SPIDERS IN LOVIN' COOL

ケロロ軍曹(主にクルドロ)や、名探偵コナン(主に平和)の小説。
毎週土曜日は「今週のクルドロ萌え」を予定。

44.外出(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】)

2008-03-31 20:47:57 | クルドロ50のお題
「クルちゃん、ちょっと頼まれごとしてくれるかしら?」


日向家には俺と日向秋しかいなかった。
日向秋は、すぐに仕事にいかなくちゃいけないということで、
俺にお遣いを頼んだ。


「俺になんかに頼んで、何が起こってもしらねえよ」

「あらっ、ママはクルちゃんのこと信用してるから大丈夫よ」


何故かこの人には勝てない。


「んで、どこに何をしにいけばいいんだい?」

「ドロちゃんのところに行って、これを届けてほしいのよ。
頼まれてた本を見つけたの、いってくれるわよね?」

「モチコ~~ス」

「じゃあ、これお願いね」

「座禅の正しい組み方・・・
こんな年寄りくさい本読むのかよ。」

「あら、これだけじゃないわよ、ウフフッ」


日向秋から大量の本を渡された。
座禅の正しい組み方、おいおい、30巻まで出てるのかよ?
それだけじゃない、「自給自足の生活」全10巻、
「老後の盆栽」全13巻。
しかもどれもかなり分厚い。


「じゃ、頼んだわね」


そういうと、日向秋は仕事に出掛けてしまった。
引き受けなければよかった・・・。
そういえば、久々の外出かもしれない。


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「クルルくん、ありがとう」


今思えば、こんなの届けなくたって、ドロロは毎日ラボに来てるんだった。
来たときに渡せばよかったじゃねえか。


「ん?なんだ?この匂い」

「あぁ、夕飯を作ってたんだよ。
小雪殿と当番制で、今日は僕の番だから」

「カレーじゃないみたいだな?」

「もう、クルルくんじゃないんだから、毎日カレーを食べるわけないでしょ?」

「いや、カレーは毎日食っても飽きねえもんだぜ?」

「栄養偏るよ?」

「栄養なんか考えてたら、好きなもん食えねえよ」

「ただいま、ドロロ」

「おかえりなさいでござる、小雪殿」

「あっ、クルルさん、来てたんですか?」

「あっ、あぁ」

「そうだドロロ!出かけてきなよ」

「えっ?」

「折角クルルさんが外に出てきてるんだから、いい機会じゃない?」

「そっ、そうでござるな」


俺の意見は?置いてけぼりかよ?話についていけねえ。
東谷小雪は、俺に耳打ちする。


「ドロロ、クルルさんと一緒に外歩きたいってずっと言ってたんですよ。」

「へっ?」

「そういうことで、ドロロのこと、よろしく頼みます!」

「行こう!クルルくん」

「あっ・・・あぁ」

「では小雪殿、行ってくるでござる」

「行ってらっしゃ~~い。」


手を振る東谷小雪を背に、俺らは歩く。


「どこに行く?」

「ん~、クルルくんはどこに行きたい?」

「俺は別に・・・どこにも行きたくねぇよ」

「僕ね、クルルくんとこうやって一緒に歩けるだけでいいんだ。
だってクルルくん、誘っても外に行きたがらないんだもん」

「俺は、ラボに戻る。」


だけど、今日はちょっと回り道してもいいかな。


「クルルくん、ラボはそっちじゃないよ」

「いいんだよ、こっちで」


風が吹いたり、鳥が飛んだり、道端に咲いてる花にいちいち反応するあんたを、
もうちょっと独り占めしてみていたいからな。



Fin


【あとがき】
あぁ~~なんでこんなに駄文なんだ~~。
そしてクルルくんは次の日、筋肉痛に悩まされましたとさ(そんなオチいらねえ)

43.発明品(ケロロ軍曹【クルル→ドロロ】)

2008-03-30 18:32:55 | クルドロ50のお題
相手が、俺をどう思っているのか。
俺らしくもないが、気になる。
どうして、こんなにも掴めないのだろうか。
何を言い出すのか、何をしだすのか、まったく見当がつかない。


「ホレちまったのか?俺。たぶん・・・な」


自問自答だ。
ペコポンに来てから、ドロロと名を変えた仲間は、
しばらく見ないうちに、随分と艶っぽくなっていた。
花が好きだなんて、あんたアサシントップだろ?
常に花どころか草木も生えない場所にいたんだろ?
何が楽しくて、すぐ花の咲く種を発明しなくちゃならねえんだよ。
素直に花の種を発明すればいいんだろうが、俺にはそんな気はねぇ。


「あんたの考えることは、面白くねぇんだよ」


また独り言。
種に仕掛けをしておけば・・・
きっと嫌われるだろう。
でも、俺はあんたの心に潜り込みたかったんだ。
どうすれば、あんたが俺のことを考えてくれるのか、分からない。
いっそ、嫌われたっていいんだ。
あんたの心に、俺がいれば・・・。


Fin


【あとがき】
街を花でいっぱいにする作戦の裏側。
あれはただのクルルの悪戯にあらず。
嫌われようとも、ドロロの心に居たかったクルルくんの巻。

発表!4thシーズンアカデみ~る賞 であります!

2008-03-29 12:20:23 | ケロロ軍曹(その他)
本日でケロロ4thシーズンが終了。
勝手に作品に賞などをつけてみました(笑)

テーマ賞:作品のテーマがすばらしかった作品に贈られる賞。

サブタイトル賞:次回予告を見て、「なんじゃそりゃ」と、次週が待ちきれないほど気になったサブタイトルに贈られる賞。

教育賞:子供たちにいい影響を与えたと思われる作品に贈られる賞。

ほのぼの賞:ほのぼのさせてくれた作品に贈られる賞。

脚本家賞:4thシーズン総合評価の上、優秀作品を数多く出した脚本家に贈られる賞。

特別作品賞:度肝を抜く作品に贈られる賞。

優秀作品賞:特に優秀な出来の作品に贈られる賞。

最優秀作品賞:もっとも優秀な作品に贈られる賞。


【テーマ賞(2作品)】
ガルル はた迷惑なバケーション(183話 下山健人)
ドロロ 過去からの刺客(189話 山口宏)

テーマが深かった2作品。
兄弟の絆、心が丁寧に、子供にも分かりやすく描かれてました。


【サブタイトル賞(2作品)】
トイレ 今、立ち上がるとき!(194話 下山健人)
クルルと子犬(同上)

トイレを主役にしたアニメが他にありますか?(笑)
クルルと子犬が普通に考えて繋がりますか?(笑)


【教育賞(5作品)】
ちびケロ さらば夏休み!(176話 池田眞美子)
ケロロ 埋蔵金スペシャル(182話 竹内利光)
アリサVS妖怪侵略が進まない(186話 竹内利光)
ケロロ 戦え!ワキレンジャー(187話 下山健人)
ケロロ プラモ王大決戦!(191話 山口宏)

「嘘をついたらいけないよ」とか、「楽しく遊ぼう」とか「自分を大切にしよう」って話。


【ほのぼの賞(3作品)】
ケロロ 侵略!桜最前線!(156話 北嶋博明)
ドロロ 不思議の山(174話 笠原邦暁)
ケロロ&夏美 雨宿り(204話 笠原邦暁)

現代社会に疲れた大人が癒された3作品。
もちろん、子供も楽しめます。


【脚本家賞(1名)】
下山健人

山口宏氏と悩んだんだけど、
下山氏クルルの使い方がすごく上手いんだよ。
でも、クルギロにするのはやめてください(笑)。


【特別作品賞(1作品)】
ケロロ 穴があったら掘りたい!

これはね、土曜の朝から放送したスタッフ、キャストのみなさま全員を称えたい作品。
完全大人向けな話でした(笑)


【優秀作品賞(6作品)】
ケロロ小隊 大共鳴!(155話)
クルル 臨時隊長(165話 下山健人)
クルルと、お留守番?(171話 下山健人)
夏美 ロミオとジュリエット?(184話 山口宏)
帰ってきたゲロゲロ30分(196話 横谷昌宏)
ケロロ&冬樹 もう一つの世界(205話 横谷昌宏)

ケロロらしいオチをあげてみたらクルルの話が多かった(笑)。
泣ける話もあげてみた。


【最優秀作品賞(1作品)】
ケロロ小隊 ケーキは男の戦場だ!(192話 笠原邦暁)

クリスマスケーキのお菓子の家を巡るケロロとギロロのバトルが、
いつの間にかエスカレートして小隊全員でお菓子の家をとりあう話。
段々ドタバタしていって取り留めがなくなっていく様がケロロらしく、
5人で楽しくやってる話が好きなんで最優秀作品に決定。
キャストも楽しそうにやってるのが目に見えてきたし(笑)
なんせクルドロが夫婦喧嘩する貴重な話だし(爆)。


独断と偏見のみで選ばせていただきました。
来週から5年目突入!アニメでは長寿番組やね。

今週のクルドロ

2008-03-29 10:34:29 | ケロロ軍曹(感想)
ぱぁ~どぅん?
またクルギロか!!(爆)
風呂に入るのはおっさんでもガキでもなくて、忍びの色気、ドロロだろうが!!(笑)
しかし今回の話はいうことなし!
朝っぱらから涙腺崩壊ですわ…。

さて、来週から5年目突入!!
しょっぱなからドロロが主役だ!!
でもやっぱりBパート担当(笑)
Aパートは色の入れ替え?
予告がキモいことに(笑)

42.ケロロ軍曹(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ←ケロロ】)

2008-03-27 19:19:42 | クルドロ50のお題
隊長命令は絶対的なものだ。
だけど、今回ばかりは聞くわけにはいかない。


「ドロロを我が輩に、譲るであります!」


ふざけんな。と、怒鳴り散らしてやろうかと思ったが、
それでは奥で寝てるドロロを起こしてしまいそうだったので、
俺は冷静になることにした。


「なんであんたなんかに譲んなきゃならねぇんだよ?
あんだけ忘れといて、今更なんだってんだ?」

「忘れてなんかいないであります!
我が輩はいつもドロロと一緒だったのであります!
我が輩に返して欲しいであります!」

「返すもなにも、俺が奪ったんじゃねえ。
あいつから俺のとこに来たんだ。」


ドロロの初恋の相手は、隊長…。


「あんたは…あいつの気持ちに少しでも答えようとしたことがあるか?」


俺の瞳に映ったドロロの瞳には、隊長が映ってた。


「あいつの言葉に、少しでも耳を傾けたことがあるか?」


隊長にいつも泣かされてた。


「あいつを、受け止めてやろうと思ったことがあるのかよ!!」


最初は同情からドロロに近づいた。
苦しんでるあいつを、一人にしておけなかったから。
いつも笑ってて欲しかったから。
だけど、それは同情じゃなく、最初から恋だったんだと気づいた。
無言の隊長には悪いけど、
俺の気持ちは、もう戻れねえんだよ。
笑顔も物憂げな顔も、寂しそうな顔も優しい顔も、
泣き顔も寝顔も全部俺のものだ。


「譲れねえな。あんたには。
俺の頭脳も陰湿陰険陰鬱を譲っても、
あいつだけは譲れねえ。
俺にしかあいつを護れねえ。
いや、俺以外の奴にあいつを護らせねえ。」


Fin


【あとがき】
やっぱダメだぁ~(ノ_・。)。

41.写真(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】)

2008-03-26 18:30:10 | クルドロ50のお題
「写真撮ろうぜ?」

「えっ?」


クルルくんが、あまりにも意外なことを言うので、正直可笑しかった。


「何が可笑しいんだよ?」

「ごめんごめん、クルルくんがそんなこと言うなんて、思わなかったから」

「んで、撮るの?撮らないの?」

「撮るよ、写真撮ろう。」


プロポーズされたのは数分前。
とは言っても、ケロン星でも同性同士の結婚は認められてないから、
事実婚ってことになるんだけどね。
事実婚記念に何かしようってことになったなんだけど、
まさか写真だなんて思いもしなかった。


「俺、この瞬間、絶対忘れねえから」


そういって撮った、写真の中のクルルくんの顔は、
穢れを知らない少年のようで、こっちも幸せになるほど、幸せそうだった。


Fin


【あとがき】
ドロロ視点はやっぱり難しいなあ。
一度2ndシーズンのゲロゲロ30分で写真の話があったけど、
クルル休んだ子みたいに枠の中で、しかも後ろ向いてたっけ?
ドロロは小さい頃ケロロが集合写真を撮る日を教えてくれなくて、
その日休んじゃって強制的に枠だったんだよね?

ヤバい夢

2008-03-25 19:07:10 | 声優(子安武人氏or草尾毅氏)
死にそうな夢を見ました。
右耳に草尾氏、左耳に子安氏が囁く夢(爆)。
両耳はヤバいって!!!
甘いエロスな草尾ボイスと、
危険な香りエロスな子安ボイス、
これは両耳レ○プだぁ~~~!!!
犯される、耳が(爆)。
夢じゃなかったら私、永遠の眠りにつくとこでした(笑)。

そんなこんなで火曜日はclubココ&ナッツ配信日。
ゲストにのぞみ(ドリーム)役の三瓶由布子さんが来てて、
リスナーからのメールが

「ココとナッツ、草尾さんと入野君ではどっちが好きですか?
でも私は子安さんが好きです」

「おいっ!」
と突っ込む草尾氏かわゆす(笑)。
ってかリスナーナイス(笑)。

40.流星群(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】)

2008-03-24 18:41:56 | クルドロ50のお題
『人は死んだら星になる、だから、完全に死ぬわけじゃない。』


まだ幼い俺に、そう教えてくれたのは、俺の両親だった。
なのに、その後すぐに、両親自身が星になっちまった。


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「クルルくん、今日は、流星群がペコポンに近づくんだって。
ケロロくんたちが、流星群見に行こうって!クルルくんも行くでしょ?」

「ん~?なんだって?」

「もう、人の話はちゃんと聞こうよ。流星群、クルルくんも見に行くでしょ?」

「ん~。俺は行かねぇよ。」

「どうして?」

「どうしてもだ。」

「つれないなあ・・・」

「そんなに行きてえなら、隊長たちと行ってくればいいだろ?」

「クルルくんが行かないんじゃ、ケロロくんたちと行ってもつまんないよ」

「二人だったらいい・・・」

「えっ?」

「俺とあんた、二人っきりで見に行くんだったら別に行ってやってもいいぜ」

「ほんと?」

「あぁ・・・」

「判った。じゃあ、ケロロくんには断っておくね。」


流星群か・・・そういや、もう何年も見てない気がする。
見てないっていうよりは、出来るだけ見ないようにしていたのかも知れない。
星を素直に見れなくなったのは、両親が死んでからだった。


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「この山はね、よく修行に使うんだけど、
星がすごくきれいに見えるんだ」

「そうか・・・」

「どうしたの?クルルくん。あんまり乗り気じゃないね?」

「ん~、そんなことないけどな」

「クルルくん、星は嫌い?」

「嫌いじゃないけど・・・」

「じゃあ、どうしたの?」

「・・・・・・・・・・」

「???」

「死んだ奴は星になるって、両親から教わったんだ・・・」

「僕も、小さいころよく聞かされていたよ。」

「『死んだら星になる。だから完全に死ぬわけじゃない』って」

「うん」

「俺の両親は星になった。」

「うん・・・」

「だけど、せっかく綺麗な星になれたのに、
こうやって流れて宇宙の塵となって消えちまうなんて、あんまりじゃないか?」

「クルルくん?」

「流れ星に願い事をしたら、願いが叶うなんて言うけど、
その流れ星にも・・・死んだ奴らにだって、願い事はあるんじゃないか?
なのに・・・なのに、一瞬で燃え尽きちまうなんて、おかしいだろ?
平等じゃねえ、他のやつの願い事は叶えられるのに、
自分の願い事は叶えられないなってよぉ!!!」

「・・・違うよ、クルルくん・・・」

「・・・・・・・・・・」

「クルルくん、願い事があるのに燃え尽きるんじゃないよ。
願い事が叶ったから、燃え尽きるんだよ。
だから、他の人の願い事を叶えられるんだ。」

「そんなの、判らねえよ」

「ううん、クルルくんの両親がなった星は、
クルルくんをずっと見守ってるんだ。
クルルくんが立派になったら、流星になるんだよ。
だから、流星になることは悲しいことじゃない、むしろ嬉しいことなんだよ」

「じゃあ、俺の両親は、流星になれたかな?」

「なれたよ!クルルくんは立派な大人になった。
だから、クルルくんの両親の星は、綺麗に燃え尽きることが出来たんだ」


なんの確証もない、そんなこと、誰にも判るわけがない。
だけど、ドロロの言葉がすごく嬉しかった。
これからは、素直に星を見れるような気がする。


Fin


【あとがき】
まとまらね~まとまらね~。
1000文字超えると失速するね(えぇ?短編でも失速してるって?
えぇ、そうですわ/爆)

39.甘い言葉を吐き出して(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】超短編)

2008-03-23 08:08:09 | クルドロ50のお題
「先輩って、綺麗だよなぁ。綺麗っつうか、可愛いっつうか、
そこいらの女よりずっと魅力的っつうか…」

「どうしたのでござるか?クルル殿」

「だから…男が放っておく訳ねぇってことだ」

「??」

「いや、だからよぉ、その…」

「あっ、そうか。拙者が食べてるおはぎ、クルル殿も食べたいのでござるな。
そういうときは素直に言えばいいのでござるよ」

「ちが…」


なんて鈍感な人なんだ。
俺がここまで褒めるのは、あんただけだってのに。
甘い言葉を吐き出して、口の中が甘ったるくなった。
もちろん、先輩に貰ったおはぎは、これ以上口の中が甘ったるくなりそうで、食えるわけがない。


Fin


【あとがき】
つき合う前設定のクルドロ。
しかし、なぜおはぎ?(笑)。
知らないうちにクルルの気持ちを弄ぶ鈍感ドロロくんの巻。