ざっきばやしはなあるき  

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アマビエの日

2020-05-03 22:52:41 | 美術全般
 新型コロナウイルス感染症でボロクソな日々が続いている今日この頃、世間ではアマビエが流行っているようだ。その姿を描き写して人々に見せれば疫病がなくなるとかいう胡散臭いアマビエが江戸時代に現れたそうだ。その元はアマビコという3本足のサルみたいな妖怪だという。疫病が(去る)とかなんとか言ってたのかも。その「アマビコ」の「コ」の字を江戸時代の粗忽者が「ヱ」と読み間違えて「アマビヱ」になっちゃったのは、読み間違えたんだからしかたない。そんなこともあろうさね。でもさ、だからって3本足の猿みたいな姿がどうしたら床屋嫌いな半魚人みたいな姿に変わるのだ? なにがどうしてそうなったのだ? という疑問は残るものの、なんかそのちょっとキモカワイイ雰囲気が激動の令和2年にマッチしちゃったのだろう。だからほとんどの人はアマビコのほうは放置したままでアマビエばかり持ち上げている。

 アマビコが気の毒なので私がアマビコを持ち上げようかと思ったが、やっぱりやめてアマビエを描くことにした。しかたないことだ。世の中そんなものだ。床屋嫌いなアマビエはロングヘアーなので、どうしても女子扱いしてしまう人が多い。そのほうが萌えるから流行ってるのだろう。江戸時代に最初に描いた人はアマビエは妖怪という位置づけにしただろうから、足が3本だったり、ウロコが生えていたり、目が菱形だったり、くちばしなのか尖った口なのか曖昧だったり、手があるのかないのかも曖昧だったり、いろいろ工夫を凝らしてる。耳の辺りに見えるのは耳なのか? 私には通信機あるいはコンピュータにしか見えない。そんなに妙な特徴を装備していても、アマビコ猿よりは確実にバエる。

 そんなこんなで誰もアマビエを見たことは無いので、描く人によってその姿は千差万別。手があったりなかったり、目が菱形ではなく丸かったり、恐竜と一緒で色も不明なので好きな色になっている。なかにはほとんど人の姿だったり、もう十二単より派手で煌びやかなゴージャスアマビエもたくさんいる。少しでも妖怪っぽい気味悪さを和らげて、こちらサイドに寄らせるために皮膚の色は人間に近くしている人が多い。ゲゲゲの鬼太郎に出て来る良い妖怪も肌色が多いから特に問題はない。












ゲゲゲの鬼太郎にもアマビエが登場していたらしい

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