ここのところ毎日、珈琲を飲んでいる。
冷え性なので、あまり周りから勧められはしないのだが、体が求めているらしい。
珈琲の味と言うよりも、あの香ばしい香が好きで、部屋のドアを開けた時に漂って来るあの匂いは何とも言えない。
日が落ち始めた頃、信号待ちの時に見るレストランや喫茶店の窓。
そこからこぼれるオレンジ色の光と、珈琲の香をかいだ時、
この二つに出くわすと、私はいつも大学時代に旅した時の事を思い出す。
私には誇れるような物が何一つ無い。
頭も悪けりゃ、顔もスタイルも悪い。
運動神経も無いけれど、その代わり
絵を描く事だけは、ほんの少し得意だった。
幼稚園の時からずっと。
芸大に憧れた時もあったが、鉛筆一本で自分を試す勇気は無かった。
私は無難に文学部に入り、何事もなく、、何に夢中になる訳でもなく時を過ごした。
選択科目である芸術の授業は、私にとって待ち遠しい時間だった。
一年の時、授業の見学に来た友達は、絶対採らないと言い切った。
二年の時もそう。
私は結局、在学中一人でこの授業を採り続けた。
一番好きなのはラファエロ。
福与かな桃色の肌と、優しい視線が好きだった。
だから、本物を見ようって決めた。
学費は全部親が払ってくれていたから、“自分のお金で”なんて言えないが
バイト代は全て旅費に当てていた。
そして、毎年ヨーロッパを歩き回った。
ブランド目当て?
と、よく聞かれたが全く そー言う物には興味がなく
美術館や、町の小さな教会や、古城などを見て回った。
ずっと、授業で目にしてきた絵画を実際にコノ目で見た時の感情は上手く言葉で言い表せない。
感動とかじゃなかった、驚きでもなく、
上手く言えないけど“やっと逢えた”そんな感じだろうか。
珈琲にお湯を注ぐ時、あの時目にした美しい景色と一緒に もう一つ思い出されるものがある。
行く先々で擦れ違った子供達。
初めて見たのは、ウィーンの大きな通りだった。
父親らしき男性と、小学校に入るか入らないか位の小さな子が
道路に正座する様に座り込み、頭を石畳につけて物乞いをしていた。
その通りを私達は何度も往復したが、あの親子はその間一度も顔を上には上げなかった。
初めて見るその光景が、私には物凄くショックだった。
何故あんなに小さな子までがっ、、、っと思わずにはいられなかった。
そこを歩く人達も、並ぶお店もみんな高級そうだったのに。
そして、その二人を別に誰も気に止めてはいなかった。
ただ人は皆、前だけ向いて歩いていた。
まるで、あの場所には誰も居ないかのように。
ラファエロだけではないが、聖母の目は何でこんなにも優しく輝いてるんだろうと思う。
本物に比べると、当たり前だが私の描いた聖母の目はちょっと冷たい。
もう少し、自分に優しさと勇気が欲しいと時々思う。
たちこめる珈琲の湯気が、本当はちゃんと見なければならないものを
私から少し隠しているような そんな気がして
今日も、あの日の自分が描いた絵を捲っている。
冷え性なので、あまり周りから勧められはしないのだが、体が求めているらしい。
珈琲の味と言うよりも、あの香ばしい香が好きで、部屋のドアを開けた時に漂って来るあの匂いは何とも言えない。
日が落ち始めた頃、信号待ちの時に見るレストランや喫茶店の窓。
そこからこぼれるオレンジ色の光と、珈琲の香をかいだ時、
この二つに出くわすと、私はいつも大学時代に旅した時の事を思い出す。
私には誇れるような物が何一つ無い。
頭も悪けりゃ、顔もスタイルも悪い。
運動神経も無いけれど、その代わり
絵を描く事だけは、ほんの少し得意だった。
幼稚園の時からずっと。
芸大に憧れた時もあったが、鉛筆一本で自分を試す勇気は無かった。
私は無難に文学部に入り、何事もなく、、何に夢中になる訳でもなく時を過ごした。
選択科目である芸術の授業は、私にとって待ち遠しい時間だった。
一年の時、授業の見学に来た友達は、絶対採らないと言い切った。
二年の時もそう。
私は結局、在学中一人でこの授業を採り続けた。
一番好きなのはラファエロ。
福与かな桃色の肌と、優しい視線が好きだった。
だから、本物を見ようって決めた。
学費は全部親が払ってくれていたから、“自分のお金で”なんて言えないが
バイト代は全て旅費に当てていた。
そして、毎年ヨーロッパを歩き回った。
ブランド目当て?
と、よく聞かれたが全く そー言う物には興味がなく
美術館や、町の小さな教会や、古城などを見て回った。
ずっと、授業で目にしてきた絵画を実際にコノ目で見た時の感情は上手く言葉で言い表せない。
感動とかじゃなかった、驚きでもなく、
上手く言えないけど“やっと逢えた”そんな感じだろうか。
珈琲にお湯を注ぐ時、あの時目にした美しい景色と一緒に もう一つ思い出されるものがある。
行く先々で擦れ違った子供達。
初めて見たのは、ウィーンの大きな通りだった。
父親らしき男性と、小学校に入るか入らないか位の小さな子が
道路に正座する様に座り込み、頭を石畳につけて物乞いをしていた。
その通りを私達は何度も往復したが、あの親子はその間一度も顔を上には上げなかった。
初めて見るその光景が、私には物凄くショックだった。
何故あんなに小さな子までがっ、、、っと思わずにはいられなかった。
そこを歩く人達も、並ぶお店もみんな高級そうだったのに。
そして、その二人を別に誰も気に止めてはいなかった。
ただ人は皆、前だけ向いて歩いていた。
まるで、あの場所には誰も居ないかのように。
ラファエロだけではないが、聖母の目は何でこんなにも優しく輝いてるんだろうと思う。
本物に比べると、当たり前だが私の描いた聖母の目はちょっと冷たい。
もう少し、自分に優しさと勇気が欲しいと時々思う。
たちこめる珈琲の湯気が、本当はちゃんと見なければならないものを
私から少し隠しているような そんな気がして
今日も、あの日の自分が描いた絵を捲っている。
ありえませんよね!
私が描いたものじゃないです。(^^
なんか、この聖母、、、、
ninoちゃんに似てない??
でも、ninoちゃんの方が全然美人だったけど。
本当にビックリしたんですよ。
あの写真、持ち帰ってうちの人に見せたいくらい!!
見せてどうすんだろっ。。。( ̄▽ ̄;)
あっ、でも今思ったんだけど。
たいっちゃん、抱っこすればこの絵と同じになるね。(* ̄▽ ̄*)
しばしジーっと見入っていました。
・・・聖母に似てる?なんてめっそうもないでござるよ(日本語おかしい)
私はね、どちらかというとあの晩餐会の絵の中に・・・(笑)
それでもすごいや。
http://www.sight-seeing-japan.com/4-kanto/tokyo/tokyotower10.jpg
(ノへ<。)怖いよぉぉぉ。(笑)