SPIDERS IN LOVIN' COOL

ケロロ軍曹(主にクルドロ)や、名探偵コナン(主に平和)の小説。
毎週土曜日は「今週のクルドロ萌え」を予定。

クルドロ50のお題index

2008-02-11 12:58:22 | クルドロ50のお題(index)
クルドロ50題
01 相合傘
02 コーヒー
03 冷たい指先
04 花が好き
05 寝顔
06 笑顔を抱えて
07 
08 風の中で
09 名前 おまけ
10 好きじゃない
11 眼鏡
12 クルルズラボ
13 閉じ込める
14 視線
15 プレゼント
16 溺れる
17 ケロロ小隊
18 くちづけ
19 もしも明日が
20 私服
21 そしてまた朝が来る
22 浮気、
23 ヘッドフォン
24 何度でも
25 買い物
26 音楽
27 独占欲
28 少年時代
29 嘘吐き
30 
31 言葉遊び
32 実験台
33 二人乗り
34 マスク
35 風邪
36 幸せの時を
37 「じゃあね」
39 甘い言葉を吐き出して
40 流星群
41 写真
42 ケロロ軍曹
43 発明品
44 外出
45 彼が願うこと
46 この手では掴めない
47 指輪
48 雨の日の過ごし方
49 手を繋ごう
50 いつも二人で

diplomacy(名探偵コナン【平次×和葉】)

2008-02-11 12:34:31 | 名探偵コナン(平次×和葉)
----------ズルイ
決まって「電波の届かない場所にいる」と
苦しい弁解を許すのは
たぶん惚れた弱み----------

メールを送っても返事がない。
電話をかけても繋がらない。

「なにしてんの?平次の奴」

食事に行こうと誘ってきたのは平次の方だ。
なのに、もう2時間も待たされている。
携帯は繋がらない。なにしてんのん?
もう一度、かけてみる。

プルルルルル~プルルルルル~
がちゃっ

「はい、もしもし」

やっと繋がった。

「今何時?」
「へっ?」
「今何時って聞いてんのや」

ついつい可愛げのない口調になってしまう。
本当は、電話が繋がっただけで嬉しいのに・・・。

「すまん、すっかり忘れとった・・・」
「今どこにおんの?」
「東京や、東京」
「東京?東京で何してんの?」
「事件や、事件。ほなな」

ガチャッ、ツーツー・・・。

「もう!!なにしとんの!!」

強制的に電話を切った相手を、それでも待ち続けるのは、
きっと惚れた弱みだ。
来てくれるかもわからない幼馴染を・・・。

---------------------------------

結局、俺が梅田に着いたのは、約束の時間から4時間経ったころだった。
なんて謝ればいいんだろうか?

「すまん、すまん」

ついつい軽い口調になってしまう。

「もう、来てくれないかと思った・・・。」
「和葉・・・」
「もう、どんだけ待たせれば気が済むん?
 もう待ちくたびれてしもうたよ・・・。」

こいつの気持ちは・・・よう知っとる。
俺のこと、幼馴染以上に思ってくれとるってこと。
俺だって、こいつのこと、幼馴染以上に思ってる。
だけど、なんだかまだ気持ちの整理が出来なくて、
気持ちを伝える勇気がなくて・・・。
この距離より、近くなることがなんだか怖くて
ずっと待たせてしまってる。
和葉から言ってきてくれればいい・・・なんて卑怯なことを思うこともある。
だけど、こいつは・・・俺から行かないと、たぶん不安になってまう。

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「・・・ほんま、すまん、和葉・・・」
「・・・反省しとる?」
「反省しとります」
「もう、遅刻なんてやめてや?」
「これからも、待たせてしまうかもしれません」

まだ、待っとってくれや。
どうか、俺に愛想つかんでくれ。
他の男のところに、いかないでくれ。
我侭だと判っている、都合がいいことだって。
でも、待っとってくれ。

「!?なんやのん、それ!!反省してないやん」
「いろんな意味でや」
「いろんな意味ってなんなん?」
「知らんわ、ボケェ、自分で考えや?」
「なんやのん!!平次のアホ!」
「アホで結構じゃ、ボケ!!」

待たせる分、後で幸せにしたるからな。


Fin


【あとがき】
久しぶりに平和を書きました(笑)。
1ヶ月くらい空いちゃったなあ~。
クルドロばかり書いてたからな~。
久しぶりの大阪弁だったので、変なところがたくさんあるかも?
どうせ千葉生まれの埼玉育ちの東京在住ですよ(爆)

13.閉じこめる(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】)

2008-02-11 09:00:22 | クルドロ50のお題
注意:「12.クルルズラボ」からの続き物です。
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俺は今まで、嫌われることが快感だった。
だけど、先輩にだけは…好かれたい。
嫌われてでも好かれたい。
矛盾してる。そんなこと判ってる。
でも、好きになるまで此処にいさせると言うことは、
嫌われ続けたら先輩はずっとここにいることになるし、
好かれたら好かれたでそれまた良し。
どっちにしたって、俺が損することはない。
俺は…先輩のこと、嫌いじゃない。
というよりは…ずっと好きだった。

「その交換条件、飲むでござる」
「んじゃまあ、とりあえずそこに居な。」

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「あのぉ…クルル殿?」
「あんだよ、今あんたに言われたメカ作ってるんだ。
邪魔しないでくれ。」

たぶんこの人は、一つのことに集中すると、周りが見えなくなるタイプだ。
此処に閉じこめられてから数時間。
今のところ、何もされてない。
いや、別に何かを期待してるとかでは…。
ただ、真剣な顔つきが、男らしいな、クルル殿。
僕も、クルル殿のように周りが見えなくなるほど何かに夢中になりたいな。

「ほれっ、終わったぜ」
「感謝するでござる。クルル殿」
「飯でも喰うか?」
「いいの?」
「カレーしかねぇけどな。クーックックック~」

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隊長に米粒の大切さを知らしめてやった。
今回は、特に変な仕掛けはしなかった。
先輩が俺を頼ってきてくれたことが、純粋に嬉しかったから。

「ほれっ、こんな感じでよかったかい?」
「ちょっと強引だったかもしれないけど、
隊長殿もお米の大切さを判ってくれたみたいだし、
満足してるでござる」
「なぁ…あんた、隊長のこと好きか?」
「好きでござるよ」
「ギロロのオッサンは?」
「好きでござる」
「それは、親友としてか?」
「もちろんでござる」
「俺のことは?」
「……カッコいいと思ったでござる」
「どこが?」
「一つのことに集中すると、周りが見えなくなるくらい夢中になるとこ。
拙者、そんなに夢中になれること、ないでござる
だから、そんなクルル殿が好き」
「俺に…俺に夢中になればいい」
「えっ?」
「俺と付き合ってくれないか?」
「………」
「その…俺、あんたに夢中なんだ、だから、付き合ってくれ」

先輩は少し考えて口を開く。

「ありがとう…でも…今は付き合えない…」
「…………」
「今の中途半端な気持ちじゃ、クルル殿に失礼だから」
「そんなの、かまわねぇよ!!」
「ううん、夢中になるために付き合うんじゃなくて、
夢中になってから付き合いたいんだ
だから……ごめん。」
「あんたが俺に夢中になれば、付き合ってくれるってことか?」
「うん…だから、もう少し此処にいさせて?」
「いいよ、あんな約束。もう帰れ」
「拙者、クルル殿のことをもっと知りたいのでござる」
「………」
「約束の為じゃない、自分の為に、ここにいたい」
「あんたが望むなら…いてくれてもいいぜ」
「ありがとう」

ぜってぇあんたを夢中にさせてやる。
だから…そこで待ってろ。
そして、俺をあんたの瞳に閉じこめてくれ。
あんたはとっくに、俺の瞳に閉じこもっているんだから…


Fin


【あとがき】
なんか…長編は向いてないと思いました(爆)
盛り上がらないんだよなぁ~小説も気持ちも…
モチコース、クルドロには夢中ですけど(笑)