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あそびなんかじゃない

「キャプテン翼」を愛する一個人による、極めて個人的な考察や雑感などをつらつらと。
可能ならばパソコン閲覧推奨です。

「浦辺反次」と私。

2014-10-20 00:56:31 | 「キャプつば」キャラクター(日本)と私。

このブログでの私の呼び方:浦辺くん

愛すべき且つ頼れる憎まれ役兼裏方ちゃん。
それが故に、友人にしたいと思う男性読者は多いのではなかろうか。こういう人が身近にいれば、精神的にも気が楽になれるはず。

浦辺くんは、どちらかと言えば「敗者」の人だ。
翼が入部した南葛小に、浦辺くんのいる西が丘小は練習試合で負けを喫したこと。(それ以前にも修哲小にも負けてるでしょう)

南葛SC時代は最終的には「勝者」であったけれど、それまでに培ってきた敗北感は払拭できなかったのだろう。

だからこその「中学生編」、「大友カルテット+新田瞬くん」の組み合わせで、打倒・南葛中、打倒・翼を目指した原動力は「劣等感」「嫉妬」……その気持ちは痛いほどよく分かる。

そしてまたもや「敗北」という決着をみて、一応の満足は出来たんだろう。高校では再び、南葛SCのメンバーが集結することになったのだから。


憎まれ役兼裏方の真価を発揮するのは「ワールドユース編」の「RJ7(リアルジャパン7)」の一員で。
元祖憎まれ役の「ジュニアユース編」の若林くんとは違うタイプのように感じるのは、若林くんは決して裏方タイプの人間ではないからだ。

だけど二人に共通する根っこの部分は一緒。「強くなって欲しい」の一心、ただそれだけ。
そういう役割を果たしたのは、振り返ってみると、この二人しかいないのか……。

石崎くんとは何だかんだとコンビを組んでいるせいか、似た者同士のようにも思えるけど、石崎くんに憎まれ役が出来るのか? という仮定そのものも無駄。
いくらお顔がおさるさん似でも「猿芝居」は打てないだろうよ、石崎くん。

これも想像の話ですが、南葛高校サッカー部のキャプテンは石崎くんでしたが、副キャプテンは浦辺くんだったらいいな、と思いました。
岬くんは、上に立って引っ張るタイプではないし、石崎くんは南葛小のキャプテン、浦辺くんは西が丘小と大友中でキャプテンを務めたから、要領と心得は分かってるはず。


では、私の好きな浦辺くんのシーン。



中学生編「南葛中vs大友中」のひとコマ。非常にマニアックですが、頭の動きを表現する効果線が好きなのだ。

そして羨ましいと思ったのがこちら。「GOLDEN-23」のナイジェリア戦、浦辺くんのミスでPKになり、それを阻止した若林くんに……



ちょっと浦辺! 私と代われ~!  と嫉妬丸出し。
私も抱きつきたいよ~ん。

とはいってもこの二人、小学生の頃からの古い知り合いだから、しょうがないか。


現在の「ライジングサン」でも代表メンバーに選ばれた彼ですが、多分「縁の下の力持ち」的存在として、吉良監督は選んだのかな、と思います。

そりゃあ選手としては、代表メンバーに選ばれたからにはフィールドに立ってプレイしたいと思うものですが、いくら熱望しても決定権は監督にある。
代表メンバーの実力を知り尽くし、より能力を引き出すため、精神的にも支えるためのムードメーカー的な人間が必要不可欠。

それを浦辺くんに託したのかな、と。私的な感情を殺すことが出来る、「チームのために」尽くせる選手として選んだのかな、と。
浦辺くんは決して花形選手ではないけれど、サッカー選手としては酸いも甘いも味わった人だからね。そういう経験を活用できる強みがあるのが、この人の持ち味かな?

「ワールドユース編」の決勝では負傷退場した石崎くんの代わりに出場した浦辺くんですが、「ライジングサン」でも、ちょっとでも出場機会があるといいですね。

***

うわ~、まだ単行本1巻に登場のキャラクターが終わらないっ。
もう一人済ませないと、岬くんに辿り着けない。
(↑誰だか分かるね? 登場順では逆だけど)

すっ飛ばした翼パパ・翼ママは、「カップリング考察」のカテゴリでやりますね~。

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「井沢守」と私。

2014-10-14 00:14:22 | 「キャプつば」キャラクター(日本)と私。

このブログでの私の呼び方:井沢くん

作品中、私が二番目に一目惚れたひと(←ヘンな日本語だ)
そのシーンがこちら。





カッコええー!!

何度見てもこのシーンは好き♪ 私が井沢くんを好きになった原点ですから。

この後の城山監督の自画自賛(?)も好き。



ごもっともですな!

若林くんが「王様」、高杉くんが「ボディーガード」、滝くんが「使者、伝令」、来生くんは「お稚児さんあがりのお小姓」とくれば、やっぱり井沢くんは「騎士(ナイト)」でしょう。
中世ヨーロッパの鎖帷子を着て、剣を携えて……うん、すっごく似合うと思う!

【追記】 椋子さんが麗しい騎士・井沢くんを描いてくださいました! こちらからどうぞ♪

「騎士」といえどもこの時代のヨーロッパ式の、主君との契約次第であちらこちらと仕える主君を変えるシビアな関係ではなく、「生まれたときから死ぬまでお仕えいたします」という日本式の関係がいいですね。
でも月代の井沢くんや若林くんは想像できないの~。


は~……大好きなキャラクターだからこそ、何を述べればいいのか……。

初代アニメの井沢くんのスクショした画像も数百枚は軽くあるから「ブログに載せるのはどれにしようかな」と悩んでいるうちに魅入ってしまう。
(他のキャラが入っていても保存ファイル名は「井沢くん」)

で、結局選びきれずに止めちゃった……けど、迷った挙句、選びました。
他の画像は、別の機会にアップすればいいや。



小学生編の井沢くん。アニメオリジナルの岬くんとのサヨナラ試合なので、修哲のユニフォーム着てます。 この方が作画監督を担当されている回の絵は、可愛らしくて結構好きです。



中学生編の東邦学園戦から。 かなりマニアックですが、このニヤッと笑って相手を油断させている感じが好き♪ こんな間近で不意に笑顔を見せられたら、誰だってドキッとするでしょう。この後フェイントかけて相手を振り払います。



同じく中学生編の井沢くん。白い光に包まれて美男子がより美男子に。

そう、井沢くんは、やっぱりカッコイイ。男前。素敵。爽やか。見惚れる。
いつも涼風が吹いてそう(←それは別ブログでやっている某義兄)

恐らくアニメスタッフさんも、井沢くんは結構贔屓にしていたと思うんだ。主人公並びに同等のキャラ、ライヴァルレベルのキャラにしか施さないような特殊効果を、井沢くんにはよくあてがっていたように感じる。(←贔屓の引き倒しではない、はず)

下記にコメント頂戴しましたが、初代アニメで井沢くんの声を担当されていた中原茂さんの功績も大きいです。
井沢くん以外にも、対戦選手や応援席の声を担当されて、中原さんのお声を聞くと嬉しかったものです。

初代アニメの絵を見れば中原さんのお声が甦るけれど、マンガを読んでいる時は私の中の井沢くんの声……なんですよね。


世界を相手に戦うようになってからはモブ化されてますが(「GOLDEN-23」は別格)、ページの端っこでも、たった1コマでも、出ていれば嬉しい♪ やっぱり好きだから。

「どこが好き」「何が好き」「どうして好き」……なんて、

好きだから答えようがないの!

いかにも「好きな理由」を聞かれた女が答える典型的な回答ですが、一目惚れってそういうもんだ。
何かの拍子で、ふと惹かれてしまうものなのよ。 つい魅せられてしまうものなのよ。
「好き」に理由はないの! 「好き」が理由なの!

私同様、そういう人たちが多いと思うから、井沢くんは安定した人気を誇っているんじゃないかしら。
「キャプテン翼」連載時の4回あった人気投票で、4回ともベストテン入り。次から次へと魅力的なキャラクターが登場する中で、これは凄いことだ。

第1回目発表で 「おれってけっこう人気あるんだな」 と井沢くんのコメントがありましたが、もしやこれは高橋先生の本音だったのかな……?
だとすればちょっと哀しいが、先生の意図と与り知らぬところで人気が出てくるキャラって、岬くんも同様だし、他の先生方の作品でも同じようなことは起こっている。「なぜこのキャラが読者受けするのか分からない」と作者のコメントがよくありますもん。

ところが25周年記念の人気投票で、初めてベストテンから陥落してしまった……(結果をご存じない方は、こちらをご参照ください


井沢くんのことを語るとき、当時の男性読者に多かった「ヘディングばかりしてると将来禿げるぞ」という意見を見聞してて、心苦しかったのを思い出します。(←思い出さなくていいって?)
当時は「何てひどいこと言うんだ」と静かに怒ってましたが、男性はどうしても自分の身に置き換えちゃうんだろうな。頭髪のことを。
(将来、自分も禿げる可能性があるのに目を逸らして、他のキャラに転嫁させて嗤うという常套手段であることは、大人になって分かった事です)

でもな。 今は声を大にして言っておく。

実力のことを言え、実力を!

MFからDFへコンバートした「GOLDEN-23」、吉良監督の意図をしっかりと把握して、きちんと役目を果たしてた。それは認めようよ、褒めようよ。
元はMFだから培った視野の広さと状況判断は衰えてないし、MF・DFと融通が利くのも、使い勝手がいいんだと思う。
(反町くんの「守備的FW」も、このパターンか)

若林くんのように職人技レベルまで一つのポジションを極めるのもいいけれど、井沢くんのように幅広く網羅できるのも、プレイヤーとしては魅力的だと思うのよ。

そりゃあ3M(岬くん・松山くん・三杉くん)レベルと比較されたら辛いですが……(つい本音が)
修哲トリオの滝くん・来生くんの扱いに比べれば、断然恵まれていますよ。

現在の「ライジングサン」でも、試合に出番があることを願います! 切に祈ります! 心から望みます!
お願いします、高橋先生!

それからもう一つ。 25周年記念の特別編で、井沢くんのキャッチフレーズをどうすべきか相当迷われたと推測しますが、



これは変えてもらえませんかね……? 全てのサッカー選手に当てはまりそうですもん。
出来れば「ジュニアユース編」の



「鋭利なMF」  のほうがまだいいですよ~……と非常に個人的な、且つ大それた願望で締めます。


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「来生哲兵」と私。

2014-10-04 22:09:09 | 「キャプつば」キャラクター(日本)と私。

このブログでの私の呼び方:来生くん

「来生」と書いて「きすぎ」と読む。 このような名字があることを知ったのは、来生くんが先だったか、来生えつこ・来生たかおの姉弟が先だったか、それともほぼ同時期だったか……。

若林くんが「王様」、高杉くんが「ボディーガード」、滝くんが「使者、伝令」ときて、なぜか来生くんは「お稚児さんあがりのお小姓」のイメージがあります。

理由は明白。 ご存知の方がどのくらいいらっしゃるか不明ですが、既に閉鎖されたサイトさまで、とても可愛らしく素敵な絵を描かれる「若林源三×岬太郎」サイトさまがありました。その裏サイトが「若林源三×来生哲兵」だったのです。

……禁断の扉を開いたな、と思いました。 若林くんに弄ばれている来生くん……。
どうしてもその印象が強烈に残り、今に至ります。

でもいいのよ、若林くんは「王様」なのだから!
歴史上、某王朝でも王様のご寵愛を受けた小姓が、後に宰相にまで登りつめた実例がいくつもあるんだから!
肉体関係がなくなっても御用済みになるのではなく、お傍でお仕えし、役立つことが出来るって、幸せではないか?


あらら、「キャプテン翼」から遠ざかってしまった。軌道修正して。

来生くんで好きな場面は、ここですね。「南葛SCvs明和FC」で、明和のDFたちが叫ぶ「翼マークだ!」を聞いた来生くん。



ちょっと腹黒っぽい来生くん。
読んでいた当時は「えー? ちょっとヤダ」と思ってたんですが、読み返してみたら「点取り屋」としては至極当然の思考だよね。

そういえば「キャプテン翼」連載1周年記念の人気投票で、滝くんが10位、来生くんが11位だったのですが、この差はなんだったんでしょうねえ……?


日付変わる前に「キャプテン翼J」を観ておかないと! 「若林源三vs日向小次郎」の初邂逅は見逃せない!


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「滝一」と私。

2014-10-03 21:54:31 | 「キャプつば」キャラクター(日本)と私。

このブログでの私の呼び方:滝くん

若林くんが「王様」、高杉くんが「ボディーガード」とすれば、滝くんは「使者、伝令」なんていかがでしょう。
初登場時の、このイメージが植えつけられてるんだよね。



俊足ならばこういう役割がふさわしいんじゃないか、と。

私が好きな滝くんのシーンは、「中学生編」の「南葛中vs比良戸中」のこれ。



初代アニメ「キャプテン翼」(1983)では、なぜか来生くんが次藤の股下を通り、滝くんがシュートを放つという、分担が逆になってたんだよね。どうしてなんでしょ、アニメスタッフさん?

……現時点で滝くんについて記すことは、あんまりないんだよね……はははは(乾いた笑い)。
だから画像で茶を濁す。

先月、無料放映が終わったアニメ「キャプテン翼」(1983)のラスト「第128話 はばたけ! 輝ける戦士たち」は、キャラクターに焦点を絞った総集編だったのですが、ここに登場した滝くんがなかなか良かった♪

これも「南葛中vs比良戸中」での滝くん。次藤にぶつかった衝撃で倒れるのですが……







真っ白な特殊光を全身に浴びて、まるで悲劇のヒロインみたいに倒れる滝くん。
これはなかなかの拾い物でしたわ。 こんな滝くんには、もう二度とお目にかかれない。

さあ、今から「キャプテン翼J」を観ましょう。未だに対抗戦を観終わってないのよ~。時間ギリギリ!

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「高杉真吾」と私。

2014-09-27 17:52:11 | 「キャプつば」キャラクター(日本)と私。

このブログでの私の呼び方:高杉くん

「高杉くんかよ!?」と某所と某所から恨みの声が聞こえてきそうですが、修哲小のメインメンバーをやろうと思えば、私にはどうでもいいキャラを最初にやって、心身ともに楽になろうかと。
……その割には無駄に長い記事になってしまった。

若林くんが「王様」だとすれば、高杉くんはさしづめ「ボディーガード」といった感じですかね。
ご主人様を守るというのがボディーガードの役目なので、そこが高杉くんの限界でもあるわけですが……。

タイトルは「高杉真吾」表記にしてますが、たまに「高杉晋吾」表記もあり、「どっちやねん?」と誰もが一度はツッコミ入れたキャラクターでしょう。 同じシンゴでも「葵新伍」の方が比重が大きいしね。

高杉くん本人も「真吾」か「晋吾」か、実はどうでもいいのかもしれない。
ここで個人的な珍説を披露致します。

珍説その1・高杉くん本人の中に、「真吾」と「晋吾」がいる。

「真吾」という人格と「晋吾」という人格がいる。
例えるなら、「イズァローン伝説」で、アル・ティオキアの人格が分裂した状態で、周りの人物たちが「アル」と「ティオキア」と呼び分けたような。
あるいは『バルタザールの遍歴』で、一個の身体にメルヒオールとバルタザールがいるような。

珍説その2・高杉くんの戸籍登録した漢字と、通称の漢字が異なる。

これは私の親戚の実話です。
亡くなった伯父の名前は漢字一文字で「●」だったのですが、実はそれは親(私の祖父母)が名づけた「通称」で、最初に戸籍に届けたのは「○○」だったとのこと。
同様に、今も健在中の伯母の名前は「▲▲」なのですが、戸籍に届けている本当の名前は「△子」という名前。

どちらも「●」「▲▲」が本名だと思うよね!?

実はその当時は、戸籍に届けた後で「やっぱりこの名前は良くない」と親が改めて名前をつけ直すことがよくあったらしい。改名手続きするのは面倒なので届け出はしなかった、と。

とすると、高杉くんの両親や祖父母も名づけてから「これはよくない」と思い、同じ「シンゴ」の呼び名のまま、本名と通称の漢字を分けたのかもしれない。

なーんて、あくまで珍説です。 本気にしないように。


今までの「キャプテン翼」の中では「真吾」表記が圧倒的に多いですね。

     

     



余談ですがこの場面、初版のコミックスで井沢くんは

「村沢 守」

というとんでもない誤植をされてました。覚えてます? (ジャンプ本誌でも「村沢」だった記憶がうっすらと……)
高橋先生の直筆の「井」を「村」を見間違えたんでしょうね、きっと。

他にもどこかで 「伊沢」 表記もありましたね……。 単純な漢字だからこそ間違えないで欲しいですわ。

ここまでは「キャプテン翼」の「真吾」表記。次は「晋吾」表記。

  

若林くんの帽子は見えにくいけれど、「晋吾」表記でしょう。
直筆で「晋吾」と書いてあるのなら、通称は「晋吾」なのか?

【追記】 「キャプテン翼」初版の第28巻では、「晋吾」表記でした。
「村沢守」と合わせて、ご覧あれ。


「キャプテン翼 GOLDEN-23」では、「真吾」と「晋吾」が一回ずつ。

     

「晋吾」と発表しているのは吉良監督。



これは「キャプテン翼 ライジングサン」での表記。
そして恐らく、これ以降、「キャプテン翼」シリーズでは、高杉くんは姿を消すことになる可能性が非常に高い。



はい、消えたー! オリンピックメンバーに選ばれませんでした。
さよなら、高杉くん。

ちなみにこのキャラ画像が、「サッカー日本代表×キャプテン翼Tシャツ」に選ばれてますね。

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「見上辰夫」と私。

2014-09-21 21:32:25 | 「キャプつば」キャラクター(日本)と私。

このブログでの私の呼び方:見上さん

誰も異論はないと思うけど、「この人なくしてゴールキーパー若林源三なし」と断言していいでしょう。

初登場時、皆さん何歳くらいと判断されました?
白状すると、若く見積もって40代後半くらいに見えましたよ、私は。
(今の40代の感覚と当時の40代の感覚はまったく異なり、恐らく5歳程度の誤差はあると考えてよろしい)

若林くんが小6に見えなかった分、やはりそのコーチも(ごにょごにょ)

ところが「ワールドユース編」で賀茂港氏とタメ口でしゃべってるし、髭を蓄えてても賀茂氏の方が若く見えたし、まさかの同年代とは誰が思いますかね?
高橋先生、当初の設定では見上さんを何歳くらいに据えていたんだろう……。

【追記】 コメント欄より、「連載開始当初は34歳の設定」との情報を頂戴しました。ご協力ありがとうございます。


翼にロベルト・本郷、小次郎に吉良耕三という「恩師」がいるように、若林くんには見上辰夫。

この人が若林くんのコーチをすることになった経緯がまったく不明なので、いろいろと想像力がかきたてられますね。

ゴールキーパーを志した息子の熱意に応えた若林パパが、探してお願いしたのか。
あるいは見上さんが若林くんの才能と素質に惚れて、実力を伸ばしてやりたいと熱望したのか。

また、見上さんは若林邸に住み込みだったのか。
それとも南葛市のどこかで住まいを与えられていたのか。

で、多分、独身だよね……? 初登場時、既に「奥さんと二人の子持ち」という雰囲気が漂っていたけれど。
こうして連ねてみると、この人も謎が多いですな。


非常に個人的なことですが、私は見上さんにはほんのちょっぴり恨みがあるのだ……。

個人的なほんのちょっぴりの恨み・その1。
「週刊少年ジャンプ」連載時、中学生編の静岡県大会決勝、謎の人物のシルエット。



てっきり岬くん本人だと思ったよ!!

シルエットとはいえ、似てるでしょ? だって直後に翼のこの発言があったから、余計にそう思ったの!



ここで翌週に持ち越し。
翼の発言の後に岬くんが登場すれば、何て感動的なんだろう! そして岬くんは今どこにいるのか分かるんだ! もしかしたら松山くんのいるふらのの中学校にいたらいいな! ひょっとしたら南葛市に戻ってきたのかも! と一週間ワクワクドキドキしていたのに……!



ガックリしたのは言うまでもない。

いや、見上さんが悪いんじゃないのよ。それは分かってるのよ。勝手に岬くんだと思い込んだ私が悪いのよ。分かってるけど……。


個人的なほんのちょっぴりの恨み・その2。
「ジュニアユース編」のフランス戦、井沢くんが怪我します。



交代したのは三杉くん。
そして翌日の西ドイツ編、シュナイダーのファイヤーショットを顔面に受けて気絶した石崎くんの代わりに選ばれたのは……



は い ?

井沢くん怪我してるやん! 他にもぴんぴんしてる選手がたくさんいるやん! 見上さん、なんで井沢くんを選んだの?

井沢くんもここは「ノー」と言ってよ。(←性格的に言えない人だとは思うけど)
でも雰囲気的に言えないよね。見上さんも井沢くんも勢いだけで指示と返事をしているようだから。

見方を変えれば、それだけ井沢くんへの評価が高い証左になるのかな。

フィールドに出てから井沢くん、「あ、おれ怪我してたんだ」と気づいていたら、かわいいけどね♪


連載中の「ライジングサン」では、見上さんの出番はあるのかな?

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「中沢早苗(あねご)」と私。

2014-09-16 00:50:44 | 「キャプつば」キャラクター(日本)と私。

このブログでの私の呼び方:小学生編はあねご  中学生編以降は早苗ちゃん

だって小学生編は本名不明だったもん……。

中学生編で唐突に名前が明かされ、おまけに元気でおきゃんなイメージが覆されたしとやかなセーラー服姿に面食らったのは、私だけではあるまい。
ああ、子供を産める身体になっちゃったんだなあ……と、素で思ったよ。(←身も蓋もねえ)

翼に一目惚れしたのが運のツキ もとい運命が定まってしまったのは、結果的には良かったね。

それでも早苗ちゃんの、翼への想いは一直線か? と言えば、そこはやはり恋する女の子、いろいろ悩んで迷って揺れ動いているよね。

小学生編の「南葛SCvs武蔵FC」で、翼が負ければブラジルへ行かずにすむから、「この試合で負けたほうがいいのかもしれない」と呟く乙女心。
だけど打ちのめされている翼の姿を見て、



と励ます。

中学生編の「南葛中vs東邦学園」の延長戦で、一点リードした直後に気を失った翼が試合に出ると言い張る中、唯一止めなかったのが早苗ちゃん。
「翼くんからサッカーをとりあげないでください!!」と涙ながらに監督に懇願する。

でもついには見ていられなくなって、



と感情爆発。

ここを読んだ当時は、この矛盾ゆえの早苗ちゃんの心境が、なぜだか理解できなかった。
今なら分かる、「サッカーをしてほしい」でも「傷つく姿は見たくない」という女心が、当時の私には分からなかったのだ。

翼がブラジルへ旅立った後、「ワールドユース編」では地球の裏側にいる好きな人に逢えない淋しさを噛み締めつつ、ゆかりちゃんに背中を押される形でブラジルの翼の所へ逢いに行く早苗ちゃん。
相変わらずサッカーのことしか喋らない翼ですが……それでいいのか、早苗ちゃん!?
なんて我慢強いんだ! と半ば同情しましたよ。 私なら耐えられん。


個人的な思い出話ですが、高校生の頃、

「翼と離れている淋しさに耐えられなくなった早苗ちゃんが、ボクシングチャンピオンになった神田幸志と結婚し、たまたま試合の行われる政情不安なブラジルへ夫婦で向かった際に、翼と再会する」

……というストーリーを考えたことがあります。

平たくいえば、メロドラマ映画の「カサブランカ」の出来損ないだと思えばよろしい。
こういうストーリーもありえたかもしれないな、と当時の私は思っていたのですよ。

だから「ワールドユース編」の最後で結婚したのはビックリしたのとしなかったのと半々な気持ちだったし、番外編で双子のパパとママになっていたのも「ほへ~」という気持ちだったし、「GOLDEN-23」で早苗ちゃんが翼に「赤ちゃん できたみたい」と告白する場面も驚愕した。
(連載中の「ライジングサン」では、臨月に近いようだ)

なぜって、

この二人の夫婦の営みが丸っきり想像できないから!

いや、夫婦だって分かってるよ。 やるべきことをやってないとは言ってないよ。 ただ、想像しづらいだけなのよ。
私の中では、翼は色恋沙汰には疎くて、ストイックなイメージだったから。

私たちの知らないところで、ブラジルで早苗ちゃん以外の女性と、そういう経験があったのかもしれない。(それはそれでイヤだけど)
私たちの知らないところで、結婚前に翼と早苗ちゃんはとっくに結ばれていたのかもしれない。
これもあくまで、想像の世界ですけれど。


ところで翼は、早苗ちゃんをいつから好きになったんだろうね? 「キャプテン翼」の謎の一つに挙げてもいいんじゃないかと思う。
気がつけばいつも傍らにいたし、いつの間にか自分でも意識しないまま、気づかないままで、好きになっていたのかな。
近すぎる位置にいるのも何かと苦しいものよね、ねえ早苗ちゃん?

「キャプテン翼」の中にもそれらしきものは一度も出ていないと断言していいと思うが、「恋に悩み、思いわずらう翼」の姿が、まったく想像できないのは私だけか?

それとも、翼の立場からすれば「余裕」なんだろうか? あるいは「甘え」なのか?
早苗ちゃんの想いはそれとなく察しているみたいだし、万が一早苗ちゃんが自分のことを好きでなくなったら、さすがに分かるだろうし……。

分からないなあ。 翼の、早苗ちゃんに対する気持ち、想いが。




「南葛小vs修哲小」の試合後、応援してくれたあねごにお礼を言う翼。
ここであねごは翼に改めて惚れ直したと思うけど、翼はどうだったんだろう?
この能天気な笑顔からすれば、まだ恋愛のレベルではないだろうな。

「ボールはともだち。キャプテン翼展」の早苗ちゃんのパネルの高橋先生の説明文で、この場面のことが触れられていましたが、それを読んで私は感動しましたよ。 早苗ちゃんに対する見方が変わったし、翼に対しても「やはりすごいな、この男」と思った。


振り返ってみれば、前途多難だったね早苗ちゃん……。
でも、岩をも貫き通す意志で初恋の人と結ばれて、子どもも出来て、幸せね、早苗ちゃん!

夫というより、子どもみたいな翼だけど、見捨てないでね!(←もはや姑目線……)

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「石崎了」と私。

2014-08-18 00:24:59 | 「キャプつば」キャラクター(日本)と私。

このブログでの私の呼び方:石崎くん

他の呼び方がない珍しいキャラその1。

皆さんの大方の予想99.9%を覆して、3人目のメインキャラとして石崎くんをもってきました、わはははは。
だって高橋先生19歳のデビュー作「キャプテン翼」にも出ているメインキャラクター3人の内の1人ですしね。
(他の2人は「翼太郎」(!)と「若林源三」)



この写真は「熱闘スペシャル」に収録されたもの。 ほら、ちゃんと石崎くんいるでしょ?

このデビュー作、半年ほど前に復刻した 「100mジャンパー  高橋陽一傑作集」 に収録されていて読めますよ。

デビュー作「キャプテン翼」の石崎くんは、実はキャプテンの翼よりもビックリするくらいサッカーが上手いという設定で、連載の「キャプテン翼」を読むとそのギャップに驚くこと請け合い。
ついでに若林くんは「ペナルティエリア外からのシュートは止める」天才GKの設定そのままです。

どのメインキャラも欠かせない「キャプテン翼」ですが、特に「大空翼」には絶対に欠かせないキャラクターの1人であることは、異論はないでしょう。
石崎くんにしても、翼との出会いが自らの可能性の扉を開いた存在……といっても過言ではありません。

本当にこの人は努力の人だ。
「南葛小vs修哲小」の対抗戦へ向けての練習と努力、「とりかご」を仕掛けてくる修哲イレブンからボールを奪ったから、翼のゴールへと繋がった流れ。
「南葛SC」の入団テストに受かるため、メンバーに選ばれるための練習と努力。
「南葛SCvs花輪SS」の試合に途中出場し、石崎くんの代名詞の「顔面ブロック」よりも先に名が売れた「オウンゴール(当初は「自殺点」と呼んでいた)」という失敗をしても、自らのプレイで帳消しにしてしまう。

それ以降も要所要所で顔面ブロックだけじゃないプレイを見せ、ぐんぐん成長していった。
特に「キャプテン翼」中学生編の翼にとっては、ブラジルへ去ったロベルト、西ドイツへ発った若林くん、父と一緒にパリに住んでいる岬くんという、「大空翼に多大な影響を与えた存在がいない」という状態で、精神的な支えにもなっている。
(中学生編は、この3人がいない翼の成長記、でもありますね)

最終的には世界と戦う日本代表のレギュラーメンバーですよ! 出世魚も顔負け。

こんな石崎くんでも、とうとう「彼女」が出来てしまった日にゃ……しかも誰からも文句のつけようのない相手だし、実は「キャプテン翼」のキャラクターでは一番のラッキーボーイなのかもしれません。

しかし……アニメ「キャプテン翼」(1983)の石崎くんって、性格悪くないか?
ストーリーを引っかき回すのに、分かりやすい都合のいいキャラクターなのかもしれないけど、ちょっとやりすぎじゃないのか? と多少不快に思うこともありました。
アニメの石崎くんはイヤミを言いすぎ、だよね。
こんなに性格悪いかあ……? とマンガとのギャップに首をひねることもしばしば。
「みんな、いい子」ではストーリーが動かしにくいし、アニメではかわいそうな損な役回りを担わされてましたね。

石崎くんについて語ることは後にも先にもこれきりかもしれないので、もう一つだけ。
「顔面ブロック」で顔を矯正しているという噂は気の毒だから、やめてあげて欲しいわ。

加えて、いくら丈夫とはいえ、時速何十キロ、百何キロのシュートを顔面で受けていたら、いつの日か命にかかわる状態になるかもしれませんよ?
そんなことになったら、ゆかりちゃんがかわいそうだから、ほどほどにね。

***

今回でお分かりでしょうが、このカテゴリはメインキャラクター登場順でやっていこうかな、と。

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「若林源三」と私。

2014-08-14 00:12:49 | 「キャプつば」キャラクター(日本)と私。

このブログでの私の呼び方:若林くん (たまに源ちゃん、源さん、源三さん)

全部やんけ! というツッコミは私が先にしておきますので不可。

いい男だよね。一人の男としても、ゴールキーパーとしても素晴らしい。
男でも女でも惚れるよね。安定した人気を誇るのも頷けます。
キャプつばキャラの中では、愛人にして欲しいキャラNo.1。 (但し若林くんが私を愛人にしてくれるかどうかは分からない)

初登場時は「源三」という名前が似合うほど、小6にしてオッサンくさかったのに、翼と出逢い、闘ったことで、非の打ちどころがないほどいい男に変化、成長していった。
どのキャラクターにも当てはまることですが、「大空翼」はある意味で通過儀礼みたいな存在なのですよ。

でも若林くんに限っては、当初から小学6年生とは思えないほどガキっぽさとは皆無だった。
「キャプテン翼」を読み始めたのは私もちょうど小6で、クラスの男子を見渡しても「……違う。あまりにも違いすぎる」とギャップに落ち込みました。
え? 比べる方がおかしいって?

若林くんは「わがまま」ではあったかもしれないけど、「生意気」ではなかったはず。サッカーへの情熱、ゴールを奪われまいとする執念の裏返しだと思えば、かわいいものです。

読み直して改めて感じたのは、「南葛小vs修哲小」の対抗戦が若林くんに与えた影響は、大きすぎるほど大きいこと。
一人のサッカープレイヤーとしても、ここまで鮮やかにプラスに変化・成長していったのかと、ひしひしと感じ取れます。

加えて若林源三の若林源三のたる所以が、ほぼ盛り込まれていますしね。
対抗戦は若林くんにとっても転機になり、成長を遂げたきっかけの試合といっても、過言ではないでしょう。

前半はスイーパーとして翼がゴール前に張りついていたおかげで、点が取れなかった修哲小。 前半終了間際の翼vs若林くんも、若林くんの隙をつく形でシュートを打つ翼に対し、

完全にぬかれた……

と呆然。そして



と初めて懇願。逆にビックリのチームメイトたち。

先取点取って「とりかご」を指示するところがちょっと姑息かなとも思いましたが、まあよいでしょう。 若林くんが言っているように、これは勝負なんだもん。

また、見上辰夫コーチが身近にいたことも大きい。
翼にオーバーヘッドキックでゴールを奪われたショックで、延長戦を放棄しようとする若林くんをビンタし、説教する見上さん。
それを受け止め、逃げずに前向きに、修哲小の勝利を目指して延長戦に臨んでいく。

それでこそ源三だ

源三 やはりおまえは本物だ

と見上さんが絶賛するくらい。これだけでも成長が分かりますもんね。

対抗戦の延長後半、追加点を決めた若林くんのシュートには本当にビックリでした。
「へぇー、キーパーってシュートもしてええんや」と素直に思った当時の私。
これ以降もオーバーラップする場面が稀に出てきますし、若島津健ちゃんもゴールを決めてますしね。

翼と出逢ったことでプロ意識が急速に高まり、ひと足先にブンデスリーガのある西ドイツ(当時)へ旅立つ若林くん。
「ボールはともだち。キャプテン翼展」の若林くんのコメントに高橋先生も書いてましたが、ほんとにブンデスリーガで正解でしたね! ドイツ語も、若林くんが話すにふさわしい言語だと思うの。

ゴールキーパーとしても、現実にいて欲しいと思わせるほど理想的な存在である若林くん。
挙げればキリがないですが、2つだけ。

「南葛SCvs明和FC」の決勝戦でも、怪我を負った黄金コンビの姿にうろたえるチームメイトに向かって、



と檄を飛ばして的確な指示を出し、落ち着かせる。

「全日本ジュニアユースvs西ドイツジュニアユース」でも、



味方を称え、アドヴァイスとフォローを欠かさない。
こんなふうに励まされたら、頑張ろう! という気持ちも起こるよね。
海外では若林くんの人気が高いというのも素直に頷けます。

もはや耳タコの観がある、「ペナルティエリアの外からはゴールを許さない」という伝説めいた定評。
いつの日か、翼や日向小次郎も「若林源三からペナルティエリアの外からゴールを奪った男」のリストに加わることができるんでしょうか。
見たいような、見たくないような、ちょっぴり複雑な心境。

特に雑誌で初めて読むときに、若林くんがシュートを防ぐシーン、あるいは奪われるシーンは、昔も今もハラハラドキドキしてしまう。
早くページをめくりたいような、めくりたくないような。
シュートを防いだときのカタルシス、ゴール奪われたときのショック、どちらも味わいたいのです。
このドキドキ感が「キャプテン翼」という作品の醍醐味の一つなのですから。

ちなみに「私が最も好きなゴールを守る若林くんの場面」はこれ!



「南葛SCvs明和FC」の決勝戦、若林源三vs日向小次郎の初対決。
集中線が醸し出すスピード感とド迫力が素晴らしいのなんのって! 
これがたまらなくいいの! 好きなの!!

そして「私が最も好きなゴールを奪われる若林くんの場面」がこちら。



同じく「南葛SCvs明和FC」の決勝戦、逆転のゴールを決めた小次郎、決められた若林くん。
ここは小次郎のゴールの名場面にも挙げてもいいのですが、グローブが吹っ飛ぶというスピード感とド迫力が素晴らしいのなんのって!(二度目)
これがたまらなくいいの! 好きなの!!(二度目)


話は変わって。
こんなにいい男なのに女の気配がない、というのが謎であり、女の気配がないのも当然、と納得してしまうのが、若林くんの不思議なところ。(「女の気配」を「男の気配」に変えてもいいのだけど)
この人も翼とは違ったタイプのサッカーバカだから(←おい)、しょうがないといえばしょうがないのか……。

ここまできたら、若林くんに関連する女のキャラは、出さないで欲しいですね。
そして、ハンブルガーSVを放出された若林くんの所属先が無事に決まりますように!!(切実な問題)

カール・ハインツ・シュナイダーは所属しているB・ミュンヘンに来て欲しがっているけれど、もしもそんなことになったらブンデスリーガ内で敵はいなくなるやん!(今年のW杯を見ても、B・ミュンヘン所属選手の多いドイツの強さは分かる)
移籍した若林くんも、ゴールキーパーとして手応えがないと思うんだ。シュナイダー、ステファン・レヴィン、肖俊光が揃っていれば、キーパーはむっちゃヒマでラクでしょう。
でもブンデスリーガにいない若林くんも考えられないし……。

どうなさるんでしょうか、高橋先生。
若林くんに良いように事態が動いて、決着がつきますように!
試合に出ていない若林源三は、もはや若林源三ではないよ! 試合に出てこそ若林源三だよ!


***

次はどのキャラクターについて語ろうかな。 お楽しみに……(している人が一人でもいると信じて!)

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「大空翼」と私。

2014-07-30 00:29:36 | 「キャプつば」キャラクター(日本)と私。

このブログでの私の呼び方:翼 (ごく稀に翼くん)

やっぱり敬称をつけず、「翼」と呼び捨ての方がいい気がする……。

言わずと知れたこの作品の主人公。

高橋陽一先生が「キャプテン翼」という作品と、主人公・大空翼を生み出していなければ、日本サッカー界並びに世界のサッカー界はどうなっていたか、想像出来ないほどの影響を与えたことは、私ごときが記すまでもない。

天下無敵の主人公であるだけに、読み手の好き嫌いが分かれるキャラクターではあるかもしれない。

それが垣間見えるのが「人気投票」というシステムだろうか。
「キャプテン翼」が連載中に人気投票は計4回行われたが、第1回・第2回で第1位を獲得していた翼だったが、第3回で第5位に陥落した結果を見た時は、かなり吃驚した。

この時の第1位は岬太郎、第2位は日向小次郎、第3位は若島津健、第4位は松山光で、翼が第5位。
ハガキ1枚につきキャラクター3人まで選ぶことが出来たにしても、せめて3位までには入ってるだろうという予想を覆されたのは本当に驚いた。

この結果のせいなのか、第4回はちょっと趣向を変えて、「ハガキ1枚につきキャラクター1人、そのキャラクターのキャッチフレーズを考えること」という凝った(ひねった?)投票方法になり、全体の投票数は激減。第3回の結果に同情(?)した人が多かったのか、翼が第1位に返り咲いた。

その後は「キャプテン翼」25周年記念の作品を描くための人気投票があって、「日本代表」では翼は第5位、「世界選抜」メンバーを加えたら全体の第6位という結果。
「日本代表」の第1位は岬太郎、「世界選抜」の第1位はカール・ハインツ・シュナイダーで、全体の第1位もシュナイダーだった。(岬くんは全体の第2位ということ)

これ以降、人気投票は実施されてないようですが、「キャプテン翼 ライジングサン」でも新しいキャラクターが出てくるでしょうし、やってほしいですよね。
がんばれ翼! (←どこか他人事)


だって、翼がど真ん中にいるからこそ、他のキャラクターも光り輝き、活きてくることは否めない。
極論すれば「翼あってこその他のキャラクター」なのだ。

例をいくつか挙げようか。
「キャプテン翼」中学生編の沢田タケシの場合。
「東邦学園vs明和中」で攻めあぐね、

翼さんならどうするんだ

と悩むシーンが出てくる。

同じく日向小次郎の場合。
「南葛中vs東邦学園」でボロボロになりながらも戦う翼の姿に混乱し、

どうしたら おれは翼に おいつける
どうしたら おれは大空翼になれるんだァ!!


と血迷ったことを考えるようになった。(これを血迷ったと言わずに何と言う) その後はちゃんと「日向小次郎だ」と自覚し直しましたけどね。

「キャプテン翼 GOLDEN-23」では、とうとう岬くんまで……! これは前述の小次郎以来のショックでした。
でもすぐに

ボクは岬太郎

とお馴染みのフレーズで、自分自身を取り戻した岬くん。

つまり、いてもいなくても「大空翼」の存在感は大きすぎるほど大きいのだ。


一見、悩みや迷いがなさそうな翼でも、彼なりに経験している。
ただ、それらを乗り越え、克服しているから、そうは感じないのだろうか?

「キャプテン翼」小学生編の「南葛SCvs武蔵FC」で、心臓病のハンディがありながら戦う三杉淳くんの高度なプレイに驚き、打ちのめされている。

「キャプテン翼」中学生編の「南葛中vs比良戸中」で、0対3の3点差になり、「勝てない」と翼らしくないことを口にしている。

「キャプテン翼 ROAD TO 2002」でも、バルセロナBへ落とされ、与えられた条件をクリアして這い上がる。
トップチームに上がっても、試合の途中で選手交代されそうな危機に見舞われる。

この時の翼の心情は、恐らく高橋陽一先生の心情とイコールなのだろうと、私は読み取った。
(これに関しては、いずれ「キャプテン翼 ROAD TO 2002」で述べますね)


キャラクターのほとんどは「翼と戦いたい」と発言して実際に戦っているし、戦ってこそ分かる翼の魅力に魅せられ、惹かれていく。

もしかしたら翼の師であるロベルト・本郷も、網膜剥離という病気でなかったら、翼と戦いたかったはずだ。いや、きっと戦ってる。
翼もそれを望んでいたかもしれない。弟子が師を倒す「出藍の誉れ」を成し遂げたかったかもしれない。

それが叶わなかったから、ロベルトは「キャプテン翼 ワールドユース編」でカルロス・サンターナ、ナトゥレーザと戦わせたのだろう。
そして結局はバルセロナ所属の翼と戦うために、サンターナはバレンシア、ナトゥレーザはレアル・マドリッドへ移籍。

敵であれ味方であれ「翼と戦った」キャラクターたちは、永遠に大空翼から逃れられない。
もちろん、「キャプテン翼」を読んでいるあなたたちも、私も。
描いている高橋陽一先生も、きっと。

ここまできたら大空翼は私にとってはもう、好き嫌いの対象ではないです。どこまで行くのか、それを見届けたい想いの方が強い。
翼はきっと、「フィールドの上で死んでも悔いはない」と思っているだろうし、私もそう思うから。(残される家族は堪ったものではないでしょうが)

***

各編・各作品ごとの大空翼の好きな場面や台詞について語るのは、また後日に。
キャラクターが多すぎるほど多いからね……。

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