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スーパーエッシャー展

2006-11-11 23:56:58 | 映画[あ]
スーパーエッシャー展@渋谷Bunkamura

 雨降りだったので、トロンプルイユの王様、エッシャー展に行ってきた。初日でベタ混み、というようなこともなく、ダリ展のような行列もなく、かと言って閑散としているわけでもなく、それなりに賑わっていた。ニンテンドーDSを貸し出していて、タッチパネルを使った音声解説が無料で聞ける。これはいい。音声解説に500円も別料金を払うのが常だけに、とても嬉しい。こういう方式が増えて欲しいぞな。

 今回は、初期の頃の普通の版画も展示されていて、エッシャーの凄さを再認識した。だまし絵や正則分割という鳥や魚などの繰り返し模様のような作品と違い、風景や昆虫などの版画であるが、これがまたものすごく緻密で見とれてしまうほど美しい。

 映像による展示もあった。ネクストラックスという大きなタッチ式ディスプレィを手でさわると、3Dで再構築されたエッシャーの作品がグィ~ンと動く。目が回りそうだ。

 正則分割のワニの模様が描いてあるスケッチブックからワニが這い出して本や物体の上を這い回ってまたスケッチブックに戻っていく「爬虫類」という版画がCGムービーにされていた。ワニがのろくたと這い出して本に這い登り、途中で足を踏み外しそうになったり鼻息を噴出したりするさまが動画になっている。面白いし見事である。1972年に亡くなったエッシャーがこれを見たら、きっと大喜びするだろうなぁ。CGでこんなことができる時代にエッシャーが生きていたら、どんな仕事をしたことだろう。

 ミュージアムショップに、だまし絵フィギュアコレクションのガチャガチャがあって、1個300円のと200円のがあった。写真の「でんぐりでんぐり」が欲しいなと思ったので、300円のほうを1個買って、家に帰るまで中を見なかった。その場で中を見て欲しいものが入ってなかったら、いくつも買ってしまう恐れがあるからだ。いい歳こいてそれはできない。6分の1の確率で結果はラッキーだった。6本の人間の足を持つこいつの名前は「ペダルテルノロタンドモーヴェンス・ケントロクラトゥス・アルティクロースス」というらしいがなんのことやら。「階段の家」という作品の中をこいつが縦横無尽に動き回っている。「球面鏡のある生物」にいるシームルグという「人間あたまの変な鳥」も魅力的だったけどね。

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