「男の一人酒マニュアル ～立ち飲み～」

　おおい、○○ちゃん。
　ダメだよ。
　レジで考え込んでちゃ。
　こういう所は、キメが肝心、さっさと注文しないと、

　あ、じゃあ、生ビール二杯と、レバ刺しに串カツね。
　ええと、1,150円と。

　はい、○○ちゃんの分。
　おつかれ～！かんぱーい！

　プハー！

　良いでしょ、良いよね？
　いま、流行なんだよ、「立ち飲み」
　料理も結構ちゃんとしてるしね。

　やっぱ、こういう所は、男が飲みに来るところだ！って思うでしょ？

　ああ、ダメダメ！
　串カツは、ソースに二度漬けしないの。
　ここは、関西ルールなのさ。

　解ってないよなぁ。
　まあ、会社に勤めて何年目かの君には、ちょっと早いよね。
　あ、ビール、もう一杯！
　それに、「味噌おでん」ね。ほい、650円。。。っと。
　
　まあさ、大人の飲み方つーのがあるからねぇ。
　最近の女の子は、量は飲むんだけどさ。
　まだまだ。
　常識がね。夜のね。

　だめだよねぇ。
　うぉっ！この「味噌おでん」のたまご、うまいよぉ！
　○○ちゃん、食べない？
　あっそ、食べないの。

　でもさ、□□もさ△△もさ、役、たたないっしょ？
　だよねぇ。
　いやぁ、結局、俺のいうとおりやってりゃ、いいのさ。
　うんうん、○○ちゃんは、気が利くから大丈夫だよ。

　うほ？
　うえ、おお、びーる。びーるね。
　うっぷ。
　あ、それと、モツ煮ね。モツ煮。
　うん、葱と一味、たっぷりねぇ。

　どぇ、なんだっけ？
　おー、だから、。俺りゃ、買ってんだって。○○ちゃんのこと。
　そうそう、仕事仕事。
　もう、朝の茶もうみゃあし、そつは無いし。

　えーなぁ。
　れ、れ、結婚は？
　結婚しれないろ？

　え？！　酔ってる？
　だはは、そんなこと、ねぇよ。
　あ・・・何すんらよぉ。
　別に、減るモンや、ないっしょ？
　ちょとぉくらい・・触っても良いじゃないのぉ？

　いや、何らよぉ、帰るて。
　まだ、夜はこれからじゃんよぉ。
　ほれぇ、待ちなよぉ。

　おいおいおいおい、邪魔すんなって。
　誰だおぉ。
　オメら。
　ほえ？
　飲みすぎ？
　いや、全然、飲みすぎとか、関係ないっしょ？
　りぶんの金れ、のんれるんらから。なぁ！

　え？！両手ついたら、潮時？
　いや、あんた、何らよぉ。
　俺は、○○をぉ！

　おおーい！○○、たすけてちょ！
　

---

　いやぁ、「彼」は、なんだか「立ち飲み」のルールが解っていなくて、「彼女」にも「店」からも、愛想をつかされた様だが、最近、「立ち飲み」屋が、流行っているようである。

　それも、昔ながらのレトロな店から、ちょっと洒落たワインバーまである様だ。
　このタイトルでは、「男の一人酒」としたが、別にカップルでも、友人でも、店によっては女性だけで行っても良い場所がある。

　以前書いた、「隠れ家」の話とは、ちょっと対極になるのだが、酒飲みとしては、こういった帰りに「さっと寄って、さっと引き上げられる」場所も、欲しいなぁ、と思うのである。

　一人で、気が向いた時にサッと寄り、好きなつまみ１，２品頼んで好きな酒を２，３杯引っ掛けて、すっと引き上げる。
　そんな「呑み方」も粋に思えるのだが、皆さんはどう思いますか？
　
　【TB】女の「ひとり花見」マニュアル　♪お玉つれづれ日記♪

　【参考】dancyu (ダンチュウ) 06月号 (プレジデント社)
　　　　　料理の写真も上記からの「引用」です。

---

dancyu (ダンチュウ) 06月号 [雑誌] プレジデント社 このアイテムの詳細を見る