演奏日:2005.02.17
オンライン:04/26-05/10
アルヴォ・ペルト:ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌
ムソルグスキー/ショスタコーヴィチ:死の歌と踊り
ストラヴィンスキー:火の鳥(全曲)
リッカルド・シャイー(指揮)
マリーナ・ドマシェンコ(メゾソプラノ)
このコンサートは前シーズンの2月に行われたものです。シャイーさんはこの
時期に2週間、NYフィルに客演して、「火の鳥」とマーラーの7番を指揮しま
したが、どちらも放送されませんでした。その時の録音が今になってなぜか
登場です。この少しあとにマーラー7番のほうもオンラインになる予定らし
いので楽しみです。
ちなみに全くの偶然なのですが、このコンサートがオンラインになった日に、
今年秋の来日公演の演目に「火の鳥」(1919版)が入っていることが判明し
た(というかダンナが事務所に電話攻撃してくれた)ので、ちょっと不思議
な気分でした。
曲としては組曲のほうがいい所ばかり集めてあるのかもしれませんが、個人
的には全曲版のほうが好きだと思いました。なんとなく流れが自然な感じが
します。シャイーさんの演奏はとても丁寧で、細かくて複雑なところでも、
少しも浮き足立つことなく落ち着いていて、安心して聴くことができました。
オーケストラの各パートがそれぞれくっきりと聴こえてきて、とても精密に
描かれた絵画を見ているようでした。ホルンのソロも期待通り、素晴らしか
ったです。
「火の鳥」といえば、昨シーズンは6月にもロバートソンさんの指揮で演奏
されています。こちらは組曲のほうです。でもマゼールさんの指揮ではまだ
聴いたことがないし、来シーズンの予定にも入っていなかったように思うの
ですが、今回の来日でどんな演奏をしていただけるのか、とても楽しみです。
オンライン:04/26-05/10
アルヴォ・ペルト:ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌
ムソルグスキー/ショスタコーヴィチ:死の歌と踊り
ストラヴィンスキー:火の鳥(全曲)
リッカルド・シャイー(指揮)
マリーナ・ドマシェンコ(メゾソプラノ)
このコンサートは前シーズンの2月に行われたものです。シャイーさんはこの
時期に2週間、NYフィルに客演して、「火の鳥」とマーラーの7番を指揮しま
したが、どちらも放送されませんでした。その時の録音が今になってなぜか
登場です。この少しあとにマーラー7番のほうもオンラインになる予定らし
いので楽しみです。
ちなみに全くの偶然なのですが、このコンサートがオンラインになった日に、
今年秋の来日公演の演目に「火の鳥」(1919版)が入っていることが判明し
た(というかダンナが事務所に電話攻撃してくれた)ので、ちょっと不思議
な気分でした。
曲としては組曲のほうがいい所ばかり集めてあるのかもしれませんが、個人
的には全曲版のほうが好きだと思いました。なんとなく流れが自然な感じが
します。シャイーさんの演奏はとても丁寧で、細かくて複雑なところでも、
少しも浮き足立つことなく落ち着いていて、安心して聴くことができました。
オーケストラの各パートがそれぞれくっきりと聴こえてきて、とても精密に
描かれた絵画を見ているようでした。ホルンのソロも期待通り、素晴らしか
ったです。
「火の鳥」といえば、昨シーズンは6月にもロバートソンさんの指揮で演奏
されています。こちらは組曲のほうです。でもマゼールさんの指揮ではまだ
聴いたことがないし、来シーズンの予定にも入っていなかったように思うの
ですが、今回の来日でどんな演奏をしていただけるのか、とても楽しみです。
演奏日:2006.04.06
オンライン:04/19-05/03
モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番
ズウィリック:トランペットとオーケストラのためのアメリカ協奏曲
フランク:交響曲ニ短調
ブラムウェル・トーヴェイ(指揮)
グレン・ディクトロウ(Vn)、フィリップ・スミス(Tp)
今回のアメリカンコンチェルトを一番最初に聴いたとき、私たち夫婦の間では
こんな会話が交わされました。
らんまる:今回は録音がおかしくなくて良かったねぇ。(昨シーズンのスミス
さんのソロの録音がイマイチだったので)
ダンナ:うん、まあ曲のほうは相当おかしいけど。
今回はNYフィルの首席奏者2名がソリストを務めています。スミスさんは、最初
はマイヤースさんのホルンソロの予定だったのが、直前になって交代となりま
した。たまたま同じ作曲家の曲を少し前に他のオーケストラをバックに演奏し
ていたため、準備ができていたから・・・ということのようです。ズウィリック
さんの曲は以前にもトランペットコンチェルトをスミスさんが演奏したもの
がレコーディングされていて、それも大概とんでもない曲でした。この作曲家
は今回演奏予定だったホルンコンチェルトや、トロンボーンコンチェルト
(アレッシさんの録音があります)も作曲しているので、かなり金管楽器に
造詣の深い方なのだと思いますが、それにしては楽器の限界超えぎみです
よね・・・。
スミスさんの演奏は、とてもすばらしいものでした。もちろんノーミスで、
圧倒的なテクニックとスミスさんらしい美しい音色を最初から最後まで堪能
させていただきました。それにしてもこんな曲をライブでやって、しかもそ
れを録音して世界中に流すなんて、はっきりいってチャレンジャーです。恐ろ
しすぎます。とにかく、上から下までものすごく音域が広いうえに、跳躍の
また多いこと。Tp奏者いじめとしか思えません。そしてそんな曲をまだ余裕
さえ感じさせながら最後まで吹ききってしまうスミスさんは、やっぱり第一
級のソリストなのだと思います。
もう一人のソリストは、こちらも大好きなコンマスのディクトロウさん。今
までディクトロウさんのソロは現代曲っぽいものしか聴いたことがなかった
ので、モーツァルトは新鮮でした。相変わらずのとても柔らかく伸びやかな
音色で、楽しそうに演奏されていたと思います。
オンライン:04/19-05/03
モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番
ズウィリック:トランペットとオーケストラのためのアメリカ協奏曲
フランク:交響曲ニ短調
ブラムウェル・トーヴェイ(指揮)
グレン・ディクトロウ(Vn)、フィリップ・スミス(Tp)
今回のアメリカンコンチェルトを一番最初に聴いたとき、私たち夫婦の間では
こんな会話が交わされました。
らんまる:今回は録音がおかしくなくて良かったねぇ。(昨シーズンのスミス
さんのソロの録音がイマイチだったので)
ダンナ:うん、まあ曲のほうは相当おかしいけど。
今回はNYフィルの首席奏者2名がソリストを務めています。スミスさんは、最初
はマイヤースさんのホルンソロの予定だったのが、直前になって交代となりま
した。たまたま同じ作曲家の曲を少し前に他のオーケストラをバックに演奏し
ていたため、準備ができていたから・・・ということのようです。ズウィリック
さんの曲は以前にもトランペットコンチェルトをスミスさんが演奏したもの
がレコーディングされていて、それも大概とんでもない曲でした。この作曲家
は今回演奏予定だったホルンコンチェルトや、トロンボーンコンチェルト
(アレッシさんの録音があります)も作曲しているので、かなり金管楽器に
造詣の深い方なのだと思いますが、それにしては楽器の限界超えぎみです
よね・・・。
スミスさんの演奏は、とてもすばらしいものでした。もちろんノーミスで、
圧倒的なテクニックとスミスさんらしい美しい音色を最初から最後まで堪能
させていただきました。それにしてもこんな曲をライブでやって、しかもそ
れを録音して世界中に流すなんて、はっきりいってチャレンジャーです。恐ろ
しすぎます。とにかく、上から下までものすごく音域が広いうえに、跳躍の
また多いこと。Tp奏者いじめとしか思えません。そしてそんな曲をまだ余裕
さえ感じさせながら最後まで吹ききってしまうスミスさんは、やっぱり第一
級のソリストなのだと思います。
もう一人のソリストは、こちらも大好きなコンマスのディクトロウさん。今
までディクトロウさんのソロは現代曲っぽいものしか聴いたことがなかった
ので、モーツァルトは新鮮でした。相変わらずのとても柔らかく伸びやかな
音色で、楽しそうに演奏されていたと思います。
演奏日:2006.03.29
オンライン:04/12-04/26
ヴェルディ:レクイエム
ロリン・マゼール(指揮)
フィオレンツァ・チェドリンス(ソプラノ)、
ルチアーナ・ディンティーノ(メゾソプラノ)、
フランコ・ファリーナ(テナー)、
オルリン・アナスタソフ(バス)
ニューヨーク・コラール・アーティスツ、
ジョセフ・フランメルフェルト(合唱指揮)
この演奏はなんだかわからないけどすごかった。まるでシーズンファイナル
の時のような気合いを感じました。とにかくオーケストラの鳴りっぷりが尋
常ではありませんでした。よく鳴っているというのは、ただ全員がやみくも
に大きな音で、パワー全開で演奏したからってそうなるものではありません。
普段でもNYフィルは基本的によく鳴るオケだけど、マゼールさんの指揮のと
きだけ種類の違う何かを感じるのは、やっぱり求心力が並じゃないんだろう
なあと、今回改めて思いました。これだけ大編成で、しかも歌と合唱までつ
いている曲にも関わらず、全員の音(声)がちゃんと同じひとつの所に向い
ているのです。鳴らすところは何のためらいもなく思いっきり鳴らしている
んだけど、すごく丁寧で、雑だと感じる所が少しもないのです。さすがマゼ
ールさんだと思います。
金管セクションも完璧でした。Tpのファンファーレも素晴らしかったし、
なんていうかセクション全体が一つの楽器のように響いていました。これを
聴いてしまうと、やっぱりチャイ5の時は何かが足りないという気がします。
何が違っていたんでしょう?NYフィルの金管は、スミスさん、アレッシさん、
マイヤースさんの3本柱が揃って初めて均衡が保たれるのだと思います。一人
でも抜けるととたんにバランスが崩れてしまいます。「なんか三国志みたい
やね」とダンナと話していました。「それでいくとTpは?」と聴いてみると
「蜀かな」とおっしゃるので、「なんで一番弱小なん?」と反論すると、
「いやそうじゃなくて。今人が足らんで殿の肩に全部かかってるから。」
・・・なるほどね~。でもこの3月末頃に最終オーディションがあり、めで
たく2番奏者と副首席も決まったようなので、これから新メンバーで再出発!
ってことになるでしょう。もしかするとこのコンサートでもすでに吹いてい
らっしゃるかもしれませんね。8本もいるらしいので。
オンライン:04/12-04/26
ヴェルディ:レクイエム
ロリン・マゼール(指揮)
フィオレンツァ・チェドリンス(ソプラノ)、
ルチアーナ・ディンティーノ(メゾソプラノ)、
フランコ・ファリーナ(テナー)、
オルリン・アナスタソフ(バス)
ニューヨーク・コラール・アーティスツ、
ジョセフ・フランメルフェルト(合唱指揮)
この演奏はなんだかわからないけどすごかった。まるでシーズンファイナル
の時のような気合いを感じました。とにかくオーケストラの鳴りっぷりが尋
常ではありませんでした。よく鳴っているというのは、ただ全員がやみくも
に大きな音で、パワー全開で演奏したからってそうなるものではありません。
普段でもNYフィルは基本的によく鳴るオケだけど、マゼールさんの指揮のと
きだけ種類の違う何かを感じるのは、やっぱり求心力が並じゃないんだろう
なあと、今回改めて思いました。これだけ大編成で、しかも歌と合唱までつ
いている曲にも関わらず、全員の音(声)がちゃんと同じひとつの所に向い
ているのです。鳴らすところは何のためらいもなく思いっきり鳴らしている
んだけど、すごく丁寧で、雑だと感じる所が少しもないのです。さすがマゼ
ールさんだと思います。
金管セクションも完璧でした。Tpのファンファーレも素晴らしかったし、
なんていうかセクション全体が一つの楽器のように響いていました。これを
聴いてしまうと、やっぱりチャイ5の時は何かが足りないという気がします。
何が違っていたんでしょう?NYフィルの金管は、スミスさん、アレッシさん、
マイヤースさんの3本柱が揃って初めて均衡が保たれるのだと思います。一人
でも抜けるととたんにバランスが崩れてしまいます。「なんか三国志みたい
やね」とダンナと話していました。「それでいくとTpは?」と聴いてみると
「蜀かな」とおっしゃるので、「なんで一番弱小なん?」と反論すると、
「いやそうじゃなくて。今人が足らんで殿の肩に全部かかってるから。」
・・・なるほどね~。でもこの3月末頃に最終オーディションがあり、めで
たく2番奏者と副首席も決まったようなので、これから新メンバーで再出発!
ってことになるでしょう。もしかするとこのコンサートでもすでに吹いてい
らっしゃるかもしれませんね。8本もいるらしいので。
演奏日:2006.03.22
オンライン:04/05-04/19
シューベルト:交響曲第5番
シェーンベルク:管弦楽のための変奏曲
ラフマニノフ:パガニーニの主題による変奏曲
ラヴェル:ラ・ヴァルス
ロリン・マゼール(指揮)
ガブリエラ・モンテロ(ピアノ)
この週とこの次のヴェルディの演奏を聴いてから、前回の「チャイ5」の演奏は、
もしかしてTp1番はスミスさんじゃないのかも?という疑惑が出てきました。
これは主にダンナの主張なのですが、理由の一つはなんとなく音色が細いよう
な気がすること、それから金管セクション内でのバランスとアンサンブル、あ
ともう一つは、ブレスの箇所ととり方がいつものスミスさんらしくない所が一
箇所あったこと。音色が細いとか、ホルンやトロンボーンとのバランスは、
確かに私も気が付いたのですが、おそらく録音の関係だろうと思っていました。
でも、最後のブレスに関してはさすがに最初に聴いた瞬間に「あれっ?」と
思ったのです。ダンナは自分がこの曲の1番を吹いたことがあるので、余計に
ひっかかったみたいです。場所も不自然だし、とり方自体少し乱暴な感じが
します。けれど、全体としてはものすごく上手いし、余裕もあるし、オクター
ヴ上げとかもやっているし、ビブラートとかリズムの取り方なんかはどうも
スミスさんぽくて、はっきりいって聴けば聴くほどよくわかりません。しか
も問題なのはトム・スミスさんでもなさそうだということなのです。じゃあ一
体誰なんだ?って話ですよね。今のTpセクションで両スミスさん以外にメイ
ンのトップを吹く人がいるとは思えないし・・・。となると、やっぱりスミ
スさんなのかなあ??
まあ、こんなことは私たち以外の人にとってはほんとにどうでもいいことだ
と思うのですが、何でこんなことを思ったのかというと、今回と次回の演奏
での金管セクションのサウンドが、前回とあまりにも違っていたからです。
でもこれはオーケストラ全体としても、明らかにマゼールさんの時のほうが
引き締まっていたので、単に指揮者が変わったせいだと考えられなくもない
のですが。
全然関係ない話で終わってしまってすみません。ラ・ヴァルス、非常にノリ
ノリで楽しかったです。
オンライン:04/05-04/19
シューベルト:交響曲第5番
シェーンベルク:管弦楽のための変奏曲
ラフマニノフ:パガニーニの主題による変奏曲
ラヴェル:ラ・ヴァルス
ロリン・マゼール(指揮)
ガブリエラ・モンテロ(ピアノ)
この週とこの次のヴェルディの演奏を聴いてから、前回の「チャイ5」の演奏は、
もしかしてTp1番はスミスさんじゃないのかも?という疑惑が出てきました。
これは主にダンナの主張なのですが、理由の一つはなんとなく音色が細いよう
な気がすること、それから金管セクション内でのバランスとアンサンブル、あ
ともう一つは、ブレスの箇所ととり方がいつものスミスさんらしくない所が一
箇所あったこと。音色が細いとか、ホルンやトロンボーンとのバランスは、
確かに私も気が付いたのですが、おそらく録音の関係だろうと思っていました。
でも、最後のブレスに関してはさすがに最初に聴いた瞬間に「あれっ?」と
思ったのです。ダンナは自分がこの曲の1番を吹いたことがあるので、余計に
ひっかかったみたいです。場所も不自然だし、とり方自体少し乱暴な感じが
します。けれど、全体としてはものすごく上手いし、余裕もあるし、オクター
ヴ上げとかもやっているし、ビブラートとかリズムの取り方なんかはどうも
スミスさんぽくて、はっきりいって聴けば聴くほどよくわかりません。しか
も問題なのはトム・スミスさんでもなさそうだということなのです。じゃあ一
体誰なんだ?って話ですよね。今のTpセクションで両スミスさん以外にメイ
ンのトップを吹く人がいるとは思えないし・・・。となると、やっぱりスミ
スさんなのかなあ??
まあ、こんなことは私たち以外の人にとってはほんとにどうでもいいことだ
と思うのですが、何でこんなことを思ったのかというと、今回と次回の演奏
での金管セクションのサウンドが、前回とあまりにも違っていたからです。
でもこれはオーケストラ全体としても、明らかにマゼールさんの時のほうが
引き締まっていたので、単に指揮者が変わったせいだと考えられなくもない
のですが。
全然関係ない話で終わってしまってすみません。ラ・ヴァルス、非常にノリ
ノリで楽しかったです。