らんまるのこや

音楽、トランペット、犬、子育て、旅行など

トランペットより・・

2010-02-27 23:36:36 | NYP関連
昨年の秋、東京サントリーホールの楽屋口で、ある国内のプロトランペット奏者、Mさんにお会いしました。その人はスミスさんに師事されたことがあり、今でも来日した時には必ず会いにいっているそうです。私たちにも丁寧に挨拶してくださり、とてもまじめそうな方でした。

そのMさんのインタビュー記事を、先日ネット上で見つけて読みました。もちろんスミスさんのことも書いてありました。以前雑誌でも同じような記事を読んだのですが、スミスさんにレッスンを受けたとき、最初に言われたことが、その後のMさんにとても大きな影響を与えたそうです。
それは、「トランペットより大切なもの、それは家族や友人だ。もし明日トランペットが吹けなくなったとして、生きていけるか?君のは生きていけない吹き方だ。」
そういう意味のことを言われたそうです。

トランペットを教わりにいって、トランペットが一番重要じゃないって言われたら、それはびっくりしますよね。でも、なんとなくわかる気がします。もちろん上手くなりたいって気持ちは大事だし、練習をたくさんすることも。ただ、誰かよりも上手いと思われたいとか、誰かを見返したいとか、もっと周りに自分が上手いと認められたいとか、そういう気持ちで吹いていたら、きっとすぐ音に出ちゃうんだろうなあと。特にトランペットやトロンボーンは、ベルがまっすぐお客さんに向いているし、そういう気持ちでいると、きっとトゲトゲした音がそのまんま飛んでいってしまいそう。

そのNY滞在中に、Mさんは楽器を盗まれてしまったそうなんですが、スミスさんが質屋や楽器屋さんを探しまわってくれて、見つけることができたそうです。
私たちみたいなアマチュア相手でも、いつも親切で誠実に接してくださる人で、メールにもちゃんとお返事をくださるし、差し入れを持っていくと、「そんなのいいんだよ、子育てにはお金がかかるんだから」って。
そういう人柄って、絶対音色や演奏に現れるものだと思うし、だからあんなにステキな音色が出せるのかな~と思います。

私はあまり人に勝ちたいと思うほうではないけど、でも少し前までは、自分が下手だから人前で吹くことにすごく抵抗がありました。でもそれって結局同じことなのかも。下手だと思われたくない、恥をかきたくないってことは、今、現実の自分よりも良く見せたいってことですもんね。でも今はちょっとずつ変わってきていて、もちろんもっと上手くなりたい気持ちはすごくあるけど、今の下手な自分でも、せいいっぱいやって、楽しめればそれはそれでいいのかなあ~と。そしてちょっとずつ成長していけたら・・。それはたぶん、今のオケですごくステキな仲間にたくさん出会えたからだと思います。それと年に数回だけど、京都のオケでも、先輩、同期、後輩を含めてたくさんの仲間に会えて、すごい刺激とパワーをもらえるから。

それにどんなに下手な演奏でも、家族は「よかったよ~」って言ってくれるし、娘も踊ったり手をたたいたりして喜んでくれます。それだけでも充分幸せだと思います。だからやっぱり、「家族と友人は何より大事」なんですよね。
それに今は学生の頃と違って、トランペットが吹けることが「当り前」ではないから、吹ける場と時間が少しあるだけでもありがたいと思います。
とはいえ、現実は反抗期の娘と、平均一日3回は大バトルを繰り広げる毎日。頭ではわかっていても、なかなか悟りの境地には達せそうにありません・・・。

スミスさんの音は、若い頃もとってもパワフルで前向きで大好きですが、今の音色は本当にきれいで、暖かくて、もっと好きです。年齢を重ねるごとに音が豊かになっていくって、すごいですよね。私もそんなふうに楽器と付き合っていけたらいいなあ・・。
さて、明日からまた練習(と娘とのバトル)がんばろう~っと。

モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」

2010-02-27 23:05:09 | NYPコンサート
モーツァルト:木管のための交響協奏曲
クリストファー・ルーセ:ZHIZN(世界初演:ニューヨークフィル委嘱)
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」

アラン・ギルバート(指揮)
リアン・ワン(ob) 
マーク・ヌッチョ(cl)
ジュディス・ルクレア(バスーン)
フィリップ・マイヤーズ(hrn)

オンライン:10/02/26-03/12
演奏日:10/02/10-16

http://nyphil.org/attend/broadcasts/index.cfm?page=broadcastDetail&broadcastKey=267

シンフォニック・ダンス

2010-02-24 22:51:51 | 子育て・らっぱ・他
毎週聴いている、NYフィルのオンライン放送で、最近バーンスタインの
「シンフォニック・ダンス」がありました。
このオンラインのおかげで、聴いてみたかった大概の曲は聴けているん
だけど、まだスミスさんの演奏で、一度も(CDでも生でも)聴いたこと
がないのが、この「シフォニック・ダンス」。以前に一度オンラインで
やった時は、残念ながらお休みで、副首席の人が吹いてました。

今度はどうだろ~とわくわくどきどきしながら聴いてみました。
すると・・・ん?なんかこれって・・スミスさん??にしては~・・
というのが第一印象。ダンナも同じ感想を持ったもよう。
すごく上手いのは上手いんだけど、なんかパンチ効いてない・・
というか、全体的にトロンボーンに圧倒されている。
先日テレビでやっていた、NHK音楽祭の、サリヴァンさん(元副首席・
現シンシナティ首席)が吹いてたほうが、明らかにパワフルで存在感
がありました。

ハイトーン連発のソロの所を二人で吹いているのも気になるし、他にも
気になる所がいくつか。
う~ん、これをスミスさんの演奏とは思いたくないなあ~というのが
正直なところ。しかもどうもホルンもマイヤースさんじゃないっぽい。
ビブラートとか、音の艶とかが。

ちなみにこの日のプログラムは、エグモントにベートーヴェンのピアコン3番、
それからメインが三角帽子、というなんかようわからんプログラム。
このプロで「シンフォニック・ダンス」を降りるってことがあるだろうか?
もしかすると、この日は完全にお休みだったのかも?
と、その他の曲も聴いてみました。三角帽子は予想通り、スミスさんもマイヤース
さんも、吹いてないようでした。エグモントもたぶん違う・・。

ということで、我々夫婦間では、今回の「シンフォニック・ダンス」は吹いてない
という結論に達しました。半分安心、半分残念という複雑な気持ちです。
なんだ、またおあずけか~・・・。
一度でいいからスミスさんの吹いてる「シンフォニック・ダンス」聴いてみたい!
次の来日とかでやってくれないかなあ~。

と、こんなしょうもないことで盛り上がっていた、週末の我が家でした。

しかし、幸い今回は降り番だった(と勝手に思っている)けど、スミスさんも
マイヤースさんも、もう60歳前後、引退もそう遠いことではないだろうし、
演奏を聴いてて、年齢を感じてしまう日も、きっとそのうち来るんだろうなあ・・。
二人が抜けたNYPなんて想像もつかないけど、アレッシさんはその後しばらくは
残るだろうし、そうすると今回の「シンフォニック・ダンス」みたいに、やたら
トロンボーンばっかり聴こえてくるオケになっちゃうのかな・・・。

トイレの話

2010-02-24 00:07:30 | 子育て・らっぱ・他
最近、超反抗期の娘ですが、もちろん朝着替えるのもめちゃ反抗します。
ある日、それでもパジャマを脱がせようとしたら、

「ダメなの!さくらちゃん、トイレにいくの!」と自ら力いっぱい宣言。

去年の夏、少しトイレトレーニングをやってはみたものの、結局終了しない
まま冬に突入、持ち越しになり、最近はトイレにもなかなか座ってくれな
かったのに・・。

でもまあ、とにかく本人がいくと言ってるので、座らせてみました。
すると、今まで座ってもおしっこはほとんど出なかったのに、その日は
ちゃんと出たじゃありませんか!
ほめてあげると一気にご機嫌に。でもその後の着替えはやはり反抗。

しかしこれは使えるかも?と思い、次の日から、朝着替えさせようとして嫌がったら、
「じゃあトイレ行く?」と言ってみることに。
すると割と素直に行くことがわかりました。
ちなみに普通に「トイレ行く?」と聞いても、まずいきません。
そうしてここ3日ほど、朝だけトイレでおしっこに成功。
さて、このままなんとかなりますか?!

大きいほうは、結構便秘ぎみの娘。普段は3日に一度くらいが普通で、出ない時は
5日出ないことも。最近はいろいろ試してみた結果、2日に一回くらいになって
きました。それは大変いいのですが、問題はお風呂でする確率が高いこと。
どうもお風呂でお腹をマッサージすると、条件反射的に出てしまうようです。
トイレに連れていくのも間に合わないので、仕方なくそのままさせるのですが、
後が大変だよ~ん・・。
さて、今後なんとかなるんでしょうか?!

日曜も練習

2010-02-21 22:21:35 | 子育て・らっぱ・他
今週日曜日は、金管で自主的に練習場所を押さえて練習をしました。
といっても、らっぱとホルンでたった4人ですが。
団員パパさんのSトレーナーも来てくださり、練習を見て頂きました。
べー7は大変ですが、でもやっぱりベートーヴェンやブラームスは
楽しいです。もちろんどんな曲もそれぞれやりがいはあるけど・・。
一つひとつの音を大事に、きちんと吹くことの大切さとか、いい音色
で吹くとか、普段つい忘れてしまいがちになることをちゃんと思い出
させてくれます。

レッスンではいろんなヒントをいただきました。一番大事なのは、
音のイメージとブレス。
そして皆で吹き方や音色、音程をそろえれば、ずっとラクに吹くことが
できるということも教わりました。

確かに学生のころ、2番の人がつけてくれないと、吹いててすごくしんどい
なあと思った記憶があります。逆にちゃんとつけてもらえたら、そんなに
がんばって大きな音で吹かなくても、ちゃんと音が響くし、前に飛んでいく
気がしました。でもおかげで、2番の重要性とか存在意義がわかり、2番が
とっても好きになりました。

練習が終わってから、皆でランチに行きました。Sトレーナー夫妻も一緒で、
パパさんからN響やベルリンフィルなどのいろんな裏話を聞けて、うちのパパ
殿はとっても楽しそうでした。娘も大好きなWちゃんと隣に座って、とても
楽しそうでした。また行きたいです。

最近の我が家

2010-02-15 19:41:26 | 子育て・らっぱ・他
しばらく日記もさぼり気味で、久しぶりになんか書こうと思ったけど、
全然タイトルが思いつきませんでした。すみません・・。

最近は、3月のオケ練習に向けて、週に1回のオケ練習日以外にも、
1日~2日くらい、金管セクションやらっぱパートで練習をして
おり、なんだか忙しいけど充実した毎日を送っています。

先日の土曜練習でも、金管トレーナーのSさんに、管セクション
練習と、合奏まで見ていただき、金管メンバーさらにやる気が
湧いてきている模様です。

ベー7はもちろん大変なんだけど、ブラ1の3楽章も結構曲者で、
練習のしがい、ありまくりです。
ダンナは2~4月、とっても忙しいらしいのですが、それでも
練習用のミュートを買って、毎日練習してるみたいです。
春になったら今度は衣響の練習も始まるし、気合い入ってます。

そして、たまの休みは温泉です。ここの所、5週連続くらいで
山口や島根の温泉に通っています。
柿の木村、美都温泉、湯野温泉、それから、昨日は柚木慈生温泉
という、なんだかとっても濃い~温泉に入ってきました。

そしてもうすぐ3歳になる娘は、なんだかとっても反抗期です。
何を言ってもとりあえず「いや」と言います。
「出かけるで~」言えば、「いかない」
「かえるで~」と言えば、「やだ!まだ遊ぶの~」
「ふろ入るで~」と言えば、「やだ!はいらない」
「ごはんやで~」と言えば、「やだ!まだたべない~」

終始こんな調子なので、まともに相手はしないのですが、
やっぱりたまにイライラして怒り倒すことも・・。
でもそうすると、「おかあちゃん、すき~」とか言って
抱きついてくるので、つい「おかあちゃんもすき~」って
ぎゅ~っとしてまうねんなあ。う~む、3歳児おそるべし。

近頃、ふと気がつくと、自分でノンタンの絵本を読んで
いたりする。書いてあることと合っているので、文字が
読めるのか?と思ったが、単に絵と文章をセットで覚えて
いるだけなのかも?
どっちにしても、やっぱり3歳児おそるべし。

もしかして、世間一般的には普通?

バーンスタイン:シンフォニック・ダンスほか

2010-02-14 00:59:43 | NYPオンライン02~
ベートーヴェン:「エグモント」序曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」よりシンフォニック・ダンス
ファリャ:「三角帽子」第2組曲

アラン・ギルバート(指揮)
エマニュエル・アックス(ピアノ)

http://nyphil.org/attend/broadcasts/index.cfm?page=broadcastDetail&broadcastKey=284

ニュー・イヤーズ・イヴ 2009→2010

2010-02-06 10:14:52 | NYPオンライン02~
コープランド:アパラチアの春組曲
コープランド:古いアメリカの歌
ブロードウェイミュージカルから
ガーシュイン:パリのアメリカ人

アラン・ギルバート(指揮)
トーマス・ハンプソン(br)

オンライン:10/02/05-19
演奏日:09/12/31

http://nyphil.org/attend/broadcasts/index.cfm?page=broadcastDetail&broadcastKey=265

アンサンブル発表会

2010-02-01 18:37:24 | 子育て・らっぱ・他
昨日は団内のアンサンブル発表会でした。

管セクションと金管8重奏の二つに参加しました。
管のほうはいきなりどソロだったので、久々にちょっと緊張しましたが、
とりあえず大きな事故もなく一安心。
でも実際はソロの部分よりも、出だしのCに異様に緊張しました。
実は昔からなぜかCが当たりにくくて苦手で、練習中もよくはずして
いたので。

金管のほうは全く緊張もなく、とても楽しく演奏できました。
慣れたメンバーというのもあったし、以前に比べるとお互いに聴き
あいながら、アンサンブルができるようになってきている気がして、
すごく安心感がありました。
こんなふうに一緒に音楽ができる仲間がいるって、すごく幸せだな~
と思います。
それぞれが、お互いの音や全体の響きを聴きながら、その一瞬一瞬で
音楽をつくっていくというのは、本当に楽しくて、どんなゲームより
も刺激的です。
子どもにもそんな楽しさを知ってもらえたらな~と思います。

今日は内輪の演奏会だったので、団員の家族や友人もたくさん来られて
いました。団員の子どもが、親と一緒に、あるいは一人でステージに
立つ場面もありました。
どのアンサンブルチームも、確かに技術的には大きな幅がありましたが、
とても素晴らしい演奏だったと思います。

娘はばぁばと一緒にとてもおとなしく・・とは言えないけど、比較的
おとなしく聴いてました。弦楽アンサンブルを見ては、
「せいじくんのばいおりん!」(耳をすませば)とでかい声で叫び
まくってました。
でも金管の出番の直前に、いすから落ちてテンション急降下、
そのままばぁばに抱っこされて寝ちゃったそうです・・・。