RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

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「しょっちゅう」発言

2011-02-13 06:57:07 | スタッフ日記
先日、パープルダイヤルの開始と共に流れた報道に私は少なからず戦慄を覚えた。

> 配偶者暴力と性暴力の被害者に対する相談電話「パープルダイヤル」の8日の開始にあたり、
> 与謝野馨男女共同参画担当相は同日夕、内閣府の大臣室でタレント、優香さんの表敬訪問を受けた。
> 与謝野担当相は、男性のDV被害の状況について聞かれると「しょっちゅう(受けている)」と答えるなど、終始和やかな雰囲気だった。

三行目である。
この文章のままいくと、「男性のDV被害の総論」を聞かれていると思うのだが、
与謝野さんは自分の話と思ったらしい。
「しょっちゅう」という言葉、
なんせ与謝野さんはDVを受けていると申告しているのだから、それは和やかなはずがない話だ。
「まったく、最近の女は強いよね」というおっさんにありがちなジョークだとしたら、
これまた酷い話だ。
少なくとも、飲んだ席でツレと話をしているわけではないのだ。
この話は、まったくもって和やかな話にはなり得ない。
「僕も大変だけどこうして話できて救われてるよ、みんなもそうして相談してきてね」
ということかもしれない。いや、多分違う。笑いを取ろうとしたのだ。
この下りで和やかでしたね、というなら、この場にいた人全員、ちょっとおかしいんじゃないだろうかと思う。

パープルダイヤルは、性別も国籍も、セクシュアリティーも問わずに相談を受けるということになっている。
その中で、
男性のDV被害をこうした「和やかな話題提供」(らしい)に使って、いいものなのだろうか?
批判をしたいわけではない。
単純に、意味がわからないので、教えてほしい。


なんの認識も知識もない人がこうして担当大臣になる日本って、
本当におかしい。

この発言って、完全なる失言、暴言なんじゃないかと思うわけだけど、
あんまり騒がれなかった様子。

ふしぎ。

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