こんにちは、58期の小山田です。
ワンゲルブログウィーク、楽しんでいますか?
9回目は私が担当させていただきます!
写真が少なく長ったらしい文章が続きますが、最後までで読んでいただけるとありがたいです。
~自己紹介~
とにかく山が好きです。高校でも山岳部でしたが、九大ワンゲルに入って完全に沼にはまりました。HPの部員紹介で「下界でどんなことがあっても山に登れば心も晴れる。人生の喜怒哀楽を宝満山と共にする名前通りの正真正銘の山女。」って書かれました。(が、この文が一番似合う人は他にいると思います。私は2番目ですね。)山行きたいといつも思っていますが、金・体力・暇が足りません…(笑)週3の兼サーしながら忙しい中では結構登っているほうだと思います。
それでは本題の宝満山について、お話ししていきたいと思います。
マジで統一感ないです、文体メチャクチャです、ご注意ください。
宝満山がなぜ好きかと言われても、正直パッと応えられないことに気づいたのはこのブログを書くことが決まった時のこと。登りたくなる気持ちは理屈じゃないんだよなあ(笑)。
でも、糸島低山になんか対抗心あるし、歩荷や三郡縦走で来るだけのワンゲラーの皆さんに宝満山や太宰府のよさを知ってもらいたいのもあるので宝満山のいいことろ、好きなところを頑張って文章にしてみました。4部構成です。宝満山のことだけでなく、自分が思う山の楽しみ方もゴリゴリ織り交ぜております。
※以下の文章は宝満山に行ったことある人向けになっているかもしれません。行ったことがない人、わかりにくかったらすみません。
ご来光、人が多すぎました。
①交通の便良すぎ!
西鉄太宰府駅からまほろば号で10分足らずで登山口のかまど神社に到着するし、そのまほろば号は30分に1本の間隔で運行しているし、どこから乗っても運賃100円!!控えめに言って神。(そのためワンゲラーは都府楼前駅から乗っている)博多駅から太宰府駅行の西鉄バスも出ているのでエコラーは交通費をかなり抑えることができる。もちろん神社近くには駐車場も用意してある。
他地域に比べ登山口へのアクセスがいい福岡の中でも、宝満山はトップクラスに入ると思う。(私が知ってる中では)登山口へこんなにバスが出てるの、当たり前じゃないんですよ。
…え?伊都から遠いって?それは伊都の立地がわr…とにかく都心部からのアクセスは糸島には負けませんよ。(でもむしろ公共交通機関を使わずに手軽に低山に行ける伊都の立地、羨ましいです。特にこのご時世。山が近いキャンパス、大学生ワンゲラーにとってはありがたいですよね。)
②多くの人を受け入れてくれる難易度と多様な楽しみ方
標高は829mでかまど神社から登ると標高差は660mくらい。(私のYAMAPの記録参照)正面登山道はひたすら石段で、危険箇所はほぼない。(もちろん油断は禁物ですが)
そのため、普段登山をしない人でも体力がある程度あれば登ることができる。きついだろうけど、山頂に着くと普段の生活で感じないような達成感は得られるはず。わたしもワンゲル以外の知り合いを連れて何度も登った。初めて来た人は道中や山頂の景色に感動してくれる人が多く、なんだかこっちも嬉しくなる。
でもその一方で、我々ワンゲラーや登山ガチ勢も楽しめるようになっている。歩荷をすればいいトレーニングになる。日本アルプスなどを数日かけてがっつり縦走したい人たちにとっては近場の山を定期的に登って地道に体力や筋力をつけていくことがとても大事なので、宝満山のレベルはもってこい。入部当初は「遠くても九州内の山まで。アルプスとかはレベル高すぎるけんいいや。」と思っていた私も宝満山歩荷のおかげで屋久島にも富士山にも南アルプスにも行けるようになったのだから。宝満山歩荷めんどくせー、石段ばっかでだりーとか思っているそこのあなた、宝満山からどこへでも登れるようになれると思ったらモチベーション上がりません?なんか夢がひろがりませんか?
もちろん重い荷物を背負って時間をかけて登るだけでなく、トレランで山頂まで駆け上がるのもよきよき。ある部員が一日で宝満10往復やってましたね。すごい。私もそろそろ違う宝満の楽しみ方を味わいたいのでちょっとタイムアタックしてみたいなと思ったり。(体力ないくせに言ってみる)
とにかく、宝満山に来る人たちは、登山歴も目的も格好もさまざま。でかいザックを背負い歩荷や縦走をしているワンゲラーの他にも、見ててほほえましい家族連れ、高校生男子の集団、キャンプ場で山飯作って食べるのを楽しみに登る人、毎日宝満山の人、バチバチメイクのお姉さん、仕事がない隙にパッと登りに来る人、全身山の格好でそろえているおばさま、最近登山始めましたの人、すんごいスピードで通り抜けていく人、本当にいろんな人とすれちがう。休日の挨拶の回数は尋常じゃない。ソロでも孤独感を感じない。平日の昼間でさえも何人か人を見かける。
そして休憩中にそんな人たちとおしゃべりするのも楽しみだったりする。「大きい荷物やね~」からの「トレーニングです」「中は水です」の会話がほとんどだが、たまに別の話題で盛り上がったりもする。行く予定の山や今まで行った山の話をするのも楽しい。真夏の歩荷中に3合目でパイナップルをくれた優しいお方もいた。野北に岩登りできるところがあるよーって教えてくれた人もいた。いろんな人と会話をすると山の価値観が広がるなーって感じます。
というかここまで正面登山道でのお話しかしてませんが、それ以外にもめっちゃルートありますからね。はよ開拓したい。一番気になっているのは猫谷川新道です。誰か行きましょう。
③下山後の観光
まあいくら交通の便がよいといっても歩荷のためだけに太宰府までいくのは面倒だという人のために。宝満山歩荷だけで帰るのはもったいない。登山の前や下山後にどっか寄ってみたらどうでしょうか。
ということで、宝満山周辺のおすすめスポットを紹介。というか観光案内です。(太宰府天満宮はあまりにも有名なのでそれ以外でいきます。あと載せてないけど都府楼前駅周辺の観光もしていってくれたら嬉しいです。)山関係ないかも。やっと写真がたくさん出てきます。
○竈門神社
登山口の神社にガラス張りの建物があるってなかなかない。おしゃれすぎる。最近は『鬼滅の刃』の聖地巡礼で訪れる人が多いようです。
そしてそして、主祭神の玉依姫命(たまよりひめのみこと)は縁結びの神様として有名。「恋みくじ」というものがあるが、大吉が出ても当たっていない気がする人はきっと参拝をサボっているせい?まあいつも神社の前をスルーしていく人の運勢はしったこっちゃないですよね。(わたし調べ)「登らせていただきます」と感謝の気持ちで、登山の安全祈願のためにもきちんと参拝していきましょう。
(桜の写真)
ホームページ→ https://kamadojinja.or.jp/
○山の図書館
正面登山道登山口のすぐそばにある、とにかく山に関する書籍ばかりの図書館。ずっとおれる。薪ストーブのある室内の雰囲気が素敵。自分が一番お気に入りの書籍はパタゴニア地方の写真集。
ホームページ→http://yamatosyo.starfree.jp/
○宝満茶屋 新・山公
山の図書館のお隣にある、そば&ジビエの店。私は行ったことがないので早く行きたい。「♯チベット仏像」のハッシュタグが気になる。
Instagram→ https://www.instagram.com/sin_yamakou/
○宝満山 参拝隧道
下山して太宰府駅まで歩いていくと、最後の方、道の左手に現れるトンネル。そのまま天満宮の裏につながっている。「千と千尋の神隠し」に出てくるトンネルっぽい。麻生太吉さんが昭和3年に寄進したもので、太宰府天満宮の境内の中の唯一の私有地。境内の一番奥の「お石茶屋」を営んでいた「お石さん」に惚れた麻生さんが彼女のために作った、なんてロマンティックな伝説も残っている。まほろば号に乗り遅れたときはぜひここまで歩いてトンネルを通ってみよう!!!
参考HP→https://www.aso-group.jp/history/achievement_26.html
④宝満山×歴史は面白いよ
宝満山に限らず、山の醍醐味ってこれだと思うんですよね~。山の由来とか調べるの楽しいですよ。歴史だけじゃなくて、前回のブログにもあった植生、あとは地理や地学なども山で学べちゃいますし。こういうことも興味を持って調べてみると登山の楽しみ方が広がりますよ。(でもそんな勉強とかお堅いこと考えたずに「山に行きたいから山に行く」みたいなスタンスも大事ですよ。私も普段登るときは山行きたいしかかんがえてないことがほとんどなので。登っている途中で「あ、こんなのあったんや」って気づいて気が向いたらちょっと後で調べる程度です。)
はい、前置きが長くなりましたが、以下、宝満山の歴史です。
宝満山はですね、天武天皇の時代に信蓮上人という方が開山したみたいです。上人が修行していると突然高貴な女人が現れて、「われは玉依姫なり。この国たみをしずめ守り、皇統を守護するものなり。」と告げるやいなや金剛神の姿になり九頭の龍馬に乗って飛んでいったそうです。このことを信蓮が時の天皇に奏聞し、天皇が有司に宣下し建てられたのが今日の宝満上宮(山頂にある竈門神社の上宮)にあたるらしいです。上宮の御社殿は北を向いて建てられており、はるか海の彼方の大陸を意識していたのかもしれません。
玉依姫にまつわる馬蹄石や竈門岩は山頂付近でみることができますよ!
以降、宝満山は神仏の鎮まる山として尊崇され、遣隋使や遣唐使が大陸に渡る前に安全や成功を祈願したそうでです。あの有名な最長や空海も来ていたらしい!!あとは、大宰府政庁の鬼門封じとして国家的祭祀が営まれてきたとか。(「鬼滅の刃」の聖地巡礼は宝満山登山もセットでやってほしいなと個人的には思う)
中世から近世にかけては修験道の山として栄えます。鎌倉時代末には彦山(今の英彦山)から宝満山まで、修験道の霊場が完成していたそうです。(個人的に宝満山の歴史で一番のエモエモポイント。これを知って英彦山から宝満山まで自分の足でたどってみたい欲がでてきましたあ!!!!)
戦国時代も戦乱の被害を受けながらも小早川氏や黒田氏の寄進を受けながら整備されていたそうです。
ただ残念なことに、明治時代の廃仏毀釈によって修験道・仏教関連のものはいろいろ破壊されてしまいました…。
でも、歴史と信仰の跡を求めて登山する人は後を絶たなかったのです。1982年には、開祖心蓮上人の千三百年忌を期に宝満山伏の末裔が中心となり「宝満山修験会」が再び結成され、以来、毎年5月には、峰入りや採燈大護摩供などの行事が厳修されています。
参考文献:竈門神社のHP、「九州の岳人たちーその登山史ー」(日本山岳会福岡支部 編)
とな感じで紹介させていただきました。興味ない人にはつまらなかったかもしれませんすいません。
でも私が伝えたかったのは、この山にはこういう歴史があるんだと知ることで、山に行ったときにじかに歴史に触れることができるよ、ってことです。山って人間の寿命よりはるかに長い時間そこに存在しているわけですからね。昔からある木とか石とか触れるだけでちょっとタイムスリップした気分になれません?数百年前を生きていた人と同じ場所に立って同じ景色を見て同じものに触れて…ってなんかロマンを感じません?(私だけですか?)
以上、4つに分けて宝満山の魅力をお伝えしました。
文章ほんとグダグダですね、申し訳ないです…
でも一つの山からここまで話すネタを作ったのは我ながら頑張りました。
宝満山を好きになってくれる人が一人でも増えてくれると嬉しいです。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。