SPIDERS IN LOVIN' COOL

ケロロ軍曹(主にクルドロ)や、名探偵コナン(主に平和)の小説。
毎週土曜日は「今週のクルドロ萌え」を予定。

10.通り雨【ケロロ軍曹(クルル×ドロロ)】

2009-09-13 00:42:12 | ケロン人で30のお題
雨は嫌いではない。
寧ろ、雨の日の方が修行にも熱が入り好都合だ。
しかし、今日の僕は違った。
うっかり脚を滑らせ、転落してしまったのだ。
立ち上がろうとしたが、上手く立てない。
どうやら捻挫してしまったようだ。
アンチバリアは壊れていないみたいだし、暫くこの家の車庫で雨宿りさせてもらおう。
修行ばかりしてないで、たまにはゆっくりと、雨音を聴いているのも、
それはそれで風情ではないか。

「よぉ、奇遇だな、ドロロせ・ん・ぱ・い」

クっクルルくん?なんでこんなところに?
と聞こうとしたが、先に答えが返ってきた。

「宇宙電気街で次のメカの材料になりそうなものを探してたんだが、
 見つかんなくてよぉ、んで、今その帰りで、ドロロに逢ったってわけだ」

僕は瞬時にクルルくんが嘘をついてると判った。
何も聞かないでクルルくんから事情を話すときは、
クルルくんが嘘をついている時だと知っているから。
だいたい、電気街に行って、もしメカの材料になりそうなものがなかったとしても、
好奇心旺盛なクルルくんのことだ、手ぶらで帰ってくるはずがない。
何か少しでもあてになりそうなものがあれば、買ってきていろいろ試すはずだ。

「クルルくん・・・僕を迎えに来てくれたの?」
「くっ・・・んなわけねえだろ、自惚れてんじゃねえよ」

眼鏡の奥の瞳が何度も瞬きをする。
これは、クルルくんが照れてる時の合図。
たぶん僕にしか分からないんだろうけど。
クルルくんの反応がいちいち面白くて、僕は思わず笑ってしまった。

「何が可笑しいんだよっ・・・と」

その質問が終わる前に、僕はクルルくんに抱きあげられた。

「なっ、何?」
「お前、怪我してるだろ?後でラボで手当てしてやっからよ。
 あっ、治療費はあんたでいいぜぇ、ク~ックックック」
「怪我が悪化しそうなんだけど・・・」
「俺の大事な大事なお姫様だからなあ。
 あとすまねえ、あんたをお姫様だっこしてるから両手塞がっちまった。
 左手を俺の肩に回して、右手で傘持っててくれねぇか?」
「いいよ、これで大丈夫?」
「これじゃああんたが濡れちまうじゃねえか、もうちょっと傘前に出せよ」
「でも、それじゃあクルルくんが・・・」
「俺様こう見えても健康なんでね、雨ぐらいじゃ風邪ひかないにょ」
「じゃあ、ごめん・・・ありがとう・・・」

「風邪引かないにょ」と、ふざけたような言い方だけど、
クルルくんは真顔だ、どうやら雨くらいじゃ風邪を引かないのは本当らしい。
クルルくんの心は、読心術を使わなくても判る。
僕を本当に心配してくれているんだ。

こんな通り雨なら悪くもない。

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【あとがき】
うっひゃ~。何か月ぶりに小説書いた?
もう全然書き方忘れてるよ(爆)。
しかも苦手なドロロ視点だし・・・。
クルドロ熱は相変わらずですよ~。
ドロロは総受けにしか見えないもんね(爆)。
つーか中の人がまた可愛すぎなんだわ、これ(笑)。
6月にVitaminZ(大阪)のイベント、
8月にVitaminZ(東京)のイベント、
キャラホビのスペシャルライブ見に行ったけどさ、
仕草が可愛いにょ~、もう草尾っちがドロロに見えてしょうがない。
いや、その逆か?
いやいや、両方可愛いのに変わりはないからどっちでもいいや(爆)

4.夜は静かに更けていく(ケロロ軍曹【クルル(ちびクル)×ドロロ(ちびゼロ)】)

2008-12-24 22:20:05 | ケロン人で30のお題
簡単な仕事を片付けてベッドに戻ると、恋人はすでに寝息を立てていた。
あまりにも無防備で無邪気な寝顔に、アサシンであることを疑ってしまう。
俺は自分の方にドロロを抱き寄せ、軽いキスを一つ落とした。
クリスマスだからって特別なことは何もない。
目を閉じると、ガキの頃を思い出した。
そういえば、初めて喧嘩したのって、あの日が初めてだったっけ・・・。


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俺の両親は俺が本当に小さい頃に死んじまって、
親戚中をたらいまわしにされた揚句、俺はケロン軍の寮に無理やり入らされた。
いや、正式には、俺は軍に売られたのだ。
自分で言うのもなんだが、ガキの頃から出来が良かった。
最先端で働いているどんな軍人よりも、俺は発明の才能に長けていた。
そんな俺をどこからともなく噂で聞いた軍は、
当時俺が預けられていた親戚に多額の金をチラつかせ、
俺を手放すよう説得したのだ。
元々、義理で預けられた俺なんか、簡単に手放されちまう存在だった。


「クルルくん、今日から君は、ケロン軍の為に働くんだ」


俺は軍人に手を引かれ、そのままケロン軍の寮へ入った。
そんな俺だから、普通の小さな子供が楽しみにするようなイベントなんて、
ほとんど無縁だった。
同じくらいの年齢の奴と出逢うことだって、滅多にあることじゃなかったから。
そんな滅多にあるわけじゃない機会に、俺は今の恋人・・・当時ゼロロと出逢った。
きっかけは何だったのか覚えていないが、
とにかく出逢った頃のゼロロは病弱で、体力も俺よりなくて、
誰かが常に面倒を見てあげないと死んでしまいそうだった。
上に何かを言われ、ただそれを作るだけの生活に飽きていた俺は、
暇を見てはゼロロと遊ぶようになった。


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「クリスマス?なんだ?それ・・・」

「クルルくん、クリスマス知らないの?」

「あぁ、知らねえな。」

「クリスマスっていうのはね、サンタクロースさんが寝てる間にプレゼントを置いて行ってくれるんだよ。
 今日はクリスマスイブって言って、今日寝ている間にサンタさんがプレゼントを枕元に置いて行ってくれるの。」

「そんな親切な奴がこの世の中にいるわけがねえ」

「本当だよ、だって僕毎年サンタさんにプレゼントもらってるもん」

「俺は1回ももらったことねえよ。それに、お前本当にそのサンタって奴、見たことあるのか?」

「・・・ないけど・・・」

「だろっ?だいたいな、世界中の子供たちにプレゼントを配れるような大金持ちがいたら、
 ケロン軍なんて意味をなさねえ。とっくに組織壊されちまってるよ」

「う・・・」

「まあ、どうせそのサンタって奴の正体は、お前の親だろう。
 それならつじつまが合う、俺にサンタって奴が来なかった理由もな」

「・・・クルルくんのバカ!サンタさんは絶対いるんだからね!!」


今思えば、大きくなればいつか知ってしまう真実。
だけど、サンタを夢見る小さな子供の思いを壊してしまった俺は、重罪だった。


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その日、俺は寮に戻ると、仕事も片付けず眠りにつこうとしていた。
元々人付き合いなんかしてこなかった俺は、謝り方なんか判るわけない。
謝ったところで、なんの解決にもならないのだが・・・。
俺にとって仲直りなんて、発明に使う数式より何倍も難しいことだった。
色々考えていくうちに、俺は夢と現実の狭間を彷徨った。


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ガサゴソガサゴソガサゴソ


怪しい物音に、俺は現実世界に引き戻された。


「なにやってんだ!!」

「・・・ク・・・クルルくん・・・」

「ゼロロ・・・?お前こんな時間に俺の部屋で何やってるんだよ?」

「あ・・・あの・・・えっとね・・・」

「あぁ?」

「これ・・・」


ゼロロが俺に見せたのは、同じくらいの年齢の奴らの間で流行っている、
タマゴローというオモチャ。


「俺に?」

「うん・・・クルルくん、こんなものいらないだろうけど・・・」

「まさか、お前サンタのマネ・・・?」

「・・・」

「クッ・・・ありがとう、嬉しいよ」

「クルルくん・・・」

「お前が、サンタさんになってくれたんだろっ?俺の。
 それだけで十分だ。誰かに何かを貰うって、こんな嬉しかったんだな」

「素直すぎて怖いよ、クルルくん・・・」

「だって素直にそう思うんだ、しょうがねえだろ。
 俺は自分の気持ちに正直に生きてるだけだ。」


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隣で眠る恋人は、俺のサンタで、
でも、俺はこいつのサンタになりたいわけで・・・。
これからどれだけの時間をあんたと過ごせるのか判らない。
だけど、俺はアンタにいつも笑顔をあげたいんだ。
そして、その笑顔が俺へのプレゼントになるんだから。
夜は静かに更けていく。
この夜が明けたら、俺はアンタを笑顔に染めてやりたい。

fin

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【あとがき】
クルルが素直すぎて書いてて気持ち悪くなりました ←w
いや、クルルはドロロがくれるものだったら何でも嬉しいはずだよね。
無理やりクリスマスネタにした感が否めないwwww
つーか、30のお題で残ってるやつ、シリアスになりそうなお題しかない(爆)

21.日常からのESCAPE(ケロロ軍曹【ゾルル×ゼロロ】)

2008-12-23 20:18:29 | ケロン人で30のお題
こいつが何故、暗殺兵になる道を選んだのか、俺にはどうしても判らない。
綺麗なものが好きで、純粋な心を持って、争い事が嫌い。
そんな奴が、なぜ暗殺兵になんかなったのか。
幼馴染の一言が、こいつにとってどんだけの影響を与えたのだろうか。
狭い部屋の窓からどこまでも続いてるであろう空を、
ただ眺めているだけのゼロロに、
俺は問いかけた。


「ここから、俺と・・・逃げないか?」

「・・・!?何言ってるの、ゾルルくん。逃げれるわけ・・・ないじゃない・・・」


逃げだせば軍を裏切ったことと同じこと、軍法会議にかけられるのは目に見えてるよ。
そう言いたげな、でもどこかでこんな生活から抜け出すことを望んでいる瞳。


「もっと・・・広い空が・・・見たいんだろう?
 こんな四角い空じゃなくて、
 どこに続いてるのか判らないくらい広い空を・・・」

「・・・見たいよ・・・でもそれは、僕たちには許されないことでしょ?」


諦めたような声で言いきるゼロロを、きつく抱き締め、
塞いでいた口元を、無理やりこじ開けてやった。


「んン・・・!!い・・・イタイよ・・・」

「俺は・・・こんな日常もう沢山なんだ・・・
 アンタを、こんな冷たい部屋でしか抱いてやれない、こんな生活・・・」


逃げ出したかったのは、俺の方なのかもしれない。
軍のいいなりのまま、殺人マシンにされるのはもう御免だ。
気持ちを切り捨てられた、感情のないロボットなんかになりたくない。
そのうち、アンタを好きな気持ちだって、忘れさせられてしまうくらいなら、
軍を裏切ってでも、ここから逃げ出して、アンタへの気持ち、
ずっと感じていたいんだ。


「ゾルル・・・く・・ん?明日・・・ここから逃げよう・・・」


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その日、訓練が終わると、
俺はゼロロの手を引いて素早く寮から抜け出した。
街はクリスマスムード一色だ。
俺たち暗殺兵は、カレンダーなんか関係なく毎日のように訓練をしているから、
外に出ない限り、季節感をつかむことなんて出来ない。


「クリスマス・・・か・・・」

「クリスマスなんて、もう何年も祝ってないよ」

「じゃあ、祝ってみる?」

「本当!?」

「あぁ・・・」


せっかく日常から抜け出してきたんだ。
たまにはゆっくり何かを祝うのも悪くない。
それに、アンタが本当に喜ぶ顔を見てみたいからな。
ゼロロは俺の腕にしっかり掴み、
「イルミネーションが綺麗だよ」とか「雪降るかな?」とか、
まるで子供のように、いちいちはしゃいでる。
あの軍から抜け出してきたなんて、想像もつかないくらい。
その日抱いたゼロロは、いつもの数倍温かかった。


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「ゾルルくん・・・ありがとう・・・」


事の後、久々に煙草を吸う俺の背中を抱きしめてこう言う。


「でも・・・もう軍に戻らなくちゃ・・・」

「・・・!?なぜだ!?」

「だって、僕たちは暗殺兵。みんなと同じような幸せを手に入れるなんて、
 きっと許されないんだよ・・・」

「俺は・・・幸せなんか求めていない。
 ただ、アンタを思う気持ちを失うのが怖いだけだ」

「それは僕も一緒だよ・・・でも、僕思うんだ。
 僕らは殺人マシンにされてしまうのかもしれない、
 もしかしたら心を失うのかも知れない。
 だけど、たとえそうなったとしても、
 ゾルルくんへの気持ちは、変わらないって・・・」

「だけど・・・」

「ゾルルくん・・・大丈夫だよ。
 僕はゾルルくんから逃げたりしないから。
 だから・・・軍に戻ろう。もうすぐ夜が明ける。
 訓練に僕たちがいなかったら、きっと大騒ぎになる」


大丈夫だなんて、ほんの気休めに過ぎない。それはゼロロも判っていること。
だけど、俺はゼロロの気持ちを信じたい。


「帰ろうか、ゼロロ」


fin

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【あとがき】
なんかまたまた久しぶりになってしまった。
クリスマスネタなんて書けねーよ←逆ギレ
クリスマスにいい思い出なんて全然ないもの(爆)。
去年のクリスマスイブから数日間、ノロウィルスにかかって、
一人で苦しんでたってーの!
しかも全身断続的に吊っちゃって動けなかったんだもん。
なんか全体的に弱いな、これ(全部弱いっての)

12.後ろ姿(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】)

2008-10-24 23:34:14 | ケロン人で30のお題
出来ることなら、その腕を離さないで欲しい。
僕をもう、どこにもいけないようにして欲しい。
僕にもしものことがあった場合、君は泣いてくれるよね。
狂ったくらいに叫んで、喚いてくれるよね。
僕は、そんな君の姿を想像するだけで胸が痛む。
君を置いてけぼりなんかにさせたくない。
僕が見送る側だったら、どんなに楽だっただろう。
壊れた君の姿を、想像しなくてすむのだから。
壊れるのは僕だけでいい。
背中に見送る視線を感じながら、
僕は誓う。
必ず帰ってくると…。
君を絶対に、泣かせたりなんかしないんだから。


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俺は、なんてカッコ悪い男なんだ。
こんなに小さな肩すら、この手で護れないなんて…。
こんなに小さな肩に、護られるなんて…。


「行ってきます」


戦場に出向くドロロを、強く抱きしめる。
まるで、駄々をこねる子供のようだ。
しかし、それ以上はもう二度と離せなくなりそうで、手を出せない。
出来ることなら離せなくなる状況まで持っていきたいところだが、
それではドロロが軍法違反を犯すことになってしまう。
迷惑はかけられない。
抱きしめながら思う。
何で、もう少し力を入れたら壊れてしまいそうなこの肩さえ護れないんだろうか?
どうして、この華奢な肩に護られているのだろうか?と。
力のない俺を、どうか許して欲しい。


「そろそろ…行かなくちゃ…」


ドロロの一言で我に返る。


「悪ぃ…」

「じゃあ、行ってくるね」

「あぁ…」


黙って送る後ろ姿を見て思う。
自分が見送られる側だったら、どんなに楽だっただろう。
あんたがもしも…の場合を、考えないですむのだから。
あんたを護って死ねるなら本望なんだから…。


Fin


【あとがき】
お互いを思って逆の立場になりたいクルドロ。
どっちも辛いんだよね、きっと。

27.うたた寝(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】短編)

2008-10-19 15:35:22 | ケロン人で30のお題
「先輩・・・」


二人でいる時にクルル君が僕をこう呼ぶときは、
僕に甘えたいときか、過去を思いだしているときのどちらかである。


「なぁに?クルル君」

「膝枕・・・・」


僕はクルルくんの要望に応えようと、正座をして膝をポンと叩く。
クルルくんは倒れるように僕の膝に顔を乗せてくる。
また発明に夢中になって、数日間眠ってなかったのだろう。
横になるとすぐに眼鏡の奥の瞳を細めた。


「先輩・・・。頭撫でて?」


僕はふふっ、と笑ってゆっくりとクルルくんの頭を撫でる。
甘えたクルル君も、なかなか可愛いものだ。


「頭撫でられるのって、こんなに気持ちいいもんだったんだな・・・」


なんか安心するんだよな、と言い残し、クルルくんは寝息を立て始めた。
そうか、クルルくんの両親はクルルくんが幼少の時に亡くなってるから、
頭を撫でてもらった記憶も、もしかしたらないのかもしれない。
思えば、僕はクルルくんに頭を撫でてもらってばかりで、
クルルくんの頭を撫でるなんてこと、今までしてなかったかも知れない。


「安心するんだよな」


寝る前に言っていたクルルくんの言葉。
君が安心できるなら、それで安息が訪れるのなら、
僕は君が目を覚ますまで、ずっと撫でてるよ。


【あとがき】
またまた久しぶりな気が・・・。そしてまたまたイミフw
最近仕事忙しくて(←言い訳)。
ガンプラと家事に追われて侵略できない宇宙人の気持ちがよく判りました(謎)。

20.無意味(ケロロ軍曹【ギロロ×ガルル】)

2008-09-28 16:46:44 | ケロン人で30のお題
兄弟であることなんて、無意味なものだ。
近くにいられるからいい?そんな馬鹿な。
近くにいるからこそ、とても苦しいのだ。
この先ずっと理性を保てるのか、保証はできない。


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幼いころに見た兄の背中は、とても広いものだった。
俺はその背中に追いつきたくて、小訓練所に入ったのだ。
まだ小さかった俺にとって、兄は憧れで、目標で、ライバルだった。


「ギロロ、もっと脇を締めないと、いい射撃はできないぞ」

「ギロロ、強くなるには、人を思いやれ。
 思いやりの心から、人は強くなるんだ。」


その時兄は、すでに小隊の隊長で、星もいくつか侵略していた。
俺たちが上級生にいじめられれば、指一本出さずに、
兄は上級生を追い払ってくれた。
そんな兄を、俺はいつしか、「兄」として見れなくなっていたのだ。
そう、「兄」としては・・・。


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「久しぶりだな、ギロロ」


“ギロロ”と呼ぶところをみると、
今回はプライベートでペコポンに来たのだろう。


「日向家の皆さまとは、仲良くやってるみたいだな」


それが侵略者にとっては、褒め言葉ではないことは明らかなのだが・・・。


「何をしにきた?仕事ではないだろう?」

「おいおい、久しぶりに弟に逢いにきた兄に、
 その言葉はないんじゃないか?」

「お前が来るといつもろくでもない目に遭うからな」


この人はいつも突然だ。


「来るのなら、連絡の一つでもよこしたらどうだ?」

「連絡なんかよこしたら、お前が大変だ」

「どういう意味だ?」

「“ケロロ、今すぐペコポンを侵略だー”なんて無理するんだろう?」


何もかもお見通しってわけか・・・。
しかし、こんなにも突然訪ねられても、俺の心の準備が出来ない。
理性が保てないかもしれない・・・。


「どうせすぐに帰るんだろう?」

「いや、今回はゆっくり出来そうなんでね。
 2泊3日ってとこかな?」


3日間も俺は理性を保ってなければいけないのか?
冗談じゃない!


「だったら、ペコポンの観光地にでも行ってくればどうだ?」

「いや、ここでゆっくりさせてもらうよ」

「冗談じゃない!日向家に迷惑かけるつもりか?」

「だから、このテントで泊まろうと思う。いいだろう?」


こ・・・この狭いテントで兄と2夜も過ごさねばならないというのか?


「ク・・・クルルのところへ行け!あそこならペコポン人もいないし」

「クルルくんは私のかつての上官だ。迷惑かけるわけにいかない。
 それに、彼にはドロロくんがいるだろう?
 あんなに可愛い恋人との時間を、私が邪魔するわけにもいかないしな」


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そんなこんなで、ガルルは今、俺の隣で眠っているのだが・・・。
俺が全く眠れない・・・。
早く夢の中へ堕ちていけば、どんなに楽なんだろうと思う。
愛する人が隣に眠っていて、何もしないのは男としてどうかと思うのだが、
でも、そもそも兄と俺は男同士だし、
それに、兄と俺は男同士の上に兄弟だ。
あぁ、もう訳がわからない。
ん?でも眠ってるってことは、少しくらい何かしたってバレないってことか?


「ちょっとだけなら・・・いいよな?」


俺は兄に軽く口づける。
何度か軽いキスを一方的に交わしていくうちに、
理性に歯止めが利かなくなり、軽いキスだけでは物足りなくなる。
閉じた口元を無理やりこじ開けて、今度は強く、深いキス。


「・・・?な・・・何をしているんだ、ギロロ」


さすがに目を覚ましたらしく、兄は必死に抵抗する。


「バカ・・・やめろ・・・俺たちは兄弟だ・・・」

「兄弟であることなんて、関係ないだろ?」

「ギロロ、貴様は変態か?」

「何とでも言え」

「ん・・・んーー・・・・」


俺は何か言いたげな兄の口元を、キスで塞ぎ、
言葉なんて出させないようにした。
言わせない、男同士だ、兄弟だなんて。
そんなこと、俺にとっては無意味なことだ。


「泊まらせてやるんだ、お礼の一つもくれないと・・・な」


俺は、理性をかき消した欲望を、兄にすべてぶつけた。


fin


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【あとがき】
ついにギロロを汚してしまった・・・。
しかも相手がガルル。
でも、BLな上に近親相姦ってよくない?(爆)。
ギロガルでも、ガルギロでもいいと思うんだ。
もう、雑食にも程があるな、最近・・・。

15.子供扱い(ケロロ軍曹【タママ→ドロロ】)

2008-09-27 20:51:19 | ケロン人で30のお題
確かに僕は、あなたよりもずっと年下で、
なんでも出来てしまうクルル先輩と比べたら、
とてつもなく頼りないかもしれないけど・・・。


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今日の侵略会議もハチャメチャだった。
最初に伍長さんが軍曹さんに喝を入れ、
軍曹さんが伍長さんに逆切れする。
殴り合いのケンカが始まって、
僕の余計なひと言で、僕まで殴り合いに巻き込まれる。
そして、クルル先輩は(我関せず)、という感じで
その様子を面白そうに眺めているだけ。
会議がハチャメチャになるこんな時は、
だいたいドロロ先輩の姿はない。
そう、こんなにハチャメチャになってしまうのは、
止める人物がいないからなのである。


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結局今日の会議も、何も決まらないまま解散となった。
西澤邸に帰る途中で、僕を呼ぶ声がした。
振り返ってみると、澄んだ瞳をした、ドロロ先輩が立っていた。 


「どうしたの?その傷。」

「何でもないですぅ、すぐに治るですう」


そう、ケロン人にとっては大したことない傷なのだ。
自然治癒力に長けているケロン人は、
こんな傷、ほっといても明日の朝には治ってる。
そんなどうってことない傷でも、ドロロ先輩は気にかけてくれる。


「おいで、そのままにしておくと細菌が入っちゃうから」


そんなことを気にする人が、暗殺兵のトップなのだから不思議でしょうがない。
僕はとりあえず、お言葉に甘えることにした。


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「ちょっと滲みるけど、我慢してね」


ドロロ先輩の手が僕の肌に触れる度、僕は温かい気持ちになる。
こんなに優しい手が、かつて何人もの人を斬ってきたなんて思えない。


「はい、消毒完了!まったく、ケロロくんたち大人げないんだから」


タママくん、まだ子供なんだから・・・と言われているような気がしてならない。
弟がいるせいなのか、ドロロ先輩は子供の扱いが上手い。
カララやチロロが悪戯でペコポンを侵略しようとしたときだって、
寛大な心で、お咎めなしだった。
僕も、それと同じ扱いなのだろうか?
僕があなたに思いを寄せてるって知ったら、
あなたはどんなリアクションをするのだろうか?


「クルル先輩とは、上手くいってるんですか?」


子供を装って、さりげなく聞いてみる。


「うん、とっても」


笑いながらも、頬を赤らめて答えられたら、
僕の付け入る隙なんて、どこにもない。
そうか、この人は今、とても幸せなんだな。


「どうしたの?」

「なっ、なんでもないですぅ~」


にこやかな笑顔に、少々見とれてしまった。


「ぼっ、僕そろそろ帰るですぅ」

「うん、気をつけてね」

「ドロロ先輩。ありがとうですぅ」

「どういたしまして!」

「また、怪我したら手当してくださいですぅ」

「うん、怪我したらいつでもおいで」


恋人として近くにいることが許されないのであれば、
せめて、子供としてでもいいから・・・
あなたの近くにいたいんです。


Fin


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【あとがき】
また中途半端なものを・・・。
タママ→ドロロは伝えられない恋なのです。
それは初恋の淡い心・・・みたいな(爆)。
淡い気持ちが全然表現できてねーじゃん(自爆)

5.すき間(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】微エロ?)

2008-09-25 22:50:07 | ケロン人で30のお題
「クルルく・・・ん」


そう甘えてあんたは俺を求めてくる。
俺は、目の前にいるあんたに欲情し、
目の前にある欲望に任せてあんたを掻き抱く。
しかし、どんだけあんたの肌全体を貪りくらっても物足りない。
身体はすき間0cmなのに、心のすき間が、いつまで経っても埋まらない。


----------隊長やオッサンにも、そんな淫靡な顔、見せてきたんだろ?----------


俺の背中に腕を回す仕草も、時折見せる妖艶な上目遣いも、
全部、隊長やオッサンで覚えてきたことなんだろ?
事の最中にそんなこと、考えたくもないのだが、
乱れるあんたを見るたびに、隊長やオッサンに抱かれるあんたの姿が見えてしまうのだ。
あんたの身体が、他の奴らに好き勝手されていたなんて、思いたくもない。
あんたの口元から、俺以外の名前が零れるなんて、許したくない。
そう思うだけで、俺の身体は激しさを増す。
しかし、余計に乱れていくあんたの姿を見て、また同じことを思ってしまう。
目を瞑って、あんたは一体誰のことを思っているんだ?
瞳の奥で、俺は誰の姿になっているんだ?
悪循環だ・・・。
だが、今の俺には、あんたを掻き抱くことしか出来ない。


------------------------------


僕が甘えると、君はそれに素直に答えてくれる。
だけど、君にとって僕は、欲望のはけ口でしかないのだ。


「愛してるぜ・・・」


なんて言葉、その場凌ぎの言い訳に過ぎない。
でも、とても甘い声、そして優しく囁いてくれるから、
嘘だと判っていても、その言葉を信じてしまいそうになるのだ。
その言葉は僕らの身体がすき間0cmの時にしか聴けない。
その言葉が聴きたくて、君に心がないと判っていても、
僕は君にすべてを委ねてしまう。


----------ねぇ、今までどれだけの人に、その甘いセリフを言ったの?----------


君の声が僕以外の耳に届くなんて、考えただけでも気が狂いそうだよ。
君の声が、僕以外の名前を呼ぶなんて、思っただけで吐き気がする。
僕が求めているのは君の身体じゃなくて、君の心だ。
だけど君は、ただ欲望に任せて、僕を抱いている。
君は、僕を誰と重ね合わせているの?
その腕で、誰を抱いたつもりでいるの?
そうは思いながらも、僕の全てを貪りくらう君を、
時折「可愛い」と思ってしまう自分が嫌になる。
そう、今僕が欲しいのは、嘘でもいいから・・・


『決定的な言葉をください』


fin


----------

【あとがき】
うーん、文章力のなさのせいで、うまく伝わらなかったと思われる(爆)。
説明するとですね(←ここで説明かよ!)
この二人はお互いのことしか考えていなくて、すごく好き同士なんですよ。
だけど、「告白」という決定的な言葉がなかったから気持ちがすれ違っていると思い込んでいるという・・・。
クルルにとっては事の最中の「愛してるぜ・・・」が告白なんだけど、
ほらっ、事の最中以外で「愛してる」って言ってくれない男性っているじゃん?(謎)
だからドロロはその「愛してる」を信じ切れていないっていう・・・。
言葉に出さない二人だけど繋がるときもあるし、すれ違う時もあるっていう・・・。
はっ!本文の文章力のなさのせいであとがきにこんなに使ってしまった(消っ)

14.ありったけの言葉より(ケロロ軍曹【サブロー+クルル×ドロロ】)

2008-09-23 19:30:57 | ケロン人で30のお題
「俺は一切手を貸さないぜ?後で泣きついてきてもな」

「最初から一言も頼んでないじゃん。手を貸してくれ、なんて」


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バカヤロウ、助けてやりたいに決まってるじゃねえか。
アンタ、一人で何もかも背負い込む気か?
俺のことを、信用していないのか?
俺を誰だと思ってるんだ・・・俺は・・・アンタより天才なんだ。


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君には、君にだけは知られたくなかったな。
死?怖くないよ、君を守れるならね。
地球を侵略するのはクワイエット星人じゃない。
君たちなんだから。
僕が地球を守ったら、感謝してよね。
君たちに侵略のチャンスを遺していくんだから。


-------------------------------


クルルくんの様子がおかしい。妙に大人しいのだ、嫌がらせもしないし・・・。
いや、通常はそれが正常なのだが・・・クルルくんにとっては正常じゃない。


「どうかしたの?」

「・・・んぁ?なんでもねえよ・・・」

「そう・・・ならいいんだけどね」


なんでもない、そういう時は何かある時だと、僕にはわかる。
だけど、だいたいそういう時は、クルルくんは僕に打ち明けてくれない。
それ以上の詮索は無意味だ。


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サブローは、クワイエット星人からペコポンを守ると共に、
この世から消えるつもりだ。
なんてこった・・・どうして俺に一言も言わずに消えようとするんだよ!


「くそっ!!」


間に合うのか?そんなことを考えてる暇があったら、間に合わせてみせる。


-------------------------------


別に君を信用していないわけじゃない。
信用しているからこそ、君に教えたくなかったんだ。
君は、なんだかんだ言いながら、意地でも僕を助けようとするだろう?
君を信用していないわけじゃないけど、君を危ない目に遭わせたくないんだ。


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君たちと僕たちは似てると思うんだ。
僕たちは言葉がなくても分かり合えると信じているし、実際分かり合える。
君たちは、言葉にしようとすると、素直になれなくなる。
だけど、そんな素直じゃない言葉でも、君たちは繋がってるんだよね。


「礼は言わないぜ~」


本当、素直じゃないんだから。
だけど、その一言が、クルルくんにとっての“お礼の言葉”なんだよね。


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「言葉は時々、嘘をつくよね」

「言葉は時々君を傷つけるよね、でも・・・」


でも・・・何なんだろう?
僕は、何を言いたかったんだろう?
君に、何を伝えたかったんだろう?


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「どうして来たの?」

「まっ、ほんの気紛れってやつ?クックー」


本気で助けてやりたかったから、なんて俺の柄じゃねえしな。
口が裂けても言えやしねえ。


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「ありがとう、クルル」


僕たちに足りないのは、素直な言葉。
だけど、素直じゃない言葉でも、僕たちは分かり合えると信じてる。
だって、僕たちは素直じゃない者同士だから。


fin
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【あとがき】
あぁ!!あの名作をこんな駄文にしてしまった・・・。
ツングースカ大爆発で消えます(爆)

25.冷たい口づけ(ケロロ軍曹【小雪+ドロロ】)

2008-08-10 23:07:59 | ケロン人で30のお題
ケロロ小隊はペコポンを侵略し、
僕以外のメンバーはケロン星に帰っていった。
僕はというと、身寄りのない小雪殿の傍に残りたい、と本部にお願いして、
小雪殿が高校を卒業するまでという期限付きで、なんとかペコポンに残らせてもらった。
今日が、小雪殿の卒業式である。


「小雪殿…」

「ん?どうしたの?ドロロ」

「あっ…いや…何でもないでござる。
いってらっしゃい」

「ドロロ…」

「何でござるか?小雪殿」

「なっ…何でもないよ、ごめん。行ってきます!」


数日前から別れを意識してからか、こんな調子の会話しかできてなかった。
長い間一緒に暮らしていた少女は、少女から女性に変わっていった。
随分と大人になったもんだ。
小雪殿だけじゃなく、夏美殿や冬樹殿、桃華殿、サブロー殿も、みんな大人になっていった。
尻尾があるかないか、顔の色が白が多いか自分の色が多いかしか違いのない僕たちケロン人には、まず経験できないこと。
あと数時間で、さよならだと思うと、やはり悲しい。
でも、他のメンバーよりはペコポンに長く滞在できただけでも、いいことだって思わなくちゃ。
まとめた荷物の中には、ケロン星へ先に帰ったメンバーからの手紙がたくさんある。


【冬樹殿は、どうしてるでありますか?】

【夏美に変な虫は付いてないか?】

【モモッチに逢いたいですぅ~】

【サブローのことが気になるなんて言ってねえぜぇ~】


それぞれいかにも「らしい」手紙。
僕はいつの間にか、みんなに情報を与えるのが使命みたいになっていた。
その使命も、今夜で終わってしまう。


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「ただいま」

「おかえりなさいでござる、小雪殿」


それ以上の会話が続かない。
あと数時間で、私はドロロのことを忘れてしまうんだ。
地球を発つときには、接触した地球人の記憶から、ケロン人の記憶をすべて消す。
それが、ケロン軍で定められた規定なんだそうな。
ドロロが残ってくれたお陰で、なんとか夏美さんたちの記憶から、
ケロン人の記憶が消えることは阻止できていたのだが…。
今夜、全てを消されてしまうのだ。


「ドロロ…」

「如何なされた?小雪殿」

「ドロロは…他のみんなが先にケロン星に帰った後、寂しくなかった?」


目を瞑って首を振る。


「全然寂しくなかったでござるよ。
だって、拙者には小雪殿がいたから。
寂しかったのは、先に帰ったケロロくん達や、その友達の方なんじゃないかな?」

「恋人…クルルさんと離れても、寂しくなかった?」

「小雪殿…。寂しくなんかなかったでござる。
クルルくんは、待っててくれるって言ってくれたから」

「私は…明日からがすごく寂しくなりそうで怖いの…。
ドロロの顔、声、感触、ドロロのもの、ドロロの記憶、全て忘れてしまうんだから…」

「小雪…殿…」

「私、ドロロのこと忘れたくない!忘れたくないよ…」

「拙者も、小雪殿に、忘れられたくないでござるよ…
でも、それはどうしようもないことなんだ…
みんなより長くペコポンに居られただけでも幸せなのに…
覚えていてほしいなんて願うのは、ワガママなのかな?」

「ううん…そんなこと言ったら、みんなより長くドロロといれた私も、ワガママだよ…」

「小雪殿…」

「忘れたら、ドロロのことで泣くことだって、寂しく思うことだって出来くなっちゃうんだよ?
それが一番寂しいことだよ…」

「ありがとう、小雪殿。
拙者、小雪殿に逢えて、本当によかった…」


どちらからともなく、きつく抱きしめあった。


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「ドロロ兵長、迎えに来たぞ。ただちに宇宙船下まで」


非情にも、本部の船が僕を呼ぶ。


「もう、行かなくちゃ…」

「ドロロ…これ持っていって」


小雪殿から差し出されたのは、かつてジララ大尉との戦いの際に、
僕を救ってくれた御守りだった。


「私がドロロのことを忘れちゃうんだったら…
せめて、ドロロには私のことを覚えていて欲しいの…。」

「ありがとう、小雪殿。大事にするでござるよ」


小雪殿に助けてもらったあの日からの記憶が、
今、鮮明に蘇る。
でも、小雪殿は全て忘れてしまうんだ…。
だったら、僕が小雪殿の分まで覚えていよう。
君の代わりに。
泣かずにサヨナラを言うつもりだったのに、今にも涙が溢れそうだ。


「ドロロ…最後のお願い聞いて」


小雪殿も、瞳を潤ませて、今にも涙が溢れそうな顔だ。


「私のファーストキス、ドロロにあげたいの。」

「えっ…えぇ…!?」

「どうせ忘れてしまって、また違うファーストキスが出来るんだから…。
だからお願い。本当のファーストキス、受け取って」


僕の返事も聞かないうちに、小雪殿の唇が、僕の唇に重なってきた。
それは、とてもぎこちなくて、優しくて、軽くて、心地よくて…。
だけど、別れという名の、冷たい口づけだった。


Fin


【あとがき】
小雪とドロロがぁ!!(叫っ)
キス手前までの関係で留めておきたかったけど、
このタイトルでの組み合わせが小雪とドロロしか思いつかなかった。
ちなみに同じタイトルの曲を、ドロロ役の草尾っちが歌ってます。
この小説とは内容は異なりますが
「恋人が、昔の彼の面影を求めていて、主人公は恋人の為に別れを選ぶ」
みたいな内容。
でも、小雪とドロロはそれとは違うだろう、と…。
聴いてみたい方は今ニコニコに上がってるので聴いてみて(「草尾毅」で検索してアルバム集の中に入ってます)