ディズニーの「ファンタジア2000」のDVDをレンタルで借りてきました。
旧版の映像があまりにもおどろおどろしかったので、今度はどうなんだ
ろうかと楽しみに見てみると、かなりきれいで明るくはなっていたもの
の、やっぱり全体的になんとな~くおどろおどろしいよ・・。
なんでかなあ?案の定、娘もそれほど興味を示さず、お父ちゃんが
一生懸命見ていました。いや、聴いていました。
というのも、演奏がレヴァイン・シカゴなんです、これ。
何をかくそう、お父ちゃん(ダンナ)は以前、シカゴ響の首席Tp、アドルフ・
ハーセスさんが大好きでした。引退されてからはスミスさんに乗り換え、
今にいたるわけですが、やっぱりシカゴとなると気になるらしい。
私もそういうわけで、学生時代よくシカゴ響のCDを聴かされましたが、
最近はもっぱらNYフィルばかりで、シカゴは久しぶりでした。
そして、久しぶりに聴いたシカゴはやっぱり「シカゴだな~」という
音でした。
なんというかがっちりどっしり。どこも引かない、何も抜かない、という
感じ。「運命」にしろ、「火の鳥」にしろ、常に120%の力を出す。
金管はもちろん上手いし、弦も上手い。でも・・なんか重たい。
夏にはあんまり聞きたくない。そういうサウンドです。
金管奏者にとっては東西横綱、または高野山と比叡山のような存在の
シカゴ響とNYフィルですが、同じアメオケでも、まあこんなにもサウ
ンドというかスタイルが違うんだなあと改めて思いました。
スミスさんはもとシカゴ響の奏者で、ハーセスさんの影響を強く受けて
いるので、もちろん共通点はかなりありますが、やっぱり違うなあ。
どちらがいいとは言えないけれど、個人的にはやっぱりNYフィルの
ほうが好き。
音が柔らかいし、明るいし。ホルンもトロンボーンもNYフィルのほうが
好みです。
でももしかしたら、今のシカゴのサウンドはもっと変わっているのかも
しれない。今度ムーティさんが音楽監督になって、また変わるのかも
しれません。
来年久々に来日ツアーがあるらしいのですが、チケットがまたバカ高いん
ですわ~。どうしましょ。
ダンナはハーセスさんがいないと惹かれるものがないらしく、あまり
興味を示しません。
新しい首席の方もすごいらしいんで、一度聴いてみたい気もするんですけどね。