苦情の電話を受けて現場に行った。
私の設計した住宅の庭に馬鹿でかい門のようなものが作られていた。
幅は約5m、高さは約10mあった。
それが庭に無秩序にバラバラの向きで3つも建てられていた。
苦情によるとその住宅に住んでいるご夫婦が作った門だという。
私のお客の仕業であった。
なにゆえこのようなものを。
アートというにはあまりにもお粗末な作りであった。
木材を適当に継ぎはぎして地面に差し込んでいるだけの作りである。
手で押すと波打つようにグラグラと揺れた。
風が吹いただけでも簡単に崩壊していまう。
私はご夫婦を呼んで危険性を説明した。
普段温厚なご夫婦の目つきが一変した。
ご夫婦「これは子供が登って遊ぶものです」
私「でも壊れますよ。人に当っても危ないですから」
ご夫婦「あなたは子供の冒険心をむしりとるのですか!」
私、絶句。
ご夫婦「怪我とかなんとかで子供の冒険心がどうなってもいいんですか!」
そんなバカなと思ったところで目が覚めた。
「マンゴー裏返し」の前日に見た夢である。