らんまるのこや

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2004年3月4日(木)

2004-03-04 13:04:16 | NYPオンライン02~
2004年3月4日(木)
「ニューヨーク・フィルハーモニックライヴ!」
Lorin Maazel指揮
ドヴォルザーク:Cello Concerto
バルトーク:Concerto for Orchestra

久しぶり、マゼールさんの指揮です。
一曲め、チェロコンチェルトはゆったりとした美しいメロディがとても印象的
でした。最初にホルンとクラリネットがそのメロディを演奏し、次にチェロが引
き継ぐのですが、そのホルンソロ(おそらくマイヤースさん)の温かい音色には
かなり癒されました。やはりこの方の音は独特ですね、最近かなりはまってい
ます。チェロはハンナ・チャンさん、とても力強い演奏だったと思います。

メインのオケコンはNYフィル首席陣の名人芸とマゼールさんのダイナミックな
指揮が相乗効果となって、すばらしい演奏でした。こういうソロ的な要素の強
い曲になると、このオケ(特に首席の方々)の力ははかりしれないものがあり
ます。いい意味で「パンチが効いている」といいますか・・・。特にトランペッ
トの完璧なテクニックとリズム感、どんな難所やハイトーンでも変わらない輝か
しい音色には感動。思わずありがたく拝んでしまいそうになりました。
マゼールさんはかなり細かくテンポを揺らすためか、時々ばらつくことはありま
すが、全体的にオケもよく鳴っていて、各セクションの表情も豊かで聴いていて
楽しかったです。あと、以前と比べて、低弦&低音パートがものすごく鳴ってい
る気がします。
ショルティ/シカゴのあのキビキビとした、迫力満点の演奏とはまた少し違いま
すが、金管の炸裂ぶりは負けてないなあと感心しました。

アンコールの「ルスランとリュドミラ」が、これまたノリノリのすごい演奏で、
終了後客席からは「ウォ~」という大歓声と大拍手。普通の定演でこれだけ盛り
上がるのは、さすがマゼールさんですね。