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東日本大震災の震央と起振の影響を考える。【注意喚起】

2011年03月28日 | 耐震・震災・地震
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東日本大震災により亡くなられた方々に心からご冥福をお祈り申し上げます
とともに、被災者の皆様にお見舞いを申し上げ、ご健康と一日も早い復興を
心よりお祈り申し上げます。
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  東北地方太平洋沖地震:2011年3月11日14時46分頃 

3月11日(金)のマグニチュード9は、緊急地震速報、自治体の防災無線、防潮堤等あらゆる防災対策を無力化し、10mを超す大津波は大災害を招き、福島第1原子力発電所をレベル6までの破壊と原子炉内の溶解の危機を招きましたが、ある方が述べてるように「震災は人災である」につきます。

今は、災害救済と原発の暴走阻止と放射線対策が何よりも求められますのは、報道の通りです。

原子核分裂はウラン235(自然に存在するウランの内ウラン235は0.72パーセントであり、残りの大部分はウラン238である)の核分裂する時に発生する放射能と核分裂後に出来る放射線同位元素(セシウム、ヨウソ、ストロンチューム等の同位元素)が発する放射能、即ち放射線であるが、陽子放射のα線(正確には陽子2中性子2の粒子性)、電子放射のβ線(電子の粒子性)、波長の極めて短い電磁波(Ⅹ線と波長が重なり発生方法で区別し、Ⅹ線より波長が短い場合が多い)のγ線。そして、中性子線(核分裂で放射される原子核内の中性子放射)。
いずれも、高い値なら極めて危険。徐々に核分裂させ制御し、放射線を封じ込めれば、その熱源で原子力発電となり、ウラン鉱の90%を占めるウラン238と一緒に燃やす(核分裂させると)自然界には稀なプルトニュウームが出来、再核分裂燃料となりますが、もし一瞬に核分裂させれば「原子爆弾」です。(広島はウラン、長崎はプルトニュームを使用されました)津波で非常電源発電機が機能不全で炉内の核分裂の制御と冷却機能が失われて、制御不能に陥ったのが今回の原発事故です。津波の高さが想定外だったと言うのが東京電力の説明で、災害を強調していますが、設計は50年前、建設稼動が40年前の1号機や発電機が海側の地下設置など、災害対策は「自己の安全神話」で固められ、手を打たず、また発電所稼動の延命認可をした国の責任も大きい。

その中で、事故原発で命懸けの作業する東電現場社員、同協力会社作業員、メーカー社員、自衛官、消防士、警察官の方々。
この名もなき人々に無事であれ、と祈らずにはおられません。また、その勇気と使命感を称え、感謝せずにはおられません。
まさに、国難にまさに立ち向かう勇士です。
そして総員の半数近く動員された自衛隊員、被災しながら活動する現地消防士、警察官、自治体職員、医療スタッフ、地元ボランティアの方々。また西日本から選抜派遣された消防隊員・警察官、医療団も極限の中での戦いに挑まれておられます。

その渦中で地震の「考察」は不遜とも思えますし、下手な風評の原因になってもいけないとは存じますがお許しください。

マグニチュード9の起振は「海溝型地震」と一般的には説明されていますが、海溝型は良くモデル化されているプレート潜り込みの反発跳ね返りの起震ではなく、太平洋プレートに押され北米プレートに蓄積された歪みやストレスが日本列島よりの海底に岩盤破壊として幅数十キロ、長さ数百キロの逆断層地震が数ヶ所で多発、マグニチュード9(最初の起振「地震発生」は7.9でしたが数秒~数分差で同規模同時多発により巨大地震となりました。

        図)出典:独立行政法人海洋研究開発機構
              http://www.jamstec.go.jp/j/index.html
北米プレートへのダメージ影響は大きく、余震(通常余震は至近の周囲で起震)が広範囲で起きていますし(長野県北部、静岡県東部地震は北米プレートの西限界でユーラシア大陸プレートとの接点)、海溝の歪みは依然と続いてると考えます。
また、9日の三陸沖地震は間違いなく「前震」であったと考えられます。
余震の海洋南限が茨城県沖なので、この辺りに未知の「トラフ」が存在しているのでしょう。

海洋プレート内断層地震の発生なので、プレートの歪は容易に解放されてなく、今回の大地震でも海溝接点の歪、北米プレートのストレス、歪は解消されていないと考えざるをえません。
そこで導かれる結論は、再度、起きる可能性が高いと考えます。決して警戒を怠らないように願います。

そこで、やはり気になる東海、東南海大地震の可能性ですが(私見です)、東海大地震の発生確率が30年以内に87%となっています。約100年~150年の周期で発生する海溝型地震ですが、前々回は、かの1707年(宝永4年) 宝永地震(東海・南海・東南海連動型地震) M8.4 で富士山が噴火し、前回は1854年(安政元年) 安政東海地震 M8.4 で、単独で地震発生していない年月が約156年経過し、極めて高い確率で発生の可能性がありますが、東南海地震は67年前に起き、可能性はやや低いと考えます。東海地震(駿河湾沖)はプレート境界の歪・ストレスは地学的は極限に達しているでしょう。今回の大震災の「影響で東海地震の想定震源域にかかる力が、より滑りやすくなる方向に増えたため、東海地震の発生がわずかに早まった可能性があるとしている。」と言う説もあります。

海洋型、海溝型も危険ですが、陸地での直下型活断層地震の発生で、やはりプレート活動の反映で起きると考えられます。
この辺りでは岐阜県は阿寺活断層帯。愛知県は猿投活断層帯が高い確率です。(確率は阪神淡路の野島活断層とほぼ同じ。)
明日は我が身ですが、この地方は数十年前には今の関東のように地震多発でしたが、愛知の海も内陸部も有感地震の発生無く不気味です。

(以上、筆者記[私見・考察])


【参考記事】
平成23年3月13日
地震調査研究推進本部 地震調査委員会
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の評価

○ 3月11日14時46分頃に三陸沖の深さ約25kmでマグニチュード(M)9.0(暫定)の地震が発生した。今回の本震の規模はこれまでに日本国内で観測された最大の地震である。この地震により宮城県栗原市で最大震度7を観測した。また、相馬で7.3m以上、大洗で4.2m、釜石で4.1m以上などの高い津波を北海道地方、東北地方、関東地方の太平洋沿岸で観測した。

○ 発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。

○ 3月13日15時現在、最大の余震は11日15時08分に発生したM7.5(暫定)の地震で、岩手県から茨城県にかけての太平洋沖でM7.0以上の地震が3回発生しており、M6.0以上の余震が40回(暫定値)発生している。余震域は南北約500kmにわたっている。今後も規模の大きな余震が発生する恐れがある。

○ GPS観測の結果によると、本震の発生に伴って、志津川観測点(宮城県)が約4.4m東南東に移動するなどの地殻変動が観測されている。また、岩手県から福島県にかけての沿岸で最大約75cmの沈降も観測されており、津波がおさまった後も引き続き浸水している地域がある。

○ 今回の地震の震源域は、岩手県沖から茨城県沖までに及んでいる。地震波及び地殻変動などによる様々な解析結果があるが、その長さは約400km、幅は約200kmで、最大の滑り量は約20m以上であったと推定される。地震調査委員会で評価している宮城県沖・その東の三陸沖南部海溝寄り、福島県沖、茨城県沖の領域を震源域としたと考えられるが、更に三陸沖中部や、三陸沖北部から房総沖の海溝寄りの一部にまで及んでいる可能性もある。

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日本列島付近を襲う海溝型地震の発生確率
週刊朝日 3月22日(火)15時46分配信
 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110322-00000302-sasahi-soci
内容はリンク先の記事をお読みください。
(ニュース記事なので期間限定掲載だと思われますので、リンク切れはご容赦を)
 



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