日々の独り言

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叱り方を間違えてはいけない

2008-05-19 10:41:53 | 代表戦くらいしか見ないけどサッカー話
木を見て森を見ずとでもいいましょうか…。

G大阪全面謝罪…勝利の儀式も「配慮なかった」(スポーツニッポン) - goo ニュース

 17日に行われた浦和―G大阪戦で双方のサポーターによる「暴動」が発生した問題で騒動の発端をつくったG大阪が18日、全面謝罪の姿勢をみせた。G大阪の一部サポーターが浦和サポーターに対し、物を投じたことや、ピッチ上で勝利を喜ぶ選手のパフォーマンスの非を認め、公式サイト上で全面降伏。一方、浦和は運営責任を果たせなかったことについて謝罪し、今後に向け緩衝地帯の拡大、警備体制の強化を図る方針を固めた。

 国内サッカー史に汚点を残した「暴動」から一夜明けたこの日、G大阪が異例の全面謝罪に踏み切った。公式サイト上には1300字を超す長文の謝罪文を掲載。クラブ関係者は「けんか両成敗という言葉がありますが、今回の騒動はこちらから仕掛けたもの」と非を認め、猛省の姿勢をみせた。

 この日もG大阪幹部は事実確認に追われた。発端は試合前、G大阪の一部サポーターが、浦和サポーターの子供に対し水風船を投じた卑劣な行為。謝罪文では「試合前、一部の心貧しいファンによる明らかに計画的と思われる悪質な行為は許されるべきではなく被害を被った方には深くお詫(わ)び申し上げます」(一部抜粋)とつづっている。

 現在は浦和と協力し、“実行犯”の特定を進めており、今後、同様の行為があった場合には永久に入場禁止の厳罰を下すことを決定。試合中、試合後の場外でサポーターによる威嚇行為があり、他の一般サポーターを混乱に招いたことも重ねて謝罪した。

 さらに異例なのは謝罪がピッチ上の選手のパフォーマンスにまで及んだ点。今季から始めた円陣を組んで勝利を喜ぶ儀式にも「配慮が足りない行為だったことをお詫びします。挑発する思いはなかったとはいえ、結果的に混乱を招いた一因になった」と、選手、スタッフ一同の名を添えて謝罪している。

 浦和―G大阪戦という注目カードでの騒動が周囲に与える影響は大きく、細かな検証、処分など未対応なことも多い。だがG大阪側が全面降伏の姿勢をみせたことで、事態は一気に収束へと進んだことは確かだ。


この騒動の一報がYahoo!ニュースのトピックにあがってからというもの、そこのコメント欄は一方的にレッズサポを口汚く非難するものであっという間にいっぱいになった。
確かに、普段からレッズサポには攻撃的・暴力的である人物が多いように思えることも裏にはあるのだろう。
だからといって状況を顧みず、解散しろだJリーグなんてくだらないだとか、某国の反日運動と引っかけてみたり挙げ句の果てには「埼玉なんてつぶしてしまえ!」なんて言い出すのはどうなんだろうか。
俺は埼玉県民だがレッズが無くなろうとどうってこと無いもんで、一緒くたにしてほしくねーけどな。
ま、それはおいといて…。

確かに、どんな状況であったにせよ軟禁状態を作り出したことに対して正当化する理由はどこにもない。
しかし、あまりにも原因と過程を無視する人間が多すぎて辟易する。
それに比べてガンバ大阪の関係者は冷静かつ大人な対応をしていて大変好感が持てる。
ガンバ大阪のコメントを読んでいただければわかるが、事実を見据え物の投げ込みを行った人物は「サッカーファンとは認めず」と明言し、「永久入場禁止等の厳しい処分を行ってまいります」としている。
浦和レッズ側も一部言葉におかしな点はあるが、運営上の問題はきちんとわびている。
軟禁行為に荷担してしまったレッズサポの大半もおそらくは反省していると私は信じている。

しかし、匿名とはいえ声をあげている人々の大半が騒動の元となった投げ込みや口汚いヤジを飛ばしていた連中を糾弾していない現状では、そいつらは現時点では反省をしていないのではないだろうか。
今回このまま見過ごされれば、こいつらは別の機会に同様なことを繰り返すに違いない。

「喧嘩両成敗」という言葉があるが、あれを闇雲に使うのはどうかと思う。
まずは原因を作った方をきつく叱り、そしてそれに応えてしまった方を叱る。
そういった順番でもって丸く収めなければ結局は遺恨を作ってしまう。
最近は、この言葉を持ち出しておいて結局は応えてしまった方だけをきつく叱るようなことが多いように思える。
今回のケースで言えば、3時間以上も軟禁状態を作ってしまったという誰の目に見ても明らかな実力行使があったためそこばかりクローズアップしてしまうのだろう。
まぁ、法律とか世の中の決まり事の大半は「見える方法で手を出した方が負け」ってなっているせいもあるんでしょうけどね。

ともかく、レッズ側ばかり責めた人たちは少し反省した方がいいんじゃないですかね。