365日の空

空を見ていると会いたくなる人は居ませんか?空は その人の所まで繋がっています。
そう思って私は今日も空を見上げています

2010年 竹富島リゾート開発計画説明会

2008年01月21日 | 竹富島
 
本日の竹富島、雨 気温19度。

自分の為に日記を書きます。



夜8時から、竹富島の まちなみ館で 2010年開業予定と記されるリゾート計画の説明会が開かれた。
予定となっているものの、実際には既に13ヘクタールもの土地が切り開かれている。
私がこの現場を目にしたのは、昨年の9月末の事だった。
そして幸か不幸か、この日は丁度 私がこの島に来て1年経った時だった。

さすがに今日の説明会には、沢山の人が訪れている。
それでも決して島民全員ではない。
私は今日もドキドキしていた。
この計画を、島の人は本気でどう思っているのか聞いた事がなかったからだ。
いつ開かれるのかと、何ヶ月も待っていた説明会だったが、
この開発を担当すると言う、リゾート開発会社の紹介の話で 貴重な時間は過ぎていき その時間は一時間にもなっていた。
多分、ココに居た人の多くが思っていただろう、会社の紹介やジョン・レノンとの出会い話は もぉ要らないと・・・。



建設予定の土地の事や、そこに生えている木々の事、何故リゾートにしなければならなくなったかを改めて聞いた。
以前、新聞で 13ヘクタールと言う文字を見たが私にはピンとこなかった。
だから、自分なりに分かりやすく計算してみた
坪で言うと、13ヘクタール=39000坪。
畳で言うと、13ヘクタール=78780畳になった。
どっちにしても大き過ぎて、あの土地を見ていなければ私には想像の出来ない広さだ。
ココに生えていた木々は既に伐採されている。
しかし、全てではない。
大きい木、これから生長するであろう木々は残してあるのだと言う。
小さい木は、、、小さい木ならば倒してもいいのですか。
大きくても小さくても、水を吸って 光を浴びて 酸素を吐いて 生きているのに。

けれども、こうなってしまったのには訳がある。
どんな事にでも、必ずそこには そうなってしまった訳があるのだ。
この島で生まれ育った人が、自分達の島を訳も無く虐める訳がないのだ。
私は、お金持ちになりたいと思った事は一度も無かった。
お金は、普通に暮らせる分だけあればいいと思っているからだ。
だけど、さっき私は初めて 自分にお金があればと思った。

今日の説明会の主催者が言った。
13億5千万円のお金の用意が出来るならば、リゾート計画は解消する と。



このリゾート内には、計画では50棟の客室がある。
そして、目と鼻の先にコンドイ浜があるのに、プールまで用意されるそうだ。
このリゾートは、新しい集落と同じように考えているらしく、
リゾート内の道は、私達の住む集落の道と同じく、魅力を出す為に珊瑚の白砂を敷き詰めた道になるそうだ。

私は、今まで こう思って珊瑚の道を掃いてきた。
この道は、昔から大勢の人達が 働きに行くのに通った珊瑚道。
子供達が、元気に登校し 笑顔で帰ってきた珊瑚道。
おばあちゃんが、杖突きながら散歩して
お母さんと赤ちゃんが、自転車で走る珊瑚道。
そしてココは、神様が通る珊瑚道。
そんな素敵な道だから、私はホウキ目を付けている。

新しく作り出されるその道に、神様は通りますか?


涙がこぼれた。



会社説明の話におされ、質疑応答の時間は たった15分だった。
結局15分延長され30分になったものの、
ごく僅かの時間しか残されていなかった。
そんな中、島の方が5・6人質問をした。

島民の合意を問う為の場、賛否を確認する為の場は今後設けられるのか?
と言う質問に、YES・NO の返事は無かった。
その代わり、この土地の運営計画が再度語られた。
私の待っていた返事では勿論無かった。

そして、再度別の方が同じ質問をした。
勿論その場を設けるとの事だった。
が、島民ではなく、公民館の合意を得る場だと言っていたのが気になった。



小雨がぱらつく帰り道、質疑をしてくれた方と擦れ違った。
私はさっき 質疑応答で、何列か前に居たその人の背中をじっと見ていた。
とても強い背中に思えた。

そうだ、帰り あの人に大事な事を言い忘れてしまった。

ありがとう。
ありがとうございました。



追伸。
私には、守りたいものはあっても 失うものは この島に無いのかもしれません。
だから、私みたいな人間が島の人に代わって言わなければならないのかもしれません。

自分が信じる道を。    











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