ざっきばやしはなあるき  

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美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

岡本太郎記念館

2006-07-18 00:44:03 | 美術[あ]
 そぼ降る雨の中を、南青山の岡本太郎記念館に行ってきた。←「そぼ」って何じゃろ(゜_。)?(。_゜)

 いつか行こうと思っていて今日になってしまった。きっかけはもちろん「明日の神話」がらみである。だからけっこうな賑わいだった。写真撮影OKという、めずらしくもありがたい場所だったので、みんなカメラ片手にパチパチやってた。もちろん俺も。絵は心で見るものだ、と言っても、写真に撮りたいモノがあるというのもいいものだ。しょうもない作品だったら撮りたくもならない。普通の美術館は撮影などできない。できるのは彫刻の森みたいな野外美術館ばかり。でも立体物は見る方向によっていろいろな表情や形に変わるから、自分の気に入った方向を見つけてそこから記念写真を撮るのも楽しい。岡本太郎もたくさんの立体作品があるので、楽しみ方は同じなのかも。

 太陽の塔のミニチュアや、川崎の岡本太郎美術館にある「母の塔」のミニチュア、その他いろいろな立体があちこちにいる。岡本太郎の像(蝋人形か?)もいた。作業場には山ほどキャンバスが収めてあって、床には積年の絵の具のしずくが飛び散っている。イーゼルには黒い線で下書きだけ描かれたキャンバスが掛かっている。まったく、いつ戻ってきてもおかしくないような、生命感が感じられた。

 「明日の神話」の原画もあった。この原画がなかったら、欠損していた「困った顔の白い船」なんか再現できなかったんだろうなと思った。5.5m×30mの「明日の神話」よりも大きな9m×60mの「豊穣の神話」という壁画作品の原画もあった。これが実際に描かれていたら「明日の神話」の4倍の大きさになっていたはずで、ものすごいデカさだ。そうなっていたらBeTAROプロジェクトはもっと困難だったかも、などと余計な心配をしてみたくなる。

 んで、この写真は青木が原の樹海ではなく、美術館の前庭である。まちがいなく南青山である。生い茂る草木の中になにやら2匹の顔がかくれんぼしている。前面で「さあ見てくれ」とばかりに堂々と鎮座ましている彫刻と違って、こいつらは、見つかったらどうしようとドキドキしているような妙ちきりんな感じがしてよい。意図したわけでもないだろう、冬に草が枯れれば丸出しになるのかもしれないが、今はともかく見つかりたくない気分なのだ。気持ちはよくわかる。よくわかると言いながらパパラッチしてしまった。

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