主演はご存知、木村拓哉。
山田洋次監督の時代劇三部作の第三弾である。
「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」
と秀作、良作が続いたが「武士の一分」も
これまでの作品とはまた違った輝きを放っている。
たそがれも、隠し剣も、武士の内面を主にした作品である。
「武士の一分」も同じではあるが、
もっと極まった、崖っぷちに追いやられた武士の内面を描いている。
ゆえに役者に求められる力量は相当なものだったといえよう。
はたして木村拓哉でよかったのか?
そこでふと考える。
真田広之、唐沢寿明、中井貴一はいい演技しそうだが年が合わない。
浅野忠信、オダギリはいい役者ではあるがカラーが違いそうだ。
あと…
…?
誰がいたっけ?日本に?
35歳前後でこれだけの大役がこなせそうな役者が?
ん?ん?ん?
思い浮かばない。
そうなるとキムタクの選択は間違いではなかったってことになるのかな?