あそびなんかじゃない

「キャプテン翼」を愛する一個人による、極めて個人的な考察や雑感などをつらつらと。
可能ならばパソコン閲覧推奨です。

「キャプテン翼」 単行本第7巻 読み直し雑記 その2

2018-03-26 00:04:21 | 「キャプテン翼」 読み直し雑記
単行本第7巻の読み直し雑記 その1 の続きです。

雑誌連載3回分という短さですが、「南葛SCvs武蔵FC」の試合開始前から、キックオフ!

  「夢の対決 さあキックオフの巻」

先にお断わりしますが、三杉くんのプレイは全てアップできないので、割愛しています。その苦悩は察してください。

「南葛SCvs武蔵FC」の試合が始まりました。


三杉くん、かっこいですねえ。
アナウンサーさんの「勝敗のポイントとなる選手」に「三杉くん 翼くん」は分かるのですが、最後に「岬くん」が挙げられているのが、リアルタイムで雑誌を読んでいた当時は、謎でしてねえ……。
お情けなのか? サービスなのか? と本気で思っていた岬くん好きな私。
後々、アナウンサーさんの予言(?)は当たることになるのですがね。

前後しますが、司令塔・三杉くんのゲームメーカー振り、数々の華麗なプレイは素晴らしくて、マークにつく石崎くんと中山くんを振りきり、また浦辺くんと井沢くんをかわし、


翼くんを抑え、


お互いに褒め合うという、素晴らしいフェアプレイ精神。

一方で武蔵FCは得点にはならなかったものの、

1.ポジションチェンジで真田くんがシュート
2.翼くんをかわしてシュートにいく三杉くんですが、翼くんが再度ブロック
3.岬くんからボールを奪った三杉くんがパスを出し.一ノ瀬くんがシュート

この時点で南葛SCのシュート数は0本という、珍しくも屈辱的な展開に。



そんな歯痒い試合振りを観に来た、このシルエットは……? 


そう、若林源三くん。
この当時、リアルタイムで読んでたのに、これが若林くんだとはさっぱり気付かなくて。南葛SCの不利な試合展開に、夢中になっていたからかもしれません。

だから後半戦で、翼くんに檄を飛ばしながらの登場に、余計に驚いたのですよ。「いつのまに来てたんや!?」って。 どうでもいい暴露、すみません。

この試合の一番の見ものは「大空翼vs三杉淳」なので、観客も期待しているし、三杉くんも何より楽しみにしている。


この三杉くんの嬉しそうな顔といったら!

なのに……


不穏の兆候が。

心臓病でなくても、不意打ちで心臓の辺りに衝撃を加えられたら、誰だって苦しむよ……という事実を述べる、大人げない私。

通勤電車内で、背中合わせで背後に立っていた女性が、鞄を肩にかけ直したときに、鞄の尖っている丸い部分が後ろの心臓の辺りに直撃したときの痛さは、今も忘れられません。 息が止まるし、声も出ないもん。

それでも三杉くんは、痛みに負けません!
ここから繰り広げられる、三杉くんのスーパープレイ。私の下手な文章は添えないでおきましょう。











先制された南葛SCの反撃は……!? 第8巻へ続きます。


【個人的好みで選ぶ、名言&迷言コーナー】


サイドラインぎわのドリブルは おれの専売特許よ

滝一くん。 迷ったのですが「名言」にしました。これがあってこその滝くんですからね。


かあさん 男は いつかはね…
自分の目的を はたすためには 無理を おしてでも
それを やりとげなくてはならない時がくるんだ!

淳にとっては この試合が それなんだ
今日は すべて あの子の思いどおりにさせてやろう

三杉パパの名台詞。 こういう理解力・包容力のある父親がいて、三杉くんは幸せ者ですよ。

「キャプつば」に登場する親は、子どもに対して理解力・包容力があって、協力的で、滅多に反対や否定はしませんけれどね。
反対や否定はしても、最後には認める。例として挙げるなら、若島津健ちゃんの父親や、タイのコンサワット3兄弟の父親くらいですかね?


ボクは 心臓病なんかには負けない!


そして翼くん ボクはキミにも負けない

三杉淳くんの名言。 サッカーにかける三杉くんの意志の固さ、信念の強さが表明されていますね。


【作品を愛するがゆえに、あえて重箱の隅を楊枝でほじくるコーナー】

★アナウンサーさんの「三杉」呼び


ふきだし内に文字が収まらなかったのか、単純に「くん」をつけるのを忘れたか……。


★見開きページの間違い、2つ

まずは正しいページをご覧ください。



それでは初版の該当ページをご覧ください。汚れている部分は気にしないように。


間違い、分かります?


右ページ、アナウンサーさんの台詞。
×「後半7分」   ○「前半7分」
これは「熱闘スペシャル」でも指摘されてましたね。 ↓




左ページ、井沢くんの台詞。
×「翼くん」    ○「翼」

南葛SCで「翼くん」と呼ぶのは、岬くんただ一人。井沢くんがこのように呼ぶことは有り得ない。
そもそも「岬くんと井沢くんは似ている」という意見は、寡聞にして聞いたこともない。皆さん、見分けついてますよね?

だから当初は岬くんの顔を描こうとして、何らかの事情で井沢くんに変更して、その際に台詞を変えるのを忘れた、のかもしれない……? という推理をしておこう。


復刻版は右ページは訂正されましたが、左ページは「翼くん」のままでした。

***

今回もお読みいただき、ありがとうございます。
次回の8巻の更新も、お楽しみに……。


「キャプテン翼」 単行本第7巻 読み直し雑記 その1

2017-08-27 00:11:08 | 「キャプテン翼」 読み直し雑記
単行本第7巻の読み直し雑記です。

全国大会準決勝の2試合「明和FCvsふらの小」全て、「南葛SCvs武蔵FC」の前半途中までという、豪華な内容! ……なのですが、豪華すぎてまとまりがどうにも悪く、試行錯誤の上、「明和FCvsふらの小」だけで記事を作成することにしました。
「激闘! 明和V.S.ふらのの巻」の123ページまで。

それでは第7巻(の途中まで)、キックオフ!

  「夢の対決 さあキックオフの巻」……の「激闘! 明和V.S.ふらのの巻」

第7巻の「登場人物紹介」「前巻までのあらすじ」は、これです。


松山光くんと若島津健ちゃんが初登場。 松山くんはこれ以降の巻では第17巻まで、このスペースに登場しません。


健ちゃんが試合会場に到着したところから始まる第7巻、準決勝第1試合「明和FCvsふらの小」。

松山くん言うところの「日向のワンマンチームの明和FC」と「チームワークのふらの」という、対照的なチームの対戦。
そして「キャプテン翼」の試合でも、小学生の試合に関わらず、めったにない反則あり! PKあり! の非常に珍しい試合であることは、特筆すべきことでしょう。
ちなみに反則は明和FCだけで、ふらの小は反則0でした。



日向小次郎と松山光の初対峙。 かっこいいねえ!

その最中、次に対戦を控えている南葛SC、武蔵FCはミーティング中。




この両チームのコマ割り、よく考えられてるので好きだな~。特に最初のチームの描写と監督同士のコマ、最後にチームのエースで締めくくるのがね。


日向小次郎vs松山光によるボールの取り合い、一騎打ち。


小次郎の家族を背負ったシュート! 決まって先取点は明和FC。


そうそう、試合は始まったばかり。

そしてこの試合中、謎の行動を起こす松山くん。






そりゃあ、さすがの日向小次郎もあっけにとられるわ。

「謎の行動」と述べましたが、これ、ホントに意味があったのかなあ……?
チームを率いるキャプテンとしては、やってはいけないことではないのか? と、今なら思っちゃうんだよねえ……。


睨む松山くんに、受け止めてにらみ返す小次郎。 松山くんのPKは……


見事に決まって、1対1の同点に。 そのゴールネットの後ろで呟く少年が一人……。



前半はほぼ互角の明和FCvsふらの小。 しかし明和FCにとっては好調とは言えない意外な理由がありました。


日向小次郎の不調。 さすがに全国大会の最中にアルバイトはやってないでしょうけど、疲労はたまりますよねえ。

一方のふらの小は、松山くんの怪我が不安要素。

後半開始。 吉良監督の言うことを守って、小次郎を助けるタケちゃん。


小次郎のシュートが決まって、2対1に。


三杉くんの解説。 アナウンサーさんはあくまで「実況」なので、サッカーをよく知っているロベルト・本郷や三杉くんの存在は、非常にありがたい。




この試合、屈指の名言と名場面。

ふらの小のチームワークに溢れたプレイですが、


最後にはこのひとが防ぎます。 うーん、今見ると、この細い身体は「やっぱり小学生だなあ」と新鮮な気持ちになりますね。

しかしボールは松山くんの近くに。 タケちゃんが防ぐも間に合わず。


シュートが決まって2対2の同点。


どちらも苦しそうなんですが、苦しさの中にもシュートが決まって喜び溢れる松山くんと、半ば茫然と喘ぐ小次郎の対比が、何とも言えません。

試合も終盤、同点になったことで勢いづくふらの小。


めったに見ることのない必死の形相の日向小次郎。
この試合、小次郎のいろんな表情が楽しめるのが、私にとっては密かなツボです。全て嬉しそうな、喜ばしい表情ではないところが、特にね。
<重箱の隅コーナー>でやろうと思ったくらいですが、割愛します。

ここでまさかの出来事が!


偶然(……偶然だよね?)ボールが当たったとはいえ、ハンドという反則は反則。
ふらの小にとっては勝利に近づくPK、明和FCにとっては絶体絶命のPK。 さすがの日向小次郎も、どうすることも出来ません。


この絶望にうちひしがれた表情……。

そこへ現れた救世主、


その名も若島津健!


地獄から天国へと一気に気分が変わった明和陣営。 そして余裕しゃくしゃくの健ちゃんは、小次郎に伝言。


キーパーが代わろうと関係なし! の松山くんは、渾身の力でシュート!


ほんの一瞬だけ虚をつかれた健ちゃんですが、パーフェクトなキャッチング! で阻みます。
この松山くんの表情が……ううっ。


そして伝言通り、小次郎へパスする健ちゃん。 この健ちゃんのポーズ、好きだな~。

持てる力を振り絞って、ふらの小のゴールを目指す小次郎、シュート! それを阻もうとするふらの小。
しかし……






3対2で明和FCの劇的な勝利! 決勝進出を決めました。


松山くん……。


呆然と立ち尽くす松山くんと、ドヤ顔腕組の健ちゃんの対比が……。


僅かな期間でも、ふらの小と明和小に在籍していた岬くんの心境、これいかに……。

シュートが決まったのかも分からないほどの小次郎はグラウンドに倒れ、ふらの小は健闘を称える拍手の中、爽やかにグラウンドを去っていきました。


【個人的好みで選ぶ、名言コーナー】
今回はキャラクター別で紹介。

まずは日向小次郎。


今 おれの頭の中には 優勝という二文字しかない
おれは勝つ――――
どんなことをしてもしても勝つ――――
おれは……… 勝たなきゃならないんだ!!



おまえ うわついた気持ちでサッカーするんだったらやめろ

グラウンドにたてば まわりは すべて 敵になり その敵は どこからでも おそいかかってくるんだ
明和FCに入るんだったら そういう心がまえで はいってこい



この… このおれが こんなところで 負けるのか

これは極めて個人的な私の好みで選びました。
試合で初めて<絶望>というものを味わったんじゃないかな、と思う小次郎。
それと対照的なのが次ですね。


勝った おれは 勝ったのか…

勝っても負けても、しんどい表情ですね、小次郎。


続いて松山光。


おれたちはチームワークで勝負するんだ
サッカーはチームプレイだということを おしえてやろうぜ!!



クッ こんなタックルで くたばるような おれじゃないぜ!!

みてろよ 日向!
サッカーは ひとりじゃできっこないんだ
おまえのワンマンチーム 明和は
おれたち ふらのが かならず たおしてやる!!





こんなことで 負けてたまるかよな………
おれたちは 練習量では どこにも負けない

あの雪ン中 きびしい寒さの中の練習にくらべれば…
こんなの つらさの内にはいらないぜ!!



でも このPKは みんなでえたPKだ
だから ここはみんなで… 全員の気持ちで いっしょに けるんだ!!



日向―――
おまえのことをなんだかんだ いってきたが
おまえも おまえなりに精一杯 戦っているんだな
今日 いっしょに 戦って それが わかった

そして 今日はおれたちが負けた
でも――
でも いつの日か また 勝負だぞ 日向小次郎―――

はあああ、いい男だ、いい漢だ、松山光! 


そして沢田タケシ。


そうだ!! ボクは この大会 どこまでも日向さんをたすけて
そして 絶対優勝するんだ!!

この黄金コンビのかわいらしいツーショットをカットすることはできませんでした……。 タケちゃん、スマン。


最後は大空翼。

三杉くん どんなことがあっても おれは 全力をつくして戦う
そして 戦うからには かならず勝利をめざす

本来なら次回のその2に入れるべきですが、ここが122~123ページなので。


【作品を愛するがゆえに、あえて重箱の隅を楊枝でほじくるコーナー】

★スライディングタックル

この試合だけで何度あったのか? 反則とそうでないものとの差は?(←それは審判が決めるから分からない)


小次郎  金田くん


小次郎  中川くん




小次郎  松山くん  ☆反則からのPK
これは松山くんがわざと足を出したからねえ……。




石井くん  松山くん  ☆反則からのフリーキック
石井くんだと思うんだけど、明和小ご贔屓の皆さん、もしも違ってたら正しい選手を教えてください。


タケちゃん  松山くん  ☆ゴール




山室くん&小田くん  小次郎  ☆ゴール
どうも小田くんには見えないのだが、この直後のページの背番号11から、小田くんと判断。


これね。


★不気味な雰囲気の若島津健

並べて見てみたら面白いですよ~。 ただし「不気味な雰囲気」というのは私の独断で決めたので、文句は言わないように。


シュート決めた小次郎を見つめる健ちゃん。


前半の松山くんのPKの前。


松山くんのPK決められた後の、健ちゃんの名言。


嬉しそうな小次郎&タケちゃん、助かったという吉良監督の表情と、対照的な健ちゃんの雰囲気。


またも出ました、健ちゃんの名言。

南葛との決勝戦の前半くらいまでは不気味なムードが漂っていたのですが、だんだんとかわいくなってきたからなあ……。
ここに並べた画像も、よくよく見ると「かわいい」のがあるよね?


★吉良監督の「日向」呼び


しかも身内同然のタケちゃんへの発言。


★岬くんの「あのPKをとめたキーパーもね」発言


「ライジングサン」で、吉良監督による<明和カルテット>の回想シーンが出ていましたが、この岬くんの態度と発言では「若島津健を知らない」と判断しますよね? 知っていたら、キーパー交代の場面でビックリ仰天してるはず。

それに明和小にいた頃の岬くんは、年下のタケちゃんがサッカー部所属と知ってたのに、健ちゃんがサッカー部所属と知らないってのは、おかしいよね? 矛盾があるよね……。

二次創作されている皆さんも、この点で頭を悩ませていて、多彩な理由を考え出されているようです。 それを知るのも、楽しみでありますが。

ともあれ「岬くんが明和小に在籍していた期間」が判断や解釈が分かれるポイントですが、「ライジングサン」では<明和カルテット>が既成事実で、これで押し通すようですね。 これ以上、やんやとツッコミをするのは止めた方がよさそうです。


今回読み直して改めて気づいたところ


ハーフ・サークルフォーメーション。

読んだ当時からちょっと違和感があったんですが、バスケットボールの攻撃陣の布陣に似てない? 今のサッカーで、こんな布陣はあるのかなあ。ないよね?

***

今回もお読みいただき、ありがとうございます。後日、追加訂正もあるかもしれません。
7巻の続きの更新もなるべく早くしたいので、お楽しみに……。

それにしても画像がボケボケで申し訳ない。
gooの画像のピクセルの仕様が定型サイズになったため、アップする際に、こちらが前もって設定したサイズと合わないのですよ。
せめてフリーサイズも欲しいと要望してるんですが……。


「キャプテン翼」 単行本第6巻 読み直し雑記

2016-10-31 00:24:13 | 「キャプテン翼」 読み直し雑記
単行本第6巻の読み直し雑記です。

6巻に収録された難波FC戦の前後から、「週刊少年ジャンプ」で「キャプテン翼」を読み始めたので、人一倍の思い入れがあります。

岬くん、井沢くん、三杉くん、と好きになったキャラクターも順番に登場。未だに不動のベスト3です。その惚れた場面も、「キャプつばキャラと私。」でも紹介してますが、またやっちゃうね! 好きだからしょうがないんだい!

それでは第6巻、キックオフ!

  「さあ いくぞ! 決勝トーナメントの巻」

第6巻の「登場人物紹介」「前巻までのあらすじ」は、これです。


中西くんはこの1回だけの登場ですね。

負傷した西尾くんの交代選手として試合出場した石崎くんが、城山監督の指示を伝え、南葛SCは攻撃重視の布陣に切り替え。


黄金コンビ&修哲トリオの攻撃陣は、小学生レベルで最強でしょうね。

それをもろともせず、攻撃する立花兄弟のアクロバットサッカー。




パンチングで防ぐ森崎くん。

そしてここで有名な、石崎了くんの自殺点オウンゴール。

この当時は「自殺点」という表現が一般的でしたが、後々「オウンゴール」に変更されました。
これが最初で最後の機会だと思うので、あくまで<貴重な参考資料>として「自殺点」と「オウンゴール」の表記を両方撮影しました。
撮影下手な写真はいつものことなので許して。


単行本6巻の「初版」 紙の色が褪せているのが分かりますね。


同じく単行本6巻の「復刻版」


文庫4巻の「電子書籍版」 よくよく見ると、復刻版とは文字の表示の仕方が異なってますね。

そして……


「集英社みらい文庫版」キャプテン翼第2巻。


なんと初版の「自殺点」をそのまんま使用している「集英社みらい文庫版」! 右ページの文章は「オウンゴール」になってるのに。

なに? いい年齢して「集英社みらい文庫版 キャプテン翼 全3巻」を購読したのかって!?
おう、そうだよ、買って読んだよ、それがどうした、文句があるか。(←なぜケンカ腰)

この3冊は小学生編をノベライズしたもので、もしも小学生のお子様がいらっしゃるなら、読書感想文の本に最適だと思いますよん♪
いろいろ違いもあって、面白いです。いずれまた、記事にします。

話を元に戻して。

当然のごとく、皆から責められる石崎くん。
そこへ助け船を出すのが翼くんでなくて、意外なことに岬くん! ……だったのが驚きだったなあ。




自然に微笑みつつも、淋しげな表情。笑顔の岬くんも好きだけど、こういうお顔の岬くんも好き。

気を取り直して攻撃するも、焦りが見える南葛イレブン。

そこで行動を起こすのが、男・石崎了!




そこでまたもや岬くんが助け船を。




これで2対2の同点。

残り4分で決勝トーナメント出場チームが決まります。 同点のままならば花輪SSが、勝てば南葛SCが決勝トーナメントへ進出。

当然のように、守りを固める花輪SS。


このイラついている井沢くん、好きだわ~。


このプレイで、立花政夫くんの方が人気が高いのかなあ?
立花兄弟も守りに加わって、万全の布陣。刻一刻と過ぎていく時間。


さすがの岬くんも焦ったお顔。


いやいや……若林くんがいないのに、最後の試合にはなりませんて。
ここで唯一無二のパートナー、翼くんとアイコンタクトならぬ笑顔コンタクト。翼くんの意図を察する岬くん。


ゴールポストを利用して飛び上がる、アクロバティックなオーバーヘッドキック! 逆転! 南葛SC、決勝トーナメント進出決定です。

その夜、宿舎の食堂では。


優勝を誓う南葛SCと、勝利を労うふらの小イレブンとの、微笑ましい交流。

そして松山くんにとっての悲劇が……


誰が名付けたか、<食堂の借り事件>!! 「ワールドユース編」まで引きずる、日向小次郎にとっては瑣末な出来事、松山光にとっては重大な事件です。

断言しますが、これは日向小次郎が過剰反応しすぎです。怒鳴るだけで済ますならともかく、ビンタはいけません。
もしも私も殴られたら、怒ってる! こんな理不尽なこと、ないもん。

一方、小次郎側に立って的外れな想像を一つしてみますと、お風呂上がったばかりで綺麗になった身体を、松山くんに触れられたことで怒っちゃった……なんて、説得力なさすぎだな。

皆さんの想像&妄想、求む!


満天の夜空の下で、優勝への決意を強くする南葛SCキャプテン大空翼くん。

さて、私が初めて「キャプテン翼」を週刊少年ジャンプで読んだ回が出てきました。


今まで内容を知らなかったので当然ですが、左ページ最後のコマから謎だったのだよなあ。「若林くん」と言っている翼くんと、「若林さん」と呼んでいる他の面々と。


南葛SCに激励の電話を入れる若林くん。翼くんは対等に喋ってるのに、他の面々は「はい!!」と敬語。
「誰なんだ、この男は……?」と謎だった。「どうして決勝戦は明和と決めてるんだ……?」と謎だった。

(この後に、家の隣の喫茶店に置いてあった前号を見つけて<食堂の借り事件>を読んだが、謎は謎のままだった)


若林くんの力強い意思のこもった返事。いいねえ。


この井沢くんが男前でかっこいいので取り上げました。

決勝トーナメント、南葛SCのライヴァルチームたちが初戦を突破する中、「南葛SCvs難波FC」の試合が始まります。



予選では無失点という難波FCゴールキーパー、中西太一。
今、フッと思ったんですが、もしやプロ野球選手と監督を務めた「中西太」さんから、名前を拝借したのかな?

翼くんのシュートを止めた直後に先取点を奪った難波FC。来生くんのシュートも止められ、またもやカウンターアタック……というところで、岬太郎くんが阻止します。

しつこくて呆れてらっしゃるでしょうが、ここでも出さなきゃ意味がない、私が岬くんに惚れた場面。


華麗なオーバーヘッドでパスカット!


華麗に着地、華麗にドリブル、クレバーな分析からの……


綺麗なシュート! (止められたけど)

動揺する南葛SCメンバーに、翼くんが力強く宣言!


いくらすごいキーパーでも
若林くん以上のキーパーがいるわけがないよ!!

翼くん、よく言った!!


そして知らぬ間に南葛SCメンバーの信頼が厚くなっていた、キャプテン翼くん。


キャプテン同士の<判断>は、翼くんに軍配!


この翼くん、かっこかわいいねえ。楽しそうな笑顔がたまらない。


翼くんとのワンツーを披露する井沢くん。ここで井沢守くんに惚れました。(付け加えると、この後で買った1~2巻の対抗戦で、更に惚れ込みました)
後の南葛中学で、翼くんと井沢くんのコンビプレイが何度か出てきますが、既にこの頃から予兆(?)はあったのですね。


ペナルティエリア外からのシュートで、証明する翼くん。


それを見上さんに指摘されて、一本取られたような、嬉しそうな、ちょっぴり悔しそうな若林くんが微笑ましいね。


南葛の切り込み隊長 ウイングの滝くん!
このキャッチフレーズが大好きだ。


圧勝状態になった南葛SCの観戦をするライヴァルチームたち。


三杉くんの分析が、最も説得力あるなあ。

南葛SCは5対1で難波FCを下し、くそ面白くなさそうに立ち去る日向小次郎に偶然知らされる情報。


だけど、この後に朗報が。


不死身のキーパー若島津健、初登場!
これもしつこいけれど、不死身どころか不気味な雰囲気の健ちゃん。(健ちゃん好きな皆さん、ごめんなさい! まさか後々、あんなふうに良いようになるなんて、この時点では誰も思わなかったでしょ?)

さて、決勝トーナメントは準々決勝へ。難なく勝ち進んだ、明和FC、ふらの小、南葛SC。






この得点とアシストの内訳、気になりますねえ。

小次郎のアシストのうちの1点は、怯む森崎くんにシュートしたタケちゃんの得点だろうね。試合終了直前のタケちゃんのシュートには、小次郎のアシスト、つかないよね?
翼くんのアシストのうちの1点は明和FC戦、3点は難波FC戦で確実でしょう。

南葛SCと準決勝で戦うのは、武蔵か常陸か。

武蔵のマネージャーの弥生ちゃんに呼び出され、衝撃の事実を告げられる翼くん。


ダメだわー……これは言ったらアカンわー……。

だけどまったく意に介さない、翼くん。翼くんにも、夢があるもの。


ブラジルへ行って、プロサッカー選手になる夢が。
後の8巻で苦悩する翼くんがウソのように思える潔さ。

後半戦で逆転された武蔵は、三杉くんを投入。あっという間に2対2の同点。


<「三杉淳」と私。>でも記しましたが、このどアップの三杉くんに目を奪われて、惚れたのよねえ。




三杉くんのプレイに、私の余計な言葉は不要。

試合は6対2で武蔵FCの勝利。南葛SCの対戦チームは武蔵FCに決定。


「翼くんと戦える」と嬉しそうな三杉くんと、複雑な翼くん。

それにしても三杉ママは、三杉くんが出場するたびに具合が悪くなって、カップ&ソーサーを割るのか?
安物ならともかく、高級ブランドメーカーのものなら、しょっちゅう割っていたら出費が大変。お掃除するお手伝いさんだって、余計な仕事が増えて大変よ。


弥生ちゃんから翼くんのブラジルの話を聞いた、三杉くん。


まるで我が事のように、本当に嬉しそうなのですよねえ、三杉くん。
自らが叶えられそうにない夢、サッカーを続け、プロ選手になる夢を、同じようにサッカーを愛している翼くんが叶えてくれる……きっと、そんな心境だったと思うの。

そんな三杉くんの、翼くんと対戦できる想いと、全力を尽くして戦える喜び。
それを台無しにしちゃった弥生ちゃん、キミの罪は重いぞ……。


準決勝の前夜、それぞれの思いにふける4大キャラクターたち。
第7巻の準決勝「明和FCvsふらの小」「南葛SCvs武蔵FC」へと続きます。


【個人的好みで選ぶ、名言&迷言コーナー】
今回は「迷言」も加えました。




でも いつも転校ばかりしていたボクが
こんな全国大会にでられるまで ひとつのチームで みんなといっしょにサッカーができたことなんて
この南葛が はじめてだったんだ

だから どうしても優勝して
それから みんなと別れたいんだ

コメント不要。


よく失敗もするが
イザというときは きっとやってくれる男なんだよな 石崎は!

長年のライヴァル関係にあったからこそ、石崎くんの本質を理解し、見抜いている若林くん。


ありがとう 翼くん
これで また みんなとサッカーができる

最初に挙げた岬くんの「優勝して それからみんなと別れたいんだ」の発言を踏まえると、より一層心に沁みてくる岬くんのこの想い。


転校ばかりしてるボクだけど
サッカーをしてるおかげで
ボクにはこんなに大ぜいの友だちがいるんだ………



やめろよ!!
勝負はグラウンドでつければいいんだ!!

でも結局はグラウンド外で、そして年月を飛び越えて、この勝負はチャラになりましたなあ。


いくらすごいキーパーでも
若林くん以上のキーパーがいるわけがないよ!!


そうだ 若林くん以上のキーパーは 絶対 いない
今度こそ かならずゴールしてみせるよ

対抗戦で対戦したからこそ分かる、キーパー若林源三の実力の凄さ。


そうだ 若林さん以上のキーパーは いっこないんだ
若林さんなら あんな指示のミスはしないぜ!!

そうそう、源ちゃんと同じ修哲小のキミたちが、いの一番に信じなきゃダメじゃないか!


若林くん以上のキーパーなんて いるもんか!!
この位置から きめてやる

有言実行する翼くん。


そうだ! おれのシュートだって きまったんだ!
むこうのキーパーは こわくないぜ!

き、来生くん……! 「点取り屋」にしては情けない発言だぞ。


その気迫で ちゃんとボールにつっこんでくれば
今のは とれていたかもしれないよ

これでは中西くんも、「完敗や……」とうなだれて負けを認めざるを得まい。


常陸の人 がんばってねーっ
そうすれば 三杉さんがでてくるんだからーっ

三杉淳ファンクラブの、言ってはいけない一言。今の世なら観戦禁止、即刻退場でしょう。(試合前であっても、これはダメでしょ?)
こっちをビンタすべきだと思うぞ、三杉くん。(もしも三杉くんが知った場合の話だが)




そうか プロのサッカー選手か………
…………それは翼くんらしい すばらしい夢だ

きっと翼くんなら なれるぞ
小さい頃から ひと時も ボールを はなしたことがないという翼くん
フィールドせましと 自由奔放に かけ回る
スケールの大きなプレイぶり――――――
そうだ! そして なにより翼くんは サッカーを愛している

翼くんなら この日本から世界に通用する名選手に きっとなれるよ!!

この言葉どおりのサッカー選手になった、翼くん。


ボクは 全力をつくして戦う!!
あしたの翼くんとの一戦に すべてを だしきるんだ!!

こういう三杉くんにも、私は心惹かれたのよね。
三杉淳というサッカー選手の実力の全てを出しきって、全てを翼くんに託したい。そういう決意も含まれていると感じられる、一連の取り上げた三杉くんの言葉。


【作品を愛するがゆえに、あえて重箱の隅を楊枝でほじくるコーナー】

★続・日向家、吉良監督、岬くん以外の<小次郎>呼び

5巻に引き続き、ありました。


まさかこんなところで呼び捨てにされていたとは、日向小次郎も露知らず、だろう。

★続・お馴染みのキャッチフレーズ、初登場


<フィールドの貴公子 三杉淳>が初めて登場したのがここ。
もう一つの「ガラスのエース」は、同じく6巻のサブタイトルで出てましたね。


単行本ではこの位置でしたが、ジャンプ本誌では扉絵にあったはず。
愛蔵版を所有されている方、画像プリーズ!

★背番号16と17のキャラの謎

3巻の南葛SC選抜テストが行われ、、第1次メンバーは30名、最終的に15名と選ばれることになりました。覚えてますね?
5巻の最後では、背番号13と15のキャラの謎を提示しました。覚えてますね?

更に謎のキャラが6巻におりました。背番号16と17のキャラ2人。


城山監督とコーチ、これってどういうこと……? 選んだのはあなたたちでしょう? なんで増えてるの?

★岸田くん、ワープ?


ふらの小の試合を観戦している、右から岸田くん、中山くん、岬くん、翼くん。

なのに……。


いつの間に明和FCの試合を観にいってたの、岸田くん!?

★背景と化した若林くんの描かれ方




何のことはない、ただ、ほとんど同じ角度とユニフォーム&キャップで描かれているなあ……ってだけで、早い話が個人的趣味で取り上げた。
若林くんのイメージって、やっぱりこのアディダス帽の姿がすりこまれているなあ……って。


今回読み直して初めて気づいたかもしれないところ・その1


5巻に引き続き、なまはげ。


おまけ・5巻のなまはげがコレ。

***

今回もお読みいただき、ありがとうございます。手直しもあると思いますが、とりあえずアップ。
次の更新はいつになるか不明ですが、第7巻もお楽しみに……。

まるで自らの命を削ったような感覚で、このカテゴリを作成しているような気分を味わっています。 倒れないように気をつけます。

それから、コメントの返信が滞って大変申し訳ないです。今夜は力尽きたので、もうしばらくお待ちくださるとありがたいです。

ともあれ、これで「ライジングサン」再開に臨めます。高橋陽一先生とゆでたまご先生の鼎談も読みたいので、一応は「GJ」を買う予定です。


「キャプテン翼」 単行本第5巻 読み直し雑記

2016-10-09 17:00:05 | 「キャプテン翼」 読み直し雑記
単行本第5巻の読み直し雑記です。

名台詞盛りだくさんの「南葛SCvs明和FC」の初対決、決勝トーナメント進出をかけた「南葛SCvs花輪SS」の一部が収録された第5巻、キックオフ!

  「意外な伏兵の巻」

表紙は、これ↓を改めて描き下ろしされたもの。


比較すると翼くんの腕や脚の位置が異なってますね。

振り返ると「キャプテン翼」全37巻の表紙の大部分は、その巻の内容に即した表紙でしたね。5巻はやっぱり「大空翼vs日向小次郎」の対決以外、無いでしょう。

第5巻の「登場人物紹介」「前巻までのあらすじ」は、これです。


森崎くんは、後にも先にもこれっきりの人物紹介か?
「立花兄弟」の表記が泣かせますねえ。「立花政夫・立花和夫」じゃないのだよ。


先取点をとった南葛SC。


今でいうところの<ドヤ顔>っぽさが少々混じった岬くん。でも岬くんだけに、決してイヤミに感じない。

実はこの岬くんが、初めて男っぽく描かれた岬くんではなかろうか。今まではかわいらしい雰囲気の岬くんが多かったが、岬くんは「男」なんだなあ、と実感したことでした。

先取点をとられた明和FC。日向小次郎、おとなしく黙っているタマではありません。


いつまでも調子にのってるんじゃねえ!! から始まる攻撃が、「とても小学生とは思えない」という評価があるのは、もう、しょうがないよねえ……。覆せない事実だから。


小次郎に選ばれてしまった犠牲者・森崎有三くん。


あんな弾丸シュートを顔で受けたら、気絶しますよ。顔の骨格も変形してたかもしれないよ、森崎くん?
手当てのために試合中断がなかったのも、今となってはおかしな話で。

1対1になったところで、遠巻きでこの試合を見つめる謎の二人。


東邦学園の女スカウトと男スカウト。
(「松本香」と名前が判明したのは「ワールドユース編」なので、それまではこの呼び方が正式。男スカウトの名前は不明)

翼くんにはロベルト本郷が、小次郎には吉良耕三が近しい存在としているために、客観的に見る第三者の存在が必要ということで、その役割を担わされたのかな、と今なら思えます。




プレイスタイルの違いを解説してくれています。

小次郎の超弾丸シュートを直撃し、ゴールキーパーとしてあるまじき恐怖を覚えた森崎くん。


タケちゃんのヘナチョコシュートに身動きできず。


これもドヤ顔に見える日向小次郎。しつこいですが、日向小次郎マグカップに採用されたのがこの顔です。

このときの森崎くんを責めるのは、酷というものでしょう。
私だって小次郎にあんなシュートを放たれて、顔面直撃、骨格変形、鼻血ふいたらとしたら、「二度とサッカーやらねえ! 見たくもねえ!」と思うわい。

なのにあんなに茶化されて。気の毒な森崎くん。むしろ立ち直ったことを称賛してほしいですわ。

森崎くんを立ち直らせるために、翼くんが言い放つ名台詞がここで登場。


ボールはともだち こわくないよ

言葉だけでなく、行動でも実施。



そして立ち直った森崎くん。よかったよかった♪


黄金コンビのプレイが繰り広げられ、


岬くんの同点ゴール! この頃から<同点ゴールは岬くん!> の傾向が見られたのか……。

2対2の同点で、後半戦へ。


反則スレスレのタックルを受けて、腹ばいになる岬くん。かわいいぞ!
<反則されて流される岬くん> あるいは <反則ぎりぎりプレイをされる岬くん> の傾向も、この頃から始まってたのですね。

本来なら、岬くんのお顔にも身体に、すり傷・切り傷がたくさんあるんだろうなあ……。それでもお顔はかわいくかっこよいままだし、身体もきれいで清いままだから、もう岬くんの存在自体が反則だー!(←おい)

激しい点の取り合いになり、5対5。


スカウトたちの発言どおりの展開に。


愛する家族を背負う日向小次郎。

小次郎の「あそびのサッカーとはちがうんだ!!」に反論する翼くん。


あそびなんかじゃない
サッカーはおれの夢だ!!

いや……今更ながら、この名台詞には感動を覚えましたね。「ホールはともだち」よりは、個人的にはこちらのほうが好きです。

二人の名勝負はぞくぞくと。







6対6の同点。 このまま終わる日向小次郎ではありません。


「キャプテン翼」で度々でてくる、超ロングシュート! ……が、決まらず。その理由は後で判明。

それでも勝つことを諦めない、日向小次郎。


この執念、情熱、しつこさ! このギラギラした目、むき出しのハングリー精神! 今の日向小次郎にも欲しいモノですね。


二人のにらみ合い、いいですねえ。疲労困憊の度合いも加味されたか、小次郎がすごく大人っぽい。


二人の執念、思いのぶつかり合い。

ここで翼くんが一計を案じ、


してやられた小次郎。 ところが……!


5巻のタイトルになっている「意外な伏兵」タケちゃんの劇的シュートで決着、7対6で明和FCが南葛SCを下す!


緊張の糸が切れたか、呆然且つ放心状態の翼くん&小次郎。

試合は 明和が 勝ったけど
翼対日向の勝負は 引き分けだな
 と三杉くんは判断しましたが、この後、


あれは完全に おれの負けだった と、小次郎は負けを認めています。
こういう潔さが、小次郎の魅力のひとつでもありますね。


負けて悔し涙を流す翼くん。 井沢くんに促されます。

この場面、「岬くんじゃなくて、井沢くんなの?」の疑問もあるようですが、岬くんだって明和FCとは浅からぬ縁があるわけですし、自分自身の中で気持ちのけじめ、折り合いをつけなきゃならないだろうから、翼くんにかまっているヒマはないと思うんだ。


監督や石崎くんの励ましも、翼くんには右から左。
そこへタイミングよく、若林くんからの電話。


若林くんがどんなことを翼くんに言ったのか、それは永遠に私たちには分からない、二人だけの秘密。


直後に翼くんが明るく宣言しているので、若林くんも安堵の微笑。
ところで源ちゃんの左小指、ぎりぎり立っているかどうかってところかな? 微妙なところだ。

当ブログのパスワード限定記事で、「翼くんにとって若林くんは精神的なお父さん、岬くんは精神的なお母さん」説を立ち上げてるんですが、この例をでも証明されてますね。
既に父親の片鱗を見せている若林くん。同い年なのに……若林くんのほうが数か月年下なのに……。貫禄と包容力を備えているからなあ、若林くんは。

さて次は、松山光くん率いるふらの小の試合です。南葛SCも友情応援に駆けつけます。


第4巻読み直し雑記に、岬くんは「集団コマ、団体コマには、意外に描かれてない」と私がコメントしましたが、その一例としても、ご覧ください。
応援シーンに、岬くんがいない。最後のコマに、やっと岬くんがいるのです。

ふらの小の応援を南葛SCの中では、一番にしなきゃいけない立場じゃないのか、岬くんは?
いえいえ、この一歩引いた控えめな態度が、岬くんの良さ、持ち味なんですよ。

続いては、三杉淳くん率いる武蔵FCの試合。……の前に忘れちゃいけない、この存在。


三杉淳ファンクラブ! ファッションセンスについてはノーコメントで。

弥生ちゃんと恋人同士になっても、もしも将来結婚することになっても、ファンクラブに属している彼女たちの割合は、どれくらいいるだろうなあ……?






お互いに最大のライヴァルの一人と位置づける、翼くんと三杉くん。

試合に勝ったが精神的には負けた気分を味わっている小次郎のところへ、東邦学園スカウト陣が登場。


小次郎の望みどおりの条件が提示されます。

しかしこの二人、姑息だよなあ。まず最初に小次郎に特待生の話を持ちかけて、翼くんには決勝戦終了後に話をした、と。
小次郎の性格を見抜いて、あえてわざとやったんだよね。


この後「明和FCvs花輪SS」戦と「南葛SCvs花輪SS」戦に備えて、悪知恵のヒントまで授けてね。

今となっては、既にこの頃から松本香さんは、日向小次郎に魅了されていたんだろうなあと感じますね。まさかあんなに長い付き合いになるとは。

総じて5巻の日向小次郎の印象に残る言動は、「とても小学生と思えない」という、プロ選手に近い考え方ですね。
小学生という不安定な部分もあいまって、大人っぽいところもあれば子どもっぽいところもあって、その両方を兼ね備えた魅力が、5巻の日向小次郎には出現しているなあ、と思いました。

逆に「この頃の日向小次郎は受け付けない」という方も、いらっしゃるでしょうね。確かにこの頃のイヤなヤツと思うよ。(←おい)
それは家族のためという、一途な思いの裏返し。

一方の翼くんは「全国大会で優勝してブラジルへ」の夢を叶えるため。

だけどサッカーで戦っているときは、金持だの貧乏人だの、家族ためだのブラジルへだのと、関係ない。
小次郎の発言「あそびのサッカーとはちがうんだ!!」も、翼くんの反論「あそびなんかじゃない サッカーはおれの夢だ!!」も、お互いの個人事情を知らずに戦っていて、どうして相手の口からそんな発言が出てくるのか、理解できていない状態なのでしょう。自分自身のサッカーにかける情熱をぶつけているだけだから。

さて、話は戻って。「明和FCvs花輪SS」戦が5対5の引き分けになり、南葛SCは花輪SSに勝利しなければ、決勝トーナメントに進めないという状況に。
決勝トーナメント進出をかけて、「南葛SCvs花輪SS」の大一番が始まります。


アナウンサーさんは「堂どうと引き分けた花輪」と言ってますが、この試合のハーフタイム中に、日向小次郎の衝撃発言!


花輪戦はわざと引き分けにしてやったんだ
「小次郎って策士だったんだ……」と思うか、「小次郎って悪知恵を働かせたな。南葛が怖いから、こんなことをしたんだね」と思うか。
さて、あなたはどう感じましたか?

「わざと引き分け」と知ったら、花輪SSメンバーは怒ったかもなあ。何年後かに「今だから話せるあのこと! 実はあの時」と打ち明けないほうがいいと思うぞ、小次郎。

順序が逆になりましたが、黄金コンビと立花兄弟の初対決!




後の「GOLDEN-23」第10巻で、立花兄弟が岬くんに「ファイナルスカイラブハリケーン そのセンタリングは 岬 おまえにあげてほしいんだ」とお願いするのは、ここがあってこそ……と思うと、辛いところがありますね。
どちらもコンビプレイをウリにしているし、この初対決の縁で、繋がっているんだものね。


相手の実力を認めつつ、負けないという闘志。この明るさ、前向きさが立花兄弟の良さですね。

とはいえ、前半は完璧に黄金コンビに抑えられた立花兄弟。決勝トーナメントに進出するためには、最低でも同点にしなくてはなりません。
そして繰り出されたのが、


立花兄弟、初の必殺技<トライアングルシュート>!


意外なことに、このシュートが決まったのはたったの1回、つまりここだけ。
中学生編では、石崎くんにゴールポスト蹴られたため、失敗。だから唯一の成功例として、これはとても貴重なのですよ。

落下する立花和夫くんと、シュートを阻止しようとした西尾浩司くんが接触し、怪我をした西尾くんの交代選手として石崎くんが入ったところで、5巻終了。


【個人的好みで選ぶ、名言&迷言コーナー】


そうだ! どうしてもとめられない相手なら
反則をおかしてでも とめていいんだ!!

もはや「プロ選手」の考え方。


ボールはともだち こわくないよ

やはりこれははずせません! の、その1。
「キャプテン翼」の代名詞の1つと言っても過言ではない。翼くんのマグカップにも採用されました。


あそびなんかじゃない
サッカーはおれの夢だ!!

やはりこれははずせません! の、その2。
当ブログのタイトルに拝借した「あそびなんかじゃない」と、翼くんのサッカーにかける情熱が迸った「サッカーはおれの夢だ!!」が1ページに凝縮。

「キャプテン翼」のブログを運営するにあたって決めたブログ名の「あそびなんかじゃない」、これで決めてよかったと今も思います。
つーか、同業他者さんたちが、採用してくれずにいてよかったな、と。どなたかがサイト名・ブログ名に採用していたら、別のブログ名にしなきゃいけないから。でもブログ名は、これ以外に考えられなかったのですよ。


よし せめろ
ボールをとったら 攻撃あるのみだ!!



そうじゃ 守りのサッカーじゃ
強い選手 強いチームは できんのじゃ

吉良監督と小次郎の師弟で呼応している名台詞。
現実の日本チームにも浸透してほしい考えの一つですね。


ヘディング勝負も タックルも 一度は負けた翼!
でも それを二度くりかえさない!
そこが 翼の強さだ!!

べた褒めのロベルト。
スポーツに限らずお勉強でも、間違えた問題の方が逆によく覚える、記憶に残るといいますよね。間違えて失敗しての経験を積んでいくと、基礎固めにもなるし応用も利く。自分で考えることも養われる。


【作品を愛するがゆえに、あえて重箱の隅を楊枝でほじくるコーナー】

★日向家、吉良監督、岬くん以外の<小次郎>呼び

5巻は試行錯誤の段階だったのか、上記の1家族と2人以外でのキャラで、「日向」でなく「小次郎」と呼んでいたキャラが複数いますので、順番に挙げてみましょう。(「日向小次郎」のフルネームは除く)


三杉淳くん。


東邦学園女スカウト。


アナウンサー。 そう、写真撮影ということは、文庫版では「日向くん」に修正されてるからです。


この通り。


ロベルト本郷。


再び、東邦学園女スカウト。


翼くん。

これらの例を踏襲したのか、昭和版アニメでの次回予告では一貫して「小次郎」でしたね。

★お馴染みのキャッチフレーズ、初登場


<猛虎 日向小次郎>が初めて登場したのがここ。


<(南葛の)黄金(ゴールデン)コンビ 翼くんと岬くん>が初めて登場したのがここ。


<修哲トリオ>が初めて登場したのがここ。


高杉くんの嘆きが哀愁を誘う、花輪SS戦が初登場ではなかったのだよ。

このように、5巻はお馴染みのキャッチフレーズが初登場した巻でもあるのでした。

★背番号13と15のキャラの謎

南葛SCは最終的に15名の選手で構成(のはず)。だから背番号は15番まで。(しかし次の6巻では新たな衝撃の事実があるんだ……)

1番(若林くん)から12番(森崎くん)、14番(石崎くん)の選手の顔と名前は分かるでしょうが、13番と15番って、誰か分かります? 分からないでしょ? だって名前も顔も不明だから。

その貴重な背番号13と15のキャラが分かるのがこちら。


「はい」と言ってるのが13番くん。顔の分からないのが15番くん。

実は3巻と4巻にも出ています。但し小さすぎるのと、背番号が描かれていないので、分からないんだなあ。


3巻。


4巻。

★中山くんと西尾くん


誰が見ても西尾くんではなく、中山くん。アナウンサーさんの言い間違いでしょう。
あるいは、この後に西尾くんの身に起こることを警告……しているわけでもないか。

ここは、初版でも愛蔵版でも文庫版でも復刻版でも訂正されていないという、逆に珍しいパターンでもあります。

ま、訂正されてないということは、どうでもよかったんでしょうね。
そういう西尾くんが不憫でかわいそうという同情票で、私は西尾くんが好きです。


今回読み直して初めて気づいたかもしれないところ・その1


集中線の中に描かれている小次郎のお顔。

同上・その2


なまはげ。
第14巻だけの登場かと思っていた。これ↓です。


何巻かは忘れましたが、「涼しい秋田の仕事場から帰ってきたら東京は暑い」というような高橋先生のコメント、ありましたね。

***

今回もお読みいただき、ありがとうございます。大変長らくお待たせして、申し訳なく思っています。
読み直せば読み直すほど、発見があって深い「キャプテン翼」。第6巻もお楽しみに……。「ライジングサン」連載再開までにはアップしたい!


「キャプテン翼」 単行本第4巻 読み直し雑記

2016-09-13 00:13:31 | 「キャプテン翼」 読み直し雑記
単行本第4巻の読み直し雑記です。

発売日はソワソワ、学校の授業もうわの空。「翼、翼」と小声で呟いて隣席の男子に怪訝な顔をされたのも懐かしい。
この頃から隣の本屋さんで、前もってお願いして取り置きしてもらってました。

新しいキャラクターが次々と登場する第4巻、キックオフ!

  「さあ全国だ!の巻」


第4巻の「登場人物紹介」「前巻までのあらすじ」は、これです。
弥生ちゃんは、これきりの紹介かな? あら、松山くんがいない……。
どうしてよりにもよって、この岬くんを選んだの? かわいくないよ……


静岡県大会決勝戦は、「南葛SCvs志水FC」と観客席での「あねごvs弥生ちゃん」の2本立てといっても過言ではない。

まずはレディ・ファーストで「あねごvs弥生ちゃん」から見ましょうか。


あねご……そんなこと言うから、翼くんの人気が落ちたんじゃないの……? (割と本気でそう思ってる)


しかしこの弥生ちゃん、かわいいなあ…… 当時はあんまりそう思わんかったのだが、改めて読み直したら、かわいいわあ。

「南葛SCvs志水FC」は、順番前後しますが、早い話が城山監督が語る、これ↓なんですよ。



しかしこれで片付けてしまうのは申し訳ないので、個人的な見どころだけ。

翼くんに2人マークをつけた志水FCですが、翼くんの凄さを目の当たりにして、3人マークをつけると決めた志水FCキーパー・川上くん。


「翼さえおさえれば」 云々という、対戦相手の決まり文句はこれが最初じゃないかなあ。
「翼さえおさえれば 何とかなる」 「翼さえおさえれば 負けない」 の異口同音は、試合の度に出てきますね。
でも結局は翼くんひとりを抑えても、何ともならないし、負けちゃうのよねえ……。

さて、南葛SCにしては珍しく、前半は0対0。
後半は志水FCによる若林つぶし。若林源三くんの見どころ、たっぷりです。


これで足の怪我が悪化しないはずはない。


「ピンチのときに颯爽と登場、岬くん!」の法則がここにも。
でもって、ピンチは続く。


この若林源三の名台詞!


この若林源三の名場面!


その若林くんの想いに応える翼くん! いやー、いい流れですね♪

試合はまだまだ続きますが、東京の東城学園へ三杉淳くんの偵察に来ている日向小次郎さんと沢田タケシくん。


不気味ですね、三杉くん……。こんなふうだと、小次郎は思っていたのか? (←んなアホな)

その三杉くんは、たまたま南葛SCの試合を観戦。試合終了後、翼くんに声をかける弥生ちゃんの傍らに。


濃い! 濃いわあ、三杉くん!

「三杉淳」と私。 でも記しましたが、心臓病を患っているようには見えません。だけど病気は、お顔で判断しちゃダメですね。失礼しました。

全国のまだ見ぬライヴァルたちと戦うことよりも、


ブラジルへ行くことを目指す翼くん。
しかし迷える男が、翼くんの傍らに……。

ここで、特筆すべきライヴァルが登場。






ふらの小の松山光くん、初登場!
ふらの小のメンバーが想いを馳せる岬くんは……


淋しげな、哀しげな表情で、もう何ともいえません。
笑顔の岬くんも好きですが、このような切ない表情の岬くんも捨てがたい。好き!

若林くんの怪我の具合が悪いことが判明し、全国大会に遅れて行くことが決まり、南葛SCの新キャプテンが選ばれます。
ここで作品のタイトル通り「キャプテン翼」が誕生。


ますます団結する南葛SCメンバー。全国大会への士気が高まります。

よみうりランドに着いた直後に出会ったライヴァルたち、まずは花輪サッカー少年団の立花政夫と立花和夫。



開会式直前で再会した岬くんとふらの小メンバー。
そして一応、再会になるのかな? でも言葉を交わすのは初めての、武蔵FCの三杉淳くん。






初版本を見つけた記事にも載せた、岬くんの「オレ」呼び・その1。(その2は「南葛SCvs明和FC」の決勝戦に出てきます)


難波SCの中西太一くん、明和FCの日向小次郎くん、勢揃い。
翼くんが小学生時代に戦わなかったのは、松山くんだけですねー。
ところで「岬くんvs松山くん」は、高校時代にあったのかな? Jリーグ時代はあるでしょうけど。


抽選のいたずらで、南葛SCの初戦は明和FCに決定。
小次郎が1組Bを引かなければ、浦辺くんの言うとおり「なかなかいいのを引いた」ことになったのにねえ、翼くん。


荒れる源ちゃん。キミの気持ちは痛いほどよく分かる。


静岡県から東京都へと、南葛SCの応援に行くために、お色気作戦を使うあねご。
しかし、これっぽっちも色気が無いなあ……。いや、男性から見れば、これでも色気があるのか? よく分かんないや。

「南葛SCvs明和FC」に、観客のほとんどが集まるという異常事態の中、


最大のライヴァルは、大空翼か日向小次郎か。注目する三杉くん。


ここで飛び出す、日向小次郎の優勝宣言!
だけど翼くんは言い返すこともなく、静かに睨みつけるだけ。


闘志という名の炎を燃やす、翼くん。この表情、とてもいい。すごくいい。好きだー!

「南葛SCvs明和FC」試合開始!


こい!! と受けて立つ小次郎の表情が好きだ。


大空翼vs日向小次郎、初激突!


後々、これもお約束になる「強い相手と対戦したときに、足がしびれる」法則の、最初がこれですね。
翼くんと無言で睨み合う、小次郎の表情も好きだ!

翼vs小次郎だけではなく、因縁の対戦相手はもう1組。岬太郎くんvs沢田タケシくん。


そりゃもう、ここは岬くんの勝ちよね♪


この岬くんの表情も、個人的には非常に大好きだ。上手く表現できないのがもどかしいけれど、なかなか無いですよ、この岬くんのお顔は。

ボールは翼くんへ。翼vs小次郎、再び。


これ、何でロベルトは驚いてるんだろう? アンタが教えたんじゃないの? 違うの?


南葛SC、先取点!


翼くんの宣言に神経を逆撫でされる小次郎の表情で、第4巻終了。


【個人的好みで選ぶ、名言&迷言コーナー】


くそっ!! 若林源三をなめるなァ!!

上記でも挙げましたが、やっぱりこの台詞ははずせない。


あれで 翼はけっこうしっかりしてるわ
翼は 本気で一流のサッカー選手になろうと思っているし
それが小さい頃からの翼の夢だったのよ

それはできれば ずっと自分のそばにいてほしいけど
それより 今はその夢をはたすために
わき目もふらず なにもかえりみず
つきすすんでくれたほうが わたしは うれしいのよ

翼ママの名言。何度も繰り返すが、ここまで子どものことを理解出来ている親は、めったにいない。
だけど、これでもロベルトを納得させることが出来なかったんだよねえ……。


この迷いっぷりだもん。ダメダメやん、この男。


全国優勝するのは おれたちだ!
だからとうぜん この試合も明和FCが勝つ!!

「この試合」には勝ちますが、「優勝する」のは……(←お口チャック)


【作品を愛するがゆえに、あえて重箱の隅を楊枝でほじくるコーナー】


もしも小次郎の台詞がなくても、アディダスの帽子だけで<若林源三>と分かるほど、イメージが根付いてますね。


今回読み直して初めて気づいたかもしれないところ・その1とその2


静岡県大会後の休日をすごす南葛イレブンの一部、たまたま後の<大友カルテット>が1ページに収まっておりますな。(これが今回気づいたところ・その1)

なのに、なぜ囲っているのか? ちょいと解説。
まず、オレンジ色で囲った中山くんが見ているテレビのCMは、ピップエレキバンの会社の当時の会長さん。
このCM、一斉風靡しましたね。企業の会長が出演しているCMというのは、この当時は本当に珍しかった。あちこちの動画サイトにありますので、特に平成生まれの皆さんは、ぜひご覧あそばせ。

余談ながら、小学校の担任の先生が「会長さんの自宅の近くに住んでいる」と漏らしたため、ミーハーな男子どもは「会長のサインくれー!」と大騒ぎしたことがありました。 そんなん、もらえるかい!

水色で囲った、西尾くんが貼っているポスターのマラドーナ、今となってはファン・ディアスにも見えません? 見えるよね!?

紫色で囲った、浦辺くん……うん、その通りだね! 「キャプテン翼」はおもしろい!

この南葛SCメンバーの休日の描写は、
岬くん(と父・一郎)→若林くん(と見上さん)→修哲カルテット→石崎くん(と石崎母)→後の大友カルテット→翼くん(とロベルト)
の順番で描写されていますが、一人、忘れられていますね……そう、森崎有三くん!(これが今回気づいたところ・その2)

なんて不憫な森崎くん! 翼くんと早苗ちゃんの結婚式にいなかっただけじゃなく、既にここでも忘れられて……(涙)

新幹線のホームには、ちゃんといるのにね。


左右のページ、同じキャラは同じ色で囲ってみましたよ。
左ページにいるのに右ページにいないのは、菱形で囲った西尾くん、石崎くん、翼くん。
右ページで囲った城山監督&コーチはサービスです。

***

今回もお読みいただき、ありがとうございます。今回はちょっとグタグタでしたね。まとまりがなくて申し訳ない。
大体の目星はつけて、「この場面、あの台詞」と選ぶのですが、記事作成中に「アレ忘れた、コレ追加」と、どんどん増えちゃうんですよ~。

後日、内容を追加変更する場合もありますので、ご指摘やツッコミ等、謹んでお受け致します……。

また、後日追加予定の 【お客さまご指摘の重箱の隅を楊枝でほじくるコーナー】 を第3巻から設けましたので、ご遠慮なくコメントしてくださいませ。(但し、多少はご容赦してくださいねー!)

それでは第5巻もお楽しみに……。


「キャプテン翼」 単行本第3巻 読み直し雑記

2016-08-21 16:46:00 | 「キャプテン翼」 読み直し雑記
単行本第3巻の読み直し雑記です。

【お客さまご指摘の重箱の隅を楊枝でほじくるコーナー】を、末尾に追加しました。

第1~2巻を愛読しだした翌月、待望の第3巻が発売。この当時は雑誌掲載より約1年後、年4冊の単行本発売ペースでした。
発売当日はソワソワ。夏休みだったので、開店時間と同時に隣の書店へ突撃、買って読んだときの喜びは、何ものにもかえられませんね。

それでは第3巻、キックオフ!

  「思わぬ苦戦の巻」

第3巻の「登場人物紹介」「前巻までのあらすじ」は、これです。相変わらず撮影ヘタで(以下省略)



対抗戦の翌日、翼くん&岬くんがボールの取り合いをする、今となっては珍しい場面。
ここで、本来ならば第2巻ですべきでしたが、後に南葛中のレギュラーになる4人を探してみましょう。 第13巻、中学生編の初回と比較させました。
同じ(と思しき)キャラは、同じ色で囲っております。




大体合ってると思いますが。

学くんはおいといて、囲まれていない他のキャラは、どうなったんでしょうねえ? 転校したのか、サッカーやめて別のスポーツをやってるのか、それとも応援団に入ったか?

石崎くんが「南葛市が選抜チームを作る」と情報を仕入れ、ますます練習に励む南葛小メンバーたち。

その頃の大空家、ロベルトと大空キャプテンがどうやって知り合ったのかをママさんに伝えます。


小指立てるな、ロベルトよ……。 ところでこれってどこのメーカーの何というウィスキーなんでしょ? 下戸なので、さっぱり分からない。

そして、息子の意思を確認する前に、まずは両親に宣言!


これ、順序としては間違ってないか? プロポーズするにも、まずは結婚相手の意思を確認、そして親への報告でしょう。

図らずもロベルトの申し出を聞いた翼くん。


ほぼ即答、申し出を受けます。

さて、選抜テストの日がやってきました。


ロベルト! あんた、あんなに劇的に宣言しておいて! 舌の根も乾かぬうちに迷い出してるんかい。

それを知ってか知らずか、翼くんのご両親。


ロベルトは信用できる人間だ ……と全面的な信頼を寄せているのに……。


選抜テストで圧倒的な実力を見せる翼くん。 このジャンピングボレーシュートがカッコイイので取り上げました。


ロベルトの迷いも知らずに、明るく宣言する翼くん。

テストは終わり、第1次メンバー30名決定。


と誇らしげに、且つ頼もしげな若林くんに、不安の芽が……


予期せぬ負傷。

前後しますが、南葛小では石崎くんをメンバーに残すための猛特訓が繰り広げられ、その休憩時間で、全国のサッカーチームを語る岬くん。


後の南葛SCと対戦するのが、ここで挙げられた難波SCと、明和FCの日向小次郎。






日向小次郎、初登場! 激しい感情が迸る男です。


その小次郎が、若林源三の偵察にやってきました。

「貧乏な小次郎がなぜ偵察に行けたのか?」の問いが「熱闘スペシャル」にありましたが、高橋先生のご回答は
「監督に偵察に行くよう頼まれた」 「出張費扱いになったのか、分からない」
でしたね。

「埼玉-静岡」間って、一日小旅行するような距離ですよねえ?
時間系列が不明ですが、仮に南葛SC初練習の前日に南葛入りし、初練習当日に乱入した……と考えるのが無難で、妥当なところ?
静岡に行って、埼玉に戻って、また静岡に……って、無茶もいいところでしょう?

となると、またまた疑問が発生。「小学生が一人でどこに泊まったのか?」
答え「静岡にある若堂流の道場に、若島津健のツテで泊まらせてもらった」
ってのはどうでしょう?
他に回答が思い浮かんだ方は、コメント欄に書き込んでくださいね~。

脱線しました。 若林源三と日向小次郎の初邂逅、初対決です。






このビクとも動かない若林くんが、もうね……好きだ♪


若林くん反応できなかった理由を、ここで知る三人。翼くんにも若林くんにも、新しい目標「日向小次郎と対戦すること」が出来た瞬間でもありました。

何だかんだと、静岡県大会予選、開始。
ここで翼パパが、ブラジル行きの条件を提案。


この試合でハットトリックをきめるんだ

ところがどっこい翼くん、静岡県大会予選で全試合ハットトリックを決め、全国大会でも全試合ハットトリックを決めるという超人ぶりを発揮。翼パパもビックリの結果を生み出しました。

【2016.8.23 訂正】 翼は全国大会で「全試合ハットトリックをしていない(花輪SS戦と難波SC戦は2得点)」というご指摘がありました。情報ありがとうございます。

ここで私たちは、日向小次郎の境遇を知ることになります。




ここで日向小次郎の男気に惚れた、惹かれた、という人も多かったように思います。
「労働基準法に引っかかる」なんてツッコミは、ナシでお願いしますね。この当時のマンガ以前にも、そんなツッコミしたくなる作品がありましたから。

順調に勝ち進んで、気が逸る翼くんに、プロは甘くないことを見せつけるロベルト。




ロベルト・本郷を初めてかっこいいと思った瞬間かもしれない。

これと同じことを、日向小次郎がするんだもんなあ。




そして沢田タケシ(タケちゃん)初登場。
南葛SCも明和FCも、準決勝戦です。

タイトル通りの「思わぬ苦戦」が繰り広げられる南葛SC。
「南葛SCvs島田小」は、清々しさと爽やかさという点で、「キャプテン翼」の試合の中ではダントツでしょう。

だからこそ勝敗度外視でやります。期待されているあのシーン、このシーンは、選んで無いと思います。ご了承を。




「島田小にも勝たせてあげたいな」と、本当に思いましたもん。
でもそこは勝負の世界、そうはいかないのですよね……。


水も滴るいい男・井沢守くん。


若林くんの直訴に


冷たく突っぱねる城山監督。
もしもここで負けたとしたら、南葛市のお偉いさんたちに小言を食らったんじゃなかろうか……。そういうことも見越して、覚悟の上で選手たちを鍛えてきたのだから、負けても悔いなし、と思っていたのかもしれない。


ヘディングしている井沢くんがカッコかわいい。

同点に追いつかれた島田小、ここで方針転換。


ここでも「島田小にも勝たせてあげたいな」と、本当に思いましたもん。(二度目)
でもそこは勝負の世界、そうはいかないのですよね……。(二度目)


翼くんのいうとおり、のびのびプレイしている島田小。
激しい競り合いの中、勝敗を決めたのは、


森崎有三くん。
そして翼くんのシュートで逆転。


試合終了後の、雨上がりの清々しさも似た心温まる場面で、第3巻は終わります。

そういや「雨の準決勝戦」は、これが最初だったのか。


【個人的好みで選ぶ、名言&迷言コーナー】


子どもの夢を 親がとめることは できないんだよ

「大空広大と大空奈津子」でも記しましたが、こんな物分かりのいい両親は、めったにいない。娘を嫁に出す親ですら、拗ねたりごねたり荒れたりするのにねえ。


それにケガで負けたなどと 負けおしみはいいたくねえ!
だいたい ケガをすることじたい おれの責任なんだからな!

この若林くんの潔さには、頭が下がります。


そうだ! 自分の道は 自分できりひらくものなんだ!



そうだ! おれのサッカーは負けないサッカーだ!
どんなことをしても勝つサッカーだ

日向小次郎の名言を2つ並べました。


【作品を愛するがゆえに、あえて重箱の隅を楊枝でほじくるコーナー】






日向小次郎の腰ひねり3連発。
この構図、どこかで見たなあ……と思ったら、車田正美先生の「リングにかけろ」だ。 高嶺竜児や剣崎順などが、上半身をこのようにひねっているポーズで描かれていることを思い出しましてね。


「キャプテン翼」を読んで初めて知ったこと・その1


ロベルトの発言、眼科では世界一の権威をほこる この日本

へえ~、そうだったのか! この時、小6だった私。知らないことのほうが圧倒的に多いよ。

同上・その2


サッカーにもスコアブックがある!


そういや「熱闘スペシャル」に載ってたっけ、と撮影したのがこれ。
現在のスコアブック(スコアシート)がどんなふうになっているのかは、知りません。


今回読み直して初めて気づいたかもしれないところ・その1


南葛市選抜チームの第1次メンバー30名決定。 さて、この顔が描かれている11人、実は……


第9巻、南葛SCvs明和FC決勝戦のスターティングメンバーと同じですのよ。

偶然かどうかは分かりませんが、(森崎くんはおいといて)西尾くん、ここでも冷遇されてる……。


おまけ・島田小と、全国大会予選トーナメントの花輪SSの対戦までのスターティングメンバー。

同上・その2


日向小次郎のシューズは、アディダスです。

トーン貼られてて暗いので、色調を明るくし、画像引き伸ばしましたが、分かりますか? コミックスでご確認願います。

これ、マジで今回初めて知った。バイトしたお金でやりくりして買ったのかなあ?

***

今回もお読みいただき、ありがとうございます。第4巻もお楽しみに……。

***

【お客さまご指摘の重箱の隅を楊枝でほじくるコーナー】


「日向はどうやって、若林に気付かれずにゴールバーの上に登ったんでしょうか(笑)」

「若林くんは試合に集中していたから気付かなかった」という私の答えもアリとは思うのですが、普通に考えたら、確かに不自然ですよねー。ネットもゴール枠も揺れるだろうし。


「キャプテン翼」 単行本第2巻 読み直し雑記

2016-08-15 21:27:50 | 「キャプテン翼」 読み直し雑記
間が空きすぎましたが、単行本第2巻の読み直し雑記です。

第2巻は思い入れが強すぎて、あれもこれもと取り上げたくなってしまいます。
「キャプテン翼」に出会った頃は、単行本は2巻までしか発売されてなくて、何度も繰り返し読みました。
夏休みに家族旅行に出かけたときも、お盆に親戚のお家に泊りがけで遊びに行ったときも、1巻2巻を持っていきました。それくらい、惚れこんでいたのです。

記事作成にあたり、当初は取捨選択してたのですが「それは無理だ」とついに悟りました。開き直りました。
出来る限り、そして余すところなく、悔いのないようにたっぷりと時間をかけて記事を作成することにしました。
ひたすら長いだけでとりとめが無いかもしれませんが、よろしければご覧下さい。

第2巻は丸ごと南葛小と修哲小の対抗戦。
それではキックオフ!

  「運命のロングシュートの巻」

第2巻から「登場人物紹介」「前巻のあらすじ」が添えられてます。



2巻の場面のキャラたちなので、「この岬くんは「ボクは岬太郎」と言った場面だな」とか、「この見上さんは若林くんを殴った後、叱っている場面だな」とか、すぐに分かりますね。

ところがどうしても分からなかったのが、この二人……。


井沢くんと来生くん。

初めてコミックスを買ってから、数え切れないくらい読み返しました。第2巻のストーリーの中に、この絵が描かれている場面が、ないんだもの。
第2巻の絵柄より、約1年は経っているこの二人の絵のタッチ。(この当時は雑誌掲載時より約1年後に単行本が発売されていた)

ところが2014年夏に復刻版コミックスを買って、十数年ぶりに第2巻の表紙を見て、「あー!」と気づきました。


これだ! このカラー絵の白黒版だったんだ!
長年の疑問が氷解したときの気持ち、すっきり! の言葉以外、何があるというのでしょう。
正直なところ、脱力しましたけどね。「ストーリーの中にいるはずだ!」と思い込んでいた自分の頭の固さを呪います。

長い前置きでしたが、それでは本編。試合開始!


井沢くんがカッコイイので取り上げた。


翼くんがスイーパーのポジションということに、ご立腹の若林くん。
そして出たぞ、迷言が。


単純計算すると、前後半各20分間の試合時間で、48秒に1点入れないと50点になりません。まず無理です(きっぱり!)

しかしだんだんと南葛小メンバーの実力に瞠目してくる若林くん。


こういうところが一流の証なんですね。(性格は悪いままですが)

いつまでたっても埒が明かないので、業を煮やした若林くん。


翼流の挑戦状を叩きつけます。

そして試合中での大空翼vs若林源三、初勝負!


タイミングよく居合わせた岬くんもビックリ!




このスピード感溢れる描写がたまりませんね! 高橋先生の集中線の描写は、漫画界でも最高級、漫画の描写として辿り着いた至高のものだと断言していいでしょう。

この後の翼くんのコーナーキックは、ロベルト曰く「カーブのキレがよすぎた」ために決まらず、前半終了、休憩時間。

ここで意識を改めたか、若林くん。(性格はまだ変わってない)


たのむ! 1点… 1点とってくれ

50点だのなんだの でかいことはいわん
たのむ 1点とってくれ


修哲小メンバーも驚愕した、この発言。
それでなくても、前半に1点も取ることができなかった自分たちのふがいなさ、南葛小が相手だと見くびり、舐めきっていた自分たちの甘さにも気付いだからこそ、後半は目の色変えて、怒濤の攻撃開始。

とはいえ、翼くん一人ではどうしようもできず……。


井沢くんとのヘディング勝負を経て、


動けない隙に、来生くんのシュートが決まり、先取点は修哲小!


このときの井沢くんの顔が、ちょっと下描きが残ってたまま……? でもかわいいからいいんだ、うん。

点を取られたからには取り返さなければならないので、スイーパーからフォワードへポジション移動の翼くん。
この辺りの再三の南葛小の攻撃もテンポがよくて好きなんですが、割愛。

修哲小には幸運、南葛小には不運が見舞われ、勝てると踏んだ若林くん、ついに出しました、悪名高き<とりかご>を!



ここの展開はハラハラドキドキしましたねえ。読んだ当時はどちらかと言えば南葛小の味方でしたので。

そのとりかごを破ろうと奮起する石崎くん。

石崎くんといえば、今でこそ「顔面ブロック」と「オウンゴール(自殺点)」のイメージが定着していますが、このキャラの真骨頂は、そんなところにあるんじゃない!


ここ以外のどこにあるというのだね?
これこそが石崎了でしょう! この泥臭さの延長線上にあるのが、「顔面ブロック」と「オウンゴール(自殺点)」と思えばよろしいのではないかと。

南葛小メンバーも石崎くんを助けようとし、あわてた修哲小メンバーからパスコースを読んだ石崎くん、翼くんへパスをつなげることに成功。

繰り広げられる翼くんvs修哲小メンバーとの対戦も見ものです。全部取り上げられないので、ご贔屓の井沢くんとの対決を選びました。




修哲小メンバーの完敗宣言。

それをよそに、試合終了間際の最大の山場、大空翼vs若林源三! 第2巻のタイトルそのまま「運命のロングシュート」!






翼くんのオーバーヘッドキックが炸裂し、同点! 延長戦へ突入です。

こういう試合展開は、追いついたほうがテンション上がり、追いつかれたほうは温度が下がるもの。両極端な状態のベンチ。

まずは南葛小のベンチから見ていきましょうか。
南葛小は、石崎くんの怪我が不安材料。


そこへ岬太郎くん登場!


石崎くんの怪我の具合を調べ、応急処置。このときの岬くんのお顔が岬太郎マグカップに採用。なぜこれ……? 他にもかわいいお顔があるだろうに。


不毛な争いをしている浦辺くん・岸田くんからボールを奪い、実力を見せつける。

一方の修哲小は、翼くんに点を取られてプツンと切れた、若林くんの気持ちが問題材料。
試合放棄するという、サッカー選手として、キャプテンとして、あるまじき行為に出ます。

そこに立ちはだかるのが見上辰夫コーチ!




見上さんのビンタと叱責でスカッ! としたのは私だけではあるまい。
殺伐としたページの最後に挿入された、岬くんのユニフォーム姿にホッと一息つきましょう。

その後、数十秒間か数分間か、どのように気持ちの折り合いをつけたのか、立ち直る若林くん。


ここで性格がガラッと良い方向へ変わったかもしれない。

そして、のちに<黄金(ゴールデン)コンビ>と謳われることになる、大空翼・岬太郎の初コンビネーション&初試合でもある、対抗戦延長戦、開始。


ここからサッカー界の歴史は変わったと言ってもいいね。黄金コンビに若林くん。「ワールドユース編」で、この三人を産んだ町と南葛市が看板立てて自慢するのも、分からないでもないですわ。

延長戦前半は南葛小の押せ押せモードで終了。勝負は後半。


前代未聞、ゴールキーパー若林源三のシュート!
「キーパーもシュートできるんだ!」と初めて知った瞬間でもありました。読み始めた当時は、サッカーのルールはまったく知らなかったからね。

またとりかごを、と尋ねる修哲小メンバーに対し、


正々堂々を貫く意志を表明する若林くん。イヤな性格が引っ込んで、良い部分が前面に出てきましたね。

南葛小もこのままでは終わりません。


静かに密かに決意する岬くん。


若林くんの意思を汲んで、攻撃する修哲小メンバー。やっぱりここは井沢くんのシュートを紹介。


それを阻止する岬くん。
黄金コンビプレイが繰り広げられ、若林くんとの最後の勝負!






見事に同点ゴール!

このシュートを、後々思い出す若林くん。


第29巻の「Jr.ユース編」イタリアJr.ユース戦で、<パーフェクトキーパー>ジノ・ヘルナンデスからゴールを奪った黄金コンビを、対抗戦延長戦と同様にシュートを決められたことを思い出し、「パーフェクトシュートだ」と称えます。

でも試合はまだ終わっていません。最後の力を振り絞り、ボールを奪い、奪い返して、ゴールを狙います。
観客たちの応援にも熱が入り、この辺りはもう本当に熱くて微笑ましくて、いいシーンばかりです。


最後の大空翼vs若林源三。 試合終了。


かわされた握手と笑顔が、更に感動を呼ぶんですよね……。


応援してくれたあねごに感謝の言葉と笑顔を送る、翼くん。 再三述べてますけど、「キャプテン翼展」であねごに感謝の挨拶をする翼くんを描いた意図を高橋先生が綴られていて、感動した私です。


最後は主人公・翼くんのお顔で締めくくりましょう。ロベルトの言うとおり、翼くんのサッカー人生はこの試合が原点でしょうね。


【個人的好みで選ぶ、名言&迷言コーナー】


おれも よく監督の指示を無視したことがあったがな
そして それが監督のたてた作戦より うまくいったこともある
今回の翼みたいにな

翼! サッカーは自分の考えでプレイするスポーツだ!
これからも自分の判断は 大切にしていいんだぞ!




たのむ! 1点… 1点とってくれ

50点だのなんだの でかいことはいわん
たのむ 1点とってくれ


上記と重複しますが、もう一度取り上げました。
この2つの名台詞、珍しいことに見開きで一気に見られるんですよ。




【作品を愛するがゆえに、あえて重箱の隅を楊枝でほじくるコーナー】




南葛小の校長先生にこだわる岬くん。


その校長先生は、第1巻に出ています。




その息子・太郎にこだわる(?)父・一郎。
何で取り上げたのかって? いや……明確な理由はないのですが、何となく。

「キャプつば」読み始めた当時の個人的な思い出話ですが、なぜか私は「一郎パパは岬くんがサッカーをするのを快く思っていない」と思い込んでいたことがありました。

過去の記憶を振り返ってみますと、どうも一郎パパの「顔」に原因があったのかもしれません。
だって、何だか不機嫌そうで、ちょっと怖そうに見えません?
それに積極的にサッカーしている岬くんを見に来たこと、応援している姿が、明和FCとの決勝戦まで出てこなかったのも一因かもしれません。

裏読み又は深読みすると、番外編「ボクは岬太郎」でも一郎パパが語ってましたが、自分の仕事の都合で息子を転校させている後ろめたさや負い目を、岬くんに対して抱いていたんだろうなあ……と。


翼くんのオーバーヘッドキックで同点に追いつき、ベンチに戻った南葛小メンバー。


あの練習をしてたから バーに あたったとき
とっさに とぶことができたんだね


とありますが、試合中にも「オーバーヘッドの練習」してましたよ、翼くん。


前半でスイーパーの役目を果たしているとき。 その自覚がないくらい、たくさんたくさん練習したんだろうなあ。


今回読み直して初めて気づいたかもしれないところ・その1


こ れ 滝 く ん !? まるで野武士みたい……。

同上・その2


こんなところに岬くん! 今回読み直すまで、まったく気づかなかった……ダメダメやん、私。

ここに岬くんが描かれていたから、


この場面の唐突さが和らげられたと……。

こういう細かいところでも、きっちり描写されているのが、高橋先生のクオリティの高さを証明しているのだと思いますが、如何?

***

今回もお読みいただき、ありがとうございます。第3巻、もう少し早くアップできるように努力します。
年1回、1巻ずつのペースでは、あと100年かかっちゃう(←寿命尽きてる!)



「キャプテン翼」 単行本第1巻 読み直し雑記

2015-06-01 01:13:34 | 「キャプテン翼」 読み直し雑記
第1巻に登場の主要キャラクター紹介が終わってからやろうと目論んでいた、漫画の読み直し雑記です。

ブログ開設当初からカテゴリ作ってたのに、まさか年をまたぐとは思いもしなかった。 とはいえ「内容はどうしようか」と実は考えてなかったりして……ははは。

ここではストーリーに則って、私個人の好きな場面や台詞、気になる場面や台詞を取り上げたり、重箱の隅をつつくようなマニアックな視点で語ったり……をする予定です。
やっていくうちに、より良いやり方や手段が見つかると思うので、カッチリ型にハメずにアバウトにやりたいです。

テキストは「キャプテン翼」全37巻でやっていきたいので、文庫版お持ちの方はその点はご了承、お含みおきください。
第1巻は対抗戦の試合開始前、若林くんがグラウンドに到着したところまでです。

それではキックオフ!

  「大空へはばたけ! の巻」

この当時は「~の巻」と1巻ごとにサブタイトルが表紙に刻まれていましたね。


サッカーボールと戯れる、カワイイ大空翼ちゃん。 波野イクラちゃんくらいの年齢でしょうか。




ボールに話しかける翼くん。 私は特別おかしいと思わなかったのですが、まさかあんなにツッコむ人が多いことに、逆に驚いた。
だってキミたち、自分の子どもの頃を思い出してごらん? 大好きなぬいぐるみやお人形に、話しかけたりしたこと、あったでしょう?
翼にとってはそれと同じこと。 そう思えば何の不思議もございません。


最初の名場面といってもいい、「大空翼vs若林源三」の初対決。 昨夏の翼展で撮影した写真です。下手でごめん。


初・ゴールポスト ドーン!
普通なら最低でもめまい、下手すれば脳震盪、最悪死亡……だったでしょう。額を割る出血だけですんで、よくぞ生きていてくれました、若林くん。


「キャプテン翼」を象徴する必殺技・オーバーヘッドキック。
この技のインパクトの大きさは、忘れられません。 中学のサッカー部員みんな真似してたもんな~。 成功したら、もう大騒ぎバカ騒ぎで盛り上がりが凄かったのを、今も覚えています。


誰もが仰天した翼くんの部屋。 「中学生編」「ワールドユース編」でも、出てきましたね。
高橋先生、描くの大変だったろうな~。 連載5回目くらいだから、アシスタントさん、いなかった頃じゃなかろうか。


翼ママが回想する、南葛市に引っ越してくるまでの翼くんの過去。
一途だし、ぶれてないし、この健気さには今も胸がジーンと熱くなる。
今の世の中だったら、この「異質さ」(翼にとっては「異質」ではないけれど)に、壮絶なイジメ体験を送っていたかもしれない……と、これは要らぬ想像ですね。


「網膜剥離」という難しい病気と読み方を知った、小6の初夏。
今では手術すれば治るそうですが、当時は難しかったんでしょう。
余談ながら「ジョアン監督」とは……


「ライジングサン」第2巻に初登場。 ロベルトの「恩師」の発言で「ああ、この人のことか~!」と初めて気づきました。


井沢守くん、初登場。 ここは私の好みだけで取り上げたので、興味ない方はスルー推奨。
こればっかりはしょうがないのですが、初めて雑誌で「キャプテン翼」を読んだときと絵柄が違うので、ちょっと意地悪そうな顔に戸惑いました。
何がどうなって、美形キャラと呼ばれるまでに変貌したのか……。


小学校を休んでまで、秘密特訓する若林くん。 このAdidasの帽子、同じものをどれだけ購入していたんだろうか、若林くん?
今なら「学校休むなよ」等のツッコミ入れるところですが、読んでいた当時は、不思議なことになーんとも思わなかった。むしろそれが普通の展開だと思っていた。
だって連載していたのが何でもアリの「週刊少年ジャンプ」だったもん。  ……説得力あるでしょ、この文章? 「ジャンプだから許される」ルールが、何かとあったはずです。




岬太郎くん、初登場。 私のよけいな言葉は不要。


修哲FCの主要選手たち。 最初期のキャラたちですから、高橋先生も愛着があるのでしょうかね。
「GOLDEN-23」まで活躍していた井沢くんを除いて、応援兼ツッコミ解説するモブ担当扱いになって、それはそれで貴重だったのですが、「ライジングサン」で、ついに高杉くんはメンバー落ちするハメに。
「修哲トリオ」に加われなかったのがイタかったか。せめて「修哲カルテット」扱いだったら……うーん……。


翼くんと岬くんの初邂逅。
昭和版アニメでは、お互いすれ違うときに「やあ」「やあ」と声を掛け合ってましたが、漫画では岬くんだけが翼のドリブル、ボールさばきに瞠目していたのです。
それにしても岬くんかわいいな~。 さらってしまいたいほどのかわいさだ。


ブラジルW杯開始前に、NHKのニュース9で流れた部分の一つがここ。正確に言えば、欄外のワールドカップの説明文に焦点当ててました。
当時小6の私も、そんなのがあるとは知らなかった。 この当時、父はスポーツ紙も取っていたのですが、せいぜい阪神タイガースか芸能記事くらいしか、読んでいなかったと思う。

しかしだな。ロベルトの「このおれと ふたりではたそうな」の言葉通りに実現するためには、ロベルトは日本チームの監督にならなければ、果たせようがない のですよ。
「ライジングサン」が終われば、次はどうなるの? どうするの?


岬くんと若林くんの初邂逅。
狭い間隔めがけてシュートするボールコントロールの巧みな岬くんも、余裕のよっちゃんで岬くんのシュートを止めた若林くんも褒めたいです。
若林くんは、内心では翼との勝負のことばかり考えていたと思うんだけど、ものすごい反射神経だなあ……。
これも余談ながら、若林源三マグカップに選ばれた若林くんのお顔の場面でもあります。


まるでここ一番の主役のような登場の仕方をした若林くん到着で、第1巻は終わりです。 かっこいいねえ。


【個人的好みで選ぶ、名言&迷言コーナー】

人によって名言・迷言に違いはありますし、好みも異なりましょうが、「こんなのもあるんだ」という一例としてご覧いただければ幸いです。
今回は名言ばかりです。


そんなことしなくても ゴールは ふたつあるんだから 仲よく両方でつかえばいいじゃないか

サッカー場の使用をめぐっての南葛小と修哲小の確執に、目から鱗が落ちるかのような発言をする翼くん。
うん、正しい。確かに正しい。ゴール1つあれば、練習は出来る。


でも まだ みんな サッカーボールと友だちになってないぞ
いつも いっしょにいれば いいのさ
学校へ いくときも ごはんを たべるときも
毎日 いつでもどこでも サッカーボールといっしょにいるんだ


「ボールはともだち」は今さら指摘するまでもなく「キャプテン翼」を象徴する名言ですが、その原点は、これ。
やはり翼に及ぼしたロベルトの影響力は、凄いのです。
ううん、翼だけではないですね。世界中でサッカーする人々に与えた影響力は、言うまでもないでしょう。


【作品を愛するがゆえに、あえて重箱の隅を楊枝でほじくるコーナー】

早い話が、皆さん一度はツッコミ入れたり、疑問に思ったりした場面や台詞だと思います。


若林源三くん、初登場の場面。 10点差なんて、プロでも滅多にお目にかかれませんが……


……10点差じゃなかったのか。 そりゃあ対抗戦で「目標は50点だ」と豪語するわ、若林くん。
それよりも、顎がハズレそうなほど吃驚仰天する翼くんの表情なんて、今ではお目にかかれないレア度の高さです。

***

第2巻以降も、こんなふうにやっていけたらいいな、と思っています。 お読みいただき、ありがとうございます。