RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

RC-NET STAFFによる、日常の些細な出来事から、お知らせまでいろいろなぶろぐ。

RC-NET企画「性暴力への想い」LivingTogetherMessage for sexual violence

2011-02-14 02:16:42 | スタッフ日記
まだ試作段階ですが、
これまでに応募いただいた「性暴力への想い」の中から第一弾として抜粋したものを使って、
動画を作成しました。

これからもこうしたメッセージを通して、
多くの人に少しでも性暴力被害について知ってもらったり、
感じてもらえる機会をつくっていきたいと思っています。

ご意見やご感想をお寄せ頂けると嬉しいです。

よろしくお願いします。

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“性暴力”に対するあなたの想い<募集要項>はこちら


2011年夏、レイプクライシス・フェス2011~手放しちゃおうぜ、暴力なんて~開催します。

1、RC-FES 開催趣旨

2、RC-FES 開催内容

3、RC-FES 協力募集内容

想いを伝えるために1(2の予定、無し)

2011-02-13 07:25:27 | スタッフ日記
ポータルサイトの準備が着々と進行している。

文字の調整やデザインを話し合いながら、
本当に一つ一つ、ちょっとしたことで見え方っていうのは変わってくるなぁと、実感する。

少しばかりの色の濃度で、
その言葉が持つ力は変わる。
本当に、伝えたい事を伝えるというのはムズカシイ。

ちょっとした行き違いで、きっとまるで違う想いとして認識されてしまうこともあるだろう。

その時の体調や、ちょっとした気持ちの動きによって、
それがどう見えるのかも変わってくる。

落ち込んでいる時にサンサンと輝く太陽の下には出て行きたくないものだ。
明るい気分の時には逆に、暗い場所に行きたいとはあまり思わないだろう。

何かを伝えたいと思ったときに、
それをどのようにして伝えるか、ということをまず考え、
その内容に沿って自分の言語なり行動をプロデュースしていくというのは、
なかなか難しいことだ。

しかし、難しい難しいと言っていても物事ははじまらない。

とにかく、伝えてみる事でしか会得出来ないものは、沢山ある。
その中で失敗もするだろうし、うまくいくこともある。
そしてそれを、人は経験という。

間違う事が許されにくい社会だ。(とか、社会のせい発言は、あまり好きじゃないけども)

間違うことが、即その人の人間性の話になってしまう。
過ちが、その人の人格、人生まで否定するに至ってしまうようなこともある。
もちろん、取り返せないことはある。
どう頑張ったって取り返せない、そんなことだってやっぱりある。
だけど、そうなる前に、もっとちっちゃい失敗、どんどんしたらいいと思う。
その失敗を重ねて、学ぶ事が出来ないから、失敗恐怖症、ドロップアウトが即ち人生の終了、みたいになっちゃう。

ドロップアウトしたっていいじゃん、と私は思う。

ドロップアウトの偉い人
っていう本があったけど、
かといって、ドロップアウトして、その後偉くならなくてもいいとも思う。
何よりかっこいいと私が思うのは、
過去に何があったとか、そういうことじゃなくて、
今自分の足でその場に立って、しっかり生きてるってことだ。

誰に認められるとかいうことでもなくて、
自分が自分を認めて、それぞれに立っていること。



あぁ、今日もすごい話を飛躍させてしまったなぁ。
かなり要領を得ない勢いで、話が飛んだなぁ。

要は今、ポータルサイトの完成に向けて、
頑張ってるよっていうことが書きたかっただけなのです。

今日は、体験談の投稿をボチボチと進めていて、
初回公開分は、私自身が結構しっかり関わったケースばかりなので、
なかなかディープでした、自分の感情として。

とにかく、サイトオープンに合わせて、こうして体験談を書いてくれた仲間に対して、
心からお礼をいいたいです。
みんなの想いが、一人でも多くの人に伝わるように、
私も微力ながら、いいサイト作り、運営が出来るように、頑張ろうと思うよ。
本当にありがとう。


みなさんからお寄せ頂いている「性暴力についての想い」も、
サイト上で公開していきます。
長々とお待たせしてしまってすみません。
また公開準備が整い次第、お知らせさせていただきます。



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「しょっちゅう」発言

2011-02-13 06:57:07 | スタッフ日記
先日、パープルダイヤルの開始と共に流れた報道に私は少なからず戦慄を覚えた。

> 配偶者暴力と性暴力の被害者に対する相談電話「パープルダイヤル」の8日の開始にあたり、
> 与謝野馨男女共同参画担当相は同日夕、内閣府の大臣室でタレント、優香さんの表敬訪問を受けた。
> 与謝野担当相は、男性のDV被害の状況について聞かれると「しょっちゅう(受けている)」と答えるなど、終始和やかな雰囲気だった。

三行目である。
この文章のままいくと、「男性のDV被害の総論」を聞かれていると思うのだが、
与謝野さんは自分の話と思ったらしい。
「しょっちゅう」という言葉、
なんせ与謝野さんはDVを受けていると申告しているのだから、それは和やかなはずがない話だ。
「まったく、最近の女は強いよね」というおっさんにありがちなジョークだとしたら、
これまた酷い話だ。
少なくとも、飲んだ席でツレと話をしているわけではないのだ。
この話は、まったくもって和やかな話にはなり得ない。
「僕も大変だけどこうして話できて救われてるよ、みんなもそうして相談してきてね」
ということかもしれない。いや、多分違う。笑いを取ろうとしたのだ。
この下りで和やかでしたね、というなら、この場にいた人全員、ちょっとおかしいんじゃないだろうかと思う。

パープルダイヤルは、性別も国籍も、セクシュアリティーも問わずに相談を受けるということになっている。
その中で、
男性のDV被害をこうした「和やかな話題提供」(らしい)に使って、いいものなのだろうか?
批判をしたいわけではない。
単純に、意味がわからないので、教えてほしい。


なんの認識も知識もない人がこうして担当大臣になる日本って、
本当におかしい。

この発言って、完全なる失言、暴言なんじゃないかと思うわけだけど、
あんまり騒がれなかった様子。

ふしぎ。

セックスサーベイ寄稿文について

2011-02-07 19:50:36 | スタッフ日記
ソフトオンデマンドがやっている、
日本人の性行動・性意識の調査、SOD SEX SURVEYに、RC-NETとして寄稿文を載せさせていただきました。

レイプクライシス・ネットワーク代表 岡田実穂 「暴力を手放す時」
http://www.sodsurvey.jp/contributions/miho-okada/

なぜ性暴力被害者支援の人間がSODに!というようなご意見もいただいたりしたのですが、
私が語る、書くことはどこでも同一だし、そこにニーズがあるならば、
RC-NETとしてそこに文章を寄せることはまるで吝かでないし、
逆に、有り難いことだなと思っています。

よく、岡田さんってどこにでもいますよね、と言われたりすることがあるのですが、
私がいるのは、一カ所です。ほら、身は一つですから。笑

ただ今後とも、その辺についてはアクティブに、
いろいろやっていけたらいいなぁと思っています。

手段や方法はたくさんあるし、
その中で自分の想いって言うものがぶれない限り、
場所も問わず、人も問わず、
私はなんでもやるよ、と、思っています。

こうした機会を下さったSODさん、書きたいように書かせていただいて、ありがとうございます。

今、この場所を否定するでもなく、
これからも私は私が目指すゴールに向かって、歩みを進めていけたらなと思います。

目指す場所は、きっと同じです。
例えばその過程が違っても、交差するところで、私たちは手を繋ぐんですよね、きっと。


昨日は日経新聞の記者さんにフェスとポータルサイトについての取材をしてもらいました。
まだ掲載について詳細は決まっていませんが、
ナイスな記事になれば、いいなぁ!
また決まったらお知らせします。


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全てがそこにある。

2011-02-01 21:22:41 | スタッフ日記
当事者の声、当事者の望み。
それが一番大切かもしれない。
かといって、安直に「これが当事者の声です」と提示することは、
やはりあまりにも「わかりやすい提示すぎる」のではないか、と最近思う。

起承転結
というのを、文章を書く時の基本として私たちは教育を受けた。

本を読んでも、ドラマを見ても、
演劇を見ても、映画を見ても、
大体のものがこの起承転結というルールに則って取り計らわれている。

がしかし、私は小説を読むなら大概解説から読む。
驚かされることを特に望んでいないからだ。
結果が分かっていて読んでも、おもしろい本はおもしろい。

ここで一つ、聞きたいことがある。

あなたの人生は、起承転結で全てが結ばれていますか、と。

世の中には、リアルには、どれだけ、起承転結があるのだろうか、と。
挫折する事も頓挫することも忘れられることも曖昧にすることも全てを含めて人生であると思うが、
シナリオ通りを望むこの社会の中では、
そうした隙間は許されない。

当たり前の様に全てのものが「理由」を持って存在していて、
そして、役割を押し付けられる。

~だから~となりました。

説明がつかないことなんて本当はいくらでもあるのに、
それが許されない。

それはどういうことかというと、RC-NETの場合であれば、
「何故被害にあい、今どういう思いを持ってここにいて、何があったからこれをして、
だからこういう事を言いたいんです。
そしてその結果として誰々がこう思って、
こういう世界が訪れることになります。」
ここまで提示しなければ、人の共感は得られませんよ、ということだ。

当事者の声、それはすごく大事なものだ。
しかし、それが対面しなければ感じられないものかというと、そうではないと私は思う。

世の中の人々は、安易な提示に慣れすぎてしまっていると思う。

人にはそれぞれのバックグラウンドがあり、
あなたの目に見えているものが世界の全てではないのだということに、
今一度、目を向けて欲しいのだ。

フェスでやりたいのはそういうことだ。
いろんな声があり、それは当事者を含む多くの人々が発する声である。
その中に、当事者もいれば、そうでない人もいる。
もっと想像力を働かせよう。
ここには、いろんな人が、いると。

世界は一つだ。

被害者も加害者も関わりのなかった人も、同じ世界で生きている。
分かち合えない思いがあるからといって、世界が変わる訳ではない。
自分が人と違う事が、イコールして世界が違うということではない。
全てを含んだ、その場所に私たちは生きている。

その世界をどんなものにしていきたいのか、
もっと多くの立ち位置から、一緒に考えていきたいのだ。






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