らんまるのこや

音楽、トランペット、犬、子育て、旅行など

演奏日:2006.06.01

2006-06-28 18:20:44 | NYPオンライン02~
演奏日:2006.06.01
オンライン:06/28-07/12

エリオット・カーター:ダイアローグ
ストラヴィンスキー:ピアノと管楽器のための協奏曲
ベルリオーズ:幻想交響曲
ロリン・マゼール(指揮)
ピエール・ローラン・エマール(ピアノ)

今シーズンもこれが最後となりました。ファイナルコンサートは「幻想交響曲」
です。これはマゼールさんが非常にお得意としている曲らしく、今までに音楽監
督を務めた楽団とは必ず演奏しているようです。2002年秋にNYフィルに来て
から、昨シーズンまではファイナルはずっとマーラーだったのですが
(2003年/2番、2004年/3番、2005年/6番)、初めてマーラー以外の曲を持って
きたわけですからきっと相当思い入れの強い曲なんでしょう。ちなみに来
シーズンはまたマーラーに戻って「7番」だそうです。
で、「幻想」ですが、とりあえずまずは2楽章を確認。すると大変うれしいこと
にオブリガードコルネットがあるバージョンです。ということは来日のとき
も当然このコルネットが聴ける!ありがとう、マゼールさん。
演奏内容に関してはたぶん11月の来日の感想でも書くことになると思うし、
ネタばれになってはいけないので(というほどのネタも今回はなかったよう
に思いますが)、今回はこの辺で終了ということにします。サボりじゃない
ですよ・・・。
今シーズンの拝聴日記はこれで最後です。また10月から来シーズンの演奏が
聴けることを祈っています。本当~に期待してます。もう面倒だからやめ
ちゃった、とか絶対ナシですよ~!

演奏日:2006.05.25

2006-06-21 18:22:27 | NYPオンライン02~
演奏日:2006.05.25
オンライン:06/21-07/05

ベルリオーズ:イタリアのハロルド
マーラー:交響曲第1番
ロリン・マゼール(指揮)
シンシア・フェルプス(ビオラ)

本日の「巨人」は、もともと違うプログラムの予定でした。NYフィルの委嘱
作品でもちろん世界初演になるはずの曲でした。その曲の題材がなぜか
「聖徳太子」だと書いてあったので、実は結構気になっていたのですが、
どうも作曲が期日までに間に合わなかったらしく初演は延期になり、その
代わりに「巨人」を持ってきたということのようです。「巨人」は実は今
シーズンの最初のプログラムで演奏されていたので、まあだいたいどんな
感じになるかは予想はつきました。でも改めて聴いてみたらやっぱりヘン。
前回よりさらにおかしくなってますよ、マゼールさん・・・。
しかもNYフィルの皆さんももうそれが当たり前のように演奏してるし。
おまけになんでそんなにノリノリなんでしょうか?「巨人」なんてもう
何十回とやってるはずなのに、それを全く新鮮な音楽にしてしまうのは
さすがマゼールさんだと思います。
特に今回弦楽器が異常に気合入っていてびっくりしました。この間聴いた
「マラ7」(シャイー指揮)のときとはまるで別のセクションのようです。
2楽章の最初の部分とか聴いたときは、ダンナが思わず「シカゴか?」と
突っ込んでいました。
とにかくマゼールさんのときは、弦も木管も金管も非常に音がいいし、
アンサンブルもいいし、それにとても楽しそうに演奏しているように感じら
れて聴いていてうれしくなるのです。他の指揮者のときと一体何が違うのか
その辺はよくわかりませんが、やっぱり何かがあるのでしょう。
金管は相変わらず元気元気で、最初から最後まで響き渡っていましたが、
やはりマイヤースさんがいないのは大きいですね。金管セクションだけで
なくオーケストラ全体の響きまで前回とは違っているように感じます。
早くお元気になって復活していただきたいものです。

演奏日:2006.04.24

2006-06-14 18:24:25 | NYPオンライン02~
演奏日:2006.04.24
オンライン:06/14-06/28

ハーマン:
映画「市民ケーン」より 尋問者
映画「悪魔の金」より スプリングフィールド・マウンテンのバラード
映画「Currier and Ives Suite」より Gallop the Whip
映画「めまい」より 愛のシーン
映画「サイコ」メドレー
映画「タクシードライバー」より 管弦楽のためのナイトピース
映画「北北西に進路をとれ」より 前奏曲

ジョン・ウィリアムス
映画「未知との遭遇」より抜粋
映画「ジョーズ」より Out to Sea/Shark Cage Fugue
映画「インディジョーンズ 最後の聖戦」
映画「シンドラーのリスト」のテーマ
映画「ET」よりフィナーレ
ジョン・ウィリアムス(指揮)
マーティン・スコセッシ、スティーヴン・スピルバーグ(ナレーション)

これは、4月に行われた特別コンサートで、ジョン・ウィリアムスさん指揮による
映画音楽のコンサートです。はっきりいって映画音楽とか演奏したらNYフィル
ってものすごく上手そうだなあと思っていましたが、実際そのとおりでした。
イベント系のコンサートなので適当に力を抜いているかと思ったら、全くそん
なことはなく逆に大変ノリノリの、かなり本気モードの演奏だったので驚きま
した。でも聴いてみたら、金管とか手を抜いて吹けるような曲じゃないんです
よね。トランペットとか、もちろん中には金管のない曲もあるけれど、全曲一人
で1番担当は相当きついだろうと思いました。でも平気で最後までもっちゃうん
ですよねぇ、これがまた・・・。
プログラム中何曲かはフィルム付きの演奏で、たぶんオケの後ろでスライドか
何かで映像とセリフを流していたようです。雰囲気がとてもよくわかって面白
かったんですが、映画の進行に合わせて演奏するって予想以上に難しいんじゃ
ないかと思うのですが。

NYフィルの上手いと思うところは、技術的なことはもちろん当然ながら、それ
よりも雰囲気づくりです。それぞれ違う映画のいろんなシーンの音楽を演奏し
ているわけですが、その雰囲気の作り方がとても自然なんです。だから本当に
そのシーンを見ているかのようにスムーズにその世界に入っていくことができ
ます。
特に面白かったのは、まず「タクシードライバー」。とても大人っぽい曲で
サックスのソロも素晴らしかったし、その合間に少し出てくるトランペットや
トロンボーンのソロもさすがという感じでした。「ジョーズ」は低弦とロー
ブラスが大迫力でした。あと「インディジョーンズ」と「ET」はフィルム
つきだったのでセリフも一緒に聴けたのですが、やっぱりセリフが入ると結構
ストーリーに入りこんでしまって、特に「ET]のラストのほうなんかは思わず
泣きそうになったりしました。でも実は「ET」見たことないんですけど。

「未知との遭遇」や「ET」のトランペットは、期待通りものすごくかっこ
よくて、もし映画のバックで本当にこの音が流れてたらそっちのほうに集中
してしまいそうでした。ついでにアンコールの「スターウォーズ」も流して
くれたらよかったのに。スミスさんの吹く「スターウォーズ」なんて、もう
すごいに決まってるじゃないですか。
ちなみにこれは4月末のコンサートなのですが、4月の初旬にあったホルン
コンチェルト→トランペットコンチェルトへの変更のときから、聴いている
限りではマイヤースさんはずっとお休みだと思われます。実はマイヤースさん、
ご病気のため入院中というお話もあり大変心配しているわけですが、なぜか
このコンサートに関しては吹いていらっしゃるような気がするのです。気の
せいかな・・・。

演奏日:2005.02.10

2006-06-07 18:26:53 | NYPオンライン02~
演奏日:2005.02.10
オンライン:06/07-06/21

マーラー:交響曲第7番
リッカルド・シャイー(指揮)

こちらは前シーズン(2004-2005)の2月に行われたシャイーさん指揮による
2週間にわたるコンサートの一つです。もう一つの火の鳥(全曲)のプログラ
ムで少し前にオンラインになりました。この二つのコンサートの録音は前
シーズン中はなぜか放送されなくて、大変残念に思っていたので、今回こ
うして聴くことができてうれしかったです。なにしろ「マラ7」ですし。

まず聴いてみて思ったのは、金管、特にトランペットとホルンがやたらめっ
たら絶好調!すばらしすぎます。全てにおいて落ち着いていて、余裕を感じる
演奏でした。というわけで、金管的には非常に大満足なんですが・・・全体的
に聴いてみると、う~ん・・・とちょっと首を傾げたくなる箇所が多々
あります、残念ながら。冒頭のリズムの取り方なんかもセクションごとに
結構バラバラだし。金管はすごく厳しくとっているのに、他は割りと甘い気
がします。そういう細かいちぐはぐが重なって、全体を通してもなんとなく
バラバラ感があるのです。
あと弦楽器のサウンドなども同じ時期の、例えばマゼールさん指揮の演奏な
どと比べると、なんだか薄い感じがします。これは曲のせいもあるのかもし
れませんが、なんだかマズア時代の弦セクションに戻ったような・・・。

ということで、総合的には大満足とはいきませんでしたが、それにつけても
トランペット・ホルンの快演だけでも充分に聴く価値はあるのではないかと
思います。本当にすごいです。もうこれが何回目か忘れちゃったけど、
また改めて惚れ直しました。
マーラー7番は来シーズンファイナルにマゼールさん指揮での演奏が予定され
ているので、こちらに期待したいです。