「クルちゃん、ちょっと頼まれごとしてくれるかしら?」
日向家には俺と日向秋しかいなかった。
日向秋は、すぐに仕事にいかなくちゃいけないということで、
俺にお遣いを頼んだ。
「俺になんかに頼んで、何が起こってもしらねえよ」
「あらっ、ママはクルちゃんのこと信用してるから大丈夫よ」
何故かこの人には勝てない。
「んで、どこに何をしにいけばいいんだい?」
「ドロちゃんのところに行って、これを届けてほしいのよ。
頼まれてた本を見つけたの、いってくれるわよね?」
「モチコ~~ス」
「じゃあ、これお願いね」
「座禅の正しい組み方・・・
こんな年寄りくさい本読むのかよ。」
「あら、これだけじゃないわよ、ウフフッ」
日向秋から大量の本を渡された。
座禅の正しい組み方、おいおい、30巻まで出てるのかよ?
それだけじゃない、「自給自足の生活」全10巻、
「老後の盆栽」全13巻。
しかもどれもかなり分厚い。
「じゃ、頼んだわね」
そういうと、日向秋は仕事に出掛けてしまった。
引き受けなければよかった・・・。
そういえば、久々の外出かもしれない。
------------------------------
「クルルくん、ありがとう」
今思えば、こんなの届けなくたって、ドロロは毎日ラボに来てるんだった。
来たときに渡せばよかったじゃねえか。
「ん?なんだ?この匂い」
「あぁ、夕飯を作ってたんだよ。
小雪殿と当番制で、今日は僕の番だから」
「カレーじゃないみたいだな?」
「もう、クルルくんじゃないんだから、毎日カレーを食べるわけないでしょ?」
「いや、カレーは毎日食っても飽きねえもんだぜ?」
「栄養偏るよ?」
「栄養なんか考えてたら、好きなもん食えねえよ」
「ただいま、ドロロ」
「おかえりなさいでござる、小雪殿」
「あっ、クルルさん、来てたんですか?」
「あっ、あぁ」
「そうだドロロ!出かけてきなよ」
「えっ?」
「折角クルルさんが外に出てきてるんだから、いい機会じゃない?」
「そっ、そうでござるな」
俺の意見は?置いてけぼりかよ?話についていけねえ。
東谷小雪は、俺に耳打ちする。
「ドロロ、クルルさんと一緒に外歩きたいってずっと言ってたんですよ。」
「へっ?」
「そういうことで、ドロロのこと、よろしく頼みます!」
「行こう!クルルくん」
「あっ・・・あぁ」
「では小雪殿、行ってくるでござる」
「行ってらっしゃ~~い。」
手を振る東谷小雪を背に、俺らは歩く。
「どこに行く?」
「ん~、クルルくんはどこに行きたい?」
「俺は別に・・・どこにも行きたくねぇよ」
「僕ね、クルルくんとこうやって一緒に歩けるだけでいいんだ。
だってクルルくん、誘っても外に行きたがらないんだもん」
「俺は、ラボに戻る。」
だけど、今日はちょっと回り道してもいいかな。
「クルルくん、ラボはそっちじゃないよ」
「いいんだよ、こっちで」
風が吹いたり、鳥が飛んだり、道端に咲いてる花にいちいち反応するあんたを、
もうちょっと独り占めしてみていたいからな。
Fin
【あとがき】
あぁ~~なんでこんなに駄文なんだ~~。
そしてクルルくんは次の日、筋肉痛に悩まされましたとさ(そんなオチいらねえ)
日向家には俺と日向秋しかいなかった。
日向秋は、すぐに仕事にいかなくちゃいけないということで、
俺にお遣いを頼んだ。
「俺になんかに頼んで、何が起こってもしらねえよ」
「あらっ、ママはクルちゃんのこと信用してるから大丈夫よ」
何故かこの人には勝てない。
「んで、どこに何をしにいけばいいんだい?」
「ドロちゃんのところに行って、これを届けてほしいのよ。
頼まれてた本を見つけたの、いってくれるわよね?」
「モチコ~~ス」
「じゃあ、これお願いね」
「座禅の正しい組み方・・・
こんな年寄りくさい本読むのかよ。」
「あら、これだけじゃないわよ、ウフフッ」
日向秋から大量の本を渡された。
座禅の正しい組み方、おいおい、30巻まで出てるのかよ?
それだけじゃない、「自給自足の生活」全10巻、
「老後の盆栽」全13巻。
しかもどれもかなり分厚い。
「じゃ、頼んだわね」
そういうと、日向秋は仕事に出掛けてしまった。
引き受けなければよかった・・・。
そういえば、久々の外出かもしれない。
------------------------------
「クルルくん、ありがとう」
今思えば、こんなの届けなくたって、ドロロは毎日ラボに来てるんだった。
来たときに渡せばよかったじゃねえか。
「ん?なんだ?この匂い」
「あぁ、夕飯を作ってたんだよ。
小雪殿と当番制で、今日は僕の番だから」
「カレーじゃないみたいだな?」
「もう、クルルくんじゃないんだから、毎日カレーを食べるわけないでしょ?」
「いや、カレーは毎日食っても飽きねえもんだぜ?」
「栄養偏るよ?」
「栄養なんか考えてたら、好きなもん食えねえよ」
「ただいま、ドロロ」
「おかえりなさいでござる、小雪殿」
「あっ、クルルさん、来てたんですか?」
「あっ、あぁ」
「そうだドロロ!出かけてきなよ」
「えっ?」
「折角クルルさんが外に出てきてるんだから、いい機会じゃない?」
「そっ、そうでござるな」
俺の意見は?置いてけぼりかよ?話についていけねえ。
東谷小雪は、俺に耳打ちする。
「ドロロ、クルルさんと一緒に外歩きたいってずっと言ってたんですよ。」
「へっ?」
「そういうことで、ドロロのこと、よろしく頼みます!」
「行こう!クルルくん」
「あっ・・・あぁ」
「では小雪殿、行ってくるでござる」
「行ってらっしゃ~~い。」
手を振る東谷小雪を背に、俺らは歩く。
「どこに行く?」
「ん~、クルルくんはどこに行きたい?」
「俺は別に・・・どこにも行きたくねぇよ」
「僕ね、クルルくんとこうやって一緒に歩けるだけでいいんだ。
だってクルルくん、誘っても外に行きたがらないんだもん」
「俺は、ラボに戻る。」
だけど、今日はちょっと回り道してもいいかな。
「クルルくん、ラボはそっちじゃないよ」
「いいんだよ、こっちで」
風が吹いたり、鳥が飛んだり、道端に咲いてる花にいちいち反応するあんたを、
もうちょっと独り占めしてみていたいからな。
Fin
【あとがき】
あぁ~~なんでこんなに駄文なんだ~~。
そしてクルルくんは次の日、筋肉痛に悩まされましたとさ(そんなオチいらねえ)