らんまるのこや

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2004.12.31 ”ニューイヤーズイヴコンサート”

2004-12-31 15:24:38 | NYPオンライン02~
2004.12.31 ”ニューイヤーズイヴコンサート”
ベートーヴェン:交響曲第9番
クルト・マズア
アドリアンヌ・ピエチョンカ、
マリエッタ・シンプソン、
トーマス・シュトゥーデベーカー、
アルベルト・ドーメン
ニューヨークコーラルアーティスツ(合唱)

このコンサートは大晦日に行われた特別コンサートです。当日に、いつもの
WQXRとは別の放送局で生放送されました。日本では元旦の朝10時から聴くこと
ができました。が、保存ファイル化された録音と違って、当然音があまり良
くなく、トランペットなど金属音のようにガシャガシャいっていて、残念に
思っていたところ、ありがたいことに数日後、NYPのサイトでアーカイヴド
レコーディングとしてアップされました。ということで、この年明けの1週間、
NYPのサイトには、あの重たいファイルが同時に二つも(↑の演奏)のっかって
いたことになります。
マズアさん指揮ですので、やはり全体的に速めでした。2楽章とか特に猛ス
ピード。そんなに急いで年越さなくてもいーんじゃないですか・・・。だいた
いマゼールさんが遅めのことが多いので、よけいに速く感じるんですってば。
メインの指揮者二人がこう両極端なスタイルだと、オケも大変でしょうねぇ。
マンネリ化を防ぐとか、臨機応変力の強化という意味ではいいことなのかも
しれないけど。
こういう突っ走り系の演奏のときは、どうしても上滑りぎみになってしまう
ことが多いのですが、そこはマズア・NYP11年の積み重ねの成果か、結構しっ
かりした演奏で、とてもよかったです。個人的な好みでは、そこはもうちょっ
とじっくりがいいな~とかいう箇所はありましたが。この日は当然マイヤー
スさん、のっていたと思うんですが、いつもと違って比較的おとなしめのホ
ルンでした。その代わりというわけではないでしょうが、トランペットが異様
に元気でした。
この後、最後のシメに「蛍の光」が演奏されました。いかにも(日本)の年
末という雰囲気の不思議なコンサートで、思わず間違えてしまいそうでした。
よく知らないのですが、年末に「第9」とか「蛍の光」って普通日本だけです
よね?それとも他の国でもあるのかな?

2004.12.16

2004-12-28 15:26:02 | NYPオンライン02~
2004.12.16
モーツァルト:交響曲第31番「パリ」
モーツァルト:歌劇「皇帝ティトの慈悲」セストのアリア
”せめてこのひと時、かつての友情を”
ブリテン:「フェードラ」
ハイドン:交響曲第103番「太鼓連打」
サー・コリン・ディヴィス、
ローライン・ハント・リバーソン(メゾ)

このコンサートは日程を見てもらえればわかりますが、メサイアをやって
いる裏(表?)で同時進行で行われています。場所はエイヴリーで、指揮
はコリン・デイヴィスさんです。なんていうか・・・働きますねぇ。
NYフィルは2グループに分かれて演奏していることになります。
当然ながらスミスさんはこちらにはのっていません。のってないハズです。
たぶんマイヤースさんはこっちかな?ということで、特に大きな期待もなく
聴いたわけですが、これが意外にも、とても良かったんです。弦がめずらし
く(失礼!)力演で。音も良く鳴っていたし、ビシッとまとまっていたし、
いつものふわふわ感もありませんでした。コリン・デイヴィスさんてすご
いかも・・・。さすが「首席客演指揮者」でございます。
トランペットはこういうプログラムなので、出番は少ないかと思ったら
大間違い。ハイドンがえらいことになってました。めっちゃ音高いし大変
そう。これは確信はありませんが、トム・スミスさんが1番吹いていたよう
な気がします。上手いんだけど、やっぱり明らかにスミスさんの音とは違い
ますね。ペンザレラさんもやっぱりこっち組かなあ。メサイアの2番はエキス
トラで・・・。まあそんなことはどうでもいいんですが。
ちなみにこのシリーズの最中、12月18日に、NYフィルは14,000回目のコン
サートを迎え、「オーケストラによって演奏された最も多くのコンサート」
のギネス世界記録を達成したそうです。いや~働きますね!

2004.12.15

2004-12-21 15:27:30 | NYPオンライン02~
2004.12.15
ヘンデル:メサイア(リバーサイド教会での演奏)
アラン・ギルバート、
セレナ・シェーファー(ソプラノ)、
ナンシー・モルツビー(メゾ)、
クルト・シュトライト(テノール)、
ジョナサン・レマル(バスバリトン)、
ウェストミンスター交響合唱団

クリスマスシーズンに入ると、ホリデイブラスと並んで毎年恒例のメサイア
があります。これはいつものリンカーンセンターではなく、リバーサイド教会
で行われるコンサートです。これも一度は聴いてみたかったので、とてもうれ
しかったです。指揮はおなじみのアラン・ギルバートさん、トランペットソロ
はもちろんスミスさんです。予習は当然のごとく、それしか持っていない
ショルティ・シカゴでした。さすがにこの演奏ほどの重厚さはなく、どちらか
というと明るく軽やかな響きのする演奏だったと思います。教会ということも
あってか、おそらくかなり人数を絞り込んでいたのではないかという気がし
ます。ソプラノの方はとても澄んだ歌声で印象に残りました。
そしてトランペットですが、びっくりするくらい美しい音色でした。予想以上。
この方のピッコロの演奏は何度か聴きましたが、とてもピッコロとは思えない
ような太い音で、カンカン吹いているイメージが強かったので、最初はちょっと
驚きました。金管というよりは木管に近い柔らかくて優しい音で、まるで歌って
いるかのようななめらかな演奏でした。さすがです。教会音楽やキリスト教
関連の音楽に関しては、きっと特別な思い入れがあるでしょうし、それになん
となく慣れているという感じがしました。バリトンの方の力強い歌声とは全く
対照的で、逆にその辺のギャップがとても良かったと思います。
この曲を全部通して聴いたのは初めてでしたが(といってもいろいろなバー
ジョンがあるみたいですが)、一つひとつの曲が短く、曲調も様々で、聴いた
ことのあるメロディもいくつかあったので、思ったより聴きやすかったです。

2004.12.9

2004-12-14 15:28:46 | NYPオンライン02~
2004.12.9
シベリウス:伝説
ヤナーチェク:タラス・ブーリバ
エルガー:ヴァイオリンコンチェルト
サー・コリン・デイヴィス、
ヒラリー・ハーン(Vn)

今日は一通り聴いてみて、おめでとうございます、ちゃんと皆さんいらっしゃ
いますね。妙に野太いホルン、やたらと元気なトランペット、とんでもなく
ごっついトロンボーン、そしてビブラっているクラリネット、やはりNYPは
これくらい濃いほうが良いです。どうでもいいのですが、Vnコンチェルトの前
のインタビュー、ハーンさんが一生懸命しゃべってらっしゃる後ろで、ずーっと
パー練をしていましたよね、トランペット・・。
この月の指揮者陣は、常連様大歓迎月間だったらしく、NYフィルではおなじ
みの指揮者が揃い踏みです。コリン・デイヴィスさんは、未だに意味のよくわ
からない「首席客演指揮者」ということで、昨年も一度放送を聴きましたが、
シベリウスがかなりお得意なんですね。
この日の演奏は、指揮者のせいなのか、選曲のせいか、首席陣の影響なのかは
わかりませんが、とても分厚いサウンドで、聴き応えがありました。「タラス・
ブーリバ」は印象的なメロディのソロがたくさんあって、オーボエ、クラリ
ネット、ヴァイオリンなど大活躍でした。NYP首席陣の色彩の豊かさがとても
よく生かされていたと思います。Tpはさんざん休んだ末にいきなりHi-B♭
(たぶん)から入ってくる箇所があったのですが、思わずHi-Dくらい出てしま
いそうな勢いでした。準備運動もなくよくあんな場外ホームランが打てるもの
です。そして今回一番目立っていたHr。これでもかというくらい始終響きわ
たっていました。久しぶりにNYPらしいサウンドを満喫できたような気がし
ます。

2004.12.2

2004-12-07 15:30:14 | NYPオンライン02~
2004.12.2
バルトーク:ヴァイオリンコンチェルトNo.2
スティーヴ・ライヒ:トリプル・カルテット(NY初演)
ベートーヴェン:交響曲第8番
ディヴィッド・ロバートソン、
クリスチャン・テツラフ(Vn)

今日は一通り聴いてみて、まず思ったこと、もしかして、スミスさん、
マイヤースさん、お休み???おまけにベー8はTbもないし・・・・・と
いうことで、ハイ撤収~!!

というのは冗談ですが(すいません、半分本気)、まあ、一年間毎週聴いて
たら、1回や2回お休みがあることはわかってたんですけどね、そのための
副首席ですし。でもやっぱり聴く気半減・・・どころか95%減。いえ、別に
確証があるわけではないのですが、なんとなくです。もし違ってたらごめん
なさい。ファンやめるべし?
でも、ダンナも今日の演奏聴きながら、「いや全然下手じゃないんじゃけ
ど~、うーんでもなあ、なんか違うよなあ、でもやっぱそうかな~」と延々
とつぶやいておりました。結局のところ、正直どうなんやろう?どなたかわ
かる方いらっしゃいます?
それにしても、こんなふうに一つのオケを毎週、生でではないにしても、聴
くというのは初めてで、地元のH響や地元だったK響でさえ、こんなにしょっ
ちゅうは聴きませんし、もしかしたら、NYの人よりも聴いているかもしれま
せん。これまでまだ2ヶ月と少しですが、さすがに毎週となると良いときとそう
でないときがありますね。今回は選曲のせいもあるかもしれませんが、
全体的にガサガサしていたような気がします。でもVnコンチェルトのソロは
とても力強い熱演だったと思いますし、真ん中のトリプルカルテットは弦の
みですが、とても変わった・・・というか斬新な曲でした。ベー8は特にこれ
といって普通という感じでした。