365日の空

空を見ていると会いたくなる人は居ませんか?空は その人の所まで繋がっています。
そう思って私は今日も空を見上げています

運動会への招待状

2008年05月28日 | 竹富島

本日の竹富島、曇り晴れ 気温30度。

朝のカイジ道から見た空は、何だか不思議なブルーな色をしていた。
絵の具で作った作り物のような、ちょっと白絵の具を混ぜたような曇った青だった。









人で賑わうコンドイ浜には、パラソルを立てる棒が最初から用意されている。
夏休みには、ここに全てパラソルが立てられるんですね。

道にホウキ目を付けた後、見えないであろう夕日に手を合わせにコンドイ浜へ向かう事にした。

いつものように歩いて出かけると、同じ並びに住む家の女の子が家の窓から声をかけてきた。
“らん姉ちゃん”
兄が一人居るだけの私を、“お姉ちゃん”と呼ぶ子は居なかった。
けれど、竹富島に来てからは あの子も この子も “らん姉ちゃん”と呼んでくれる。
こう言う呼び方も、八重山もしくは沖縄の習慣なんだと思う。

その女の子が、私に手渡してくれた。
「運動会の招待状。来てもいいよっ。」って。(笑)
その子がくれたのは、31日に行われる運動会のプログラムだった。
とても嬉しかった。
この島に来て、子供たちから招待状を貰うのは初めてだったから。
ありがとぉ。ホントに嬉しいです。
島に住むって、こぉ言う事なんだなって感じた。
貰ったプログラム、風で飛ばされたりしないように、帽子の間に挟んで大事に両手で持っていった。


コンドイ浜に着くと、予想通り 夕日は厚い雲に隠れて見えそうにない。
遠くに2人、泳いでる人が居る。
私は手前の流木に腰を下ろして父に電話をかけた。
祖母のお葬式が無事に済んだかを確認したかった。
勿論、御通夜も御葬式も無事に済んだとの事だった。
そして、納骨の日を私の帰省に合わせてくれたというのも聞いた。
こんな話の他に、代わる代わる受話器を変える父と母と 久し振りに楽しい話もした。
最後に父が私に言った。
“ありがとう”って。
御葬式にも行かなかった娘に、“ありがとう”と父は言った。
急な、ありがとう に私はドギマギして、不釣合いな返事を慌てて返してしまった。

全く ありがとう じゃないのに。

電話を切った後、厚い雲の隙間から ほんの少し見えた赤い光に手を合わせた。

天国の、お祖父ちゃん お祖母ちゃんへ。
雲の上で、出会えましたか。
どうか、その場所から父と母を見守っていて下さい。