ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

007 慰めの報酬

2009-01-24 23:19:27 | 映画[な]
『007 慰めの報酬』

 ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド。いままでの上品なボンドに代わって一見、犯人かと思わせる悪そうなツラのボンド2作目。だんだん慣れてきたけど、やっぱり上品ではない。でもその分ワイルドかもしれない。ワイルドにじゃんじゃん殺しまくっていくもんだから、「あんたがみんな殺しちゃうから手がかりつかめないじゃないこのどアホ!」とMに激怒されて活動停止に追い込まれる始末。例によって、下手なSFよりもありえないスーパースピードハードアクションから始まって、お約束のチェイスシーンの連続だけど、なんとなく飽きずに見ているうちに時が経ってしまう娯楽映画。
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チェ 28歳の革命

2009-01-17 22:45:57 | 映画[た]
『チェ 28歳の革命』

 カリスマ革命家チェ・ゲバラの生き様を描いた2部作。幸い2作目も今月末公開というハイスピード展開なので、場所によっては同じ日に2本ハシゴすることも可能かな、とは思ったけど、まあ、革命は早い方がよい。映画は、アルゼンチン人の医師エルネスト・ゲバラがフィデル・カストロと出会い、キューバでのゲリラ戦を繰り広げるシーンに、革命後の演説やインタビューなどのモノクロ映像を織り交ぜたドキュメンタリー調で淡々と進んで行く。なにはともあれベニチオ・デル・トロがシブい。
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レーシック3か月検診

2009-01-12 23:50:37 | Weblog
 《3か月検診》
右 1.2 → 1.0
左 1.2 → 1.0

 術後3か月検診では1.0に下がってしまった。パソコン使う仕事のせいかもしれない。これ以上どんどん下がっては困るが、このあたりで落ち着いてくれるとちょうどいい。視力が下がるのに比例して老眼もやや緩和されてくるので、いいのかわるいのか微妙なところである。比例って言うのか反比例っていうのか、どっちだ?

 仕事の合間に遠くを見て目を休めるように言われた。目を閉じるより、遠くを見る方が目が休まるのだそうだ。遠くを見ればいいのだな、心此処に在らずという顔で過ぎ去りし日々を懐かしむように嗚呼あの頃はよかったとか言いながら・・・
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チャロー!インディア/金/束芋

2009-01-11 02:45:42 | 美術[た]
「チャロー!インディア インド美術の新時代」@森美術館

 インドのアーティストの作品を展示している。あまり期待してなかったけど、意外にちゃんとしていて、見ごたえもあって面白かった。音声ガイドは無料で借りられる。

 いちばんハマったのはシルパ・グプタの映像作品。白いスクリーンに客のシルエットが映り、そのうち上からでかいゴミのシルエットが落ちてくる。そのゴミがどんどん自分のシルエットにひっついてゆくというコンピュータ映像で、だんだんゴミで体が重くなってくるような気分がする。ひっついたゴミを手で持ち上げたり動かしたりできるけれど、どんなに振り払っても取れない。そんなことをしているうちにスクリーン一面がゴミに埋まってゆく。自分もゴミに埋まってゆく。これは笑っちゃうよ。

 N・S・ハルシャは、会場の監視員が座る椅子と作品を組み合わせるという反則技に出た。いつもは監視しているバイトのおねいちゃんが逆に、じっくり見られるハメに陥ってしまった。椅子の作品は会場内に10個あるのだが、おねいちゃんがしっかり座っている椅子は2つくらいしかなくて、あとはおにいちゃんが座っていたり、誰も座ってなかったり。でも実際、人が座っていると、じっくりと椅子の作品を見るのも気が引けるというか、なんというか、見る方も見られる方も妙な気分である。


「ゴールド展 その輝きのすべて」@森アーツセンターギャラリー

 見るつもりはなかったけど、チャローと抱き合わせでプラス500円で見られるというので、見ることにした。1/25まで。「金」にまつわる品々が絢爛豪華に展示されている。金の元素記号「AU」はラテン語で「光り輝く曙:aurumの略」だそうで、会場中がきんきんしている。ゴールデングローブ賞、オスカー賞、エミー賞、グラミー賞のトロフィーとか30kgの巨大金塊とか、もう、金持ち一万尺である。30ミクロンの純金の布を使ったランプシェードが綺麗だった。


「束芋 ハウス」@ギャラリー小柳

 2/14まで。ドローイング作品10点ほどと「dolefullhouse」というアニメ作品が上映されている。この「dolefullhouse」は束芋DVD「imo-la」にインタビューを交えた映像として入っている。「ドールハウス」に家具を置いてゆく手が痒いねん。で、タコがおんねん。タコが痒いねん。んでな、ドールハウスが痒いねん。
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ディザスター・ムービー おバカは地球を救う

2009-01-10 23:57:47 | 映画[た]
『ディザスター・ムービー おバカは地球を救う』

 『最終絶叫計画』の監督の最新作。いろんな映画のパロディシーン満載で下ネタ続発で座席から転げ落ちるほど、おも、おも、おも、おも、おも、おも、おも、おも、おも、おも、おも、おも、おも、おも、おも、おも、おも、おも、おも、おもしろくな~い(;´o`) ←だめやん

 映画ネタで、ああ、あの映画をパロってるなぁ、とか、思っても、思うだけで小笑い。ストーリーもとりあえずあるけど、あってもなくてもどうでもいい感じ。中笑いがひとつふたつ、大笑いはほとんどなくて、満点大笑いなんて夢の股の夢の股の夢であった。アメリカ人のうちの一握りの業界人が笑うだけのようなネタが多くて、さらに、真面目にボケかましているというよりは、笑わそうとしてふざけているような雰囲気に偏っていて、日本人のケツ、いや、失礼、日本人の口に合うようなお笑い映画とは思えなかった。今年最初の映画はちょいとハズレた。だからお薦めはしないが、ヒマでヒマでしょうがなくって、このままヒマしてると、おなかとおケツがくっつきそうなほどヒマで腹減っている人は見て損はない、ということはない。
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ピカソとクレーと山下清

2009-01-04 22:35:26 | 美術[は]
「ピカソとクレーの生きた時代」@Bunkamura ザ・ミュージアム

 なにはともあれ音声ガイドを借りる。今回はJ-WAVEの秀島史香のナビゲーション。GROOVE LINE でピストン西沢とふたりでバカトークを炸裂させている秀島史香の声がけっこう好き。

 デュッセルドルフのノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館が改修工事をする合間に、コレクションが来日することになったようだ。

 フランツ・マルクの《3匹の猫》がいちばん気に入った。無邪気に後ろ脚を跳ね上げてニコニコ笑っている対角線猫。その後ろで媚を売っているオレンジ猫と振り返って睨みつけているイエロー猫。

 マグリットの《とてつもない日々》の発想がすごい。

 タンギーの《不在の淑女》の意味不明な静寂の世界が好き。

 なんといってもクレーの作品が展示の半数近くを占めているので、クレーのファンには見逃せないかも。


「放浪の天才画家 山下清 展」@渋谷東急東横店西館8F

 1月2日から7日までしかやってない。どうやら1月10日から伊丹市美術館でやるようだから、隙間狙いだったのかな。2007年には上野の森美術館でもやったようで、それと同じなのかも。昭和31年の大丸個展には80万人が訪れたそうだ。150万人が訪れた東博モナリザ展に劣るとも勝らないけどそれでも相当すごい。昭和32年の記録映像も上映していた。ブツブツと語る雰囲気は、つぶやきシローっぽい。放浪中の鉛筆画や、発見された時の写真などもあったが、塚地みたいな、ランニング姿のメタボおにぎりではなかった。ちゃんと着物を着ていたし。でも放浪をやめた後の制作する姿はしっかりとランニングメタボおにぎりになっていた。

 細かい貼り絵はもちろん凄いが、鉛筆画も面白い。放浪中に駅のベンチで寝ていて、駅員に「おい、お前」と咎められている絵や、おぼれそうになってぶっ倒れている絵など、つい笑ってしまう。

 気に入った山下清語録:「石の像はパンツをはかない。それをみんな感心して見ているのはどういう訳だ?」
おお、そうだそうだ、パンツはかないで出歩くと捕まるのに、パンツはかないのが芸術っぽいとはどういう訳だ?
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《急須キャップ》で茶道おけさ

2009-01-03 22:06:26 | 美術[は]
 黄金町バザールでハマった福本歩の、なかなか役に立ちづらい陶器

フクモ陶器のフューチャー茶道 《急須キャップ》 がうちにあったりする。

のであった。

このように、ペットボトルに装着して、

このように、湯呑に注げば、

このように、茶を味わうことができるのだ。

困ったものだ。
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佐伯祐三とフランス

2009-01-01 23:35:44 | 美術[さ]
佐伯祐三とフランス ブラマンク、ユトリロ、日本の野獣派@ポーラ美術館

 雲ひとつない青空の中、元旦そうそう、実家からひとっ走り、箱根千石原のポーラ美術館に行ってみた。元旦にそんなところへ行く人はいないと思ったらそうでもなくて、普通の賑わいができていた。行ってから知ったのだが、明日1月2日は無料観覧日なのであった(-_-;) だからと言って明日にするのもなんなので、それに、無料なら今日の数倍混みそうだし、明日は箱根駅伝絡みの車両で道も混雑しそうな噴霧器であるし。

 別に野獣派マニアではないけれど、佐伯祐三、ブラマンク、ユトリロは3人とも好きな画家なので、展覧会としては満足できるものだった。ほかには、荻須高徳、里見勝蔵など、日本の野獣派と呼ばれる画家の作品も展示。53点ほどなので、大展覧会ではないが、正月気分でまったりするにはちょうどいい感じだった。

 常設展では、黒田清輝の《野辺》を見ることができた。長い髪をなびかせて草原に横たわる裸婦像が美しい(*^.^*)

 レオナール・フジタの《小さな職人たち》シリーズから36点の展示もあった。

 さらに、《西洋の扇と女性のよそおい》と称して、各国の扇子60点も展示。10世紀頃に日本から中国を経てヨーロッパに伝わった扇子、煌びやかに装飾された18~20世紀のフランス、イタリア、オーストリアなどの扇子が綺麗で、ちょっと欲しくなる。


 というわけで、賀正!
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