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「シュルレアリスムと絵画」展

2020-01-12 18:41:24 | 美術[さ]
シュルレアリスムと絵画 ―ダリ、エルンストと日本の「シュール」@ポーラ美術館

 アンドレ・ブルトンが提唱した「反合理主義、現実の中にある超現実、無意識」などを表すシュルレアリスム、日本に来てから「現実離れして真の理解が不可能であるさま、不条理」などに意味合いが変化して行った日本語のシュール。今や誰でもすぐ言う「シュールだなぁ」はアンドレ・ブルトンが言いたかったこととは違うようだ。「シュールシュール、ホトシュール♪」なんて歌っている人もいるくらいだ。いずれにしても「超現実主義」という単語の魔力は、少年でなくなった今でも私の大好物だ。でも生活は現実的である。




 エルンスト《光の車輪》のでっかい目玉に迎えられる展示室には、ダリ、タンギー、マグリット、キリコ、エルンストなどのシュルレアリスム作品や、福沢一郎、古賀春江、北脇昇、岡上淑子などの日本のシュール作品を100点ほど展示している。

 最後に、気分はそこはかとなくシュールな束芋作品も登場。束芋は「ギニョる」が大好きだが、今回は映像作品としては「虫の声」と「dolefullhouse」が上映されている。「dolefullhouse」はドールハウスに次々と家具調度を並べて行く両腕の映像作品。時々腕をボリボリ掻いたり時々タコが出て来てだんだんぞわぞわする作品。





 たまたま偶然にアートテラーとに~さんのトークイベント「新春!シュルレアリスム ヒットパレード ― シュールの笑いを分析する ―」をやっていたので、それに合わせて行った。←偶然じゃねぇじゃん

 相方はポーラ美術館本展担当学芸員の東海林洋さん。いつもはアートネタで笑いを取るとに~さんだが、今回は「シュルレアリスム」と日本のお笑い芸人界における「シュール」「ナンセンス」「カオス」などの関係性を、元芸人の威信にかけてやや真面目に語るトークショーだった。とはいえもちろん笑いどころはぬかりなく用意されていた。

 真面目な証拠に、とに~さんがトークを始める時に「今日は真面目にやるのでメガネをかけます」と言ってメガネをかけた。←証拠になってねぇじゃん



 ポーラ美術館の裏の遊歩道を初めて歩いてみた。この季節ではほとんど枯れ木の散歩道だった。






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