reasonableをめぐって 後期ロールズのアンビバレンス

2018-03-16 18:49:55 | 日記
ロールズの問いの立て方は、多元社会でいかにして秩序ある社会を構築するかというものである。

これは、包括的価値観の対立を前提とした見方である。

しかしながらロールズは、多元社会という言葉の前にreasonableという形容詞をつけている。

「穏当な」といういみであるが、カールシュミットの言う「政治的なるもの」に反する。

 この両義性はいたるところででてくる。