このブログでの私の呼び方:翼 (ごく稀に翼くん)
やっぱり敬称をつけず、「翼」と呼び捨ての方がいい気がする……。
言わずと知れたこの作品の主人公。
高橋陽一先生が「キャプテン翼」という作品と、主人公・大空翼を生み出していなければ、日本サッカー界並びに世界のサッカー界はどうなっていたか、想像出来ないほどの影響を与えたことは、私ごときが記すまでもない。
天下無敵の主人公であるだけに、読み手の好き嫌いが分かれるキャラクターではあるかもしれない。
それが垣間見えるのが「人気投票」というシステムだろうか。
「キャプテン翼」が連載中に人気投票は計4回行われたが、第1回・第2回で第1位を獲得していた翼だったが、第3回で第5位に陥落した結果を見た時は、かなり吃驚した。
この時の第1位は岬太郎、第2位は日向小次郎、第3位は若島津健、第4位は松山光で、翼が第5位。
ハガキ1枚につきキャラクター3人まで選ぶことが出来たにしても、せめて3位までには入ってるだろうという予想を覆されたのは本当に驚いた。
この結果のせいなのか、第4回はちょっと趣向を変えて、「ハガキ1枚につきキャラクター1人、そのキャラクターのキャッチフレーズを考えること」という凝った(ひねった?)投票方法になり、全体の投票数は激減。第3回の結果に同情(?)した人が多かったのか、翼が第1位に返り咲いた。
その後は「キャプテン翼」25周年記念の作品を描くための人気投票があって、「日本代表」では翼は第5位、「世界選抜」メンバーを加えたら全体の第6位という結果。
「日本代表」の第1位は岬太郎、「世界選抜」の第1位はカール・ハインツ・シュナイダーで、全体の第1位もシュナイダーだった。(岬くんは全体の第2位ということ)
これ以降、人気投票は実施されてないようですが、「キャプテン翼 ライジングサン」でも新しいキャラクターが出てくるでしょうし、やってほしいですよね。
がんばれ翼! (←どこか他人事)
だって、翼がど真ん中にいるからこそ、他のキャラクターも光り輝き、活きてくることは否めない。
極論すれば「翼あってこその他のキャラクター」なのだ。
例をいくつか挙げようか。
「キャプテン翼」中学生編の沢田タケシの場合。
「東邦学園vs明和中」で攻めあぐね、
翼さんならどうするんだ
と悩むシーンが出てくる。
同じく日向小次郎の場合。
「南葛中vs東邦学園」でボロボロになりながらも戦う翼の姿に混乱し、
どうしたら おれは翼に おいつける
どうしたら おれは大空翼になれるんだァ!!
と血迷ったことを考えるようになった。(これを血迷ったと言わずに何と言う) その後はちゃんと「日向小次郎だ」と自覚し直しましたけどね。
「キャプテン翼 GOLDEN-23」では、とうとう岬くんまで……! これは前述の小次郎以来のショックでした。
でもすぐに
ボクは岬太郎
とお馴染みのフレーズで、自分自身を取り戻した岬くん。
つまり、いてもいなくても「大空翼」の存在感は大きすぎるほど大きいのだ。
一見、悩みや迷いがなさそうな翼でも、彼なりに経験している。
ただ、それらを乗り越え、克服しているから、そうは感じないのだろうか?
「キャプテン翼」小学生編の「南葛SCvs武蔵FC」で、心臓病のハンディがありながら戦う三杉淳くんの高度なプレイに驚き、打ちのめされている。
「キャプテン翼」中学生編の「南葛中vs比良戸中」で、0対3の3点差になり、「勝てない」と翼らしくないことを口にしている。
「キャプテン翼 ROAD TO 2002」でも、バルセロナBへ落とされ、与えられた条件をクリアして這い上がる。
トップチームに上がっても、試合の途中で選手交代されそうな危機に見舞われる。
この時の翼の心情は、恐らく高橋陽一先生の心情とイコールなのだろうと、私は読み取った。
(これに関しては、いずれ「キャプテン翼 ROAD TO 2002」で述べますね)
キャラクターのほとんどは「翼と戦いたい」と発言して実際に戦っているし、戦ってこそ分かる翼の魅力に魅せられ、惹かれていく。
もしかしたら翼の師であるロベルト・本郷も、網膜剥離という病気でなかったら、翼と戦いたかったはずだ。いや、きっと戦ってる。
翼もそれを望んでいたかもしれない。弟子が師を倒す「出藍の誉れ」を成し遂げたかったかもしれない。
それが叶わなかったから、ロベルトは「キャプテン翼 ワールドユース編」でカルロス・サンターナ、ナトゥレーザと戦わせたのだろう。
そして結局はバルセロナ所属の翼と戦うために、サンターナはバレンシア、ナトゥレーザはレアル・マドリッドへ移籍。
敵であれ味方であれ「翼と戦った」キャラクターたちは、永遠に大空翼から逃れられない。
もちろん、「キャプテン翼」を読んでいるあなたたちも、私も。
描いている高橋陽一先生も、きっと。
ここまできたら大空翼は私にとってはもう、好き嫌いの対象ではないです。どこまで行くのか、それを見届けたい想いの方が強い。
翼はきっと、「フィールドの上で死んでも悔いはない」と思っているだろうし、私もそう思うから。(残される家族は堪ったものではないでしょうが)
***
各編・各作品ごとの大空翼の好きな場面や台詞について語るのは、また後日に。
キャラクターが多すぎるほど多いからね……。
どこかのファンサイトで読んだのですが、キャプテン翼は小学生編で翼とサッカーの面白さにスポットを当て、中学生編で翼をラスボスに据える事で、翼に挑戦する者達と言う構図でキャラの掘り下げを計った、と言う面白い考察がありました。(特に日向や松山)
勿論高橋先生は計算したワケでは無いでしょうが、作劇的にはいかにも面白くなりそう(実際面白かった)な展開ですよねえ。
そう言う意味でも翼は、主人公と言う事を差し引いても他のキャラとは別次元の所にいる存在なのかなと思います。
>キャプテン翼は小学生編で翼とサッカーの面白さにスポットを当て、
>中学生編で翼をラスボスに据える事で、翼に挑戦する者達と言う構図でキャラの掘り下げを計った
なるほど、そうかもしれませんね。
先日放映された「マンガ・ジャーニー」でも、「小学生編で松山と翼を対戦させてなかったから、中学生編で対戦させた」ということを、高橋先生が仰ってましたよ。
この対戦のおかげで松山くんの新たな魅力が引き出されたから、私としても嬉しい限りで。
>翼は、主人公と言う事を差し引いても他のキャラとは別次元の所にいる存在なのかな
それでも「大空翼」というキャラクターの凄いところは、「ラスボスに甘んじない」という点でしょうか。
「2002」では、リバウールさんという世界最高峰の選手を身近に配し、「まだまだ翼よりも強い選手、凄い選手がいる」ということを示してますし、現在連載(休止)中の「ライジングサン」でも、ミカエルというキャラが登場し、「翼はどう戦うのか」という楽しみがありますね。
翼はその名のとおり、どこまでも羽ばたいていくんですよ。
それを知りたいから、私は「キャプテン翼」を読んでいるのだと思います。
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おめでとうございます^_^)/▼☆▼\(^_^)
それぞれ素敵なバースデーをお過ごし下さい。
本日は本当におめでたい日ですね。 お嬢様のお誕生日、おめでとうございます♪
バースデー企画、先程更新しましたので、ご覧いただければ嬉しいです。