ハラボジの履歴書

祖父が日本に渡って来なければならなかった物語を記憶に基づき
在日100年が過ぎようとしているいま書き留めておく。

長田 丸五市場の再興を

2008年11月01日 | Weblog
 震災でこの場所は火災を免れた。
近くの大正筋商店街は火災で全焼、再開発がなされたが結果、人はまばらで神戸市が以前から計画していた副都心計画の実行が震災によってやりやすくなったがこの地域の地勢からいって2700億もの事業資金を投入しての規模は無謀だと多くの批判をよそに計画は進められ、震災から14年を経て、今も工事は進められている。

 この周辺の再開発は未だ進まず、人口は減ったままで、また地場産業のケミカルシューズも振るわず、この長田区は神戸の中で元気がなくなっておりこのままでは街の活性化は見込めない。

ある意味、行政の失策でその街の寿命を決めてしまったところがあって、この景気の後退と相まって、さらに街の暮らしは厳しくなる一方、若者が離れていく傾向を食い止めるための施策が必要である。
 
そうしたところから、市場として唯一残っている、丸五市場。
98店舗あった市場は10店舗足らず、アシアン市場と銘打って2年前からタイ、ベトナム、台湾料理と行政が助成金を補助し再興を促すが人口の減ったこの地域での再興は大変厳しい。
 
それでも昭和23年から続くこの市場で今もがんばる人は絶対にこの場所からは離れず、もう一度活気のあった時代を取り戻すとの思いで今も店をやっている。
先日、今年から始めたナイト横丁という企画を始めて4回目、多くの出店がでて、多くの地域の人が集まってきた、賑わっていた往年の活気をこの丸五市場で見ることが出来たが、これからをどう生き延びるかの模索が続く。