SPIDERS IN LOVIN' COOL

ケロロ軍曹(主にクルドロ)や、名探偵コナン(主に平和)の小説。
毎週土曜日は「今週のクルドロ萌え」を予定。

14.視線(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ+タママ】)

2008-02-13 19:44:19 | クルドロ50のお題
「おい、あのガキンチョ、さっきからあんたのことジロジロ見てるぞ」
「??気のせいじゃない」
「あんたは戦闘モードが切れると、ほんと鈍くさいよな」

ぜってぇあのガキ、あんたのこと見てるって。

「おい、さっきっから俺のドロロ、
なにジロジロ見てるんだよ?」
「ちょっ…やめなよクルル君、タママ殿はまだ子供なんだから。
それに、きっと気のせいだって、ねっ?タママ殿」

ガキは、そそくさと逃げていった。
なんか気にくわねぇんだよ。

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「ちょっと来るですぅ」
「どうかしたでござるか?タママ殿」
「いいから来るですぅ」

なんか……怒ってる??裏タママだ。
僕は逆らうことも出来ず、タママ殿の後をついていった。

「タママ殿、一体ドコに…?」
「…軍曹さんに…軍曹さんに思わせぶりな態度とるんじゃねぇ、ゴラァア」
「そんなつもりは…」
「取ってるじゃねえか、あんたには曹長さんがいるのに…
なのに…なのに軍曹さんの視線の先にはいつもあんたがいて」
「タママ殿?」
「こんなに…こんなに好きなのに、なんで軍曹さんは気づいてくれないんですか?うわぁ~ん」
「…………」
「あんたは、いつもみんなの視線を独り占めして、ズルすぎるですぅ~~
あんたなんか…いなくなっちゃえばいいんですぅ」

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気になってこっそりついてきたらこのザマだ。
ガキは、いつ戦闘態勢に入ってもおかしくない。

「お前は、力ずくで奪って嬉しいのか?」
「………」
「くっ…クルルくん」
「力ずくで隊長の気持ち奪って、それで幸せなのかって言ってんだよ」
「力ずくで…力ずくで軍曹さんを振り向かせてみせるですぅ」
「なら、この勝負、お前の負けだ」
「どうしてですぅ?軍曹さんが振り向けば、僕の勝ちですぅ」
「力ずくで奪うな。その腕なんかじゃ、隊長はお前のこと、愛してくれやしねぇよ」
「じゃあどうすればいいんですか!!
力ずくでも振り向いてくれないなら、
一体どうすればいいんですか!!」

やけにヒステリックだ。
だからガキは嫌いだ。
思い通りにならないと、すぐヒステリックになりやがる。

「さあな、自分の胸に手ぇ当てて考えな。
奪った愛なんかじゃ、幸せになんかなれやしねぇよ。
愛は奪うんじゃない、二人で育むもの、そうだろ?」
「クルルくん…」

愛について語るなんて、俺らしくもない。
でも、それは俺自身ドロロを好きになって、
どうやったら俺を見てくれるか考えた結果と同じことだ。
気づけば、ガキだって変われる。


Fin


【あとがき】
中途半端におわた~(爆)
まあ、タママを絡めただけで褒めてください(をぃ)