「おい、あのガキンチョ、さっきからあんたのことジロジロ見てるぞ」
「??気のせいじゃない」
「あんたは戦闘モードが切れると、ほんと鈍くさいよな」
ぜってぇあのガキ、あんたのこと見てるって。
「おい、さっきっから俺のドロロ、
なにジロジロ見てるんだよ?」
「ちょっ…やめなよクルル君、タママ殿はまだ子供なんだから。
それに、きっと気のせいだって、ねっ?タママ殿」
ガキは、そそくさと逃げていった。
なんか気にくわねぇんだよ。
------------------------------
「ちょっと来るですぅ」
「どうかしたでござるか?タママ殿」
「いいから来るですぅ」
なんか……怒ってる??裏タママだ。
僕は逆らうことも出来ず、タママ殿の後をついていった。
「タママ殿、一体ドコに…?」
「…軍曹さんに…軍曹さんに思わせぶりな態度とるんじゃねぇ、ゴラァア」
「そんなつもりは…」
「取ってるじゃねえか、あんたには曹長さんがいるのに…
なのに…なのに軍曹さんの視線の先にはいつもあんたがいて」
「タママ殿?」
「こんなに…こんなに好きなのに、なんで軍曹さんは気づいてくれないんですか?うわぁ~ん」
「…………」
「あんたは、いつもみんなの視線を独り占めして、ズルすぎるですぅ~~
あんたなんか…いなくなっちゃえばいいんですぅ」
------------------------------
気になってこっそりついてきたらこのザマだ。
ガキは、いつ戦闘態勢に入ってもおかしくない。
「お前は、力ずくで奪って嬉しいのか?」
「………」
「くっ…クルルくん」
「力ずくで隊長の気持ち奪って、それで幸せなのかって言ってんだよ」
「力ずくで…力ずくで軍曹さんを振り向かせてみせるですぅ」
「なら、この勝負、お前の負けだ」
「どうしてですぅ?軍曹さんが振り向けば、僕の勝ちですぅ」
「力ずくで奪うな。その腕なんかじゃ、隊長はお前のこと、愛してくれやしねぇよ」
「じゃあどうすればいいんですか!!
力ずくでも振り向いてくれないなら、
一体どうすればいいんですか!!」
やけにヒステリックだ。
だからガキは嫌いだ。
思い通りにならないと、すぐヒステリックになりやがる。
「さあな、自分の胸に手ぇ当てて考えな。
奪った愛なんかじゃ、幸せになんかなれやしねぇよ。
愛は奪うんじゃない、二人で育むもの、そうだろ?」
「クルルくん…」
愛について語るなんて、俺らしくもない。
でも、それは俺自身ドロロを好きになって、
どうやったら俺を見てくれるか考えた結果と同じことだ。
気づけば、ガキだって変われる。
Fin
【あとがき】
中途半端におわた~(爆)
まあ、タママを絡めただけで褒めてください(をぃ)
「??気のせいじゃない」
「あんたは戦闘モードが切れると、ほんと鈍くさいよな」
ぜってぇあのガキ、あんたのこと見てるって。
「おい、さっきっから俺のドロロ、
なにジロジロ見てるんだよ?」
「ちょっ…やめなよクルル君、タママ殿はまだ子供なんだから。
それに、きっと気のせいだって、ねっ?タママ殿」
ガキは、そそくさと逃げていった。
なんか気にくわねぇんだよ。
------------------------------
「ちょっと来るですぅ」
「どうかしたでござるか?タママ殿」
「いいから来るですぅ」
なんか……怒ってる??裏タママだ。
僕は逆らうことも出来ず、タママ殿の後をついていった。
「タママ殿、一体ドコに…?」
「…軍曹さんに…軍曹さんに思わせぶりな態度とるんじゃねぇ、ゴラァア」
「そんなつもりは…」
「取ってるじゃねえか、あんたには曹長さんがいるのに…
なのに…なのに軍曹さんの視線の先にはいつもあんたがいて」
「タママ殿?」
「こんなに…こんなに好きなのに、なんで軍曹さんは気づいてくれないんですか?うわぁ~ん」
「…………」
「あんたは、いつもみんなの視線を独り占めして、ズルすぎるですぅ~~
あんたなんか…いなくなっちゃえばいいんですぅ」
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気になってこっそりついてきたらこのザマだ。
ガキは、いつ戦闘態勢に入ってもおかしくない。
「お前は、力ずくで奪って嬉しいのか?」
「………」
「くっ…クルルくん」
「力ずくで隊長の気持ち奪って、それで幸せなのかって言ってんだよ」
「力ずくで…力ずくで軍曹さんを振り向かせてみせるですぅ」
「なら、この勝負、お前の負けだ」
「どうしてですぅ?軍曹さんが振り向けば、僕の勝ちですぅ」
「力ずくで奪うな。その腕なんかじゃ、隊長はお前のこと、愛してくれやしねぇよ」
「じゃあどうすればいいんですか!!
力ずくでも振り向いてくれないなら、
一体どうすればいいんですか!!」
やけにヒステリックだ。
だからガキは嫌いだ。
思い通りにならないと、すぐヒステリックになりやがる。
「さあな、自分の胸に手ぇ当てて考えな。
奪った愛なんかじゃ、幸せになんかなれやしねぇよ。
愛は奪うんじゃない、二人で育むもの、そうだろ?」
「クルルくん…」
愛について語るなんて、俺らしくもない。
でも、それは俺自身ドロロを好きになって、
どうやったら俺を見てくれるか考えた結果と同じことだ。
気づけば、ガキだって変われる。
Fin
【あとがき】
中途半端におわた~(爆)
まあ、タママを絡めただけで褒めてください(をぃ)