あそびなんかじゃない

「キャプテン翼」を愛する一個人による、極めて個人的な考察や雑感などをつらつらと。
可能ならばパソコン閲覧推奨です。

「WISH FOR PEACE IN HIROSHIMA」 (「GOLDEN-23」第12巻収録)

2016-07-12 00:45:51 | 短編・特別編 読み直し雑記
平成20年の作品です。

記憶に新しい、今年5月のオバマ大統領の広島訪問。
「キャプテン翼」でも、広島を舞台にした物語がありました。

「GOLDEN-23」第12巻では、岬くんが案内役となって、ストーリーが続くような配慮がなされています。


かわいいねえ…… どうしてこんなにかわいいんだ、と毎度見るたびに思っちゃう。

今回の対戦相手はギリシャ・フル代表。


説得力ある理由を述べる、ギリシャのザンビディス監督。実はもう一つの理由があるのですが、それはもうちょっと後に出ます。


ブンデスリーガの得点王をシュナイダーと分け合ったため、若林くんにリベンジしたいと語るカゲス選手。
ところが源さんはオリンピック予選で傷ついた視力が回復せず、ベンチ入りのみ。

「ライジングサン」ではそんなことすっかり忘れていたなあ、ははは。岬くんの左脚ばっかり気になってましたわ。

それはともかく、眼帯は白よりも、海賊や伊達政宗が着けていたような黒い丸いタイプの方が若林くんに似合うと思うのですが、如何?


GKはこの人、若島津健ちゃん。
観客の声、

日向とのツートップ あるいは新田を含めたスリートップ

は、「ライサン」ではお目にかかる日がくるのでしょうか? 「そろそろ健ちゃんをFWで出せー!」 と叫んでいるのは私だけではあるまい。

オリンピック予選を勝ち抜いた日本組と、海外でシーズンを戦った海外組、ともにコンディションは最悪。が、ここで皆を鼓舞するのは「キャプテン」大空翼くん。


日本の… オリンピック代表としての誇りを持って
身体は動かなくても 気持ちだけは持って… 戦おう


リオ・デ・ジャネイロ五輪に参加される選手の皆さんにも捧げたいこの名言。
名言といえば、「ワールドユース編」で優勝スピーチをした翼くんのこれも忘れてはいけません。


ギリシャのザンビディス監督も、心を打たれた一人。

第2次世界大戦の最中に、ギリシャにも内戦があった……なんて、知りませんでした。

日本の高校で学ぶ世界史が偏っていることは、どうしようもないですね。本来なら3年間みっちりやるべき内容なのに。
ギリシャの歴史なんて、世界史の最初の頃に出てきて、ペロポンネソス戦争サラミスの海戦やらマラトンの戦いやら(この辺りの年代は覚えてない)、ソクラテス、プラトン、アリストテレスの哲学の系譜に、アレクサンドロス大王が出て、はい、おしまい! って感じで、現代になって、ちょろっと出てくる程度?
イギリスのエリザベス2世の夫君・エディンバラ公が、今はないギリシャ王家の血筋を引いていると知っている程度くらいですか?

閑話休題。


この時点では「ライサン」の日本の決勝の相手はブラジルの構想だったかもしれないなあ……と思ったり。だけど、あれから数年経ち、先生の当初の予定や考えが変わったかもしれませんね。
それにしてもこのナトゥレーザはかわいいな♪


同点ゴールは日向小次郎。

翼と岬の息のあった 近い距離の黄金コンビのあとは…
俺と翼の決してベタつかない距離のある黄金コンビプレーだ


に、どう反応していいのやら。

そして珍しく ナイスゴール 小次郎!! と叫んでいる翼くん。(岬くんは最初から小次郎呼びなので珍しくない)

昭和版のアニメの予告では、翼くんのナレーションは一貫して「小次郎」でしたよね。
マンガでもめったにないぞ、「小次郎」呼びは。(「日向」の呼び捨ては、たまにあった)

そして辛抱たまらん! とこのひとが。



となると、こうなるわけで。


小次郎さんのちょっと照れくさそうな且つちょっと嬉しそうなお顔が印象的です。対する健ちゃんは、いつものように冷静なポーカーフェイスを保ってる。


ほんと、みんなとっても楽しそう。特に小次郎&健ちゃんのコマが、私は好きですね。

番外編のお約束、試合は2対2の引き分けでした。

「GOLDEN-23」第12巻ではこの後、


この岬くんの案内の後に、「ボクは岬太郎」が収録されています。

あ、そういえば「ボクは岬太郎」をまだ取り上げてませんでしたね……。
本音を言えば、岬くんゆえに、やりにくいんですよ……。


「GERMANY DREAM」 (「GOLDEN-23」第1巻収録)

2016-06-22 01:10:27 | 短編・特別編 読み直し雑記
平成17年の作品です。
「GOLDEN-23」第1巻にプロローグとして収録されているのですが、内容から判断して、番外編でも通じるので、あえて独立させました。

番外編という判断基準は次の2つ。

1.実在のサッカー選手が登場している
2.試合結果が引き分けである、あるいは試合結果が不明である


1.の条件、それじゃ「ROAD TO 2002」のJリーグを描いた部分はどうなるの、って?
物事には例外がある場合が多いので、「ROAD TO 2002」は例外ということで、はい、即解決。めでたしめでたし。

「GERMANY DREAM」は上記2つの条件をクリアしているので、番外編とみなします。それに「GOLDEN-23」本編とは続かない、関係ないストーリーですから。

「GERMANY DREAM」の内容を簡単に述べますと「日本vsドイツのテストマッチ」です。(終わり)

……ってわけにはいかないか。

日本からは、まずはこの3人揃い踏み。


この3人の並びが大好きなので、大きく載せちゃう。
背番号28・大空翼くん、背番号38・岬太郎くん、背番号32・若林源三くん。
更に2+8=10で翼くん、3+8=11で岬くん。
そして3+2=5……いやいや、ここは足すのではなく引きましょう。3-2=1で若林くんです。

そう、彼らの不動の背番号ですね。



対するドイツ。


カール・ハインツ・シュナイダーとヘルマン・カルツ。
そして後に、オリバー・カーンならぬオリバー・ハーンと交代する、デューター・ミューラー。



さて、お気づきですか? そう、フランツ・シェスターとマンフレート・マーガスがいないのです。何でだろ?

SGGK・源さんが出場すれば、イヤというほど燃えるのがシュナイダーという男。
一方の源さんも、シュナイダーに対しては気合十分。


珍しい若林くんの「シュナ」呼び。恐らく、これだけしかないよね? 他にあれば教えてください。

これがなければ「キャプテン翼」じゃない! の1つ、<黄金コンビプレイ>




真剣な表情のカルツと、鮮やかに抜かれた直後の呆気に取られたカルツは好きだ。
まさかと思うがこの後、カルツが岬くんにあんなことをしちゃうのは、この腹いせなのかな?


ツインシュートが決まって1点差。負傷したオリバー・ハーンはミューラーと交代。
そして投入された第四の男、背番号18・日向小次郎さん。
1+8=9で、小次郎さんの背番号。


キリッ という効果音が微笑ましい。
これで思い出したのが「ROAD TO 2002」第4巻の小次郎さん。


スッキリ してるのは、お通じがあったからじゃありませんよ?

この4人の背番号、それぞれ4人とも繋がっているんですよ。
8は翼くん&岬くん&小次郎さん。
2は翼くん&若林くん。
3は若林くん&岬くん。
(上記の説を踏まえれば)1は若林くん&小次郎さん。
4人の結束の強さが分かりますね。


岬くんを封じ込めるカルツ。先程の仕返し?

黄金コンビプレイを繰り出させないために、岬くんがいつも狙われるのも、お約束なんでしょうね。 岬くんスキーの私としては、ここがツライところです。くすん。どうして翼くんが狙われないんだ。
(答え:大空翼が主人公ゆえに、見せ場を作って活躍させないといけないから)

この場面をアップにしてみると……


あわやセクハラ!?  カルツの右手は岬くんの脇腹を触ってるの? それとも岬くんの右胸を撫でているような動き……にも見える。微妙なところだな。

ちなみにこの画像は「セクハラカルツ」で登録した。もしも岬くんが女の子なら、完璧にセクハラやん!

さて親善試合は終わり、フランクフルト空港でお別れ。


4人の台詞と表情で、それぞれのキャラの特徴が現れていますね。


4人はそれぞれの戦場に戻ります。 着ている服や、持っているバッグがそれぞれ違うのも、見ていて楽しい。9割以上、ユニフォーム姿ですからね~。

そして「GOLDEN-23」へ続くのです……。 (必然性はそんなに無いけれど)


25th ANNIVERSARY (キャプテン翼短編集 DREAM FIELD vol.2収録)

2015-03-22 21:11:50 | 短編・特別編 読み直し雑記
パラレルワールド番外編第5弾。 平成17年の作品です。

日本代表vs海外選抜の、夢のオールスター戦。先生も記してるようにどの選手も活躍させねばならず、前後編の予定が全5回に。

この当時久しぶりに人気投票が実施され、しばらく離れていた私はアンケート結果を知ってびっくらちょーん!

今までは結果を載せてくれていたブログさんの画像をリンクしてましたが、めんどくさいので、結果を手入力します。(どっちがめんどくさいんだー!?)

めんどくさいので、4位以降は得票数は載せません。(よっぽどヒマなときに追記します)
投票期間2週間で、1回につき3名まで選択だったそうです。
漫画には24選手選ばれ、次点メンバーは漫画に登場してません。

★日本人選手★

1.岬太郎     1776
2.若林源三    1626
3.日向小次郎   1408

4.三杉淳
5.大空翼
6.松山光
7.森崎有三
8.葵新伍
9.若島津健
10.岸田猛

11.井沢守
12.石崎了
13.新田瞬
14.早田誠
15.反町一樹
16.赤井止也
17.沢田タケシ
18.立花政夫
19.滝一
20.立花和夫
21.佐野満
22.来生哲兵
23.次藤洋
24.浦辺反次
次点 中山政男

☆世界選抜☆

1.カール・ハインツ・シュナイダー  2452
2.ファン・ディアス         1256
3.エル・シド・ピエール       1095

4.カルロス・サンターナ
5.ジノ・ヘルナンデス
6.へルマン・カルツ
7.リバウール
8.ナトゥレーザ
9.デューター・ミューラー
10.火野竜馬

11.ルイ・ナポレオン
12.ステファン・レヴィン
13.肖俊光
14.マーク・オワイラン
15.ブライアン・クライフォート
16.サルバトーレ・ジェンティーレ
17.マンフレート・マーガス
18.ザンギエフ
19.ダビィ
20.ゼダン
21.フランツ・シェスター
22.ラモン・ビクトリーノ
23.アラン・パスカル
24.ラドゥンガ
次点 リカルド・エスパダス

惜しかったな、エスパダス~……。

皆さん、いろいろ物申したい結果だとは思いますが、これは約10年前! ということで割り切りましょう。
今現在の投票だったら、また違う結果になるのは請合います。

さすが皇帝の称号を持つのは伊達ではなかった、カール・ハインツ・シュナイダー! 日本・海外全選手でぶっちぎりの第1位。2000票超えたのはこの人だけ。

もしも今年、35周年記念の投票があるならば、絶対投票するぞ! つーか、実施してください~!


でもって、漫画の先発メンバーはこのアンケート結果を踏まえてないというのがね。
ポジションが偏ってしまうから、しょうがないんだろうけどね。
恐らく先生が、前もってベストテンには入るだろうと予想していたメンバーが、まさかベストテン落ちするとは……という意外な結果だったせいもあるんでしょうけどね。

海外勢先発メンバーは見開き2ページでまとめて。キャッチフレーズ付。



ピエールが“華麗なるフィールドの薔薇”に変わってる!
元々の“フィールドのアーティスト(芸術家)”は、岬くんに固定しちゃったからですか。

肖俊光の“龍神”、ステファン・レヴィンの“北欧の破壊神”……どちらも“神”の称号を持つこの二人と、B・ミュンヘンでトリオを組む皇帝シュナイダーって、やはり凄いわ。

リバウールさんは“バルサの鷹”ではなく、今回は“フィールドの鷹”になったのね。

一方の日本勢。見開き4ページでキャッチフレーズ付。
その前に大漁旗をなびかせた船に乗ったメンバーの描写があったんですが、割愛。
せめて《ギリシア十二神》(「リングにかけろ」)レベルの、黄金のヘリコプターを飛ばせとは言わないけどさ……。



井沢くんのキャッチフレーズ、何とかならんかったんか! これ、どの選手にも当てはまりそうやん……。 (と前にも記しました)

私だけかもしれませんが、松山くんのキャッチフレーズは、“北の荒鷲”の方が、ゴロが良くて大好きです。



とうとう岬くんも、三杉くんばりにキャッチフレーズが2つに……。
“フィールドアーティスト”に加えて“永遠のアイドル”ですよ、あーた!
三杉くんは“フィールドの貴公子”の他に“ガラスのエース”ですよ、覚えてますよね?




実はこういう円陣を組んでる場面で、誰が誰なのかを当てるのが好きだったりする。
特に顔の見えてない後ろ姿のメンバーが分かった時の快感といったら!

かろうじて顔の見えている、左の葵新伍から右の浦辺くんまでの間にいるのは、滝くん、タケちゃん、反町くん、森崎くん、健ちゃん、松山くん、三杉くん、若林くん……そして岸田くんか止也のどっちかだ!
佐野くんと新田くんの間にいるのも、岸田くんか止也のどっちかだ!
浦辺くんが横にいるから、岸田くんの可能性が高いかと思うけど……。

試合の内容は、触れずにおきます。 読んだ人がそれぞれに、自分に好きなキャラ思い入れがあるでしょうから。
個人的には海外勢第3位のピエールの見開きの活躍がなかったのが残念で残念でなりません。

最後に25周年記念のピンナップを載せて、これにて「DREAM FIELD」第2巻の感想・ツッコミ等は終わります。



キャプテン翼は永久に不滅です!


「GOLDEN-23 JAPAN DREAM 2006」 (キャプテン翼短編集 DREAM FIELD vol.2収録)

2015-02-25 22:38:17 | 短編・特別編 読み直し雑記
パラレルワールド番外編第4弾。 平成18年の作品です。

2006年のドイツ・ワールドカップに向けての内容なので、実在サッカー選手に疎い私には……申し訳ないが少々苦痛でした。

それにさ……何も翼たちに仮想対戦選手たちのモノマネさせなくても、いいんじゃない? とも思いました。


……って言われても! 私どうしたら! (どうもしなくていい)

やはり翼たちは翼たちだからこそ翼たちなのであって。


パラレルワールドあるあるとしては、vol.1では翼・小次郎・若林くんより年下設定だった実在選手が、今回は年上設定になっていましたね。

何はともあれ、この短編のオチにずっこけたのは私だけではあるまい。





どうせなら「翼率いる日本代表vsGOLDEN-23」の対戦を読みたかったぞよ~!

若林くんが陣取るゴール前で三杉くん&石崎くん、中盤で松山くん&新伍にマークされる翼くん……なんて、面白いんじゃないかなあ。


「GOLDEN DREAM」 (キャプテン翼短編集 DREAM FIELD vol.1収録)

2015-01-13 00:06:00 | 短編・特別編 読み直し雑記
パラレルワールド番外編第3弾。 平成16年の作品です。

あああ、複雑……。 よりにもよって、「大空翼vs岬太郎」をやってしまいますか。

これは若島津健ちゃんの発言 「おれは若林源三のかませ犬じゃないんだ!!」 に匹敵する、「キャプテン翼」の最大の禁じ手ではなかろうか。



若林の源さんは、はるばるドイツから帰国して、この対決を楽しみにしているようですが

 

私の心情はこちらです。 たとえパラレルワールドであってもね。



たとえこんなリップサービスがあってもね。

これってリバウールさん引退後を見越しての発言なのかね? 監督もファンサールじゃないし、リバウールさんも日本に来てないし。
岬くんがバルセロナ所属? それは見たいような、見たくないような。

いやいや、これはパラレルワールドだった。


で、肝心の内容は、前編は試合前まで、後編は試合開始から最中まで。
読み返してみたら、前後編にしては意外にページ数が少なくて驚いた。



実は高橋先生も、これを描くのは気が進まなかったんじゃないのかなあ……と勘繰りたくなります。
この内容だったら、描かなくてもよかったんじゃないのかなあ……と思いたくなるのは、私はやっぱり「黄金コンビ」が好きだから。

敵同士で戦う二人は見たくないの!  この一言に尽きますね。


だからこの話の見どころは、試合ではないところにあるでしょう。




若林邸から丘の上めがけてボールを蹴り、翼の元に届けた若林源三さんの脚力。

……んなアホな。
  ……とは、SGGKに対して言ってはいけませんし、思ってもいけません。

なぜならそれを可能にするのが、SGGKの称号を持つ若林源三なのだから。



ところで、このナレーションは誰だろう。 石崎くん?
いやいや、石崎くんは岬くん・浦辺くんと一緒に試合に出場してるから、若林くんが妥当でしょうね。

三杉くん、松山くんのつぶらな瞳にKOされそうよ♪
優勝旗を大漁旗のように持っている森崎くんと、小学生なのに老けている中西太一くんが、ちょっと微笑ましい。


ちっとも雑感になっていませんが、これでご容赦ください。

これにて「DREAM FIELD」第1巻の感想・ツッコミ等は終わります。


「Final Countdown」 (キャプテン翼短編集 DREAM FIELD vol.1収録)

2015-01-03 21:20:33 | 短編・特別編 読み直し雑記

パラレル・ワールド番外編第2弾。 平成14年の作品です。
今回の対戦相手はオランダです。

連載中の「ライジングサン」の現在の対戦相手がオランダですので、「えー、かぶっちゃうの?」 と心配する方もおいででしょうが、大丈夫です。

だって……ねえ?

ハッキリ言っていい?


面白くないの……


ハッキリ言ってこの小さいフォントで示す態度は何なんだ、と自分でも気の弱さに呆れますが、言葉を濁してこのレベルに留めました。
並びに、「この話は好きだ」という方もいらっしゃるはずなので、その配慮も兼ねての処置です。

でもね。

「ライジングサン」の対オランダ戦のほうが断然! 面白い!!


「DREAM FIELD」vol.1には、3作収録されていますが、読み返すまでこの話「Final Countdown」だけ、ちっとも覚えてなかった!
読み返して覚えていない理由が、改めて分かったわ……。

だからネタバレも雑感も、なーんにもないです。 すみません。

これで終わってしまうのも心地が良くないので、まずはブライアン・クライフォート。




ジャンピングボレーシュート。

参考画像。


「GOLDEN-23」単行本9巻、アウェイでのオーストラリア戦の岬くんのジャンピングボレーシュート。

続いて日向小次郎。





↓こういうのも嫌いではない。



最後に若林源三。



しかしこの源さん、濃ゆいな……。

右下のファンたちがやっている人文字を見て、関西人なら思い出すのが 「とんかつKYK」のCM でしょう。
リンク先の「跳馬編」をご覧ください。

YKKはファスナーだけど、KYKはとんかつよっ! と関西人にはお馴染みの言葉でさようなら~。



「MILLENNIUM DREAM」 (キャプテン翼短編集 DREAM FIELD vol.1収録)

2015-01-02 17:15:49 | 短編・特別編 読み直し雑記

昨年、思い切ってコメントさせていただいたサイトの一つに 「虹色エレジィ」さま がございます。
「ワールドユース編」で登場した新キャラクターの中では、ダントツで一番大好きなキャラ・肖俊光くんのファンサイトです。
管理人のカヤトさんの愛がふんだんに溢れる考察や小ネタが、イラスト・マンガ・文章の3拍子で表現され、それがまた的確かつ面白く、すんなり納得してしまうほどの説得力もございます。
肖くんスキーは必見ですよん♪

拝見しているうちに、「肖くんが出ている短編集のネタがないのはどうしてだろう?」と疑問に思い、話の内容を明かさずにこのことをコメントしたら、こちらの想像を遥かに超える短編集の感想ページを作成され、感激したのです。

「これはネタを振った手前、私もやらなきゃ申し訳ない」と、私は私なりに「キャプテン翼短編集 DREAM FIELD」の雑感をやろうと思った次第です。


短編集は現時点で2巻までありますが、パラレル・ワールド番外編と思っていいでしょう。
当時の現役サッカー選手も登場するので、「本編とは関係ない」と割り切らないと、余計に混乱します。

とはいっても、「まったく関係ない」とは言い切れないのが、キャプつばワールドの不可思議なところ。
「こういうもんなんだ」と腹をくくって読まないといけません。

一つだけ確実に内容をバラすと、全ての試合の決着は不明のまま。 読み手の想像に委ねるという形です。


前置きはここまでにして、まずは短編集第1巻の「MILLENNIUM DREAM」の雑感を。
ちなみに私は現実のサッカー選手と監督に疎いので、これに関してはほとんどスルーします。
あくまで「キャプテン翼」キャラクター中心。

以下、ネタバレご注意。


「MILLENNIUM DREAM」雑感  (平成12年の作品)


は~……やっぱりこの二人の並びはかっこええわ、絵になるわ。(←絵だけどな)


時代設定は2000年のシドニーオリンピック。
「キャプつば」キャラは、五輪代表メンバーのオーバーエイジ枠として3人選ばれました。

一人目・もちろん大空翼。 スペインはバルセロナ所属。


「ライジングサン」で臨月間近の早苗ちゃんのおなかにいた子どもたちも登場。 どうやら「パパ」「ママ」と呼んでいるようです。
しかし、もうちょっと早苗ちゃんに似なかったんかい……。恐るべし大空家の血。

二人目・日向小次郎。 イタリアはユベントス所属。


はい、「レッジアーナに移籍してるんじゃないのか」と思わないように。 パラレル・ワールドですよ、パラレル・ワールド。

三人目・若林源三。 ドイツはハンブルクからB・ミュンヘンに移籍。


このせいで源三スキーは、微かな希望と大いなる困惑を、現在まで長年抱くハメになるのです。

「ROAD TO 2002」で若林くんの移籍に関して 「直接おまえを口説きに来たよ」 の殺し文句と共に、はるばるミュンヘンからハンブルクへやって来たシュナイダーの誘いを断りーの、よりよもよって対B・ミュンヘンの試合のせいで、監督と不仲になりーの、「GOLDEN-23」ではハンブルクから放出されることがほぼ決定になりーので、現在は根無し草状態でオリンピック予選を戦っている若林くん。

ほとんどの源三スキーが「移籍先はB・ミュンヘンしかない!」と思っているのは、このページが心の拠り所だから。

若林くんがB・ミュンヘンに移籍すると「ブンデスリーガに敵なし」状態になるのはつまらないと思うし、「若林vsシュナイダー」も好きなので、できれば移籍しないでほしい気もする。

でも、いつかあるかもしれない「チャンピオンリーグ編」も視野に入れれば、移籍しないと無理だよね……勝ち抜けないよね……。


これは新聞記事ですが、文字の間隔、乱れてないか? とパッと見で気づかないほどかっこいい人たち。

で、予選を突破して、決勝リーグの準決勝の対スペイン戦で翼は負傷。
決勝の対ブラジルは不出場で、決勝戦開始。
ロベルト本郷監督率いるブラジルに、0-1で苦戦を強いられます。


辛そうな、歯痒そうな小次郎さんの顔もかっこよろし。

でも翼が出場しないわけ、ないじゃない? このひとはこのひとなりに知恵を絞って、手を打ったのですよ。

協力者その1・岬太郎。 フランスはパリ・サンジェルマン所属。
翼に頼まれ、協力者その2を連れてきた張本人。


このせいで岬スキーは、「パリ・サンジェルマンへ移籍させてあげて~!」と長年願い続けているのです。

それにしてもこの岬くんは、かっこよさが勝るかわいさだな♪

というか、翼! アンタは岬くんを情報屋か便利屋としか思ってないんかいっ!

たぶん、翼にそういう自覚はない。 でも岬くんスキーからすれば、そういうふうにも感じるのよ~。 だって前例がある。

「ジュニアユース編」で、ロベルトもパリにいるという詳細な情報を調べて翼に教えたのは、岬くん。 フランス語が分かるのは岬くんだけだし、話を通すのに手っ取り早いし、これはしゃあないけどな。

その前の「小学生編」でも、「全国にはまだまだ強いチームがいるよ」という情報と、日向小次郎の名を南葛SCに教えたのも、岬くん。 日本各地を移動したんだから、これもしゃあないけどな。

しかし協力者その2を連れてきた岬くんのツテは、一体なんだったんだ? それが皆目分からない!
さて、協力者その2の正体は……!

協力者その2・肖俊光。 なんとB・ミュンヘン所属ではない!


このお話がきっかけで「ROAD TO 2002」の連載が始まったので、それから「B・ミュンヘン所属にしよう」と決めたんだろうなあ、と推測されますね。

肖くんといえば、針治療と反動蹴速迅砲。 脚に十数本の針を刺した姿は、今も大好きです♪
その針治療に、翼は望みを託すのですよ。

肖くん、針治療の免許持ってるのか……!?  (中国の基準はどうなってるのかは存じません)

100%、肖くんのじっちゃんが手ほどきしたとは思うけど、免許持ってないとマズイんじゃないの……?  と素朴な疑問を提示。
ちなみに治療費は支払ったのか? という素朴な疑問パート2も提示しておこう。


わずかな時間でも出場したいと願う翼に対し、肖くんは説明を始めますが、肖くんの  という一人称にひっくり返ったのは私だけじゃないはずだ! (期せずしてシャレっぽくなってしまった)
「ワールドユース編」では、おれ だったもん……。 なんでなの?

この針治療に賭ける翼の情熱と説得に負けた、肖くんと岬くん。


いいなあ、この面々。

翼と、葵新伍がこの後に試合に出場しますが、カルロス・サンターナ率いるブラジルの猛攻を防いでいるのは、我らが若林源三くん! ……なんだけど


おい、こら、ロベルト! 若林くんを見くびってんじゃねえー!!

このひと、ホントに翼しか見てないのね?

翼と新伍が出場後、当時の現役サッカー選手たちとの連係プレイもありまして、翼が同点ゴールを決めます。

それを観客席で観ていた岬くんと肖くん。


ああああ、それは言わないで~!

分かってんのよ! 岬くんも、岬くんスキーの皆さんも、岬くんを愛している私も分かってんのよ!
でも、静かに「…うん」と受け入れる岬くんが私は好きだ! 大好きだ!
こういう岬くんだから好きなの。 愛してるの。

施された針治療の効き目が薄れてきて、大量の汗を流す翼。交代は出来ないし、プレイは続けないといけない。
そして自らを奮い立たせるかのような名台詞が飛び出ます。


やはり主人公はかっこいい。 こういう主人公がいるからこそ、ストーリーも他のキャラクターの魅力も活きてくる。


以上、感想にもなっていないダラダラ雑感でした。 長時間お疲れさまでした。

***


以下はどうでもいい余談。 ちょっぴり腐の話あり。

一応こっそりと源岬スキーを表明している私ですが、ある時、源岬のお話やマンガ等を検索してて見つけたのが、「肖岬」のお話、なのですわ。

「な、なんでこの組み合わせ!?」 とうろたえつつ読んでみれば、そこはかとない官能が漂っていて、「これもいいかも……」 と思った次第。(もちろん、創作者さんの実力によりますけどね!)
他にも「小次岬」のお話もあって、これも好物の私はにやにやが止まりません! でした。 ふふふ。
ここ数年間、更新されてないのが甚だ残念です……。

今回この短編を読み返して、「ああ、肖岬の組み合わせはここだったのか……!」 と腑に落ちた始末。

肖くんはシドニーに来るのも、翼に針治療を施すのもさんざん渋ってましたが、ここまで連れてきた岬くんの説得と手段はどういうものだったんだろう……? とイケナイ想像もしたくなるよね……?

でも、「直接翼くんに会って、治療は勧めない、治療はしたくないと説明すればいい」 と提案した岬くんの顔を立てて、案外素直に説得されてやって来た肖くん、のような気もする……。