4月3日、岩倉市の五条川にお花見に出掛けました。
17~18年前、亡き妹(妹1)と(妹2)の3人で、
お花見に行って以来のことです。
毎年、テレビで五条川の桜が見ごろだと報道され、
美しかった桜を思い出しながらも、行くこともなく過ごしていました。
しかし、今年は、(行ってみたい! いかなくちゃあ~)
何かに押されるような想いに駆られていました。
(妹2)も同じ想いであったのか、「五条川に行ってみない?」
と、突然声をかけてきました。
亡き妹が、
「3人でまた、お花見しようよ」と、誘いに来たような気がしました。
五条川は、1400本ほどのソメイヨシノが、
川の両岸に7キロあまりも続いているそうです。
今年も水面を覆うように咲き、それはそれは美しい光景が、
広がっていました。
川には風物詩の「のんぼりあらい」の鯉も水にゆれています。
満開のさくらが時折、はらはらと肩や頭に舞いおりるのを楽しみながら、
私たちは、岸辺をゆっくりと歩きました。
「桜が、ずいぶん大きくなった気がしない?」
「こっちの岸辺だったよねぇ。川のそばまで下りて、みたらしだんごを食べたよねぇ」
思い出をたぐりながら、
あの日と同じように、みたらし団子を買って堤を下りました。
川面を流れていく花筏をながめながら、
かたわらに亡き妹がいるかのように思い出話をし、
日常のとりとめもない話を聞かせるかのように、話して過ごしました。
川面に妹の面影が浮かびます。
親の美的部分を独り占めしていた妹は、かすばかり頂戴した私とは、
姉妹とは思えないほどでした。
つば広のおしゃれな帽子に、サングラスがとっても似合い、
「今度この帽子を作ったの、どう?」
そう言ってほほ笑んだ顔が水面にゆれます。
オーガンジーやフェールトの帽子、ネットのついた礼装用の帽子など、
妹の作る帽子は、趣味の領域をこえていると思ったものです。
ワンちゃんやネコちゃんを愛し、たくさんの友人を持ち、
そして皆に愛され、かっこよく素敵に生きた妹でした。
そして
私はなによりも、時々手紙の中に書かれてくる妹の詩がすきでした・・・
この4月は、15回目の命日です。
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