ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

そうだ 京都、行こう。2012秋

2012-11-29 22:38:45 | Weblog
 紅葉の京都一泊、まずは新幹線の切符でそのまま行ける東福寺。駅の近くなので、電車降りた所から改札通って街を抜けるまで、狭い道をぞろぞろと行列が続く。通天橋からの見晴らしの良い紅葉を見る客がぞろぞろぞろぞろ。休日ならこれに輪をかけて混雑するのだろう。この後、醍醐寺に向かう。混み混みの東福寺の後だけに、醍醐寺の空き具合は淋しいくらい。のんびりしすぎたので初日はこれでおしまい。

 翌朝は嵐山に7amに到着。日の出の渡月橋は清々しいが寒い。近隣をぐでぐで散歩した後、六波羅密寺、清水寺、知恩院、青蓮院を回る。清水寺は修学旅行生も大漁で休日並の混雑ぶり。万歩計は2日で52000歩、今回は晴れたり曇ったりだったが傘は必要なかった。


「平等院養林庵書院 襖絵奉納記念 山口晃展 ~山口晃と申します 老若男女ご覧あれ~」@美術館「えき」KYOTO

 京都駅で山口晃の展覧会をやっていることを知ったので見学。旧作から新作までいろいろ展示、銀座エルメスで描きかけだった東京図も出ていた。襖絵もそのうち見てみたいものだ。駅ビル伊勢丹の美術館なので天井は低いが、会田誠展みたいな超巨大作品はないので、のんびりした雰囲気。来春に横浜そごうにも巡回する予定。


東福寺


嵐山渡月橋


六波羅密寺


清水寺

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美術にぶるっ! 日本近代美術の100年

2012-11-20 18:08:26 | 美術[は]
「美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」@東京国立近代美術館

 開館60周年を記念しての所蔵品展という感じだが、4階までの全フロアを使った見ごたえのある展覧会、作品リストに振られた番号を数えると537点になる。もともと教科書に出てくるような有名な作品を沢山持っている美術館なので、いたるところに知っている作品が現れる。点数が多いので気になる作品だけじっくり見て、気にならない作品は切れ長の流し眼で見たほうがいいかも。特定の作品を除いて撮影も可能となっている。

 佐伯祐三 《ガス灯と広告》、土田 麦僊 《舞妓林泉》、古河春江 《海》、靉光 《眼のある風景》、鶴岡政男 《重い手》、横山大観 《生々流転》、イヴ・タンギー 《聾者の耳》 etc・・・ 東山魁夷の《道》を見ながらなんか足りてない気分、あ、そうか、数時間前に会田誠の《あぜ道》を見ていたのだ。本来なら東山魁夷で満ち足りた気分になるべきなのに。




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会田誠展 天才でごめんなさい

2012-11-20 00:18:48 | 美術[あ]
「会田誠展 天才でごめんなさい」@森美術館


 「へんたいだっていいじゃないか、にんげんだもの」でお馴染みの、あいだまことの個展が始まった。大きな展覧会としては2007年の山口晃との合同展「アートで候」以来だけど、もう5年も経っちゃってる。

 巨大な赤ちょうちんに迎えられて入場するとキラキラ光る《切腹女子高生》から始まるインモラルワールド。《滝の絵》、《大山椒魚》、《ジューサーミキサー》などの名作、《戦争画RETURNS》もズラリと勢揃い。

 《ジャンブル・オブ・100フラワーズ》、《電信柱、カラス、その他》の新作の大作も未完成ながら割といい感じに仕上がりかけている。特に《電信柱、カラス、その他》の不気味な余韻があとを引く。

 今回の展覧会ではみんな低い位置で目の前に展示されているので、筆使いも間近で食い入るように見ることができる。無料の音声ガイドでは会田さん本人のコメントも語られる。

 広い森美術館のスペースを贅沢に使って、てんこもりの展覧会、最後にはなんと18禁鬼畜ルームまで完備、犬シリーズ5枚勢揃い、巨大なセル画も当然のように登場、この部屋だけは子供連れがスルーできるような親切設計となっている。図録は12月中旬に完成予定ということでまだ表紙しかできてなかった。
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須田悦弘展

2012-11-11 15:08:55 | 美術[さ]
「須田悦弘展」@千葉市美術館

 木彫りで本物そっくりな草花を造る須田悦弘(よしひろ)の個展が千葉くんだりで開催中。作品を展示するためのコンテナのような物まで自作したそうで、ひとりずつ靴を脱いでその中の作品を見て戻るシステム。混雑でもしたらちょっと辛いシステムだ。

 しかし須田氏の得意技は「あえて見逃しやすいところに展示する」という、いたずら小僧的な展示システムである。衝立の裏側にひっそりと咲く花、真っ白い空間の隅っこに舞い落ちた木の葉の欠片、というような意表を突いたディスカバージャパンが今回も随所に仕掛けられていて、それを知っている館内スタッフと、気付かずに通り過ぎる観客の無言の化かし合いバトルが繰り広げられている。出口まで来てなんかこうモヤモヤっとした気分が晴れないのでスタッフに聞いてみたら、やはりひとつ見逃している作品があることがわかり逆戻り。ここかよ! 他の人が群がっていれば気付くだろうが、普通ならここは通過するだろう。通路だし・・・

 須田氏が千葉市美術館所蔵品の浮世絵などから選んで展示する「江戸の美」では、木彫りの草花が競演。屏風絵からハラリと落ちたかのようにポツンところがる花、絵巻物の中の雀が突っつき損ねた米粒、この必然的なコラボレーションは秀逸。というか米粒を実物大に木彫りする須田氏の存在自体が珍しい。

 この美術館は旧川崎銀行千葉支店のビルで、1階にある「さや堂ホール」は高い天井と白い円柱が威厳のある空間を作り出しているが、今回はさや堂ホールでも作品を展示している。作品と言っても小さな木彫りの花なので、しっかり目を見開いて探し出さなければならないが、あまりにもがら~んとした場所なので、それほど見つけ辛くもない。会場内は一部の作品を除き、写真撮影可能となっている。デジカメは忘れずに。


展示するコンテナも自作


さや堂ホールにも作品が隠れている

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『エクスペンダブルズ2』

2012-11-02 19:29:56 | 映画[あ]
『エクスペンダブルズ2』


 ハリウッドの大スターばかり続々登場する殺戮ヴァイオレンス映画。戦いシーンはたくさんあって撃ち殺される人は目白押しだが、グロいシーンは無い。残念ながらエロいシーンもない。前作ではチョイ役だったアーノルド手話ちゃんとブルース大ハードちゃんも今回は多少なりとも戦闘に加わっている。スタローンは今回は監督ではないがいちばん目立つ役。ジェイソンステイサムが次に目立つ役。強烈な敵役も投入して激しいバトルが繰り広げられる。絶体絶命のピンチでもあまり危機感が湧かないのは、オールスター揃い過ぎのバラエティ的な安心感のせいか。ひとりひとりにおいしい見せ場が適材適所で都合よく配分されている。でもあからさますぎる死亡フラグはいろんな意味で悲しい。全体的に笑いの少ないハリウッドジョークが散りばめられている。手話ちゃんは「I'll be back!」言いすぎでブルースに「おまえ戻り過ぎだろ」と厳しく注意されるのだ。
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