らんまるのこや

音楽、トランペット、犬、子育て、旅行など

演奏日:2006.05.12

2006-05-31 18:28:14 | NYPオンライン02~
演奏日:2006.05.12
オンライン:05/31-06/14

バルトーク:チェロと管弦楽のための狂詩曲第1番
ブラームス:二重協奏曲
ジョン・アダムス:繊細で感傷的な音楽
デーヴィッド・ジンマン(指揮)
ヨー・ヨー・マ(チェロ)
コリン・ジャコブセン(ヴァイオリン)

今回のメインはやはりどう考えてもヨー・ヨー・マさんです。このコンサート
は今シーズンが始まった当初から早々とソールドアウトになっていました。
さすがですね。ソールドアウトはこれと、あとジョン・ウィリアムさんが振った
映画音楽のコンサートくらいじゃなかったでしょうか。
前半の2曲がヨー・ヨー・マさんのソロで、メインはNYフィルではおなじみの
ジョン・アダムスさんの曲になっています。この組み合わせはなかなか上手く
できてるな~と思います。アダムスさんの曲はやはり一般のクラシックファン
にはなかなか親しみにくい曲だと思うからです。
ヨー・ヨー・マさんのチェロは力強くてとても個性的な音色だと思いました。
演奏そのものがやはり根っからのソリストだという感じがします。
ジョン・アダムスさんの曲は今までにも何曲か聴いていますが、独特のハーモニ
ーとリズムはいつも通りでした。相変わらず金管にとっては嫌がらせのような、
聴いているだけでしんどくなってきそうな曲でした。あと今回はめずらしく
ギターがあって、静かなところにとても効果的に使われていました。楽器編成
をみてみると、パーカッションの数が半端じゃなくて、中にはチャイニーズ・
ゴングとか、ジャパニーズ・テンプル・ボウルという楽器もありました。これって
なんのことなんでしょうね?

京都(2006年5月)

2006-05-27 23:52:15 | 旅行・ドライブ・観光

久しぶりに京都へ行きました。


結婚式でお世話になった平野神社へ。


これが本殿です。


桜が有名なのですが、まだ八重桜が咲いていました。


太秦にある蚕の社の三本あしの鳥居。


嵯峨野の広沢池。


ここの景色が好きで、京都へ行くと必ず通ります。
ドラマや時代劇の撮影にも時々使われています。

演奏日:2006.05.03

2006-05-24 18:29:37 | NYPオンライン02~
演奏日:2006.05.03
オンライン:05/24-06/07

モーツァルト:歌劇「皇帝ティトスの慈悲」序曲
モーツァルト:どうしてあなたを忘れられよう
モーツァルト:ピアノ協奏曲ニ長調「戴冠式」
シベリウス:交響詩「ルオンノタール」
シベリウス:交響曲第3番
サー・コリン・デイヴィス(指揮)
ソイレ・イソコスキ(ソプラノ) 内田光子(ピアノ)

コリン・デイヴィスさん2周目のコンサートです。見事にモーツァルト・
シベリウス!なプログラムです。もうこの年になったら本当にやりたい曲
だけやればいいんだということなんでしょうか。でもモーツァルトとシベリ
ウスって共通点も特にないような気もしますけど、どうしてこの2人なのかな~
といつも不思議に思います。モーツァルトはシンプルで純度が高くて、ごま
かしが効かないという面では本当に難しいですね。ピアノでもオケで演奏する
ときでも、うわべだけなんとなくそれらしくやっても全然だめで、かといって
難しく考えすぎてもやっぱりだめな気がします。
学生オケにいたときは、やっぱりアマチュアだからいくら練習してもやっぱり
完璧なんて絶対ムリで、それでもやり方によってはそれなりに結構それっぽく
できる曲と、全くごまかしが効かなくて全然曲にならないものと2種類ありま
した。あ、あともう1種類、絶対できない曲。これは選曲で落ちるのでまあい
いのですが。モーツァルト同様、ブラームスとかベートーヴェンとかは一見
できそうなんだけど、オケのメンバー一人ひとりにリズム感、音感、テンポ感
などの基本ができていないとまともにはできない曲だと思いました。本当に
大変だったし、本番終わった後はへこみました。プロの演奏聴いてるとなんなく
簡単そうにやってるように聴こえるのになあ・・・。

演奏日:2005.12.31

2006-05-17 18:30:58 | NYPオンライン02~
演奏日:2005.12.31
オンライン:05/17-05/31

”ニューイヤーズ・イヴ・ガラ・コンサート”
ロッシーニ:歌劇「泥棒かささぎ」序曲
カタラーニ:歌劇「ワリー」より “さようなら、ふるさとの家よ”
チレア:歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」より “私は卑しい芸術家の僕”
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲
ヴェルディ:歌劇「運命の力」より “神よ平和を与えたまえ”
ヴェルディ:歌劇「オテロ」より バレエ音楽
ポンキエルリ:歌劇「ジョコンダ」より ”時の踊り”
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」より ”ある晴れた日に”
プッチーニ:歌劇「つばめ」より ”ドレッタの夢”
プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」より “私のお父さん”
ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
~アンコール~
ロッシーニ:歌劇「ウイリアム・テル」序曲
グリゴリュー:「ドナウ河」より ムジカ
民謡:蛍の光
ロリン・マゼール(指揮)
アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)

これは昨年の大晦日に行われたニューイヤーズ・イヴ・コンサートの録音に
なります。マゼールさんの指揮による、オペラのアリア特集です。NYフィルで
は普段あまりオペラの曲はやらないので、めずらしい曲が聴けて楽しかった
です。雰囲気もいつもの定期演奏会とは違ってもっと明るく気軽な感じでした。
最初の曲はなんか聴いたことあるな~と思ったら、ダニー・ケイさんのビデオで、
ケイさんがホルン(マイヤースさん)に向かって「ブラボー!」とか「ビュー
テイフル!」とか叫んでいるやつですね。私も思わず同じところでブラボー!
と叫んでしまいそうになりました。
4曲目のカヴァレリアはよく聴く、とても有名な曲ですが、マゼールさんらし
くたっぷりと歌わせていてとても素敵でした。あと面白かったのは6曲目の
ヴェルディの「オテロ」です。今回は歌が中心ですがこの曲ばかりは金管も
ノリノリで、この日は間違いなくスミスさん吹いているな~と確信できる
演奏でした。アンコールのウィリアム・テルがまたベタベタすぎて、なんだか
ちょっと恥ずかしかったです。それに最後の恒例の「蛍の光」も編曲がマーチ
風で、妙に軽いというか明るいところはやっぱりアメリカだなあと思いました。

演奏日:2006.04.27

2006-05-10 18:32:42 | NYPオンライン02~
演奏日:2006.04.27
オンライン:05/10-05/24

ベルリオーズ:夏の夜
モーツァルト:セレナーデ二短調「ハフナー」
サー・コリン・ディヴィス(指揮)
イアン・ボストリッジ(テナー)
グレン・ディクトロウ(Vn)

今週はもうすっかりおなじみの首席客演指揮者、サー・コリン・ディヴィス
さんの指揮です。確かディヴィスさんは今年で80歳になられたとか(違って
たらごめんなさい)、指揮者というのはすごいものですね。コリン・ディヴィス
さんはいつも登場を楽しみにしている指揮者の一人です。マゼールさんと
違って派手なことや、奇抜なことはあまりされないけれど、大変集中力と
完成度の高い演奏を聴かせていただけることが多いからです。あと思うのは、
選曲がいつも渋いというかビミョーです。かなり好みの偏った選曲をされる
と思います。特にシベリウスとモーツァルトが大好きのようです。今回も
モーツァルト入ってますよね。これが音楽監督ともなると、あまりに得意曲
が偏っているのは好ましくありませんが、ワンシーズンに数回の登場なの
でまあ問題はないのでしょう。でもNYフィルとの演奏を聴く限り、とても
良い指揮者だと思います。

「ハフナー」のヴァイオリンソロは、またまたコンマスのディクトロウさん
のお出ましです。NYフィルには超一流と言われるヴァイオリニストがたくさ
んソリストとしてやってきますが、ディクトロウさんの音色・演奏スタイル
というのは他のどの奏者にもないものだと思います。ディクトロウさんが
ソリストとして演奏するのを生で見たのは2回ほどですが、本業のソリストの
方たちのようにあまり激しく体を動かすということはなく、演奏自体も、
とにかく自分のソリストとしての個性や存在感を前に押し出そうと言う意思
はあまり感じませんでした。とても自然で無駄な力が抜けていて、まるで
彼の立っている場所から勝手に音が沸きあがってくるような、そんな印象
を受けたのを覚えています。そして何よりも、音色の柔らかさは絶品だと
思います。これがディクトロウさん自身の個性なのか、それともコンマス
という役割からくる特性なのか、それはよくわかりませんが。

演奏日:2006.04.19

2006-05-03 18:34:23 | NYPオンライン02~
演奏日:2006.04.19
オンライン:05/03-05/17

ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
ムスティスラフ:ロストロポーヴィチ(指揮)
マキシム・ヴェンゲーロフ(Vn)

ショスタコーヴィチの交響曲第10番は、2年前、2004年の2月にも演奏されて
います。これはパッパーノさんの指揮です。なんかつい最近もやってたよ
うな・・・という記憶はあったのですが、2年前というのが最近なのかどうか。
この時はまだライヴ放送が毎週ではなく、一ヶ月に一回の時でしたので、この
演奏をインターネットで聴けたのは約4分の一の確率だったわけですが。
パッパーノさんの演奏はとてもエネルギッシュでテンポも速めで若々しく
溌剌とした印象を受けました。今回はロストロポーヴィチさんの指揮でしたが、
やはりかなりタイプの違った演奏だったと思います。テンポも全体的に
遅めだったし、どっしりとして重々しくて、素朴な感じがしました。
やはり演奏にはその指揮者の個性とか年齢とか、いろいろなものが自然と
現れてくるんだなと思い、とても興味深く思いました。たった2年の間隔で、
全く同じオーケストラで聴いているわけですから、演奏の違いはやはり
指揮者の個性ということになりますよね。

ロストロポーヴィチさんは、だんだん盛り上がってテンポも少しずつあがって
いって、そのままの勢いで突入するのかと思いきや、そこからだんだん遅く
なったりする傾向があって、オーケストラが戸惑いながらも一生懸命付いて
いっているのがちょっと面白かったです。
今回一つ残念だったのは、ホルンのトップがマイヤースさんではなかった
ことです。この曲では、3楽章のホルンのテーマが強烈に印象に残りますが、
パッパーノさんのときのマイヤースさんの音がもうそれはものすごい音で、
それしか記憶に残らないくらいの勢いだったので、今回も楽しみにしてい
たんですけど。これの一つ前のコンサート、ソロの予定をスミスさんと
交替されていたことも考えると、やっぱりお身体の調子でも悪いんじゃない
かと大変心配です。早く復活していつものマイヤースサウンドを聴かせて
いただきたいと思います。今回はそのせいもあってか、全体的にホルンが
おとなしめで、逆にトランペット・トロンボーンが大きめに聴こえました。
どうも金管セクションのバランスがいつもと違うな~と思ったときは、
たいがい首席の誰か(もしくは全員)がお休みみたいですね。