SPIDERS IN LOVIN' COOL

ケロロ軍曹(主にクルドロ)や、名探偵コナン(主に平和)の小説。
毎週土曜日は「今週のクルドロ萌え」を予定。

50.いつも二人で(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】)

2008-04-12 16:35:08 | クルドロ50のお題
「ドロロ、敵は背後に迫ってるぞ!」

「おかしいよクルルくん、倒しても倒しても生き返るんだけど?」

「今原因を調査中だ。もうちょっと粘れるか?」

「うん、やってみる」

「ちきしょ~、まったくわかんねえよ。
 おいドロロ、いったん引き上げるぞ!!」

「えっ?」

「これじゃ持たねえよ、一回こっち戻って来い!!」

「でも・・・」

「お前の身のためだ!!戻って来い!!」

「う・・・うん、分かった」

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「って軍曹さん、ドロロ先輩たち何してるんすか?」

「あぁ、タママ二等、なにやら新作のRPGが出たらしいのでありますよ。」

「ふん、仲がいいのはいいことだが、こういうことは戦場でやってほしいものだな。」

「二人とも戦場より真剣ですぅ~」


Fin


【あとがき】
タイトルと合ってねえし、最後がこれっておい!!(爆)。
設定としては、ゲームやってるクルドロを、ケロロたちが盗撮、盗聴してるっつ~ことで。

49.手を繋ごう(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】)

2008-04-09 18:38:15 | クルドロ50のお題
僕が手を繋ぎたがると、
クルルは手を自分の口に当てて、


「はぁ~」


と息を吹きかけてから手を差し出す。


「俺の手は、すっげぇ冷てぇからな。
そのまんまだと、お前も冷えて風邪引いちまう」


そんなの、気にしなくていいのに。
でも、その心遣いがクルルくんの優しさなんだよね。


「お前の手、冷たくなってないか?」

「ううん、全然平気だよ」


僕の手の温度と融和して、クルルくんの手が温かくなっていくと嬉しくなる。
もっとクルルくんが温かくなりますように。
もっと僕の手が冷たくなりますように。
だから、手を繋ごう。


Fin


【あとがき】
手ネタは何度か書いてるんで
引き出しがなくなってしまったよ(爆)。

48.雨の日の過ごし方(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】)

2008-04-06 15:20:42 | クルドロ50のお題
外の景色を見なくたって、肌で感じる湿気で雨が降ってることは判る。


「雨、しばらく止みそうにないよ」

「だろうな…」


買い物に出かけようと思っていたんだが、やめた。


「クルルくん、買い物行くんでしょ?」

「雨降ってるんじゃな…外に出るの、憂鬱だぜぇ」

「雨降ってなくても外出ないくせに」

「まあな…」

「雨の日も、風情があっていいのになぁ~」


まっ、雨の日はあんたの肌がいつも以上にしっとりしてて好きだけどな。
だから買い物はやめた。
あんたに触れていたくて。


Fin


【あとがき】
雨ネタ…無理っす(爆)。

47.指輪(ケロロ軍曹【クルル→ドロロ】)

2008-04-04 18:53:05 | クルドロ50のお題
「クルル殿!」

「にょっ?なんだい?金ならねえぜ、クーックックック」

「違うって!」

「じゃあ、なんだよ?」

「拙者、最近よく殿方につけられてるような感じがするのでござる。
さて、どうしたものか…。」


あんたはバカかっての。
大体な、そんな綺麗な顔してたら、男だってほっとかねぇっての。


「う~ん、どうしてだろう…」


まさか、それが自分のせいだとは思ってないんだろうな、この人は。
ちょっとは自覚しろっての。


「何かいい機械はつくれぬでござるか?」


本当、バカだ、鈍感だよ、あんたは。
そんな機械あったら、とっくに俺以外の奴は全員近づけさせねえっての。


「機械はねえけど、いい方法があるぜぇ?」

「それは何でござるか?」

「クック~これだ。」

「ん?指輪?」

「そうだ。ペコポンではな、指輪を左薬指に装着すると、
付け回されることがなくなるという言い伝えがあるそうだ。」

「ふ~ん、そうなんだぁ?」


本当は言い伝えじゃなく、単なる悪い虫よけ、
もしくは恋人いますサインだけどな。
しかも、あんたくらい綺麗だったら、それでも寄ってくる奴はたくさんいそうだが…。


「とりあえず、何もしないよりはいいだろう。
特別にタダでくれてやるよ」

「本当!?感謝するでござる!クルル殿!」


どうやら、左薬指の指輪の意味も知らないらしい…。
まっ、いっか。
俺は、ドロロにあげた指輪と同じデザインのものを
左薬指に装着した。


【あとがき】
付き合う前設定なので「クルル殿」って呼んでます。
しかしクルル…ちょっと卑怯じゃね?(爆)。
ドロロもいい大人なのに左薬指の意味を知らないなんて…萌え(爆)

46.この手では掴めない(ケロロ軍曹【ミルル→クルル×ドロロ】)

2008-04-03 17:59:15 | クルドロ50のお題
あなたを抱き寄せようとした腕は、空回りして、空気を掻きわけるだけの行為に終わった。


「無駄だ、生憎だが、俺には恋人がいるんでね」

「あなたは…おかしい…」

「何とでも言え」


ひらり、と、背中を向ける彼は、ケロロ小隊作戦通信参謀、クルル曹長。


「あなた、変わったわね?」

「なにが?」

「ケロン星にいた頃のあなたは、
他人を思いやるとか、守るとか、
何かのために戦うなんて絶対にしなかったじゃない!」

「あぁ…そんなこともあったな」

「ペコポン人とは敵対する立場、あなたがこの星を守る義務なんてない」

「そうだ、俺はペコポンを守る義務なんてない。
だが、あれはペコポンの為にやったんじゃねえよ。
恋人や、恋人の仲間を守るためにやったことに過ぎねぇ」

「恋人が、ペコポン側についてるから?」

「あぁ、そうだ」


恋人…とは、ケロン軍アサシンのトップ、ドロロ兵長のことだ。


「他人のことには興味ないんじゃなかったの?」

「確かに、他人のことには興味ねえ。
だが、あいつは、他人なんかじゃねえよ。
だから、あいつの仲間も他人なんかじゃねえ。
あいつが望むなら、俺はどんなことだってする。
例えそれが、母なる星を裏切ることになってもな」

「信じられない」

「それで結構だ。他に用がないなら、帰らせてもらうぜぇ?」


まだ帰らないで。少しでも長く、あなたをここに引き止めていたい。
なにか言わなくちゃ…言わなくちゃ。


「クルル曹長…私、まだ…す…き…」

「あぁ、俺も好きだったぜ?」


その言葉は、もう、私を想ってくれてはいないという、決定的な言葉だった。
どうせなら、「嫌い」とハッキリ言ってくれた方が、楽なのに。
あなたはズルい。「好きだった」と言う優しさが、
あなたを嫌いにさせてくれない。
昔から、あなた自身も、心も、この手では掴めない。


Fin


【あとがき】
まさかここでミルルを出してくるとは自分でも思いませんでした(爆)。
映画のネタバレにはなってないよね?
クルルとミルルが同級生で、昔付き合ってたって設定にしてみました。
そして今回はドロロが出てない(爆)

45.彼が願うこと(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ←小雪】)

2008-04-02 18:34:51 | クルドロ50のお題
ドロロが月を見つめている時は、何かあったとき。
言葉をかけようかどうか悩むんだけど、
誰かが助けてあげないと、一人で抱え込んでしまうタイプだ。


「どうしたの?ドロロ」

「・・・小雪殿・・・。いや、なんでもないでござる」

「うそ。ドロロが月を見てるときは、何かあるときだよ?」

「・・・小雪殿には・・・かなわないでござるな・・・」

「クルルさんのこと?」

「いやっ・・・うん・・・」

「月、クルルさんの色だもんね」

「うん」


自分でもびっくりした。ドロロの恋人の名前を、すんなり口に出来たことに。
ドロロを止める気はない。
だけど、クルルさんは・・・。


「クルルくん、今頃何してるんだろうな?」


ドロロは、ここにいない恋人の影を追っているのだろうか。


----------もう、クルルさんはこの世にはいないんだよ。----------


言いそうになった唇を抑える。


「クルルくん、楽しくやってるかな?」


クルルさんは幼少のころから、複雑な環境で育ったと聞いたことがある。
軍に入ってからも、あまりいい思いはしていなかったみたいだ。


「昨日、夢にクルルくんが出てきたんだ。」

「そう」

「とても寂しそうな顔をしていた。」

「・・・」


かける言葉が見当たらなかった。


「クルルくん・・・クルルくん・・・」

「ドロロ?」

「・・・・」

「私・・・ドロロのこと・・・」


こんなときに何を言おうとしているんだろうか。


「僕のこと・・・?」


言ってはいけない、あなたに複雑な顔をさせてはいけない。
あなたを、これ以上悩ませてはいけない・・・。


「私、ドロロのこと、ずっと守っていくからね。
クルルさんだって、ドロロがそんな顔してると悲しむよ?
だから、お願い、それ以上悲しい顔しないで、ね?」


そういうと、私はドロロを抱きしめる。
どんなにきつく抱きしめたって、あなたの心は、私のものにはならないのに。
生ぬるい肌の温度は、私の為のものじゃないのに。


「ありがとう、小雪殿・・・」


ありがとうなんて、言わなくていいよ。
あなたの恋を、私は応援できないんだから。


Fin


【あとがき】
またクルルを殺してしまいました(殴っ)。
そしてクルルが出てこない(爆)。
忍組は恋愛とか、そういうのを越してるとは思うんですが、
一度ドロ←雪を書いてみたかったんだよ~。
そして撃沈(苦笑)。

44.外出(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】)

2008-03-31 20:47:57 | クルドロ50のお題
「クルちゃん、ちょっと頼まれごとしてくれるかしら?」


日向家には俺と日向秋しかいなかった。
日向秋は、すぐに仕事にいかなくちゃいけないということで、
俺にお遣いを頼んだ。


「俺になんかに頼んで、何が起こってもしらねえよ」

「あらっ、ママはクルちゃんのこと信用してるから大丈夫よ」


何故かこの人には勝てない。


「んで、どこに何をしにいけばいいんだい?」

「ドロちゃんのところに行って、これを届けてほしいのよ。
頼まれてた本を見つけたの、いってくれるわよね?」

「モチコ~~ス」

「じゃあ、これお願いね」

「座禅の正しい組み方・・・
こんな年寄りくさい本読むのかよ。」

「あら、これだけじゃないわよ、ウフフッ」


日向秋から大量の本を渡された。
座禅の正しい組み方、おいおい、30巻まで出てるのかよ?
それだけじゃない、「自給自足の生活」全10巻、
「老後の盆栽」全13巻。
しかもどれもかなり分厚い。


「じゃ、頼んだわね」


そういうと、日向秋は仕事に出掛けてしまった。
引き受けなければよかった・・・。
そういえば、久々の外出かもしれない。


------------------------------

「クルルくん、ありがとう」


今思えば、こんなの届けなくたって、ドロロは毎日ラボに来てるんだった。
来たときに渡せばよかったじゃねえか。


「ん?なんだ?この匂い」

「あぁ、夕飯を作ってたんだよ。
小雪殿と当番制で、今日は僕の番だから」

「カレーじゃないみたいだな?」

「もう、クルルくんじゃないんだから、毎日カレーを食べるわけないでしょ?」

「いや、カレーは毎日食っても飽きねえもんだぜ?」

「栄養偏るよ?」

「栄養なんか考えてたら、好きなもん食えねえよ」

「ただいま、ドロロ」

「おかえりなさいでござる、小雪殿」

「あっ、クルルさん、来てたんですか?」

「あっ、あぁ」

「そうだドロロ!出かけてきなよ」

「えっ?」

「折角クルルさんが外に出てきてるんだから、いい機会じゃない?」

「そっ、そうでござるな」


俺の意見は?置いてけぼりかよ?話についていけねえ。
東谷小雪は、俺に耳打ちする。


「ドロロ、クルルさんと一緒に外歩きたいってずっと言ってたんですよ。」

「へっ?」

「そういうことで、ドロロのこと、よろしく頼みます!」

「行こう!クルルくん」

「あっ・・・あぁ」

「では小雪殿、行ってくるでござる」

「行ってらっしゃ~~い。」


手を振る東谷小雪を背に、俺らは歩く。


「どこに行く?」

「ん~、クルルくんはどこに行きたい?」

「俺は別に・・・どこにも行きたくねぇよ」

「僕ね、クルルくんとこうやって一緒に歩けるだけでいいんだ。
だってクルルくん、誘っても外に行きたがらないんだもん」

「俺は、ラボに戻る。」


だけど、今日はちょっと回り道してもいいかな。


「クルルくん、ラボはそっちじゃないよ」

「いいんだよ、こっちで」


風が吹いたり、鳥が飛んだり、道端に咲いてる花にいちいち反応するあんたを、
もうちょっと独り占めしてみていたいからな。



Fin


【あとがき】
あぁ~~なんでこんなに駄文なんだ~~。
そしてクルルくんは次の日、筋肉痛に悩まされましたとさ(そんなオチいらねえ)

43.発明品(ケロロ軍曹【クルル→ドロロ】)

2008-03-30 18:32:55 | クルドロ50のお題
相手が、俺をどう思っているのか。
俺らしくもないが、気になる。
どうして、こんなにも掴めないのだろうか。
何を言い出すのか、何をしだすのか、まったく見当がつかない。


「ホレちまったのか?俺。たぶん・・・な」


自問自答だ。
ペコポンに来てから、ドロロと名を変えた仲間は、
しばらく見ないうちに、随分と艶っぽくなっていた。
花が好きだなんて、あんたアサシントップだろ?
常に花どころか草木も生えない場所にいたんだろ?
何が楽しくて、すぐ花の咲く種を発明しなくちゃならねえんだよ。
素直に花の種を発明すればいいんだろうが、俺にはそんな気はねぇ。


「あんたの考えることは、面白くねぇんだよ」


また独り言。
種に仕掛けをしておけば・・・
きっと嫌われるだろう。
でも、俺はあんたの心に潜り込みたかったんだ。
どうすれば、あんたが俺のことを考えてくれるのか、分からない。
いっそ、嫌われたっていいんだ。
あんたの心に、俺がいれば・・・。


Fin


【あとがき】
街を花でいっぱいにする作戦の裏側。
あれはただのクルルの悪戯にあらず。
嫌われようとも、ドロロの心に居たかったクルルくんの巻。

42.ケロロ軍曹(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ←ケロロ】)

2008-03-27 19:19:42 | クルドロ50のお題
隊長命令は絶対的なものだ。
だけど、今回ばかりは聞くわけにはいかない。


「ドロロを我が輩に、譲るであります!」


ふざけんな。と、怒鳴り散らしてやろうかと思ったが、
それでは奥で寝てるドロロを起こしてしまいそうだったので、
俺は冷静になることにした。


「なんであんたなんかに譲んなきゃならねぇんだよ?
あんだけ忘れといて、今更なんだってんだ?」

「忘れてなんかいないであります!
我が輩はいつもドロロと一緒だったのであります!
我が輩に返して欲しいであります!」

「返すもなにも、俺が奪ったんじゃねえ。
あいつから俺のとこに来たんだ。」


ドロロの初恋の相手は、隊長…。


「あんたは…あいつの気持ちに少しでも答えようとしたことがあるか?」


俺の瞳に映ったドロロの瞳には、隊長が映ってた。


「あいつの言葉に、少しでも耳を傾けたことがあるか?」


隊長にいつも泣かされてた。


「あいつを、受け止めてやろうと思ったことがあるのかよ!!」


最初は同情からドロロに近づいた。
苦しんでるあいつを、一人にしておけなかったから。
いつも笑ってて欲しかったから。
だけど、それは同情じゃなく、最初から恋だったんだと気づいた。
無言の隊長には悪いけど、
俺の気持ちは、もう戻れねえんだよ。
笑顔も物憂げな顔も、寂しそうな顔も優しい顔も、
泣き顔も寝顔も全部俺のものだ。


「譲れねえな。あんたには。
俺の頭脳も陰湿陰険陰鬱を譲っても、
あいつだけは譲れねえ。
俺にしかあいつを護れねえ。
いや、俺以外の奴にあいつを護らせねえ。」


Fin


【あとがき】
やっぱダメだぁ~(ノ_・。)。

41.写真(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ】)

2008-03-26 18:30:10 | クルドロ50のお題
「写真撮ろうぜ?」

「えっ?」


クルルくんが、あまりにも意外なことを言うので、正直可笑しかった。


「何が可笑しいんだよ?」

「ごめんごめん、クルルくんがそんなこと言うなんて、思わなかったから」

「んで、撮るの?撮らないの?」

「撮るよ、写真撮ろう。」


プロポーズされたのは数分前。
とは言っても、ケロン星でも同性同士の結婚は認められてないから、
事実婚ってことになるんだけどね。
事実婚記念に何かしようってことになったなんだけど、
まさか写真だなんて思いもしなかった。


「俺、この瞬間、絶対忘れねえから」


そういって撮った、写真の中のクルルくんの顔は、
穢れを知らない少年のようで、こっちも幸せになるほど、幸せそうだった。


Fin


【あとがき】
ドロロ視点はやっぱり難しいなあ。
一度2ndシーズンのゲロゲロ30分で写真の話があったけど、
クルル休んだ子みたいに枠の中で、しかも後ろ向いてたっけ?
ドロロは小さい頃ケロロが集合写真を撮る日を教えてくれなくて、
その日休んじゃって強制的に枠だったんだよね?