森光子さんと勘三郎丈の「寝坊な豆腐屋」

2007年10月15日 21時37分11秒 | 日記・エッセイ・コラム

Dscf2804 今日は新橋演舞場の森光子さんと勘三郎丈の「寝坊な豆腐屋」を観に行きました。

舞台は昭和37年の下町の豆腐屋さん。勘三郎丈扮する豆腐屋さんは42歳の独身。戦争で友人の何人かは戦死してしまった。それに最近、お父さんを亡くして、豆腐屋をひとりで切り盛りしている。

そこへ、子供の頃に出て行った森光子さん扮するお母さんが、30年ぶりに東京の豆腐屋のある隣町にやってきたことから始まります。

初めの勘三郎丈は、ステテコと腹巻で、バカボンのパパさんみたいです。

この舞台には、おねえさん役に本当のお姉さんである波乃久里子さん、新聞配達に息子の勘太郎丈、他にも扇雀丈、弥十郎丈、亀蔵丈がでて、しっかり舞台を支えています。

息子を捨てて出て行って、30年。30年ぶりの親子の再会。なぜ、出て行ったのか、そのなぞがわかる後半は、私も泣きました。隣のおばちゃんたちも泣いてます。悲しくて泣いている訳じゃなくて、心がジーンと温まるから。

森光子さんの演技が、さらっと軽い。それって、すごいこと。さすがに舞台女優の風格を見せてくれます。

それに途中のそれぞれとのDscf2805会話が、めちゃ面白いのです!

昭和は過ぎてしまいましたが、昭和の時代って、夕焼けが似合う、人の心を温かくする魔法を持っていた時代だったんですね!人の思いやりが溢れていて。

その頃の落語、今とはまた違って、いいのかな~志ん生師匠や圓生師匠、文楽師匠、名人と言われた噺家の時代。なんて、今、このブログを書きながら、そう思ってしまいました。

今日のお弁当は、いつもより奮発して、銀座の日乃出寿司さん。おしゃれですね!

今日もしっかり休養を取ったので、明日からまた、どっぷり寄席の生活へ戻ろうっと!