いつも寝不足 (blog版)

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貞操帯とホルモン注射の義務化でもしたら?

2005年06月06日 | 時事
最近の政治家による性教育非難(批判ではないし、むしろ誹謗に近い)を聞くたびに、「貞操帯とホルモン注射の義務化でもしたら?」と思う。そうすれば、適正年齢に達するまで性交することはできないし、そもそも発情も抑制可能だ。

性教育の目的(および目的との関連性)を論じずに、手段・方法ばかり(合目的性を無視して)問題にされているのは、意図的であれば、実に効果的な方法(誹謗・中傷の)であるし、故意でないとしたら形式論に陥った思考停止の典型的なパターンだ。

手段はあくまでも手段であって、それによって招来される結果(=目的)と関連させずに論じることが愚かであることは誰にでも分かる。しかし、手段のみを切り出して扇情的に取り上げることによって、手段の持つ合目的性を隠蔽することは可能だ。

何も、目的が手段を正当化する、と言っているわけではない。目的と照らし合わせて、その手段が許容できるものであるか検討することが重要だと言っているのだ。しかし、最近の性教育非難は、ちんこやまんこが出てくるからダメ、程度の極めて低劣ではあるが分かり易い(=思考を停止しやすい)話に終始していてクラクラする。


下の本は、性教育の本ではないし、目的と手段に関する考察を含んでいるわけでもないが、性および、それにまつわるタブーや誤謬について考える一助になると思う。ただし、ある程度シャレの分かる人が読まないと逆効果かも。
魔羅の肖像

新潮社

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エロ街道をゆく―横丁の性科学

筑摩書房

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目的と手段に関しては、むしろこちらの方が参考になる。福知山線の事故が抱える問題って、先の大戦から変化していないことも確認できるかも。
失敗の本質―日本軍の組織論的研究

中央公論社

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思考停止という点では、この本を挙げておかなければならないように思う。
放送禁止歌

知恵の森

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