎であるかな。
周りの人たちは、どこの誰それがでてる、とか話していたが、とても面白く、よそ者の私も十分楽しんでしまった。
1区分の剣舞が終わったところで高浜を離れる。