米国に留学した。
授業一日目でくじけた。
自分の席につくときに初めて気づいた。
授業は英語で行われる。
この当たり前のことをうっかりしていた。
英語は大の苦手なのだ。
学生時代、週に二度の英語の授業でも逃げだしたくなるくらいに苦痛だった。
それが毎回、授業のすべてが英語だなんて・・・
地雷を踏んでしまった。
授業料は払ってしまったが一日目で退学届を出そう。
なーに仕事をすれば授業料なんてたいしたことはない。
と、唯一の日本人の同級生しんいちくんにそのことを告げた。
彼は涙目になって強く反対した。
でも、仕方がないもん、話が理解できなきゃなにも学べんし・・・
◆
たわいもない夢のようだが、心底ゾッとする夢だった。
目が覚めてリアルにホッとした。
私にとって英語はホラー並みに恐怖なのだ。
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