日本沈没 オフィシャルサイト
小松左京原作、日本が一気呵成に沈んでいっちゃうっぽい映画。懐かしいタイトルに、ぜひ見なくてはと思っていた。むかし、小林桂樹の扮する田所博士が、金閣寺を見ながら突然ハッとして「これは大変だ」とかなんとか叫んでいるシーンを思い出す。これはテレビ版だったかもしれない。でも日本中が沈没ブームだったようだ。今の日本は別の意味で沈没ムードだが。
柴咲コウと草剛主演。このふたりは黄泉がえりでも共演していた。和久井映見まで出てきて感動した。福井晴敏も出ていたようだが感動はしなかった。前作から33年も経ったんだね。最新のテクノロジーと科学知識を総動員した映像と沈没理論を図解で示されて、説得力充分で、なるほどこれは沈没も夢じゃないなぁと、技術の進歩に感心したり、映像のリアルさに感動したり。ただ沈むだけじゃなく、その中で生きようとする人々の愛情や、自分が今なにをするべきかという使命感や生き方の葛藤にテーマが置かれている。噴火や洪水、爆発シーンは、今ではいろいろなカタストロフ映画の最新VFXで見慣れてしまっているので、いままでにない目新しさを感じることは難しい。それでも、見慣れない外国の町並みの崩壊よりも、見慣れた都庁や国会議事堂の無残な様子のほうが、より生々しく感じる。東京新名所六本木ヒルズも早くも崩れ去っていた。
さて次は『日本以外全部沈没』筒井さん壊れ始めてるし。
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